- 更新日 : 2024年10月7日
アプリ開発を成功させるには?作成のポイントや無料テンプレートも
アプリ開発を進める上で、まず必要となるのが企画書の作成です。企画書は、開発するアプリの目的やターゲットユーザー、機能、デザイン、容量などを詳細に記述し、プロジェクトを成功に導くための土台となります。当記事では、アプリ開発の企画書作成の前に行うべき準備や、成功につながる要素をステップごとに解説しています。
目次
アプリ開発での成功とは?
アプリ開発における成功とは、開発したアプリが高く評価され、多くのユーザーを獲得できている状態のことです。高評価かつダウンロード数の多いアプリは、ユーザーニーズを的確に把握しており、なおかつ求められる機能やユーザーインターフェース(UI)を提供できているものをさします。
多くのユーザーがアプリを日常的に活用してくれれば、収益にもつながります。ユーザーニーズを満たしつつ、自社の収益を生み出すためには、専門的な知識にもとづいたアプリ開発が必要です。
アプリ開発の企画書作成前にすること
アプリ開発会社が企画書を作成するときは、事前にやるべきことが複数あります。何の準備もせず企画書作成に取り掛かっても、ユーザーの満足度を高めるアプリの開発は困難です。
ここでは、アプリ開発の企画書作成を円滑に進めるための事前準備を、3つに分けて解説します。
自社の課題・現状を分析する
最初に取り組むべき作業は、自社における課題や現状の分析です。たとえばEC部門の売上が当初の予測よりも低い場合、サイトのUIに問題があるのか、集客自体がうまくいっていないのかで必要な対策は異なります。
課題や現状を分析するときのポイントは、まずは箇条書きで書き出すことです。業務において困っていることや売上が伸び悩む原因となっている課題を書き出して、「自社に必要なアプリの機能は何か」を探りましょう。
アプリを開発する目的を決める
次はアプリでどのような結果を得たいのか、課題解決につながる開発目的を定めます。ポイントは、ユーザーとビジネスの2つの目的を定めることです。ユーザー目線で考えると、アプリは機能が豊富で使いやすいものであればあるほど満足度が高くなります。
しかし事業としては、ユーザーゴールと収益性のバランスを考える必要性があります。事業として長期的にアプリを運営できるように、ユーザーとビジネス的な視点でそれぞれの目的を明確化することが大切です。
ターゲットユーザーへの理解を深める
アプリの満足度をあげるコツは、ターゲットユーザーのニーズに沿ったUIや機能を意識することです。ニーズを満たすためには、ターゲットユーザーへの理解を深める必要があります。
性別や年齢、地域など基本情報に加えて、抱えている課題や、アプリでどのような解決策を提供できるか考えましょう。ペルソナの作成も効果的です。ユーザーニーズをより深く理解する方法として、競合となるアプリの成功事例も参考にします。
アプリ開発企画書の無料テンプレート
アプリ開発企画書の作り方や情報の書き方に悩んでいる方は、無料テンプレートの活用がおすすめです。テンプレートを使用すると必要な情報を抜け漏れなく記載でき、スムーズに手間なくアプリ開発企画書を作成できます。
下記で無料テンプレートを配布しているので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
アプリ開発を成功させるには?企画書に盛り込むポイント
アプリ開発企画書を作るときは、ポイントを押さえておくと伝わりやすい内容に仕上げられます。開発へのゴーサインを獲得するためには、最低限盛り込むべき項目を明確に記載しましょう。
ここでは、アプリ開発企画書に盛り込むべき項目や、プロジェクトを成功へ導くポイントを解説します。
アプリのタイプ
まずは、開発するアプリのタイプを明確化します。アプリはネイティブアプリとWebアプリの2タイプに分けられます。
ネイティブアプリとは、ユーザーにアプリケーションストアからダウンロードしてもらうタイプのことです。iOSやAndroidなど、特定のプラットフォームでの使用を前提として開発されます。
Webアプリは、インターネットブラウザ上で使用できるタイプをさします。ダウンロードを必要としない一方で、使用するにはインターネット接続が必要です。
どちらのタイプで作成するかにより、加えられる機能も異なります。
対応のプラットフォーム(OS)
ネイティブアプリを開発する場合は、対応するプラットフォームも企画書に記載しましょう。アプリ開発におけるプラットフォームとは、iOSやAndroidといったオペレーティングシステム(OS)のことをさします。
iOSはApple社が販売している機器にのみ搭載されているOSです。AndroidはGoogle社が作成したOSでありつつも、他社メーカーが販売する端末にも幅広く搭載されています。
