- 更新日 : 2024年7月3日
Google Meet(グーグルミート)の使い方とは?初心者向けに解説
Google Meet(グーグルミート)とは、Google社が提供するWeb会議ツールです。Googleアカウントがあれば、ブラウザから無料で利用できます。セキュリティが万全で、ほかのGoogleサービスと連携しやすいなどメリットが豊富です。
本記事ではGoogle Meetの概要や使い方、無料版・有料版の違いなどを解説します。
目次
Google Meet(グーグルミート)とは?
Google Meet(グーグルミート)とは、Google社が提供しているWeb会議ツールのことです。Webブラウザの最新バージョンから参加するか、Google Meet アプリをダウンロードすることで、誰でも無料で利用できます。
以前は有料のG Suiteユーザーのみ利用できるサービスでしたが、2020年5月に名称が「Google Meet」に変更され、無料で利用できる一般向けのサービスになりました。1対1の会議であれば24時間無料で利用でき、3名以上の場合には60分まで無料で開催できます。
Googleアカウントがあれば、無料プランでも100人まで参加できるオンライン会議を作成できます。さらに、有料プランであれば、選ぶプランのグレードに応じて100人以上の参加も可能です。
ここでは、Google Meetのメリットや利用シーンについてみていきましょう。
Google Meetのメリット
Google Meetは、GoogleアカウントがあればWebブラウザから誰でも利用でき、専用のアプリケーションをインストールする手間がありません。Chrome・Firefox・Microsoft Edge・Apple Safariに対応しているため、これらのwebプラウザであればいつでも手軽にWeb会議を行えるのがメリットです。
会議の開催方法が充実しているのも高いポイントです。GoogleカレンダーやGmailからも開催できるため、これらのアプリを利用しているユーザーにとっては会議を開きやすいでしょう。
例えば、Googleカレンダーでグループを指定して会議の予定を書き込めば、メンバー全員に招待状が届きます。また、Gmailの画面から「会議を開始する」ボタンをクリックすれば、会議を開始できます。
Google Meetはセキュリティ体制が万全という点もメリットです。Google MeetのサービスはGoogleが備える強力なインフラ上で構築されており、徹底したセキュリティ対策が行われています。機密性の高いやり取りが行われる会議も安心して開催できます。
Google Meetの利用シーン
Google Meetの利用シーンは、次のように多岐にわたります。
- 大規模な総会
- オンライン授業
- オンライン研修
- オンライン面接
Google Meetは、全社員が集まる社員総会など大規模な集まりで利用できます。ライブストリーミングという機能が搭載されている有料プランであれば。同一ドメイン内で最大1,000人の参加が可能です。
Googleでは教育機関向けのツール「G Suite for Education」を提供しており、Google Meetを活用してオンライン授業の開催もできます。
ほかにも社員向け研修や遠隔での面接を実現するオンライン面接など、幅広い活用が可能です。
Google Meetの便利な使い方
Google Meetにはさまざまな機能があり、どのような機能を使えるか知っておくことで、より便利に使えます。
Google Meetの便利な機能をみていきましょう。
音声通話・ビデオ通話をする
参加者は音声通話とビデオ通話のどちらで参加するかを選択できます。音声だけにしたいときは、ビデオ通話をオフに設定します。
外出先などでWi-Fiの環境がないとき、音声通話にしておけばバッテリーの消費を気にせず会議に参加できるでしょう。
社内や自宅など通信環境の整っている場所では、ビデオ通話にして相手と対面しながら通話ができます。
画面を共有する
参加者は任意で画面を共有できます。画面の共有は「全画面」「ウィンドウ」「タブ」の3種類が選択でき、「全画面」の共有では、パソコン上で作業している画面が会議参加者へそのまま共有されます。ファイルなどを使った作業の流れを共有する際に便利です。
「ウィンドウ」を選択すると、現在パソコン上で立ち上がっているアプリケーションの画面が選択できます。「タブ」では、ブラウザで立ち上がっているタブのうち、ひとつを選んで共有できます。
チャットをする
通話中にチャットをすることもできます。ビデオ会議中に参加しているほかのメンバーに対し、チャットメッセージを送信できる機能です。
画面上にチャットウィンドウを開き、テキストボックスにメッセージを入力して送信します。チャットメッセージは会議が終了すると閲覧できなくなるため、残したいメッセージはメモやスクリーンショットなどの方法で保存が必要です。
ホワイトボードを使う
