• 更新日 : 2024年12月12日

インタビュー取材の企画書とは?作成時のポイントとテンプレート

インタビュー取材を行うにあたって、まずはインタビュー対象者に了承を得る必要があります。了承を得る際に重要になるのが、インタビューの企画書です。企画書でインタビュー対象者に取材意図や質問内容を事前に伝えることは、承諾を得るだけでなく、インタビューを円滑に進めるためのガイドにもなります。

この記事では、インタビュー取材の企画書に記載すべき基本事項や、6W3Hのフレームワークを活用した書き方のポイントを紹介します。企画書を作る手間を省ける無料のテンプレートも用意しているため、ぜひ参考にしてください。

インタビュー取材の企画書とは?

インタビュー取材の企画書とは、取材実施者が取材意図や質問内容などを記載し、取材対象者に確認してもらう書類です。取材対象者は、企画書を確認して取材の可否を検討します。そのため、企画書は、取材を引き受けてもらう確率を上げる書類とも言えるでしょう。

また、取材対象が企業である場合、広報担当者の判断で完成したインタビュー記事が大幅にカットされる可能性があります。企画書は、インタビューの方向性や掲載NGの内容を担当者と事前にすり合わせることにも使用されます。

さらに、インタビュー取材では、写真撮影の場所や取材にかかる想定時間などの情報を担当者に事前に伝えておかなければなりません。インタビュー当日、スムーズに進行するためにも企画書は大切な書類です。

インタビューの企画書の無料テンプレート

インタビューの企画書は、インタビューの対象者に取材意図や概要などを理解してもらうための資料です。インタビューの日時や掲載メディアの概要など、さまざまな項目を具体的に記す必要があるため、企画書の作成が手間に感じる場合もあるでしょう。

インタビューの企画書を作る際には、テンプレートを使用すると、手間なくスムーズに作成できます。

インタビュー企画書のテンプレートのダウンロードはこちら

インタビュー取材の企画書の書き方|基本的な記載事項

インタビュー取材の企画書を書く際には、事前に取材対象者に伝えなければならないことを漏れなく記載することが大切です。企画書の内容の漏れを防止するためには、「6W3H」のフレームワークを活用しましょう。

6W3Hのフレームワークの内容は、下記の通りです。

  • Why:なぜ
  • What:何を
  • Who:誰が
  • When:いつ
  • Where:どこで
  • Whom:誰と
  • How:どのように
  • How much:いくらで
  • How many:どれだけ

6W3Hのフレームワークを活用した企画書の書き方を具体的に解説します。

掲載メディアの概要

インタビューの企画書では、まずどのようなメディアに掲載されるのかを明記します。メディアの名称とURLの記載は必須です。まだ掲載メディアを立ち上げていない場合は、立ち上げ予定日を記載しておくことが望ましいでしょう。

掲載メディアの概要とあわせて、メディアのコンセプトや読者のターゲット層などを明記しておくと、どのようなインタビュー取材なのか判断しやすくなります。

企画内容

企画内容は、6W3HのWhyにあたる項目です。メディアのコンセプトやターゲットに合わせて、インタビューのテーマ・意図を明確にしておく必要があります。

インタビューのテーマや意図をどれだけ相手に伝えられるかによって、引き受けてもらえる確率が変化します。企画内容と取材先の親和性が高いほど、承諾率はアップするでしょう。

インタビュー希望日

インタビュー希望日は、6W3HのWhenに該当します。インタビューの対象者の予定も考慮して日程を決める必要があるため、インタビューの候補日は複数記載します。

また、イベントや催しなどに合わせてインタビューを行う場合は、イベントの際に取材したい旨を明記しておかなければなりません。

当日のスケジュール・所要時間

当日のスケジュールや所要時間は、6W3HのHowとHow manyに該当します。企画書にはインタビューの日時だけでなく、当日の流れとインタビューによる拘束時間も明記しておきましょう。

当日のスケジュールと所要時間を伝えると、インタビュー対象者の予定の調整だけでなく、インタビュー取材のボリュームについても共有できます。

取材チーム

Whomに該当するのが、取材チームの項目です。当日どのようなメンバーで取材に伺うのかを記載しておきます。たとえば、「ライター2名、カメラマン1名」など、それぞれの役割分担別に人数を明記しておくと分かりやすいでしょう。

取材チームを事前に先方に伝えると、インタビューの雰囲気を掴みやすくなります。ライター1名でくる場合は気さくに話しやすい雰囲気、取材チームが多いと、規模が大きいインタビューであるとイメージできます。

