- 更新日 : 2026年3月18日
エクセルで不偏分散・標本分散を求める方法をわかりやすく解説
エクセルはデータ分析において非常に便利なツールであり、特に統計データの解析を行う際にはその機能を活用することができます。不偏分散や標本分散は、データのばらつきを評価する重要な指標です。この記事では、エクセルを使用して不偏分散と標本分散を求める方法について、関数を用いた方法と手動で計算する方法の両方を解説します。これにより、エクセルの操作が苦手な方でも、分散の計算を理解しやすくなることを目指しています。
目次
エクセルで不偏分散を求める関数
エクセルで不偏分散を求めるには、VAR.Sという関数を使用します。この関数は、与えられたデータセットの標本分散を計算する際に非常に便利です。
まず、不偏分散とは何かというと、母集団の分散を推定するための分散のことであり、特に統計分析において重要な役割を果たします。
エクセルでは、この不偏分散を計算するための関数が用意されており、簡単に利用できます。以下にその手順を説明します。
VAR.S関数の使い方
VAR.S関数を使用することで、不偏分散を簡単に計算できます。使用方法は非常にシンプルです。
まずは、次のステップに従ってください。
- エクセルを開き、計算したいデータを入力します。
- 不偏分散を表示させたいセルを選択します。
- 選択したセルに次のように入力します:=VAR.S(と記入した後、計算したいデータの範囲を指定します。例えば、A1からA10のデータを使う場合はA1:A10とします。
- 入力が終わったら、)を記入し、Enterキーを押します。
これで、指定したデータ範囲内の不偏分散が計算され、その結果が選択したセルに表示されます。このように、非常に簡単に不偏分散を求めることができるのです。
なお、計算結果はデータのばらつきを示すため、高い数値であればあるほどデータのばらつきが大きいことを意味します。一方、ゼロに近い数値であればデータが非常に均一であることを示しています。
エクセルを使用することで、手動計算や複雑な数式の理解がなくても、簡単に不偏分散を求めることができ、データ分析の効率が大幅に向上します。
エクセルで不偏分散を関数を使わずに求める方法
エクセルで不偏分散を関数を使わずに求める方法は、基本的な数学的手法を用いることで誰でも簡単に計算できます。この方法を理解することで、データ分析の基礎が身に付き、理論的な理解も深まります。
不偏分散の手順
エクセルで不偏分散を求めるために、まず以下のステップを踏む必要があります。具体的にどのような手順で進めるのかを見ていきましょう。
- データをエクセルに入力する
- データの平均値を計算する
- 各データポイントから平均値を引き、その結果を二乗する
- 二乗した値の合計を求める
- 標本のサイズから1を引く(この値をn-1と呼びます)
- 合計した二乗値をn-1で割る
具体的な計算例
例えば、次のようなデータがあると仮定します。データが5つあり、それぞれの値は10, 12, 23, 23, 16です。このデータを使って、不偏分散を計算してみましょう。
まず、データの平均値を求めます。すべてのデータを足して5で割ると、平均値は16.8です。次に、各データポイントから平均値を引き、その結果を二乗します。計算の結果、以下のようになります。
- (10 -16.8)² =46.24
- (12 -16.8)² = 23.04
- (23 -16.8)² = 38.44
- (23 -16.8)² = 38.44
- (16 -16.8)² = 0.64
これらの二乗した値を合計すると、146.8になります。次に、標本のサイズは5なので、n-1は4です。最後に、146.8を4で割ると、最終的な不偏分散は36.7となります。この計算例を通じて、不偏分散の手計算の流れを理解できるでしょう。
エクセルで標本分散を求める関数
エクセルでは、標本分散を計算するための専用の関数があります。この関数を使うことで、簡単に標本分散を求めることができます。
エクセルで標本分散を求めるために使用する関数は、「VAR.P」です。この関数は、選択したデータの標本分散を計算するために設計されています。標本分散は、データのばらつきや散らばりを示す重要な指標であり、特に統計学やデータ分析においてよく用いられます。
標本分散を求める方法は以下のステップで進められます。
- エクセルを開き、計算したいデータを入力するセルを選択します。
- 「=VAR.P(」と入力し、計算したいデータの範囲を指定します。
- 最後に閉じカッコ「)」を入力し、Enterキーを押します。
例えば、セルA1からA10にデータが入力されている場合、以下のように入力します。
=VAR.P(A1:A10)
このように関数を入力すると、選択したデータの標本分散が計算され、瞬時に結果が表示されます。
標本分散を求める際の注意点として、標本分散は、データが全体の一部であることを理解しておくことが重要です。
この関数は、特に統計学の基礎を学ぶ際や、データ分析を行う際に非常に役立ちますので、ぜひ活用してみてください。
