- 更新日 : 2026年10月6日
Slackの有料プランと無料版を比較!ライセンス費用の考え方は?
有料プランは履歴の保存期間や連携数の上限がなくなり、費用はライセンス数(契約ユーザー数)で決まる。
- メッセージ履歴の保存期間が無制限になる
- 外部アプリとの連携数の上限がなくなる
- 退職者のアカウント整理でコストを抑える
Slackには無料プランと有料プラン(ライセンス制)があり、選ぶプランによって使える機能や運用時の注意点が大きく変わります。本記事では、両プランの機能差や料金体系に加え、ライセンス数(契約ユーザー数)の管理で気をつけたいポイントもあわせて解説します。
Slack(スラック)とは?
Slack(スラック)とは、社内メールに代わるコミュニケーションツールとして設計されたビジネス向けのチャットツール(メッセージングアプリ)の1つです。チャット機能以外にもビジネス利用に適した機能が数多く搭載されているため、上手に活用すれば業務効率アップや生産性向上につなげることもできるでしょう。
それでは、Slackにはどのような魅力があるのでしょうか。ここでは、Slackの特徴やメリットについて詳しく解説します。
部署間の情報共有がスムーズ
Slackのチャット機能やファイル共有機能を活用することにより、部署・チーム内や部署間での情報共有をより効率的に行えるようになります。チームメンバーで構成されるチャンネルやワークスペースで業務上のやりとりをすれば、業務の進捗状況や担当者などの情報をプロジェクトごとに集中管理できるでしょう。
また、Slackのチャット機能では、メッセージに最大10個のファイル(サイズ上限は1GBまで)を添付することが可能です。メンバーがすぐにファイルを閲覧できる上に、別のチャンネルやグループなどにも簡単に共有できるため、部署内・部署間での情報共有がスムーズになることが期待できます。
過去データの閲覧ができる
過去に送信されたメッセージやファイルの閲覧が容易にできることも、Slackの大きな特徴の1つです。メッセージはチャンネルごとに管理されており、タイムラインに時系列で並べられているため、会話の流れをさかのぼって確認できます。途中で参加した場合も過去のやりとりを閲覧できるため、効率よく情報収集できるでしょう。
また、Slackのチャット機能には検索機能が備わっています。「日付」「送信者」「チャンネル」といった検索フィルターで、検索結果を絞り込むことが可能です。過去にSlackにアップロードされたファイルもチャンネルごとに管理されているので、目的のファイルを探しやすいでしょう。
気軽にコミュニケーションができる
Slackには、場所を選ばずにツールが利用できるという魅力もあります。必要性を感じたときにすぐ連絡ができるので、迅速かつ密なコミュニケーションが可能となるでしょう。
また、操作が直感的で誰もが簡単に扱えるため、多くの従業員が一人ひとりと気軽にコミュニケーションを取れるようになります。メンション機能や絵文字リアクション、ダイレクトメッセージ機能、ビデオ通話機能などを利用すれば、さらなるコミュニケーションの活性化を図れるでしょう。
マルチデバイスで活用できる
Slackはパソコンだけでなく、スマートフォン・タブレット端末など複数のデバイスで活用できる点も魅力的です。社外にいるときや業務の隙間時間にも、気軽に利用できるでしょう。
Slackアプリを利用できるオペレーティングシステム(OS)とブラウザは、次のとおりです。
- パソコンでは「macOS」「Windows」「Linux」に対応
- スマートフォンやタブレット端末では「iOS」「Android」に対応
- 「Chrome」「Firefox」「Safari」「Microsoft Edge」といったWebブラウザで利用可能
なおWebブラウザの種類によっては、サポートしている機能に違いがあります。ビデオ通話に相当する「ハドルミーティング」機能は、Google ChromeとFirefoxのみがサポートしているので、Webブラウザ選定時に留意が必要です。
Slackの有料プランと無料プランの違い
有料プランはライセンス(契約ユーザー)単位で課金され、履歴の保存や外部連携などの上限がなくなります。
Slackには有料プランと無料プラン(フリープラン)があり、有料プランは使用できる機能の種類によって3つの料金プランに分かれています。旧プラン名の「Enterprise Grid」は、2025年6月の体系変更にともない「Enterprise+」へと名称・内容が変わりました。
