• 更新日 : 2024年7月3日

Web会議時に背景は変更した方が良い?背景画像の選び方や設定方法

Web会議に使う背景の変更は、ビジネスの身だしなみでもあり、テレワークが普及している昨今のビジネスコミュニケーションでは配慮すべきポイントの一つです。

今回は、Web会議時の背景について、ビジネス向けの背景画像やおしゃれな壁紙などの選び方を解説します。また、おすすめのバーチャル背景サイトなども紹介していきましょう。

Web会議時に背景は変更した方が良い?

Web会議に参加したり、自分で開催したりする場合は、相手への見られ方を意識する必要があります。では、Web会議時の背景を変更すべきでしょうか。その答えは、Web会議で設定する背景の役割にあると考えられます。

Web会議における背景の役割

Web会議で背景に気を配ることは、ビジネスマナーや身だしなみに気遣うことと同じです。設定する背景から、その人をイメージするといっても過言ではありません。

背景は、イメージを演出する役割があります。海の背景を使えば、「海が好き」というイメージで見られるかもしれません。使う背景によって、その人の印象として残るでしょう。

背景美術の理論から判断すると、背景の役割は次の通りです。

  • 雰囲気づくり
  • 印象を左右する

背景美術の理論をWeb会議にあてはめると、背景の役割が見えてきます。

  • Web会議の雰囲気づくり
  • Web会議の印象を左右する

Web会議は、設定する背景次第で結果に与える影響が大きくなるかもしれません。

バーチャル背景を使う理由

Web会議では、バーチャル背景を使う場合もあるでしょう。バーチャル背景は、次の理由で使うことが考えられます。

  • プライベートな空間を見せたくない
  • 生活感を隠したい
  • 仕事への意欲をアピールしたい

自宅で参加するWeb会議の場合は、プライベートな空間や生活感などを伏せておきたいものです。

バーチャル背景は、自宅に居ることを隠す目的でも使われます。また、仕事モードへの切り替えや仕事への意欲をアピールするために使う場合もあるでしょう。

Web会議時のバーチャル背景の選び方

Web会議で使うバーチャル背景には、日常を隠す役割やイメージアップの効果があります。Web会議の参加者の印象を良くするには、バーチャル背景選びが重要です。ここでは、Web会議時のバーチャル背景を選ぶポイントについて解説します。

迷ったら明るくシンプルな背景

Web会議のバーチャル背景は、ビジネス目的であれば違和感のないものがおすすめです。背景画像には、さまざまな風景などがあります。ダウンロードして使える画像だけではなく、自分でアップロードして使えるものまで豊富に選べます。そのため、迷うこともあるでしょう。

迷った場合は、明るくシンプルな背景がおすすめです。明るくシンプルな背景であれば、相手に落ち着いた印象を与えられます。

名刺画像や伝えたい情報がある背景

Web会議では、名刺画像や伝えたい情報を記載した背景がおすすめです。ビジネスでWeb会議を行う場合は、参加者の情報は欠かせません。

リアルな会議では、初対面の参加者との名刺交換が行われます。Web会議の場合は、名刺交換ではなく口頭でのあいさつや共有画面を使った自己紹介などが考えられるでしょう。

名刺画像の背景は、名刺交換や自己紹介の役割も兼ねています。名前や役職だけではなく、主だった実績やSNSアカウントなどの情報を掲載しておけば、会議後のやり取りにも役立つでしょう。

趣味・主張の強い背景は避ける

Web会議時は、自分の設定した背景よりも相手の背景が印象に残るものです。特にビジネスとは関係のない奇抜な背景を使っている場合は、そのイメージが第一印象として残るでしょう。例えば、趣味や主張の強い背景を使う場合は、相手の意識が背景に持っていかれるかもしれません。

参加者よりも背景が目立ってしまうと、会議に集中できないことも考えられます。そのような理由からも、趣味や主張の強い背景は避けた方が良いでしょう。

服や髪色とバランスが取れた背景を選ぶ

Web会議のバーチャル背景選びは、参加時の服や髪色とのバランスを取ることが大切です。会議当日の服の色がグレーの場合、グレーのバーチャル背景を使えば服と背景の境目が区別できなくなるでしょう。

