• 作成日 : 2024年8月21日

【個人向け】容量無制限クラウドストレージ!無料・有料おすすめ7選

容量無制限のクラウドストレージは無料・有料ともにさまざまな種類があります。自分に合ったクラウドストレージを見つけるため、クラウドストレージの基本機能や選び方を理解しましょう。

本記事では、容量無制限のクラウドストレージを探している個人ユーザー向けに、クラウドストレージの選び方やデータの保存容量を気にせず使えるクラウドストレージサービスを解説します。

クラウドストレージとは?

クラウドストレージは、インターネットを通じてデータをサーバーに保存するサービスです。「クラウド=雲」「ストレージ=倉庫」と直訳され、インターネット上に雲のように浮いている倉庫を意味します。つまり、インターネット上にある倉庫にデータを保存するためのスペースを借りるサービスがクラウドストレージです。

物理的なハードディスクやUSBメモリと異なり、データがインターネット上に保存されるため、リアルタイムでバックアップや共有ができ、どこからでもアクセス可能です。また、災害や故障によるデータ損失のリスクが軽減できる点も大きなメリットとして挙げられます。

データの保存場所

クラウドストレージを利用する場合、データはユーザーのデバイスではなく、サービス会社が管理するサーバーに保管されます。

サーバーは、データ消失のリスクを抑えるために複数の場所に保管されることが一般的です。また、厳重なセキュリティ対策がされており、物理的なアクセス制限やサイバー攻撃からの防御が行われています。

クラウドストレージを利用する場面

クラウドストレージは、インターネット環境さえあればどこからでも利用でき、さまざまな場面で役立ちます。

たとえば、スマートフォンやパソコンの容量が不足している場合、写真や動画、音楽ファイルをクラウドに保存することで、デバイスの空き容量を確保できます。また、職場や学校での作業では、複数人でリアルタイムにデータを共有することが可能です。

さらに、クラウドストレージにバックアップを取っておけば、デバイスが故障・紛失した際でもデータが保護されるため、安心感が得られます。

クラウドストレージの主な機能

クラウドストレージの基本機能はサービスによって異なりますが、データの保管以外にも多彩な機能が備わっています。

クラウドストレージの基本機能は主に、以下の3つが挙げられます。

  • 自動バックアップ機能

バックアップ作業を行わなくても自動的にクラウドに保存でき、デバイスの買い替えや故障・紛失に備えられます。

  • ファイル共有機能

クラウド上でファイルやフォルダをほかのユーザーと共有する際は、リンクを発行してください。権限を付与された人は、ファイルの閲覧や編集、ダウンロードができます。

  • アクセスログ

管理者はアクセスしたユーザーの詳細なログを確認できます。不正なアクセスを確認した場合、迅速な対処が可能です。

容量無制限のクラウドストレージは必要ない?

クラウドストレージを選ぶ際、容量無制限プランが必要かどうかを判断するには、データ容量の目安を把握することが重要です。

たとえば、1GBには約500枚の高画質写真や約250曲の音楽ファイルを保存できます。1TBの容量があれば、約50万枚の写真や25万曲の音楽ファイル、または約500時間のHD動画を保存可能です。

日常的な使用であれば、数十GBから数百GBのストレージ容量で十分であり、容量無制限プランは必ずしも必要ではない場合が一般的です。しかし、ビジネスで高画質な写真や動画を大量に保存する場合は、無制限プランを検討しても良いでしょう。自分の使用状況に応じて、必要な容量を見極めることが大切です。

【個人向け】無料の容量無制限クラウドストレージ

無料で利用できる容量無制限のクラウドストレージはFireStorage(ファイヤーストレージ)がおすすめです。本章では、FireStorageの機能や特徴、注意点などを解説します。

FireStorage(ファイヤーストレージ)

FireStorage(ファイヤーストレージ)は、無料で容量無制限のファイル転送を提供するクラウドストレージサービスです。会員登録不要で誰でも利用でき、大容量ファイルの一時的な保存や共有に適しています。保管したデータは、パスワード保護も可能で、セキュリティ面でも安心です。

無料版・有料版問わず容量無制限でデータのアップロードが可能ですが、保存期間は最短で1時間、最長で7日間と期限があるため注意が必要です。

長期間データを保管したい場合は、会員登録を行い「ストレージ保存機能」を利用しましょう。「ストレージ保存機能」は、一般的なクラウドストレージ機能と同様、期限無制限でデータを保管できます。

無料版でも2GBのストレージ保存が可能ですが、保存期間無制限で大量のデータを保存したい場合は、必要な容量に応じて有料版の利用を検討してください。

プラン(個人向け)未登録会員無料会員ライト会員正会員
料金

※税込み表記

無料無料月額:1,037円月額:2,085円
容量

※保存期間7日間まで

無制限無制限無制限無制限
最大アップロードサイズ2GB2GB5GB10GB
ストレージ保存機能

※長期保存可能

2GB25GB100GB
セキュリティ
  • アップロードファイルのウィルスチェック
  • ダウンロードURLへの不正アクセス対策
  • ダウンロードURLのパスワード設定
  • 個人情報の管理
  • データの冗長化
  • データセンター体制
  • 管理画面への不正ログイン対策(※無料会員・有料会員のみ)
  • 通信の暗号化(※有料会員のみ)
公式サイトFireStorage公式サイト

