• 更新日 : 2024年7月3日

OneDrive(ワンドライブ)とは?使い方や特徴、社内利用の注意点を解説

OneDrive(ワンドライブ)とは、マイクロソフトが提供するクラウドストレージです。パソコンやスマートフォンなどで共同作業できる点が主な特徴として挙げられます。

社内で利用する際にリスクを抱える点に注意が必要です。本記事では、OneDrive(ワンドライブ)の使い方や社内利用の注意点などについても詳しく解説します。

OneDrive(ワンドライブ)とは?

OneDrive(ワンドライブ)とは、Microsoft(マイクロソフト)が提供するクラウドストレージ(クラウドサービス)を指します。クラウドストレージは、オンラインを通じてデータやファイルを保管したり、共有したりするサービスのことです。

ここから、OneDriveで利用できるデータ量や対応ツールについて詳しく解説します。

利用できるデータ量

OneDriveは、無料で5GBまでデータ量(容量)を使用できます。5GBあれば、写真で約1,250 枚、ビデオで約50分相当のデータを保管可能です。

また、1年間のサブスクリプションサービスであるMicrosoft 365を利用する場合、年間1TBまでデータ量が増えます。1TBあれば、写真で約 25 万枚、ビデオで約166時間分相当のデータを保管可能です。

そのほかに、ブラウザからOneDriveにアクセスして「追加のストレージ容量を購入する」ことで、利用できるデータ量を増やす方法もあります。

参考:Microsoft「One Drive 容量を増やす」

対応ツール

OneDriveはマイクロソフトが提供するサービスですが、iPhoneやMacなどでも対応可能です。ここで、デスクトップ同期アプリやOneDriveモバイルアプリの利用に必要な要件を紹介します。

OneDrive デスクトップ同期アプリには、以下のオペレーティングシステムが必要です。

  • Windows 10/11 の 32 ビットまたは 64 ビット バージョン
  • Windows Server 2022、Windows Server 2019、Windows Server 2016またはWindows Server 2012 (R2 を含む)
  • macOS 11.0 以降

また、OneDriveモバイルアプリの要件は、以下のとおりです。

  • Android 6.0 以上を搭載しているスマートフォンまたはタブレット
  • iOS 14 以降の iPhone、iPad、または iPod touch

Webブラウザでは、Microsoft Edge・Chrome・Firefox・Safari の最新バージョンを使用することが推奨されています。

なお、掲載情報は2023年8月23日現在のものです。最新の情報や、細かい要件については公式情報からご確認ください。

参考:Microsoft「OneDrive システム要件」

OneDrive(ワンドライブ)の特徴

OneDrive(ワンドライブ)の主な特徴は、以下のとおりです。

  • PC/スマホ/タブレット間でファイル共有できる
  • データを自動バックアップできる
  • 共同作業・共同編集ができる

各特徴について、解説します。

PC/スマホ/タブレット間でファイル共有できる

OneDriveは、PC・スマホ・タブレットいずれのデバイスでも、簡単にファイルを共有可能です。

文書や写真をメールで別のデバイスや同僚に送る場合、あらかじめデータの圧縮が必要になることがあります。OneDriveを使えば、大きなデータを圧縮する手間がかからないため、気軽に共有できるでしょう。

また、ファイルにアクセスするリンクを作成すれば、SNSを通じてファイルを公開することもできます。

データを自動バックアップできる

簡単にデータを自動バックアップできる点も、OneDriveの特徴です。OneDriveのファイルに保存さえしておけば、万が一自分のデバイスに何か問題が生じた場合でも、データを失う心配がありません。

また、誤ってファイルを削除・編集したとしても、30日以内であれば元に戻せます。さらに、サイバー攻撃の被害にあった場合も、30日まで復元可能です(Microsoft365の契約をしている場合)。

共同作業・共同編集ができる

OneDriveは、共同作業や共同編集できる点も特徴です。編集した部分がリアルタイムで反映されるため、プロジェクトのメンバーが一堂に会することが難しいときでも、効率よく作業を進められます。

