• 作成日 : 2024年8月21日

【初心者向け】グーグルドライブの使い方-Android・iPhone-スマホの場合

グーグルドライブは、Google社が提供するクラウドストレージサービスです。データのアップロードや共有ができる便利なツールのため、ビジネスシーンで利用することも多いでしょう。この記事では、初心者向けのグーグルドライブの使い方を紹介します。パソコンでの使い方だけでなく、Android・iPhoneのスマホでの使い方も解説しています。

グーグルドライブ(Google Drive)とは?

グーグルドライブ(Google Drive)とは、パソコンやタブレット、スマホ上で利用できるオンラインストレージのことです。

ICT総研が2022年に日本国内の個人向けクラウドストレージサービス利用者に対して行った「クラウドストレージサービス市場動向調査」によると、最も利用者数が多かったのがグーグルドライブでした。

グーグルドライブは、写真・動画・PDFなどさまざまな形式のファイルを保存できたり、オフライン環境でもアプリを使用できたりするメリットがあります。ビジネス利用においても、共有・管理がしやすいでしょう。

無料で15GBのストレージ容量

グーグルドライブは、無料で15GBのストレージ容量を利用可能です。無料で使える容量はグーグルドライブだけでなく、GmailやGoogleフォトといったアプリも含まれます。

容量が上限に達した場合は、Gmailでのメールの送受信やGoogleフォトから写真や動画のアップロード、グーグルドライブへのファイルアップロードなどができなくなります。15GBを使い切る前に、空き容量を増やしたり、容量の追加購入をしたりするとよいでしょう。

グーグルドライブの特徴

グーグルドライブの特徴は、以下のとおりです。

  • パソコン・スマホ・タブレットからアクセスできる
  • 共同編集がスムーズにできる
  • Googleの検索機能で即時にデータを探し出せる

グーグルドライブには、スマホやタブレットのアプリがあり、パソコン以外からでもアクセスできます。外出先でも利用できるため、いつでもどこでも簡単に情報にアクセスしやすいでしょう。

グーグルドライブ上に保存されたデータは、アクセス権限を設定できるため、特定の人に編集権限を付与すれば共同編集もできます。また、Googleの技術を生かした高い検索機能もグーグルドライブの特徴です。

【初心者向け】グーグルドライブの使い方

グーグルドライブの基本の使い方は、以下のとおりです。

  • グーグルドライブにログイン
  • ファイル・フォルダのアップロード
  • ドキュメント・スプレッドシートの作成
  • ファイル・フォルダの削除・復元
  • マイドライブへのアクセス

グーグルドライブにログイン

グーグルドライブを利用するには、まずGoogleアカウントにログインする必要があります。ログインの手順は以下のとおりです。

  1. ブラウザを起動し、drive.google.comにアクセスする
  2. ユーザー名とパスワードを入力し、Googleアカウントにログインする

ほかのアカウントのグーグルドライブに切り替えたい場合は、ログアウトします。ログアウトの手順は、以下のとおりです。

  1. グーグルドライブの右上の「プロフィール写真」をタップする
  2. 「ログアウト」をクリックする

ファイル・フォルダのアップロード

グーグルドライブでは、ファイルやフォルダのアップロードができます。アップロードの手順は、以下のとおりです。

1.グーグルドライブの画面左上にある「新規」をクリックする

グーグルドライブ_新規画面

2.「ファイルのアップロード」または「フォルダのアップロード」をクリックする

グーグルドライブ_ファイルアップロード画面

3.該当のファイルまたはフォルダを選択する

グーグルドライブ_ファイル選択画面

ドライブ内にフォルダを作成した場合は、ファイルやフォルダをドラッグアンドドロップし、アップロードすることも可能です。

ドキュメント・スプレッドシートの作成

グーグルドライブ上で、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを作成できます。画面左上にある「新規」をクリックすると表示されるメニューから、作成したいツールを選択するだけです。

グーグルドライブ_ドキュメント_スプレッドシート作成画面

また、Officeファイルをグーグルドライブ上にアップロードすると、Web上で使用できます。たとえば、WordはGoogleドキュメントに、ExcelはGoogleスプレッドシートに変換されてWeb上で編集・作業が可能です。

ファイル・フォルダの削除・復元

ファイル・フォルダを削除する場合、自分がオーナーのファイルは「ゴミ箱に移動」をクリックし、別の人がオーナーのファイルは「削除」をクリックします。

ゴミ箱内のファイル・フォルダは、30日後に自動で完全に削除されます。すぐに完全に削除したい場合は、グーグルドライブの「ゴミ箱」を開き、「ゴミ箱を空にする」をクリックしましょう。反対に、ゴミ箱からファイルを復元したい場合は、該当のファイルにカーソルを合わせ、右クリックから「復元」を選んでください。

また、完全に削除したファイル・フォルダでも、次の場合なら復元できる可能性が高いです。

  • 過去25日以内に完全に削除されている
  • ファイル・フォルダのオーナーである

Google ドライブ ヘルプセンターにアクセスし、復元の問い合わせを行いましょう。

マイドライブへのアクセス

グーグルドライブのマイドライブは、自分専用のクラウドに保存する場所です。新規作成したファイルやドキュメントは、自動でマイドライブに格納されます。

マイドライブは、https://drive.google.com/drive/u/0/my-driveをクリックするか、グーグルドライブ上の左の項目から「マイドライブ」を選択することでアクセスできます。

