• 作成日 : 2024年12月27日

エクセルでのグラフの作り方 – 編集方法や作れる種類も解説

エクセルはデータを視覚的に表現する強力なツールです。本記事では、エクセルで作成できる多様なグラフの種類と、具体的な作成手順について詳しく解説します。また、見やすいグラフを作成するためのポイントや、グラフの編集方法、さらには2重軸のグラフ作成についても触れます。基本的な使い方から応用技術まで、幅広く情報を提供しますので、ぜひ参考にしてください。

エクセルで作れるグラフの種類

エクセルでは、多種多様なグラフを通じてデータを視覚的に表現できます。それぞれのグラフには特性があり、データを利用する目的や、データの種類・内容に応じて使い分けることが重要です。ここでは、代表的なエクセルのグラフの種類について詳しく解説します。

1. 棒グラフ

棒グラフは、カテゴリごとの値を比較するのに適したグラフです。縦棒と横棒の2種類があり、データの視覚化がシンプルでわかりやすい特徴があります。

  • 縦棒グラフ:時系列で項目の値が増減する様子を視覚的に表現。
  • 横棒グラフ:項目の大小を比較する対象が多い場合に有効。

2. 折れ線グラフ

折れ線グラフは、データの変化やトレンドを示すのに最適です。時間の経過に伴うデータの動きを強調できます。

  • 月、四半期、会計年度など、時系列でデータの推移を表示するのに便利。
  • 数年にわたる気温の変化など、複数のデータ系列を重ねて比較することも可能。

3. 円グラフ

円グラフは、全体に対する各部分の割合(パーセンテージ)を示すのに適しています。カテゴリの比率を視覚的に理解しやすくするため、少数のデータに対して使うのが勧められます。

  • 1つのデータ系列において、全体に対する割合を直感的に表示。
  • 7つ以下のカテゴリが理想。

4. 面グラフ

面グラフは、データの量を強調しつつ時間の経過に伴う動きも示せます。特に、複数のデータ系列がある場合に、各系列の積み重なりで合計値を強調できます。

5. 散布図

散布図は、X軸とY軸を使って、時間とは無関係にデータセット間の類似点を明らかにするのに使用されるグラフです。2つの要素の相関関係を視覚的に示し、つながりを把握するのに適しています。

6. バブルチャート

バブルチャートは、散布図を構成するデータに加えて第3の量的なデータを追加し、バブル(円)の大きさを用いてデータ要素を表示します。3つの異なる変数を同時に視覚化できるため、複雑なデータの理解を助けます。

7. ツリーマップ

ツリーマップは階層的なデータを視覚化するためのグラフで、領域の大きさをデータの割合の大きさに対応させて表示します。他の形式のグラフでは表現しにくい大量のデータを比較するのに役立ちます。

8. スターグラフ(レーダーチャート)

ターグラフは、レーダーチャートとも呼ばれ、複数の変数の集計値を同時に比較するのに適したグラフです。各軸が異なる指標を視覚化し、平均と比較したときの項目の大小を表示できるために、全体のバランスを確認できます。

これらのグラフを適切に選ぶことで、データの伝えたい内容をよりわかりやすく表現できます。目的やデータの性質に応じたグラフを選び、効果的なプレゼンテーションを目指しましょう。

エクセルでのグラフの作り方

エクセルを使ってグラフを作成する方法は非常に簡単です。ここでは、基本的な手順をステップバイステップで解説します。これを参考にすれば、すぐに自分のデータを視覚化できるでしょう。

ステップ1: データの準備

最初に、グラフにしたいデータをエクセルに入力します。以下のポイントに注意してください。

  • データは表形式で整理します。
  • グラフに表示させたい数値や項目を明確にします。
  • 必要に応じて見出しをつけて、データをわかりやすくします。

ステップ2: グラフの挿入

データが整ったら、次にグラフを挿入します。この手順は以下のとおりです。

  1. データ範囲を選択します。
  2. エクセルの上部メニューから「挿入」をクリックします。
  3. 表示されるグラフのアイコンから、希望するグラフの種類を選びます。

ステップ3: グラフの設定

グラフを挿入したら、次は設定を行いましょう。

  • グラフのタイトルをクリックして、適切なタイトルに変更します。
  • 必要に応じて、軸のラベルや凡例を追加します。
  • グラフのスタイルや色を変更して、見栄えを良くします。

ステップ4: グラフの配置

最後に、グラフの配置を調整します。適切な位置に配置して、他のデータと見やすく組み合わせることが重要です。

  • グラフをドラッグして、好きな場所に移動させます。
  • グラフのサイズを調整して、見やすさを向上させます。

これらの手順を踏むことで、エクセルで効果的なグラフを作成できます。グラフの作成はデータ分析の重要な一部ですので、ぜひ試してみてください。

エクセルで見やすいグラフを作るポイント

エクセルでグラフを作成する際、見やすさや理解しやすさは非常に重要です。適切なデザインと情報の整頓によって、データの伝達力が大幅に向上します。ここでは、エクセルで見やすいグラフを作成するための具体的なポイントを紹介します。