| 項目 | フリー | プロ | ビジネスプラス | Enterprise+ |
|---|---|---|---|---|
| メッセージ履歴 | 90日間 | 無制限 | ||
| データ保存期間 | 最大1年 | 既定で無期限 | ||
| ハドルミーティング | 1対1のみ | 複数名(最大50人)でのビデオ会議 | ||
| Slackコネクト(外部連携) | 1対1のみ | 複数組織 | 複数組織 | 複数組織 |
| アプリ連携数 | 最大10個 | 無制限 | ||
| ワークフロービルダー | なし | あり | あり(条件分岐対応) | あり(条件分岐対応) |
| 会話・議事録の要約AI | なし | 標準搭載 | ||
| 高度なAI機能(翻訳・毎日のまとめ等) | なし | なし | あり | あり |
| シングルサインオン | なし | Google経由のOAuth | SAMLベース | 複数SAML対応 |
| データエクスポート | なし | なし | あり | あり(個人単位も対応) |
Slackの有料プラン、いわゆる「ライセンス」は、契約している有料ユーザー数に応じて課金される仕組みです。
参照:Slack プランごとの利用できる機能と料金に関する最新情報|Slack
Slackの無料プランの機能制限
Slackは、無料プランでも使い勝手のよいツールですが、そのまま使い続けていると無料プランで使用できる範囲に限界を感じるケースも少なくありません。具体的な制限は次のとおりです。
- メッセージ及びファイルの履歴:
閲覧・検索できる履歴は直近90日のため、3か月以上前のやりとりを確認する機会が多い場合は有料プランへの変更を検討しましょう。 - 連携可能な外部アプリの個数:
10個が上限のため、業務規模の拡大で10個以上になりそうな場合は有料プランの検討タイミングです。 - Slack canvas・リスト・テンプレート:
canvasはチャンネルとDMのみで利用可能。リストや自動化テンプレートは有料プランへのアップグレードが必要です。 - ハドルミーティングや外部連携:
ハドルミーティングは1対1のみ、Slack コネクトも1対1のメッセージ送信のみに限定されます。 - ワークフロービルダー:
有料プランのみの利用となります。 - Google 経由のOAuth:
2要素認証自体は無料プランでも利用できますが、Google経由のOAuthは有料プランのみで利用可能です。
Slackを有料プランにアップグレードするメリットと活用法
Slackの有料プランにアップグレードすると、機能面の制約がなくなるだけでなく、社内外のコミュニケーションや業務の自動化にも活用の幅が広がります。ここでは、代表的なメリットと活用シーンを紹介します。
各種機能の利便性が高まる
Slackを有料プランにアップグレードするメリットとして、各種機能の利便性が高まることが挙げられます。過去のメッセージを無制限に閲覧・検索できるほか、ハドルミーティングが複数人で行えるなど、コミュニケーションの円滑化が進むでしょう。有料機能では連携できる外部アプリの数も無制限になるため、業務効率化も期待できます。
また、プラン変更することで、定型業務の自動化を実現するワークフロービルダーを利用できるようになる点も魅力的です。データ損失防止などセキュリティも強化されるので、より安心してSlackを利用できるでしょう。
情報共有の場として活用
ハドルミーティングを利用すれば、リモートワーク中の従業員や遠方のオフィスにいる従業員と気軽に音声通話・ビデオ通話ができます。大人数でのグループ通話や画面共有もできるので、Web会議をするほどでもないちょっとした情報共有の場・共同作業の場として便利に活用できるでしょう。
社外とのやりとりの効率化
取引先企業がSlackの有料プランを利用している場合、担当者とチャットで直接連絡を取り合うことや、取引先企業と共通のSlackチャンネルを作成することも可能です。社内外での情報共有が効率化されるでしょう。
定型業務の自動化
ワークフロービルダーを活用すれば、定型業務を自動化する仕組みを構築できます。「Slack上で行った出勤・欠勤の報告が、勤怠管理システムに自動的に記録される」など、自社の状況に適した業務の自動化ツールを作成してみましょう。
Slackの契約やデータ管理に関するよくある質問
Slackの契約やデータ管理、運用にあたって寄せられることが多い質問をまとめました。導入や運用で迷ったときの参考にしてください。
無料トライアルはある?