グーグルドライブ_マイドライブへのアクセス画面

グーグルドライブのファイル・フォルダを共有する

グーグルドライブのファイル・フォルダは、ほかの人に共有可能です。共有する相手ごとにアクセス権の設定もできます。以下では「すべての人に共有する場合」と、「特定の人に共有する場合」に分けて、手順を解説します。

すべての人に共有する

すべての人に共有し、一般公開する場合の手順は以下のとおりです。

1.共有するファイルを選ぶ

2.「共有」をクリックする

グーグルドライブ_すべての人に共有画面

3.「一般的なアクセス」の中から「リンクを知っている全員」をクリックする

グーグルドライブ_共有(リンクを知っている全員)画面

4.「閲覧者」「閲覧者(コメント可)」「編集者」の中から権限を選ぶ

グーグルドライブ_共有(権限選択)画面

共有相手に該当ファイルを共有する際は「リンクをコピー」をクリックし、指定の場所に貼り付ければ共有できます。「リンクを知っている全員」に設定する場合は、情報漏えいに注意してください。共有すべきではない人にリンクを知られてしまった場合、意図せず閲覧・編集されるリスクがあります。

特定の人に共有する

特定の人に共有する場合は、以下の手順で行います。

1.共有するファイルを選ぶ

2.「共有」をクリックする

グーグルドライブ_特定の人共有画面

3.共有相手のメールアドレスを入力する

4.「閲覧者」「閲覧者(コメント可)」「編集者」の中から権限を選ぶ

グーグルドライブ_共有特定の人(権限選択)画面

5.「送信」または「共有」をクリックする

グーグルドライブ_共有特定の人(送信)画面

送信すると、各メールアドレス宛にメールが届き、指定の権限が付与されたうえでファイルまたはフォルダが共有されます。

特定の人に共有する場合は、権限に注意しましょう。編集権限を与えると、共有先のユーザーがファイルを編集できるようになります。とくに社外の人に共有する場合は、誰に編集権限を与えるべきか、閲覧権限のみにしておくべきかをきちんと確認して共有してください。

【Android】グーグルドライブ(Google Drive)の使い方

グーグルドライブはパソコンだけでなく、スマホやタブレットでも利用できます。Androidスマホでグーグルドライブにファイルをアップロードする方法は、以下のとおりです。

  1. Google ドライブアプリを開く
  2. 「+」の追加アイコンをタップする
  3. 「アップロード」をタップする
  4. アップロードするファイルを選択する

アップロードしたファイルを共有する場合は、以下の手順です。

  1. 共有するファイルを選ぶ
  2. ファイル名の横の「三点リーダー」をタップする
  3. 「共有」をタップする

複数のファイルを共有する場合は、フォルダに指定のファイルを追加し、フォルダ全体を共有しましょう。

【iPhone】グーグルドライブ(Google Drive)の使い方

iPhoneやiPadでグーグルドライブを使用する際は、以下の手順でアップロードします。

  1.  Google ドライブアプリを開く
  2. 「+」の追加アイコンをタップする
  3. 「アップロード」をタップする
  4. アップロードするファイルを選択する

「+」の追加アイコンではなく、メニューアイコンからでもアップロードできます。

iPhoneやiPadでファイルを共有する場合の手順は以下のとおりです。

  1. 共有するファイルを選ぶ
  2. ファイル名の横の「三点リーダー」をタップする
  3. 「共有」をタップする

Androidと同様に、複数ファイルを共有する際は、フォルダにまとめてフォルダごと共有すると効率的です。

グーグルドライブの無料版と有料版の違い

グーグルドライブの無料版と有料版には、保存できる容量や機能に違いがあります。グーグルドライブのプランをまとめると、以下のとおりです。

プラン名容量月額料金

特徴

無料プラン15GB0円無料で利用できる。
ベーシック100GB250円最大5人のユーザーと共有できる。
プレミアム2TB1,300円ビジネス向けのクラウドサービス「Google Workspace」を利用できる。
AIプレミアム2TB2,900円生成AIサービス「Gemini Advanced」を利用できる。

参考:Google One「プランと料金設定」

※2024年8月9日現在

法人利用するなら、企業向けのオンラインアプリケーションセットが完備された「Google Workspace」を利用できるプレミアムプランがおすすめです。生成AIも積極的に活用したいのであれば、AIプレミアムの利用も検討するとよいでしょう。

グーグルドライブを利用する際の注意点

グーグルドライブを利用する際に注意すべきなのは、アクセス権限の設定です。適切な人に適切な権限を与えないと、情報漏えいやデータの改ざんにつながります。設定できる権限は以下の3種類です。

権限の種類特徴
閲覧者共有されたファイルを閲覧できる。
閲覧者(コメント可)共有されたファイルを閲覧およびファイルにコメントができる。
編集者共有されたファイルを閲覧・編集・コメントできる。ダウンロードも可能。

企業の重要なデータを共有する場合は、できるだけ「閲覧者」または「閲覧者(コメント可)」に設定し、データが編集されないように設定するとよいでしょう。共同編集が必要な場合など、編集者の権限を付与する際は、共有する相手を絞るなど、できるだけ情報漏えい・改ざんのリスクを減らして共有してください。

グーグルドライブは初心者でも簡単に使える

グーグルドライブは、ログインすればすぐに使えます。難しい設定や操作もなく、初心者でも簡単に使えるクラウドストレージサービスです。AndroidやiPhoneでも利用でき、いつでもどこでも情報にアクセスしやすいでしょう。

ただし、アクセス権限の設定には注意してください。初心者のうちは、共有する前に誰かに確認してもらい、正しい設定ができているかダブルチェックをしたうえで共有するのがおすすめです。


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