• 更新日 : 2025年1月9日

在宅勤務の日報は何を書く?例文や無料テンプレートを基に効率的な書き方を紹介

在宅勤務の日報で「書くことがない」「めんどくさい」と感じることはありませんか?ルーティン化しやすいテレワークでは、新しい報告内容が浮かばなかったり、どの程度詳しく書けばよいか迷うことが多いものです。しかし、日報は自己管理やチーム連携、効率的な働き方を実現することにつながります。この記事では、日報の意味や目的、具体的な書き方や例文、無料で使えるテンプレートも紹介します。

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在宅勤務の日報に書くことがないとされる理由

在宅勤務の日報で「書くことがない」「めんどくさい」と感じるのは、業務がルーティンワークであるため、新しい報告内容が思いつかないことや、どこまで具体的に書けばいいのか迷ってしまうことが原因かもしれません。

例えば、「資料作成をした」「メール対応を終えた」といった簡単な内容で終わらせてしまいがちですが、これらも作業の進捗や工夫を書き添えることで、効果的な日報に変わります。

また、在宅勤務では他人との直接的な交流が少ないため、自分の仕事がどのように評価されているのか実感しにくく、日報を書く意欲が低下する場合もあります。しかし、日報は単なる記録ではなく、自己管理やチームとの連携、効率的な働き方を実現するためのツールとして活用できます。次に、その意味や目的について詳しく見ていきましょう。

在宅勤務で日報を書く意味や目的は?

在宅勤務で日報を書く意味や目的は、仕事の状況や進捗を上司や同僚と共有しながら、自分の働き方を振り返ることにあります。テレワークでは、オフィス勤務のように直接顔を合わせて会話する機会が少ないため、日報が「自分は何をしているのか」を明確に伝える役割となります。

ただ、「本当に日報を書く意味があるのか?」と疑問に感じる方もいるかもしれません。ここではその疑問も含めて、日報の目的を解説していきます。

進捗を共有する

在宅勤務では、オフィスで顔を合わせているときよりも、何をどれだけ進めているのかが周りに伝わりにくくなります。日報を書くことで、今日のタスクや進捗状況など、自分のやっていることを具体的に示すことができ、不要な問い合わせも減らせます。「Aさんが資料を完成させたから、次は自分がデータを追加する」という流れが自然に生まれ、リモート環境でも無駄のない連携ができるようになります。

仕事の評価につながる

在宅勤務では、上司や同僚があなたの働きぶりを直接確認する機会が限られます。そこで日報を使って、どのような作業を行い、どれだけ進んだのかを伝えることで、上司はあなたの仕事を評価しやすくなり、適切なフィードバックを受けられるようになります。

また、自分自身にとっても、タスクを細かく書き出すことで「今日1日でここまでできた」という達成感を得られます。次のタスクへのモチベーションも高まり、結果的に自分のパフォーマンスを向上させることにもつながります。

課題や問題を明確にする

在宅勤務では、仕事を進める中で直面する課題や問題点が周囲に伝わりにくくなることがあります。日報を活用して、現在の状況や抱えている課題を記載することで、問題を早期に共有し、解決に導くことができます。

たとえば、「資料作成に必要な情報が不足している」「データ処理に時間がかかっている」など、具体的な課題を書き出すことで、上司や同僚がサポートしやすくなります。また、自分自身でも課題を整理することで、次に取るべき行動が見えてきます。

提案や改善アイデアの発信に活用する

日報は業務の報告にとどまらず、提案や改善アイデアを発信する場としても活用できます。在宅勤務では、会話や雑談が減るため、自分の考えを伝えるチャンスが少なくなりがちです。

例えば、「業務効率を上げるために新しいツールを試してみたい」「現在のプロジェクトでは確認事項が増えているので、週1回のオンラインミーティングを開催してはどうか」といった提案を書くことで、上司や同僚に具体的な改善案を示せます。こうした積極的なアイデアの共有は、チーム全体の働き方をより良くするきっかけとなり、自分の存在感を高める効果もあります。

勤怠やスケジュール管理をしやすくする

在宅勤務では、勤務時間が曖昧になりがちですが、日報を記録することでこれを補うことができます。「9時から12時まで資料作成」「13時から17時までデータ分析」という形で具体的に記載すれば、働いた時間と内容が一目で分かります。これにより、自分の時間管理にも役立ちますし、上司への報告もスムーズになります。

自分の働き方を振り返る

日報を書くことで、自分の働き方を見直すきっかけにもなります。たとえば、「資料作成に予想以上に時間がかかった」と振り返れば、次回は効率的に進める方法を考えられます。このように、日報は単なる報告ではなく、自分の仕事をより良くするためのツールとして活用できます。