※2024年8月11日現在

FireStorageの使い方

FireStorageの基本的な使い方・注意点を解説します。

ファイルのアップロード

  1. FireStorageの公式サイトにアクセスする
  2. 「ファイルをアップロード」にチェックする
  3. 保存期間を選択する
  4. アップロードしたいファイルを選択する(パスワード設定やコメントの追加が可能)
  5. アップロード完了

ファイルのダウンロード

  1. 受け取ったURLにアクセスする
  2. パスワードが設定されている場合は入力して認証する
  3. 「ファイル名」をクリックする
  4. 「ファイルの保存」を選択しダウンロード完了

利用の注意点

  • アップロード可能なファイルサイズは1ファイル最大2GB
  • ファイルの保存期間は最大7日間で、長期間保存するには「ストレージ保存機能」の利用が必要
  • 保存期間を過ぎるとファイルは自動的に削除される

【個人向け】容量無制限クラウドストレージのおすすめ

大容量データを共有するためのクラウドストレージサービスは数多くあるため、容量やセキュリティ強度など、使用用途に合わせて選択することが重要です。本章では、容量無制限または大容量のクラウドストレージの特徴や料金プランを紹介します。

Box

Boxは、世界中の多くの企業で導入されているクラウドストレージです。ビジネス向けに特化したクラウドストレージですが、個人利用にも対応しています。さまざまなデバイスで利用可能で、シンプルな使い勝手に加え、豊富な機能を備えているのが特徴です。利便性とセキュリティの両方を重視したい人に向いています。

プランIndividualPersonal ProBusiness Starter
料金

※税込み表記

※年契約の場合

0円月額:1,320円月額:574円
容量10GB100GB100GB
セキュリティ
  • 通信の暗号化
  • ニ要素認証
  • ウィルスチェック
  • IPS(Intrusion Prevention System:不正侵入防止システム)

など

運営会社Box Japan
公式サイトBOX公式サイト

※2024年8月11日現在

Dropbox

Dropboxは、個人と企業の両方で広く利用されているクラウドストレージです。無料プランは2GBと容量が少なめですが、有料プランでは容量無制限のオプションがあり、個人向けは月額約1,200円から利用できます。簡単な操作性と幅広いプラットフォームへの対応が特徴で、共有リンクやリアルタイムのファイル同期機能も魅力です。

また、2段階認証や暗号化など、充実したセキュリティ対策が魅力で、個人事業主やフリーランスの仕事用としても使用できます。

プランBasicPlusEssentialsBusinessBusiness Plus
料金

※税込み表記

※年契約の場合

0円月額:1,320円月額:2,200円月額:1,650円

※1ユーザーあたり

月額:2,640円

※1ユーザーあたり

容量2GB2TB3TB9TB15TB
セキュリティ
  • パスワード
  • 暗号化(AES-256)
  • 2段階認証

など

運営会社Dropbox, Inc.
公式サイトDropbox公式サイト

※2024年8月11日現在

GoogleDrive

Google Driveは、Googleアカウントを持っている人なら誰でも利用できるクラウドストレージサービスです。無料で15GBの容量が提供され、写真や動画、Googleドキュメントやスプレッドシートなどのファイルが自動的に保存されます。ブラウザや専用アプリから簡単にアクセスでき、GmailやGoogle Photosとの連携機能も便利です。

プラン無料ベーシックプレミアムAI プレミアム
料金

※税込み表記

0円月額:250円月額:1,300円月額:2,900円

※1ユーザーあたり

容量15GB100GB2TB2TB
セキュリティ
  • パスワード
  • 暗号化
  • 2段階認証

など

運営会社Google
公式サイトGoogleDrive公式サイト

※2024年8月11日現在

OneDrive

OneDriveは、Microsoftが提供するクラウドストレージサービスです。Microsoft 365のサブスクリプションにクラウドストレージサービスが含まれており、Microsoft アカウントを取得すれば無料で5GBまで利用可能です。

さらに個人向けの「Basic」以上の有料プランでは、追加料金なしでウェブ版とモバイル版のWord、Excel、PowerPointなどのアプリを利用できます。

プラン無料BasicPersonalFamily
料金

※税込み表記

0円月額:260円月額:1,490円月額:2,100円
容量5GB100GB1TB6TB
セキュリティ
  • パスワード
  • 暗号化
  • 2段階認証など
運営会社Microsoft
公式サイトOneDrive公式サイト

※2024年8月11日現在

Yahoo!かんたんバックアップ

Yahoo!かんたんバックアップは、アプリを開くだけで簡単に写真や動画・連絡先をバックアップできるサービスです。「LYPプレミアム」という月額508円のサブスクリプションサービスに登録すると、データのバックアップ以外に、数多くの特典を利用できます。

