作成日 : 2025年2月4日

エクセルでグラフの2軸目を加える方法とは？変更や削除はどうする？

エクセルを活用したデータ分析において、2軸グラフは異なる単位のデータを効果的に比較するために非常に便利です。本稿では、エクセルで簡単に2軸目を加える方法を解説いたします。また、追加した2軸の変更や削除に関する手順についても詳しくご紹介します。

エクセルで2軸グラフを作る方法
エクセルの2軸グラフの活用シーン
エクセルの2軸グラフの書式を変える方法
エクセルの2軸グラフを棒グラフと折れ線グラフにする方法
2軸グラフから1軸グラフに戻す方法
まとめ

エクセルで2軸グラフを作る方法

エクセルで2軸グラフを作るには、いくつかの手順を踏む必要があります。このグラフは、異なる単位やスケールを持つデータを一つのグラフで視覚化できるため、特にデータ分析やプレゼンテーションにおいて非常に有用です。以下に、その具体的な手順を説明します。

データの準備

まずは、2軸グラフを作成するために必要なデータをエクセルに入力します。1つのデータセットには、主に表示したい値（例えば売上高）を記入し、もう1つのデータセットには異なる測定基準（例えば利益率など）を入力します。また、これらのデータを見やすい形式で整理し、隣接する列に配置することをおすすめします。これにより、エクセルがデータを認識しやすくなります。

グラフの挿入

データが準備できたら、まずは通常のグラフを作成します。挿入タブから「グラフ」を選択し、適切なスタイルを選択してください。例えば「縦棒グラフ」や「折れ線グラフ」を選ぶことができます。グラフを作成した後、選択したデータに基づいて、エクセルが自動的にグラフを生成します。

2軸グラフへの変更

次に、生成したグラフを2軸グラフに変更する手順です。グラフ内で右クリックし、「データ系列の書式設定」を選択します。そして、表示したいデータ系列の設定を開き、「第2軸を使用する」オプションにチェックを入れます。これにより、指定したデータ系列が右側の軸に表示され、異なる単位で表示できるようになります。

グラフの調整

最後に、2軸グラフを見やすくするために、必要に応じてそれぞれの軸のタイトルやラベルを設定します。これは、グラフを利用する人がデータを理解しやすくするための重要なステップです。また、軸の範囲やスケールも調整し、データが最も効果的に表示されるように心がけましょう。

エクセルの2軸グラフの活用シーン

エクセルの2軸グラフは、異なる単位やスケールを持つデータを一つのグラフで視覚的に比較できる便利なツールです。このグラフの活用シーンをいくつか紹介します。

売上と数量の比較

例えば、売上高と販売数量という異なるスケールを持つデータを分析する際、2軸グラフが非常に有用です。売上高は金額で表され、販売数量は件数で表されるため、別々のグラフにすると比較が難しくなります。しかし、2軸グラフを使うことで、異なる単位でも視覚的に関係性を掴むことができます。

マーケティングデータの分析

マーケティング活動の効果を測定する際にも、2軸グラフは重宝します。例えば、広告出稿費とウェブサイトへの訪問者数を同時に表示することで、広告費の動きが訪問者数にどのように影響を与えているかを分析できます。このような情報は、今後の戦略を考えるための重要なデータになります。

年度別の成長率のトラッキング

企業の年度別成長率をトラッキングする場合、売上成長率と利益率という２つの異なる指標を同時に見たい場合があります。このようなデータも、2軸グラフを使用することで、視覚的に効果的に比較することができ、企業の業績分析がしやすくなります。

財務データの視覚化

財務分析では、収益や費用の変化を追うことが重要となります。例えば、売上高とコストを2軸グラフで表示することで、売上がコストに対してどう変化しているのかを一目で把握することができます。この方法は、経営判断をする上で非常に便利です。

このように、エクセルの2軸グラフは、様々な業種やシーンでデータ分析に役立ちます。異なる数値データを視覚的に比較することで、洞察を得やすくなり、より良い意思決定を促進します。

エクセルの2軸グラフの書式を変える方法

エクセルの2軸グラフの書式を変更することで、データがより見やすくなり、視覚的な理解が深まります。特に、異なる単位や種類のデータを比較する際には、見え方に工夫を凝らすことが重要です。ここでは、エクセルで2軸グラフの書式をどのように変えるかについて説明します。

デザインのカスタマイズ

グラフ全体のデザインは、「グラフスタイル」から簡単に変更できます。スタイルを変更したい場合はグラフを選択し、グラフツールの「デザイン」タブに移動します。この中にある「グラフスタイル」をクリックすると、数多くのデザインオプションが表示されます。気に入ったスタイルを選ぶだけで、瞬時にグラフの見た目が変わります。フォントやカラーも自分の好みに合わせてカスタマイズできるので、お好みのスタイルに仕上げてみましょう。

軸の書式設定

2軸グラフでは、それぞれの軸に異なるスケールが設定されていますので、数値軸だけでなく、日付軸やカテゴリ軸など最適な軸の書式を設定することが重要です。軸をダブルクリックすると「軸の書式設定」ウィンドウが表示されます。このウィンドウでは、軸の目盛り間隔、目盛りの表示形式、フォントサイズ、色などを細かく設定できます。

例えば、主軸と副軸の色を変えることで、どちらのデータがどの軸に属しているかを明確にわかりやすくすることが可能です。また、軸のタイトルも忘れずに設定しましょう。それにより、どのデータが何を示しているのかが直感的に理解しやすくなります。