また、濃い背景を使う場合は髪色が背景に埋もれてしまうことも考えられます。バーチャル背景の設定は、背景色が白系であったら、同一の白い服装は避けましょう。バーチャル背景選びは、服装や髪の毛と同じ色合いの背景を選ばないことがポイントです。

Web会議ツールの背景を設定する方法

Web会議の背景を設定する方法は、ツールごとに異なります。ここでは、4つのWeb会議ツールによる背景の設定方法を紹介しましょう。

Zoom

Zoomの背景は、Web会議前の設定やWeb会議中のビデオ設定で変更できます。Web会議前の背景変更は、次の通りです。

  1. Zoomアプリを起動
  2. 右上部にあるプロフィールアイコンをクリック
  3. リストから「設定」を開く
  4. 「設定」のメニュー一覧から「背景とエフェクト」を選択
  5. 「バーチャル背景」から背景画像を選択

Web会議中の背景変更は、次の操作で行います。

  1. 起動中のZoomミーティング画面下部の黒いタスクバーにカーソルを置く
  2. ビデオアイコン右の「山」マークをクリック
  3. 「バーチャル背景を選択…」をクリック
  4. 「バーチャル背景」から背景画像を選択

バーチャル背景は、Zoomバーチャル背景ページから追加できます。

参考:Zoom バーチャル背景

Google Meet

Google Meetによる背景の変更は、次の手順で行います。Googleアカウントがある前提で解説します。

  1. GoogleChromeのホーム画面右上の「Googleアプリ(9つの点)」を開く
  2. 「Meet」を選択
  3. 「Google Meet」画面の左に表示された「新しい会議を作成」を選択
  4. 「+会議を今すぐ開始」を選択
  5. 会議画面が表示されたら下部タスクバーの「縦三点クォーター」を選択
  6. 「ビジュアルエフェクトを適用」を選ぶ
  7. 右側に表示された「効果」設定画面の下部にある画像から背景を選ぶ

Google Meetで用意されている背景は、次のジャンルに分けられています。

  • プロフェッショナル
  • くつろげる場所
  • 自然
  • スタイライズド(スタイリッシュな3DCG)
  • ファンタジー

背景を選択すると、画面上のバーチャル背景としてすぐに変更されます。

参考:Google Meet

Microsoft Teams

Microsoft Teamsでの背景変更は、Teamsのアプリを起動して次の手順で行います。

  1. Microsoftアカウントでアプリにログインする
  2. 「Teamsへようこそ」画面に表示された「今すぐ会議」を選択
  3. 「今すぐ会議を開始する」画面の「会議の名前」を編集し、「会議を開始」をクリック
  4. 会議画面に接続したら必要に応じて会議参加者を招待する
  5. 会議画面上部の「その他(横三点クォーター)」を開く
  6. 「背景の効果」を選択
  7. 画面右側の「背景の設定」からバーチャル背景を選ぶ
  8. 背景を選んだ状態で下部の「適用」ボタンをクリック

選んだ背景は、「適用」ボタンを押すまで画面に反映されない点が他のツールとの違う点です。

参考:Microsoft Teams

Skype

Skypeの場合は、次の手順で背景を変更できます。

  1. Skypeを起動する
  2. アカウントでログインする
  3. 左アカウントメニューの「今すぐ会議」を選択
  4. 「会議をホスト」または「会議に参加」を選択
  5. 「通話を開始」のクリック、または会議のリンクコードをクリックして参加する
  6. 画面下部中央の「ビデオマーク」をオンにする
  7. 画面が表示されたら「ビデオマーク」の横にある「山」マークをクリック
  8. ビデオの設定画面下部の「背景を変更」をクリック
  9. 起動した「オーディオとビデオの設定」画面の「背景を変更」から背景を選択

背景画像末尾の「横三点クォーター」をクリックすると、「おすすめ」や「休日」、「その他」などの変更可能な背景画像が表示されます。

参考:Skype

Web会議におすすめのバーチャル背景サイト

Web会議で設定できる背景素材は、シンプルな壁紙やおしゃれな壁紙などが無料で入手できます。ここでは、Web会議におすすめのバーチャル背景サイトを紹介しましょう。

Canva

Canva(キャンバ)は、高度なグラフィックデザインを直感的な操作だけで作成できるクラウドサービスです。画像加工や印刷物の作成などもできますが、キーワードで検出できる豊富な素材が特徴的です。背景に選んだ素材は、Canvaデザインの背景として貼り付ける必要があります。そのうえでサイズやファイル形式を指定し、ダウンロードができます。

