• 作成日 : 2025年2月4日

会議のレジメ(レジュメ)を作成するには?書き方や例文を解説

会議のレジメ(レジュメ)は、会議の目的、流れ、議題を簡潔にまとめた資料のことです。このレジメがあることで、参加者が目的を共有でき、意思決定をスムーズにし、会議が効率的に進行できます。この記事では、レジメの意味や役割、効果的なレジメ作成のための必要項目や書き方の例文を紹介します。

会議のレジメ(レジュメ)とは?意味や使い方

会議のレジメ(レジュメ)とは、会議の内容を「簡潔にまとめた資料」のことです。フランス語の「résumé(レジュメ)」が由来で、日本語では「要約」や「まとめ」という意味になります。

会議のレジメには、会議の目的や議題、検討事項などを記載します。会議の流れや議題がすぐに分かる内容になっていることが大切です。

これがあると、参加者全員が会議の方向性を理解しやすくなり、無駄なく進行できます。また、レジメは事前に配布することによりスムーズに会議を進めることができます。

レジメは会議だけでなく、プレゼンテーションの資料としても使われます。プレゼンの際に配布され、参加者がレジメを見ながら話を聞くのが一般的です。また、職務経歴をまとめた履歴書のことを「レジュメ」と呼ぶ場合もあります。

会議のレジメ、アジェンダ、議題、議事録との違い

会議のレジメとよく似た言葉に「アジェンダ」や「議題」、「議事録」があります。

項目役割
レジメ会議の目的や内容を要約する会議の目的、議題、進行内容を示す
アジェンダ会議の進行や時間配分を示す
  1. 報告(10分)
  2. 議論(20分)
議題話し合うテーマを示す課題の共有、今後の方針決定
議事録会議の内容や決定事項を記録するA案を採用。担当:〇〇さん

アジェンダは「会議の進行内容や時間割を示す表」です。具体的に「どの順番で何を話すのか」「どのくらいの時間を使うのか」が書かれている点が特徴です。アジェンダがあることで、会議が時間通りに進み、脱線を防げます。

例えば、アジェンダには「1. 売上報告(10分)」「2. 課題の共有(20分)」「3. 次月の目標設定(30分)」のように、時間と順番が記載されます。

議題は「会議で話し合うテーマ」そのものです。具体的には「何について議論するのか」「何を決めるのか」を示します。議題が明確だと、会議の目的がはっきりし、参加者も意見を出しやすくなります。

例えば、「今後のプロジェクト進行方法」「チーム内の課題解決案」などが議題になります。議題はレジメやアジェンダにも含まれる要素ですが、議論の中心になるポイントです。

議事録は「会議の内容を記録したもの」です。会議で決まったことや、話し合った内容、参加者の意見、次のアクションが書き込まれます。会議後に共有され、出席できなかった人にも内容を伝える役割を持ちます。

例えば、「〇〇の課題解決策としてA案を採用」「次回会議までに資料作成担当:〇〇さん」といった内容が議事録に記録されます。

会議のレジメを作成するメリット

会議のレジメを作成するメリットは、会議の流れをスムーズにし、参加者全員が同じ方向を向いて話し合えることです。会議の目的や内容が事前に整理されていることで、無駄な時間が減り、効率的に進められます。また、会議後の振り返りにも役立つため、議論の内容や決定事項を見失う心配がありません。

事前に議題や目的を共有できる

レジメがあれば、会議の目的や話し合う内容を事前に参加者へ伝えることができます。例えば、「今月の売上報告会」では、「売上の現状」「課題の共有」「来月の目標設定」が議題になります。このように、事前にレジメで議題や目的が共有されると、参加者は何を準備すれば良いか明確になり、当日に向けた資料の用意や意見の整理がしやすくなります。社内のある調査では、レジメが用意された会議の方が、用意されなかった場合より約30%効率が上がったという結果もあります。準備が整った状態で会議に臨めることで、意見交換も活発になります。

効率的に会議が進められる

会議中に脱線するのを防ぎ、効率よく進行できるのもレジメの役割です。レジメがあると、参加者は「今、何の議題を話しているのか」「次に何を議論するのか」がすぐに分かります。例えば、プロジェクトの進捗報告を行う会議で、「1. 進捗の現状確認」「2. 課題の共有」「3. 次のアクションプラン」というレジメがあれば、順番に議題を進めるだけで会議がまとまりやすくなります。途中で話が逸れた場合でも、レジメに立ち返ることで軌道修正が簡単にできるため、時間のロスが少なくなります。

会議の内容を振り返りやすい

レジメは会議が終わった後の振り返り資料としても役立ちます。例えば、会議の内容を参加者に共有したり、不参加者に報告する際にも、レジメがあれば要点がすぐに伝わります。「決まったこと」「今後やるべきこと」がまとめられていれば、会議後のタスク管理もスムーズになります。社内での進捗確認メールにもレジメの内容をそのまま使えるため、わざわざ議事録を作成する手間が減ります。

ある企業のデータによると、レジメを使って会議を進めた場合、会議後のタスク完了率が20%以上向上したという結果もあります。このように、レジメは会議の前後を通して、情報を整理する役割を果たしています。

会議のレジメの必要項目や書き方

会議のレジメには、必要な項目をきちんと整理して書くことが大切です。必要な項目が揃っていれば、会議中に迷うことなく話を進められます。

会議名

会議名は「何のための会議か」を一目で伝えるために必要です。例えば、「新製品開発進捗会議」「第2四半期売上報告会議」のように、具体的で分かりやすい名前をつけます。名前が明確だと、参加者はすぐに目的を理解し、準備がしやすくなります。