Google Meetにはホワイトボードの機能があり、書き込みや共有ができます。テキストやイラストを書いたり、メモや画像を貼り付けたりなど、会議中でも自由に入力・編集ができます。
言葉や文字では伝えづらいことを状況に合わせ、わかりやすく説明できるため便利です。ボードに書いた内容は自動保存され、あとから見直しや修正ができます。
自動字幕起こしをONにする
Google Meetには、自動字幕おこしの機能もあります。音声認識テクノロジーにより、発言が自動的に字幕として表示される機能です。
Meet 画面上の3つの点のアイコンをクリックすると字幕オプションが表示されるため、オンにすることでオンライン会議中の会話を拾い、自動で字幕を生成して画面に表示できます。
会議の録画と保存をする
Google Meetの有料版では、会議の録画・保存ができます。録画したデータは会議主催者のGoogleドライブに保存され、Googleドライブ・メール・Google カレンダーのいずれかの方法で共有可能です。
録画した動画は、Google Meet内では編集できないため、動画編集ソフトなどを使って編集・保存することになります。
Google MeetでWeb会議に参加する方法
Google Meetの会議に参加する方法は、PC(パソコン)からとスマホからの2種類です。
それぞれの手順をみていきましょう。
PC(パソコン)から参加する
PC(パソコン)から参加する場合、方法は次の4つです。
- Googleカレンダー
- Google Meet
- アドレス
- Gmail
Googleカレンダーからは、以下の手順で参加します。
- Googleカレンダーを開く
- 参加したい予定をクリックする
- 「Google Meet に参加する」をクリックする。
- 表示されたウィンドウで「今すぐ参加」 をクリックする
直接Google Meetを開いて参加する方法もあります。
- Webブラウザで「 https://meet.google.com/ 」にアクセスする
- スケジュールされている予定のリストから会議を選択する
- 「今すぐ参加」をクリックする
メールやチャットメッセージで送られたURLから参加することもできます。
- 送られたアドレスをクリックする
- 表示された手順に従って会議に参加する
Gmailからは、以下の手順で参加します。
- 「参加予定の会議」をクリックする
- 予定されている会議の中から該当の会議を選択する
- 「今すぐ参加」をクリックする
スマホから参加する
スマホからの参加方法は、次の3つです。
- Googleカレンダーアプリ
- Google Meetアプリ
- アドレス
Googleカレンダーアプリから参加する場合、以下の手順で行います。
- アプリを開く
- 「Google Meetに参加する」をタップする
- 表示された画面で「今すぐ参加」をタップする
Google Meetアプリからは、次の手順で参加します。
- アプリを開く
- 予定されている会議を表示する
- 会議コードがある場合は入力する
- 「参加」をタップする
会議コードとは「meet.google.com/」以降の部分で、招待者から送られたアドレスに記載されています。
このほか、アドレスからの参加はPCと同じです。
Google MeetでWeb会議を開催する手順
Google MeetのWeb会議を開催する際は、いくつかの方法があります。ここでは、開催の手順を詳しくみてみましょう。
Googleアカウントを登録して会議を作成する
まず、アカウントを登録し、ログインして新しい会議を作成します。会議の設定には、次の2つの方法があります。
- Googleカレンダーで予定を作成する
- Google Meetで作成する
前もって会議を作る場合、カレンダーを利用することで、予定漏れなどを防げます。手順は以下のとおりです。
- Googleカレンダーを開く
- 会議を設定したい任意の時間を選択し、予定を作成する
- タイトルなど必要情報を入力し、Google Meetの「ビデオ会議を追加」をクリックする
すぐに会議を設定したいときは、Google Meetの画面から操作します。
- Google Meetの画面を開く
- 「新しい会議を設定」をクリックする
- 「会議を今すぐ開始」あるいは「次回以降の会議を作成」を選択する
ユーザーを招待する
会議を作成したら、参加するユーザーを招待します。招待は、次の3つの方法があります。
- Googleカレンダーから招待する
- URLや会議コードを共有して招待する
- 会議中に招待する
カレンダーから招待する場合、次の手順で行います。
- カレンダーで会議の予定をスケジューリングする
- 「ゲストを追加」をクリックする
- 招待したい参加者のメールアドレスを選び、作成した予定に参加者を招待する
招待したい人に会議のアドレスをメールなどで送ったり、会議コードを共有したりして招待することもできます。