なお、メンバーに変更されたくない場合は、ドキュメントのロックや、読み取り専用にして共同編集を防ぐことも可能です。

参考:Microsoft「OneDrive 4 つの特徴」

OneDrive(ワンドライブ)の使い方

OneDrive(ワンドライブ)の使い方は、ツールによって異なります。PCで使う場合とスマートフォン・タブレットで使う場合に分けて、使い方を確認していきましょう。

PCで使う場合

Windows 11やWindows 10を搭載したPCを使う場合、OneDriveが最初から組み込まれております。ファイルを保存する際に保存場所一覧の中からOneDriveフォルダを選ぶか、ファイルを移す際にエクスプローラを開き、OneDriveフォルダにファイルをドラッグして、OneDriveを使用可能です。

一方、Macを利用する場合は事前にOneDriveをインストールしなければなりません。ただし、ブラウザでの使用であれば、インストールしなくてもOneDriveWebサイトにアクセスして対応できます。

参考:Microsoft「MacでのOneDrive: FAQ」

スマートフォンやタブレットで使う場合

スマートフォンやタブレットでOneDriveを使う場合の流れは、主に以下のとおりです。

  1. OneDriveのアプリをインストールする
  2. インストールしたOneDriveをアプリを起動する
  3. サインインする
  4. ホーム画面の表示に従い、操作を開始する

なお、Microsoftのアカウントを所有していない場合は、サインインするためにあらかじめ開設が必要です。

参考:Microsoft「OneDriveをはじめる」

OneDrive(ワンドライブ)の料金・プラン

OneDrive(ワンドライブ)には、家庭向けと一般法人向けがあります。ビジネスに使用する場合は、一般法人向けのプランを利用することが一般的です。

一般法人向けOneDriveの料金・プランを以下の表にまとめました。

OneDrive for Business (Plan 1)Microsoft 365 Business BasicMicrosoft 365 Business Standard
料金(ユーザー/月)630円750円1,560円
中核的機能
ファイル共有
どこからでもアクセス
生産性向上ツール
高度なセキュリティ△(データ転送中・保管中の暗号化のみ対応)
サポートと展開△(24 時間年中無休の電話/オンライン サポート、商用利用ライセンスなどのみ対応)
Microsoft365統合△(「常に最新版のOutlook、Word、Excel、PowerPoint、OneNoteを利用」には対応せず)
メールと予定表
チームワークとコミュニケーション

なお、上表の料金には消費税が含まれておりません。

参考:Microsoft「クラウド ストレージの価格とプランの比較 一般法人向け」

OneDrive(ワンドライブ)を社内利用する際の注意点

OneDrive(ワンドライブ)を社内で利用する場合、なりすまし攻撃によるリスクを抱える点に注意しましょう。なりすまし攻撃とは、本来アクセスする権限のない人物が、正規のユーザーになりすましてアクセスしようとすることです。

社員がIDやパスワードをなんらかの原因で流出すると、なりすまし攻撃の被害にあう可能性が高まります。そのため、OneDriveへのアクセス権限がある従業員は、IDやパスワードの管理を徹底しなければなりません。

また、OneDriveはオンライン上で作業するサービスのため、外部からの不正アクセスにも注意が必要です。OneDrive自体にも高度なセキュリティが備わっていますが、自社でも十分なセキュリティ対策を講じるようにしましょう。

セキュリティ対策が十分でも、従業員の故意あるいは過失でOneDriveを利用しているデータを流出させることがあります。OneDriveを使用する可能性のある従業員全員が、研修などを通してセキュリティに対する意識をしっかりと持つことが大切です。

OneDrive(ワンドライブ)は共同作業ができて便利

OneDrive(ワンドライブ)とは、マイクロソフトが提供するクラウドストレージを指します。OneDriveを利用すれば、プロジェクトのメンバー同士が離れていても、同時に共同作業できるため便利です。

ただし、なりすまし攻撃の被害にあうリスクを抱えるため、IDやパスワードの管理に十分な注意を払いましょう。


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