日時・場所

日時と場所は会議の開催情報です。日時は「2024年6月17日(火)15:00~16:00」のように具体的に書き、場所も「本社5階 第2会議室」や「Zoomオンライン会議」のように明記します。これで参加者は迷わず会議に参加できるようになります。

司会、参加者(出席者)、議事録作成者

司会者や出席者を明記することで、会議の役割がはっきりします。司会者は会議を進行する人、議事録作成者は内容を記録する人です。例えば、「司会:〇〇部長」「参加者:各部署リーダー、〇〇担当者」「議事録作成:〇〇さん」と書きます。これで誰が何を担当するのか一目で分かります。

会議の目的

会議の目的は「何のために行うのか」を伝える役割を持ちます。「課題の解決策を話し合う」「プロジェクトの進捗を確認する」など、簡潔に書くと参加者が迷わず会議に集中できます。例えば、「今月の売上報告と次月の施策決定」と書けば、一目で理解できます。

会議の議題

議題は、会議で話し合うテーマのことです。例えば、「今期の売上目標達成に向けた課題」「新製品開発の進捗報告」「マーケティング戦略の方向性」といった内容を書きます。議題が整理されていれば、参加者は事前に考えをまとめて会議に臨めます。

会議の検討事案

検討事案は、会議で具体的に決めるべき内容や課題です。例えば「新製品のコスト削減案を決定する」「来月の販売戦略を確定する」など、話し合いで決めるべきことを明確に書くことで、会議が目的に沿って進行します。

会議資料

参加者が参考にする資料がある場合は、レジメに明記しておきます。例えば、「第2四半期売上報告書」「新製品コスト分析データ」のように、具体的な資料名を記載すると良いです。事前にメールで資料を共有しておくと、準備がスムーズになります。

次回までの検討事項

次回までの検討事項は、会議後に参加者が取り組むべき内容です。例えば、「〇〇資料を作成する」「新しい提案を考える」といったタスクが該当します。次回に向けた宿題を明記しておくことで、次の会議がより充実したものになります。

次回会議の予定

次回会議の予定は、日時と場所、内容を記載します。例えば、「次回会議:2024年6月24日(月)15:00~ 第2会議室」「内容:進捗報告と課題解決の進行確認」と書くことで、参加者が予定を確保しやすくなります。

会議のレジメを作成するポイント

会議のレジメは、誰が見ても内容がすぐに理解できるようにシンプルに書くことがポイントです。簡潔ながらも必要な情報をしっかり盛り込むことが大切です。以下に書き方と具体的な例を紹介します。

会議の目的を端的に書く

レジメには、会議の「目的」を一文でまとめることが大切です。参加者が会議のゴールを理解していないと、議論がまとまりません。例えば、「新プロジェクトの進捗確認と課題の洗い出し」や「売上報告と次月の目標決定」といった形で、目的を簡潔にまとめると分かりやすくなります。

参加者目線で内容をシンプルにする

レジメは「要約資料」なので、余計な説明や長い文章は避け、シンプルにまとめます。初めて会議に参加する人や、忙しい人でも一目で内容が分かるように、「何を話し合うのか」「何が決まるのか」に絞って書くことがポイントです。

次回会議に向けた内容を記載する

会議後に何をするべきか、次回会議に向けた行動内容を議事録に記載します。例えば、「資料作成:〇〇さん」「次回の課題解決案提出:営業部」と具体的に書くことで、タスクが明確になります。また、次回の会議予定も必ず記載し、参加者に共有しましょう。

会議のレジメの例文

実際にビジネスシーンで使えるシンプルな会議のレジメの例文を紹介します。

会議名:第1四半期マーケティング戦略会議

日時:2024年6月25日(火) 15:00~16:00

場所:本社3階 第1会議室(オンライン参加:Zoomリンク共有済み)

司会:マーケティング部 部長 田中

参加者:マーケティング部全員、営業部〇〇課長、広報部〇〇担当

議事録作成:総務部 鈴木

【会議の目的】第1四半期のマーケティング施策結果を共有し、次の四半期に向けた戦略方針を決定する。

【アジェンダ】

  1. 第1四半期の施策結果報告
    • 施策結果の反省点と改善策の共有
  2. 課題の洗い出しと分析
  3. 第2四半期のマーケティング戦略案の検討
    • 次回キャンペーンのコンセプト決定
    • SNS広告の予算配分見直し

【会議資料】

  • 第1四半期 施策結果報告書(各チーム提出)
  • 競合分析レポート
  • 広告費用一覧データ

【次回までの検討事項】

  • 各チーム:第2四半期の施策案をまとめ、次回会議で提案(締切:7月12日)
  • 営業部:販売データとターゲット顧客の分析資料を提出

【次回会議の予定】

日時:2024年7月15日(月)14:00~15:30

場所:本社3階 第1会議室

内容:第2四半期施策案の発表と最終決定

会議のレジメを作成し、会議をスムーズに進めよう

会議のレジメは、内容を「簡潔にまとめた資料」です。目的や議題、進行内容が整理されているため、参加者は会議の方向性を理解しやすくなります。さらに、事前にレジメを共有すれば、会議の準備が進み、意見交換も活発になります。議題や時間配分を明記することで、無駄な時間が減り、効率よく進行できる点も大きなメリットです。また、会議後の振り返りやタスク確認にも役立つため、レジメは「会議の道しるべ」として欠かせません。ポイントを押さえたレジメを作成し、会議の質を高めましょう。


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