系列の書式設定

データ系列の書式設定も、大事なポイントの一つです。この設定により、棒グラフと折れ線グラフ等、異なる種類のグラフが混在する場合でも、視認性を高めることができます。データ系列を選択して右クリックすると、「系列の書式設定」メニューが表示されます。ここでは、系列の色、スタイル、太さ、マーカーの形などを変更できます。

また、系列のデータラベルも活用しましょう。データラベルは、数値だけでなく、パーセンテージやラベルも表示できます。具体的な数値や割合などを表示させることで、データの理解がさらに深まります。特に営業報告やプレゼンテーションの際に、実際の数値を示すと説得力が増します。

グラフ全体の調整

グラフ全体のレイアウトやサイズを調整することも可能です。グラフをクリックし、角をドラッグすればサイズを変更できます。また、タイトルや凡例の位置も自由に動かすことができます。適切な間隔を持たせて余白を設けることで、データがより際立つようになります。

これらのポイントを押さえることで、エクセルの2軸グラフをより理解しやすく、魅力的にすることができるのです。小さな工夫が、大きな効果を生むことを意識してみてください。

エクセルの2軸グラフを棒グラフと折れ線グラフにする方法

エクセルで2軸グラフを作成する際に、棒グラフと折れ線グラフを組み合わせることで、異なるデータ系列を視覚的に比較できます。この方法は、視覚情報を強化し、複雑なデータの関連性を一目で理解するのに役立ちます。ここでは、具体的な手順を詳しく解説します。

手順1: データを準備する

まず、エクセルで使用するデータを準備しましょう。例えば、売上高と顧客数のデータがあるとします。このデータは、各月や四半期ごとに整理されていることが望ましいです。売上高を棒グラフ、顧客数を折れ線グラフとして表示するためには、それぞれのデータが含まれる列を用意します。

手順2: 2軸グラフを作成する

データの準備ができたら、グラフの作成に移ります。データ範囲を選択した状態で、エクセルのメニューから「挿入」タブをクリックし、「グラフ」セクションで「縦棒グラフ」を選択することで、通常の棒グラフを挿入できます。

手順3: 折れ線グラフの追加

挿入した棒グラフを選択し、グラフツールの「デザイン」タブに移動します。「データの選択」をクリックすると、新たにデータ系列を追加できるウィンドウが表示されます。ここで、顧客数のデータを追加し、表示形式を「折れ線」に変更します。

手順4: 第二軸の設定

次に、グラフに第二軸を追加していきます。追加したデータ系列を右クリック（Macでは「control」キーを押しながらクリック）すると、「系列の書式設定」を選択できます。また、グラフ要素を選択して、グラフツールの「書式」タブから「現在の選択範囲」→「系列の書式設定」を選択することも可能です。書式を設定したら、「系列オプション」から「第二軸」を選択します。これで、棒グラフと折れ線グラフが異なる軸で表示されるようになります。

手順5: グラフのカスタマイズ

最後に、グラフをより見やすくカスタマイズします。グラフのタイトルや軸の名前をクリックして変更したり、視覚的なスタイルを調整することで、データの特徴が強調され、理解しやすくなります。また、色やフォントスタイルを変えることで、見た目をより引き立てることができます。

これらの手順を経て、エクセルで効率的に棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた2軸グラフを作成できます。この方法を活用することで、データの違いを明確にし、より効果的に情報を伝えることができるでしょう。

2軸グラフから1軸グラフに戻す方法

2軸グラフから1軸グラフに戻す方法は非常にシンプルですが、手順を理解していないと戸惑うことがあります。この記事では、分かりやすくその手順を説明しますので、ぜひ参考にしてください。

まずは、2軸グラフを選択する必要があります。グラフをクリックすると、選択された状態になります。ここから、通常のグラフに戻すための手順に進みます。

手順1: グラフの形式を変更する

グラフが選択された状態で、上部メニューの「グラフデザイン」タブを開きます。このタブには、さまざまなグラフスタイルやレイアウトが表示されています。ここで「グラフの種類の変更」を選択してください。

手順2: 1軸グラフを選ぶ

表示されたウィンドウには、異なるグラフのスタイルがリストされています。この中から、1軸グラフに適したスタイルを選択します。一般的には「縦棒グラフ」や「折れ線グラフ」などが該当しますので、自分のニーズに合ったものを選ぶとよいでしょう。

手順3: 最後に確認する

選択が完了したら、「OK」ボタンをクリックします。これにより、2軸グラフが1軸グラフに切り替わります。新しいグラフ形式でデータが適切に表示されているかを確認してください。グラフの見た目や表示された数値が正しいか、必要に応じてデザインや書式を調整することもできます。

このように、2軸グラフから1軸グラフに戻す方法は、数ステップで簡単に行えます。もし新たにグラフを作成する必要があれば、また2軸グラフを目指すことができますので、気軽に試してみてください。

まとめ

エクセルでの2軸グラフの活用は、データの多様性を効果的に表現する上で非常に重要です。異なる単位や尺度を同時に可視化することで、情報がより直感的に伝わり、意思決定の助けになります。また、2軸グラフはプレゼンテーションやレポートにおいて、視覚的なインパクトを与えるための強力なツールとなります。この記事で紹介した作成方法やカスタマイズ手法を活用し、データ分析を更に深めていきましょう。

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。