写真撮影の有無・掲載予定カット

インタビュー対象者の写真撮影がある場合、ギャランティが変動する可能性があるため、企画書で事前に写真撮影について伝えることが不可欠です。

取材対象者によっては写真撮影がNGの場合もあるため、当日のトラブルを避けるためにも、写真撮影の有無を明記する必要があります。写真撮影ありの場合、どのようなカットを掲載するかを盛り込むと、よりよい企画書に仕上がるでしょう。

取材時の質問項目

企画書の段階で、インタビューの質問項目を先方に伝えておくと、より深い話を聞き出せる可能性があります。特にインタビューに慣れていない人の場合、当日に質問されても言葉に詰まってしまい、うまく答えられないケースも少なくありません。

質問項目をすべて企画書に明記する必要はありません。しかし、質問項目が決まり次第、メールなどで事前に伝えたほうが親切です。

ギャランティ・謝礼金

ギャランティ・謝礼金は、How muchに該当する項目です。企画書にギャランティや謝礼金が明記されているかどうかで、相手に与える印象を左右します。

また、取材場所にくるまでに交通費がかかる場合、インタビュー実施者が交通費を負担する旨を明記しておくと、誠意が伝わりやすくなります。

担当者の連絡先

企画書の最後には、インタビュー担当者の連絡先を記載しましょう。記載する内容は、下記の通りです。

  • 部署
  • 名前
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 住所

インタビューの依頼先が企業の場合、インタビュー対象者に企画書だけが渡る可能性があります。そのため、企画書を読めばインタビューの概要や必要な準備などがすべて分かるように明記しておきましょう。

取材承諾率が上がる企画書にするコツ

インタビューの企画書は、取材承諾率を左右する重要な書類です。そのため、テンプレートに沿って記載するだけでなく、取材の目的や熱意を伝えることが求められます。

以下では、取材承諾率が上がる企画書を作成するコツを具体的に紹介します。

企画書はA4・1枚で作成する

企画書は特別な理由がない限り、A4用紙1枚で簡潔に作成することがポイントです。文字数が多く、読むのに時間がかかる企画書は、相手の確認作業の負担となり承諾率が下がる原因となります。

取材対象者は、日々の仕事をこなしながら、インタビューを受けるかどうかの意思決定を行います。ひと目見て文字数が多い企画書は、確認作業に時間がかかると判断し、後回しにする可能性が高いでしょう。

どうしてもA4用紙1枚にまとめられない場合は、2枚に分けたり別紙を作成したりと相手の読みやすさを考えて工夫してください。

相手を考慮した取材希望日や取材場所を提案する

依頼書に記載する取材希望日や取材場所は、相手に考慮した提案をすることが重要です。

たとえば、取材希望日を1日に絞ると取材を受けたくても都合が合わず、インタビューを断らざるを得ません。特に年度末や繁忙期は、相手のスケジュールの都合がつかない可能性が高くなります。相手の都合を考慮して、取材希望日には幅をもたせましょう。

また、取材場所も、相手の都合を考えて選びます。相手の移動時間が少なくなるように、先方のオフィスに近い現場を提案すると、取材承諾率アップにつながります。写真撮影の必要がない場合は、ウェブ通話でインタビューをするのも1つの方法です。

取材に対する熱意も伝える

インタビューの依頼をする際に、一番大切なポイントは熱意を伝えることです。

必要事項を記載した上で、取材に込めた思いや取材相手の選んだ理由などを説明すると、相手に熱意が伝わりやすくなります。そのため、企画書は取材対象者に合わせて文面を作り込むことが必要です。

企画書を読んだ相手が「なぜ自分が協力しないといけないのか」とマイナスな印象を受けると、取材承諾率は下がると考えられます。相手にぜひ協力したいと思ってもらえるように、企画書に熱意を伝える文面を盛り込みましょう。

インタビューの企画書作りには無料テンプレートを活用しよう

インタビュー取材の企画書には、取材意図や質問内容だけでなく、当日のスケジュールや所要時間、撮影の有無など、取材対象が把握すべき情報を簡潔に盛り込みましょう。また、取材に対する熱意や目的をしっかりと伝えることで、取材承諾率を高められます。

伝える情報が抜け漏れたり、作成に時間がかかりすぎたりしないよう、企画書を作るときはテンプレートを活用するのがおすすめです。無料の企画書テンプレートを使い、相手の立場に立って丁寧な企画書を用意しましょう。


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