会議中に招待することも可能です。Gmailで招待状を送ったり、チャットメッセージなどにリンクを貼って送ったりするなどの方法があります。
無料版と有料版の違い
Google Meetは無料で利用できますが、利用できる機能は限られています。無料版と有料版の機能の主な違いをみてみましょう。
無料版 | 有料版(Business Standard) | |
---|---|---|
月額料金 | 無料 | 1,360円 |
時間制限 | 60分(参加人数が2人以下は24時間) | 24時間 |
最大参加人数 | 100人 | 150人 |
音声通話・ビデオ通話 | 〇 | 〇 |
チャット | 〇 | 〇 |
画面共有 | 〇 | 〇 |
会議の録画・保存 | × | 〇 |
ノイズキャンセリング | × | 〇 |
アンケート | × | 〇 |
Googleドライブ ストレージ(1ユーザー) | 15GB | 2TB |
Google Meetのよくあるトラブル
Google Meetを利用する際は、トラブルに注意が必要です。よくあるのは、カメラが映らない、マイクが使えないといったトラブルです。
どのような不具合が起こるのか、詳しく紹介します。
カメラが映らない
Google Meetはカメラが映らないというトラブルが起こりがちです。原因として、そもそもカメラが付いていなかったり、カメラのプライバシー設定がオフになっていたりすることがあげられます。
カメラの付属には問題がない場合、次の手順で対処してみましょう。
【PC(Windows)の場合】
- 設定→「Bluetoothとデバイス」を選択する
- 「カメラ」を選択する
- 「カメラのプライバシー設定」を選択する
- 「デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」をオンにする
【スマホ(iPhone・iPad)の場合】
- 設定→「プライバシー」を選択する
- 「カメラ」を選択する
- 「Meet」の設定をオンにする
マイクが使えない
マイクが使えず、自分の声が相手に届かないトラブルもあります。カメラの場合と同じく、そもそもマイクが付いていないか、プライバシー設定がオフになっている可能性があるため、確認してください。
マイクが問題なく備わっている場合、プライバシー設定について、以下の手順で確認しましょう。
【PC(Windows)の場合】
- 設定→「「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「マイク」を選択
- 「デスクトップアプリにマイクへのアクセスを許可する」をオンにする
【スマホ(iPhone・iPad)の場合】
- 設定→「プライバシー」を選択する
- 「マイク」を選択する
- 「Meet」の設定をオンにする
Google MeetとZoomとの違い
Google Meetと並んで多くの人が利用しているWeb会議ツールとして、Zoomがあげられます。
ここでは、Google MeetとZoomの違いを解説します。
インストールの有無
Google MeetとZoomは、インストールの有無が異なります。ZoomはPCでもスマホでもアプリを使った利用を前提にしており、事前のインストールが必要です。
これに対し、Google Meetはインストールの作業がなく、アカウントがあればWebブラウザからアクセスできます。より手軽にWeb会議などに利用できるのがメリットです。
参加人数が異なる
Google MeetとZoomは、参加できる人数が異なります。参加できる人数は次のとおりです(2023年11月現在)。
【Google Meet】
- 無料プラン:100人
- Business Starter:100人
- Business Standard:150人
- Business Plus:500人
- Enterprise:1,000人
【Zoom】
- 無料プラン:100人
- Pro:100人
- Business:300人
- Business Plus:300人
- Enterprise:1,000人
無料プランと最大の人数はどちらも同じですが、中間のプランで人数が異なります。
Google Meetを試してみよう
Google MeetはWebブラウザ上で利用できるWeb会議ツールで、GoogleカレンダーやGmailなど、ほかのGoogleサービスと連携しやすいのがメリットです。100人までの会議であれば無料で利用でき、画面共有やチャットなどの機能も使えます。セキュリティ体制も万全で、安心して使えるのも利点といえるでしょう。
アカウントがあればすぐに会議を作成できるため、まずは気軽に試してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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