iOSとAndroidはユーザー比率や価値観、デザイン原則が異なっているため、メインターゲットに合わせたプラットフォームを選ぶ必要があります。
競合調査のデータ
開発したいアプリの競合調査は、企画案の内容に説得力をもたせる意味でも必要なデータです。アプリ開発における競合は、BtoBやBtoCといった大きなジャンルのみならず、ショップアプリやゲーム、業務効率化ツールなど細かい枠組みでも見つかります。
たとえば採用活動を効率化するアプリを開発する場合、主な競合は何か、どのような機能をもった製品が人気なのか調査します。
競合調査のデータを記載するときは、可能な限り情報を定量化すると、客観的事実にもとづいてまとめられます。
最低限必要な機能
開発するアプリのターゲットユーザーや目的によって、最低限必要となる機能は異なります。設定したターゲットユーザーに長く使用してもらうためには、どのような機能を盛り込むべきか、軸となる機能を厳選することが大切です。
ショップ用アプリを開発する場合、プッシュ通知やポイントカード、クーポン配布の機能は外せないでしょう。集客アップを狙うなら、スマホのGPS機能と連携して、近隣の店舗を表示する機能も検討したいところです。
予算や開発期間との兼ね合いも考慮しつつ、最低限盛り込むべき機能を優先的に考えましょう。
アプリのデザイン
アプリを長く使用してもらうコツとして、デザインへの配慮もあげられます。アプリのデザインは単純におしゃれさを追求するのではなく、機能性を意識することが大切です。
おしゃれなアプリでも、使いにくいと感じれば使い続けてもらえる可能性は低くなります。目的の機能にたどり着くまでのタップ数やボタン配置、見やすい色使いを意識したデザインが必要です。
また、使いやすさなどのユーザビリティに加えて、競合にはないユーザーエクスペリエンス(UX)の提供も差別化につながります。
アプリの容量
機能やデザインとも深く関係する要素が、アプリそのものの容量です。多くの機能を盛り込んだり凝ったデザインを取り入れたりすると、アプリの容量が大きくなります。
近年は大容量タイプの端末が多く販売されているものの、ユーザーのすべてがストレージに余裕をもっているとは限りません。容量が大きすぎると、ダウンロード自体を避けられるリスクがあります。
場合によってはクラウドを経由した配信にしたり、フレームワークを軽量タイプにしたりと、アプリの容量を抑える工夫が必要です。
アプリ開発のスケジュール・予算
アプリ開発におけるスケジュールや、予算の設定も求められます。開発期間の長さは、選んだプラットフォームや機能を参考に計画します。一般的には、4~6か月程度が目安です。
既存システムから情報を呼び出してアプリ上で使用する程度の機能であれば、開発期間の目安は3か月程度です。一方で細かい条件設定が必要な機能を複数盛り込む場合、要件定義のみで2か月程度かかる場合も多く、10か月前後かかることもあります。
スケジュールが決定すれば、開発期間と作業人数(人件費)を乗算して大まかな開発費用も把握できます。
マネタイズ戦略
ビジネスとして成功させるために、開発アプリに関するマネタイズ戦略の提案も求められます。アプリ開発企画書には、可能な限りマネタイズ戦略を詳細に記載しましょう。
アプリをマネタイズ化する方法は、下記の通り複数あります。
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うまく収益化できなければ、長期的なアプリ運用自体が困難となります。継続的に収益を得られるのみならず、短期間で開発コストを回収できる方法を選ぶことがマネタイズのポイントです。
アプリのプロモーション施策
他ジャンルも含めると、BtoBもBtoCも多くの競合アプリが存在します。自社アプリをより多くのユーザーにダウンロードしてもらうためには、リリース前や直後のプロモーション施策が必要です。
アプリ開発企画書には、アプリのプロモーション施策や目標も具体的に記載しましょう。どのような方法で告知するか、ノベルティは配布するのか、キャンペーン施策は何を考えているのか、企画段階で提案します。
たとえばSNSに専用の広告アカウントを作成して、事前登録キャンペーンを行う方法があります。拡散性の高いSNSなら、話題性の面でも効果的です。
アプリ開発の企画書は無料のテンプレートを活用しよう
アプリ開発を成功させるためには、ターゲットユーザーの理解と競合調査に基づいた企画書の作成が重要です。ユーザーにとって使いやすい機能やデザインを提供するだけでなく、事業的な視点からも収益性や運営の持続性を考慮することが求められます。アプリ開発の企画書には無料のテンプレートもあるので、効率的に企画書を作成するためにぜひ活用しましょう。
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