「LYPプレミアム会員」はソフトバンク、もしくはワイモバイルの一部対象プランのスマートフォンを利用している場合に、無料で利用可能です。

バックアップのみに機能が限られているため、基本的な保存・共有に適しています。

プラン無料LYPプレミアム
料金

※税込み表記

0円月額:508円
容量5GB無制限
セキュリティ
運営会社LINEヤフー株式会社
公式サイトYahoo!かんたんバックアップ公式サイト

※2024年8月11日現在

MEGA

MEGAはニュージーランドの企業が提供するクラウドストレージサービスで、無料プランでは20GBまで利用可能です。すべての人からのメッセージを秘匿化する、エンドツーエンドの暗号化を採用しており、セキュリティ機能が充実しています。また、大容量のデータストレージがあるため、大量のデータを保存・管理したい人に向いているサービスです。

プラン無料Pro IPro IIPro III
料金

※税込み表記

0円月額:1,760円月額:3,522 円月額:5,284円
容量20GB2TB8TB16TB
セキュリティ
  • パスワード
  • 暗号化
  • 2段階認証

など

運営会社Mega Limited
公式サイトMEGA公式サイト

※2024年8月11日現在

※円換算での見積価格

容量無制限のクラウドストレージの選び方

クラウドストレージを選ぶ際には、容量だけに注目するのではなく、ほかの機能・サービス内容など、さまざまな観点から最適なサービスを選ぶことが重要です。

選び方のポイントは主に、以下の6つが考えられます。

  • セキュリティ対策は万全か
  • 一度にアップできるデータ容量はどうか
  • 料金プランは最適か
  • プライバシーポリシーの確認
  • マルチデバイス対応か
  • ファイル保存や復元は可能か

セキュリティ対策は万全か

クラウドストレージに保存するデータは、外部からの不正アクセスやサイバー攻撃によって、盗まれたり改ざんされたりするリスクがあります。データを保護するためには、暗号化技術や二要素認証、アクセス制限の設定が可能かどうかを確認することが重要です。

特に、業務用データや個人情報を扱う場合には、セキュリティ対策が実施されているサービスを選ぶと良いでしょう。万全なセキュリティ対策が整っていれば、大切なデータを安心して保存できます。

一度にアップできるデータ容量はどうか

容量無制限のサービスでも、一度にアップロードできるファイルの容量に制限が設けられている場合があります。大容量の動画や高解像度の写真を頻繁にアップロードする際は、この制限を不便に感じる場合があるでしょう。

たとえば、1ファイルあたりの制限が2GBの場合、大きなファイルは分割してアップロードしなければなりません。サービスによっては、制限が緩かったり、特定のプランで制限が緩和されたりするため、利用目的に合わせて確認することが大切です。

料金プランは最適か

クラウドストレージの料金プランは、容量や機能、サービス会社によって大きく異なるため、自分に合ったプランを選ぶことが必要です。月額料金や年額料金の比較だけでなく、ストレージ以外の付帯サービスも比較しましょう。

たとえば、容量無制限というサービス内容は同じでも、自動バックアップやセキュリティ対策などのサービス内容は全く異なり、利便性や安全性にも差が出る可能性があります。料金とサービス内容を確認し、費用対効果をしっかりと検討することが大切です。

プライバシーポリシーの確認

サービス会社によりプライバシーポリシーが大きく異なります。クラウドストレージを利用する際は、データの保管方法や処理方法、第三者への提供の可能性など、データの取り扱いについて詳細に確認してください。

特に個人情報や機密データをクラウドストレージに保管する場合は、プライバシー保護に関する規定を確認し、不安があれば別のサービスを検討しましょう。データの取り扱いに透明性があり、信頼性の高いサービスを選ぶことが、安心して利用するためのポイントです。

マルチデバイス対応か

クラウドストレージを効率的に利用するためには、マルチデバイス対応が不可欠です。パソコンやスマートフォン、タブレットなど、異なるデバイス間でデータをスムーズに共有・同期できるかどうかを確認しましょう。

たとえば、外出先でスマートフォンからファイルを確認し、自宅ではパソコンで作業を続けるといった使い方ができるサービスを選ぶと、効率的に作業ができます。どのデバイスからでも閲覧や編集が可能で、操作がしやすいかどうかが重要です。

ファイル保存や復元は可能か

万が一、誤ってファイルを削除したり、データが破損したりした場合に備えて、ファイルの保存や復元機能が充実しているかを確認しましょう。

一部のクラウドストレージサービスでは、一定期間内であれば削除されたファイルを復元できる機能を提供しています。削除されたデータはまず「ごみ箱」に移動され、クラウド上に一定期間保存されるため、復元が可能です。

復元機能があるサービスを選べば、誤って大切なデータを削除してしまった場合でも安心してデータ管理ができます。

クラウドストレージを活用して安全にデータを保管しよう

クラウドストレージはインターネットを通じて安全にデータを保存・共有でき、どこからでもアクセスできる便利なサービスです。

クラウドストレージサービスを選ぶ際は、容量だけでなく、セキュリティ対策や料金プランなどを使用目的に合わせて比較しましょう。本記事で紹介するおすすめサービスを参考に、最適なクラウドストレージを見つけてください。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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