在宅勤務の日報のひな形、テンプレート

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在宅勤務の日報の書き方や例文

在宅勤務の日報を書くときは、日報テンプレートを活用すると効率的に作成できます。各項目に沿って具体的かつ簡潔に記載することが大切です。

本日のスケジュール

在宅勤務では業務内容を直接把握できないため、本日のスケジュールには、今日行う予定のタスクを記載します。スケジュールを書くことで1日の流れも把握しやすくなり、タスクの優先順位も整理できます。

スケジュールを書く際は、タスクと時間をざっくり分けることで全体のイメージを簡単に共有できます。

【例文】
午前:資料作成(会議資料)

午後:データ分析、クライアント対応(メール)

業務内容と進捗状況

実際に取り組んだ仕事とその進捗状況を記録します。どれだけ仕事が進んだかを具体的に数字や状況で示すと、読み手が理解しやすくなります。

【例文】
9:00〜12:00:会議資料作成(70%完了)

13:00〜15:00:データ分析(完了、レポート提出済み)

15:00〜17:00:メール対応(18件返信、3件確認中)

所感や報告事項、課題など

所感や報告事項には、作業中に気づいたことや業務に関して伝えたい内容を書きます。感想だけでなく、業務中の気づきや改善したい点なども書くと効果的です。

【例文】
「新しいデータ集計ツールを試したところ、従来より作業時間が短縮されました。」

「資料作成に予想以上に時間がかかった。デザイン部分で細部にこだわりすぎたため、全体の進捗が遅れた。」

「今日の資料作成では、既存のテンプレートを活用したところ、作業時間を短縮できました。明日以降も同様のフォーマットを使って効率を上げていきたいと考えています。」

「在宅環境での長時間作業により、集中力が切れやすいことを感じました。明日は1時間おきに短い休憩を取りながら、集中力を維持して進めていきます。」

「午前中に提出した資料について、修正点があれば教えてください。」

明日の予定

次の日のスタートがスムーズに始められるよう「明日の予定」を具体的に書きます。また、優先順位を意識することで、「やらなければならないこと」と「後回しにしても良いこと」を自然と区別できるようになります。結果として、重要なタスクをしっかりとこなしつつ、余裕を持ったスケジュール管理が可能になります。

【例文】
午前: クライアント向け資料の修正(優先度高)

午後: プロジェクトチームとのオンラインミーティング準備

夕方: 今日の課題を反映した次回計画の作成

在宅勤務の日報を効果的に書くポイント

在宅勤務の日報を効果的に書くためには、ポイントを押さえて「めんどくさい」と感じる時間を減らしつつ、効率よく情報を整理することが必要です。ただ書くだけでなく、自分の働き方を見直し、相手に伝わる内容にすることが大切です。以下では、効果的な日報の書き方を解説します。

成果を具体的に書く

日報を効果的にするためには、曖昧な表現ではなく、具体的な成果を記載することが大切です。たとえば「資料を作成しました」ではなく、「資料を完成させ、クライアントに送付しました」というように、何を達成したのかをはっきり書きます。

【例文】
「午前中に会議資料を作成し、内容を上司に確認していただきました。午後はその資料をクライアントに送付し、フィードバックを待っています。」

テンプレートを活用して効率を上げる

「書くことがない」「めんどくさい」と感じる原因の一つは、日報を書くための時間がかかりすぎることです。そのため、あらかじめテンプレートを活用し、書くべき項目を定めておくと効率的です。

書き方をシンプルにして継続しやすくする

日報を継続するためには、完璧を求めすぎないことが大切です。長文ではなく、簡潔にまとめることで、時間をかけずに済ませられます。

【例文】
「午前は会議資料を作成し、クライアントに送付しました。午後はデータ分析を進め、80%完了しました。明日は分析結果をまとめ、上司に報告します。」

短くても、何をしたのか、どこまで進んだのか、次に何をするのかが分かれば十分です。

日報を自己管理と成果の共有に活用しよう

在宅勤務の日報で「書くことがない」と感じるのは、業務が単調に思えたり、自分の成果を過小評価している場合が多いです。

しかし、日報は自己管理やチームとの成果共有に役立ちます。単純な作業でも「進捗」や「工夫した点」を具体的に記載することで内容が充実し、課題や気づきを書くことでチームのチームの連携をスムーズにしたり、問題解決のヒントを得られたりします。

テンプレートを活用して自分の仕事を見直し、周囲と成果を共有するために、シンプルでも続けられる日報を活用していきましょう。


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