Canvaの素材は、無料で使える画像素材とCanva Proユーザー(有料メンバー)でなければ使えない素材があることに注意が必要です。

参考:Canva

SPACEMARKET

SPACEMARKET(スペースマーケット)は、イベントや社員研修、パーティなどの目的であらゆる空間の貸し借りを仲介するレンタルスペースサービスです。

SPACEMARKETには、レンタルスペースの紹介で掲載している画像をWeb会議の背景として無料でダウンロードができるという、ユニークなサービスも展開しています。サービス側にとって、レンタルスペースの画像が背景で活用されることは、Web会議を通した宣伝活動となるかもしれません。

参考:SPACEMARKET

Pixabay

Pixabay(ピクサベイ)は、Canvaが提供する写真やイラスト、映像などの共有サイトです。サイト上に掲載されている画像素材は、無料でダウンロードできます。

Pixabayは、Canvaのツール内で編集できるフリー素材として連携しています。そのため、加工無しで背景画像を選ぶ場合は、Pixabayからの直接ダウンロードがおすすめです。

参考:Pixabay

無印良品

生活雑貨や家具・インテリアなどを扱う無印良品は、家づくりサービス「無印良品の家」も手掛けています。家づくりサービスで公開している住宅の画像は、Web会議の背景としても利用できます。背景としてダウンロードできる画像は、リビングや玄関、外観などです。

利用の際は、加工改変や商用目的などができないルールに注意すれば、シンプルな住空間を背景として活用できます。

参考:無印良品

バーチャル名刺背景ジェネレーター

バーチャル名刺背景ジェネレーターは、名刺背景生成ツールです。Web会議で使うバーチャル背景を作成した名刺背景に設定します。名刺背景に使う画像は、あらかじめ用意されている画像から選択できます。

バーチャル名刺背景ジェネレーターで作成した名刺背景は、名前や立場などを会議中にアピールできる点が特徴です。また、名刺背景にはQRコードの設置でWebサイトなどへの誘導もできるでしょう。

参考:バーチャル名刺背景ジェネレーター

Zooome

Zoome(ズーミー)は、バーチャル背景と名刺を無料で作成するサービスです。Web会議では、参加者との名刺交換ができません。そのため、バーチャル背景を名刺背景にすることで名前などの情報が伝えられます。

Zoomeの名刺背景は、Web会議で使用する目的で作成します。あらかじめ配置されているテキスト部分に情報を入力するだけの手軽さが特徴です。作成した名刺背景画像は、無料でダウンロードできます。

参考:Zooome

急なWeb会議で背景を設定できない場合は?

ビジネスでは、場合によって急なWeb会議の開催も考えられます。例えば、チャットでの打ち合わせからWeb会議に移行することもあるでしょう。そのような背景の設定できない状況における対処法を紹介します。

背景ぼかし

急なWeb会議では、設定する背景も決められないかもしれません。そのような状況では、背景ぼかしをおすすめします。背景ぼかしは、現在カメラに写っている背景をぼかす機能です。ぼかすことにより、場所や部屋の状態にフィルタが掛けられます。急な対処に役立つ方法です。

無地の壁を背景に使う

背景の設定ができないときは、現在の場所にある無地の壁を探しましょう。急なWeb会議の背景の設定は、無地の壁を背景にすることで生活感が隠せます。適当な壁が見当たらない場合は、無地のカーテンなども有効です。

Web会議の背景は会議の目的に適したものを選ぼう

Web会議の背景は、目的に適したものを選びましょう。会議の目的とかけ離れた背景を選べば、その後のやり取りに支障をもたらすかもしれません。とはいえ、相手によっては背景がきっかけとなり良好な関係性の構築も期待できます。まずは、会議の相手を意識した背景選びが必要です。

また、バーチャル背景には名刺背景も設定できます。ビジネス目的のWeb会議に、名刺の画像を背景にしておくと、ビジネスのアピールもしやすくなるでしょう。


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