エクセルで標本分散を関数を使わずに求める方法
標本分散の手順
エクセルで標本分散を求めるために、まず以下のステップを踏む必要があります。具体的にどのような手順で進めるのかを見ていきましょう。
- データをエクセルに入力する
- データの平均値を計算する
- 各データポイントから平均値を引き、その結果を二乗する
- 二乗した値の合計を求める
- 合計した二乗値を標本のサイズで割る
具体的な計算例
例えば、次のようなデータがあると仮定します。データが5つあり、それぞれの値は10, 12, 23, 23, 16です。このデータを使って、標本分散を計算してみましょう。
まず、データの平均値を求めます。すべてのデータを足して5で割ると、平均値は16.8です。次に、各データポイントから平均値を引き、その結果を二乗します。計算の結果、以下のようになります。
- (10 -16.8)² =46.24
- (12 -16.8)² = 23.04
- (23 -16.8)² = 38.44
- (23 -16.8)² = 38.44
- (16 -16.8)² = 0.64
これらの二乗した値を合計すると、146.8になります。最後に、146.8を標本のサイズ5で割ると、最終的な標本分散は29.36となります。この計算例を通じて、標本分散の手計算の流れを理解できるでしょう。
まとめ
不偏分散は、データのばらつきを理解するための重要な指標です。エクセルを活用することで、煩雑な計算を手軽に行うことができ、正確な結果を得ることが可能になります。関数を利用した方法や、手動での計算手順を学ぶことで、より深く統計学を理解し、実務に役立てることができるでしょう。エクセルを用いた不偏分散の計算は、データ分析やレポーティングにおいても非常に有効であり、ビジネス環境では必須のスキルとなります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
経理担当者向け
①Excel関数集 32選まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)
勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
人事労務担当者向け
①入社・退職・異動の手続きガイドブック
書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。
最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。
②社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
総務・法務担当者向け
契約書ひな形まとめ30選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
Excel スキルの関連記事
新着記事
-
# PC・スマホのノウハウ
【テンプレート付き】担当変更のメールを送るには?前任・後任・返信の例文やマナーを完全解説
異動や退職に伴う「担当変更」の際、どのようなメールを送れば失礼がないか悩んでいませんか? 担当変更のメールは、単なる事務連絡ではなく、これまで築いた信頼関係を後任者へスムーズに引き…
詳しくみる -
# 業務効率化の基本
マニュアルとは?意味や手順書との違い、作成のコツやツールを紹介
意味を正しく理解し、より効果的にマニュアルを運用したいと考える方は多いと思います。マニュアルの重要性を理解できれば、チーム全体の生産性も上がっていくことでしょう。 この記事では、マ…
詳しくみる -
# 書類
提案書の書き方や構成とは?わかりやすいテンプレートや例文を解説
「提案書を書いてと言われたけれど、何から手をつければいいのかわからない」「パワーポイント1枚でまとめるコツは?」と悩んでいませんか? 提案書とは、顧客や社内の課題を解決するためのア…
詳しくみる -
# 業務効率化の基本
【職種別】業務目標の例10選!定量・定性の使い分けや立て方のコツも紹介
仕事を効率化したいけれど、目標設定がうまくできずに悩んでいませんか?業務目標とは、仕事上の目的を達成するために定める具体的な目標のことです。本記事では、業務目標の種類(定量・定性や…
詳しくみる -
# 業務効率化の基本
仕事の効率化とは?8つの考え方と進め方、効率化に適さない仕事
仕事の効率化は、仕事上の「ムリ・ムダ・ムラ」を排除し、効率的に業務を行えるようにすることです。仕事を適切に効率化することで、生産性の向上やワークライフバランスの改善などが期待できま…
詳しくみる -
# 業務効率化の基本
【テンプレート付き】周知とは?意味や例文、ビジネスでの使い方について解説
「周知」は、ビジネスシーンにおいてさまざまな場面で使われる言葉です。似たような言葉で「告知」や「通知」という言葉はありますが、それらの意味や使い方が分かっていないと、他者とのコミュ…
詳しくみる