プロプランやビジネスプランには、無料トライアルが用意されています。有料プランを無料で試したいワークスペースのオーナー、または管理者は、登録時に使用したメールアドレスからリクエストしましょう。
ただしSlackの外でファイル共有を可能にする外部リンクの作成については、無料トライアルが用意されていません。
チーム側がリクエストしなくても、Slack側から無料トライアルをオファーされる場合もあります。有料機能を使うメリットがあるとSlackが判断したユーザーには、自動的に無料トライアルが適用されるケースがあることも押さえておきましょう。
特定メンバーだけアップグレードできる?
Slackの有料プラン(ライセンス)はワークスペース単位の契約となるため、特定のメンバーだけをアップグレードすることはできません。Slackの料金システムの特徴は、ワークスペースごとに課金される点です。有料プランへのアップグレードとは、ワークスペース全体のアップグレードを意味します。
デフォルト設定ではワークスペースのオーナーに限らず、メンバーなら誰でも有料プランにアップグレード可能です。この場合、請求やプランなどの詳細は、アップグレードを行ったメンバーが管理することになります。ワークスペースのオーナーは設定で購入を制限できますが、経理部など支払い担当者とオーナーが異なる場合には、デフォルト設定のままにしておくと良いでしょう。
Slackに他のツールやアプリのデータを引き継げる?
無料プランであれ、有料のプロ、あるいはビジネスプランであれ、「インポートツール」を使えば他のツールやアプリのデータをSlackに引き継ぐことができます。インポートツールでインポートできるコンテンツのソースは、次のとおりです。
- ほかのSlackワークスペース
- CSVやテキストファイル
- サードパーティアプリからエクスポートされたデータ
ただしインポートツールは、Enterprise+オーガナイゼーションへのインポートには対応していません。代わりにワークスペースにデータをインポートし、Enterprise+ OrGにそのワークスペースを移行することで、データを引き継ぐことが可能です。
Slackの始め方は?
Slackを始めるためには、まず使用しているデバイスにSlackアプリをインストールする必要があります。Windowsの場合はWindowsストアから、Macの場合はApp Storeからアプリをダウンロードしましょう。Slackのダウンロードサイトから直接ダウンロードする方法もおすすめです。
また、スマートフォンにSlackアプリをインストールする場合、iPhoneはApp Storeから、AndroidはGoogle Playからスマホアプリをダウンロードしてください。SlackのホームページでSlackを利用するためのアカウントを作成した上で、アプリからサインインしましょう。
退職者・異動者のアカウントを放置するとどうなる?
Slackのライセンス費用は、退職者や異動者のアカウントを放置すると無駄が生じやすいところがあります。Slackの有料プランは、契約している有料ユーザー数(ライセンス数)に応じて課金される仕組みです。
Slackには「フェアビリングポリシー」という制度があり、一定期間サインインしていないメンバーについては、利用しなかった日数分の料金が自動的にクレジットとして還元されます。ただし退職者や異動者のアカウントをそのまま放置すると、意図しない情報アクセスにつながる可能性があるため、定期的な棚卸しをおすすめします。
社外パートナーのゲスト招待でライセンス費用を抑えるには?
社外のパートナーを招く場合は、招待の種類によってライセンス費用の発生有無が変わります。1つのチャンネルのみに参加できる「シングルチャンネルゲスト」であれば、有料メンバー1人につき5人まで無料で招待できます。
複数のチャンネルに参加できる「マルチチャンネルゲスト」は通常のメンバーと同じライセンス費用が発生するため、招待の種類を誤ると想定外のコスト増につながる点に注意したいところです。
参照:Slack でのゲストのメンバー種別を理解する|Slack
Slackのライセンスと料金プランを正しく理解しよう
Slackには無料プランと有料プラン(ライセンス制)があり、保存できる履歴の期間や連携できる外部アプリの数、AI機能の利用範囲などに違いがあります。有料プランはワークスペース単位の契約となるため、導入する際はまず自社に必要な機能を整理したうえで検討するとよいでしょう。あわせて、退職者や異動者のアカウントを放置しないなど、ライセンス数を適切に管理する運用ルールを決めておくと、無駄なコストを防ぎやすくなります。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
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※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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