1. グラフの種類を選ぶ

まず、表示するデータに応じて適切な種類のグラフを選択することが重要です。以下のポイントに基づいて選びましょう。

  • 比較するデータ: 棒グラフや折れ線グラフが適しています。
  • 割合を示す: 円グラフを使用して全体に対する各部分の比率を表示します。
  • 時間の経過を示す: 折れ線グラフを使用してデータの推移を表現します。

2. 視覚デザインを工夫する

グラフの視覚デザインは、データの理解を助けるために非常に重要です。以下の点に注意してデザインを行いましょう。

  • 色の選択: 色を使い分けることで、データの区別がしやすくなりますが、オーバーにすることは避けましょう。
  • フォントのサイズ: 読みやすいフォントサイズを選びましょう。特に軸やラベルは重要です。
  • 余白の調整:余白を適切に設定することで、見やすさが向上します。

3. 軸やラベルの調整

軸やラベルの設定も見やすさに大きく影響します。以下のポイントを考慮しましょう。

  • 明確なタイトル: グラフの目的を明示したタイトルをつけましょう。
  • 軸のラベル: 各軸に適切なラベルをつけ、単位も明記することが大切です。
  • グリッドラインの利用: 必要に応じてグリッドラインを追加し、データの読み取りをスムーズにします。

4. 不要な要素を排除する

シンプルなグラフは視認性が高く、情報の伝達が効果的です。次の点に注意して、不必要な要素を排除しましょう。

  • 凡例の整理: 不要な部分は省き、必要な情報のみを掲載します。
  • 3D効果の控えめな使用: 3D効果を使うと、逆に見づらくなることがあるため、注意が必要です。
  • 過剰な装飾の回避: 装飾は重要ですが、過剰にならないよう心掛けます。

エクセルでのグラフの編集方法

エクセルでグラフを作成した後、必要に応じて編集もできます。グラフの編集を行うことで、さらに効果的にデータを可視化できます。この章では、基本的なグラフの編集方法を詳しく解説します。

1. グラフのデザインの変更

グラフのデザインを変更することで、視覚的な印象を大きく変えられます。以下の手順で行います。

  1. 作成したグラフを選択します。
  2. 上部の「デザイン」タブをクリックします。
  3. 「種類」 グループで、「グラフの種類​​の変更」 をクリックし、好みの種類を選択します。

2. データ系列の編集

データ系列とは、グラフで表示されるデータの集まりです。各データ系列の名前や色、フォーマットを変更することで、よりわかりやすいグラフを作成できます。

  • データ系列を右クリックし、「データ系列の書式設定」を選択します。
  • 「塗りつぶし」や「枠線」から、色や線の太さを変更できます。
  • 必要に応じて、「データの選択」を選択して「データソースの選択」ダイアログボックスを表示し、データ系列の名前を変更します。

3. 軸の編集

グラフの軸を編集することで、データの読みやすさを向上できます。軸のタイトルを追加したり、スケールを調整したりする方法を見てみましょう。

  1. 横軸または縦軸を右クリックし、「軸の書式設定」を選択します。
  2. 「軸タイトル」を追加し、適切な名称を書き込みます。
  3. 縦(数値)軸の「最小値」と「最大値」のスケールや表示単位などを調整し、データをより明確に表示します。

4. グラフタイトルの設定

グラフタイトルは、グラフの内容を一目で理解できるようにするために重要です。以下の手順で設定できます。

  • グラフを選択し、「グラフタイトル」をクリックします。
  • 適切なタイトルを記入し、必要であればフォントやサイズを調整します。

5. 凡例の位置変更

凡例は、グラフ内のデータ系列を説明するためのものですが、その位置を変更することで、見やすさが変わります。

  1. 凡例をクリックして選択します。
  2. ドラッグして位置を移動させます。
  3. グラフを選択すると表示される「+」アイコンをクリックし、「凡例」の横にある矢印をクリックして、希望する位置を選択します。

エクセルで2重軸のグラフを作る方法

2重軸グラフは、異なる単位をもつ2つのデータ系列を比較する際に非常に便利です。例えば、売上高を左側の軸に、利益率を右側の軸に表示することで、関係性を直感的に理解しやすくします。ここでは、エクセルを使った2重軸グラフの作成手順を詳しく説明します。

手順1: データの準備

まず、2重軸グラフを作成するために必要なデータをエクセルに用意します。データは列形式で入力し、各データ系列には適切なラベルをつけておきましょう。

  • データ系列1: 例えば「売上高」
  • データ系列2: 例えば「利益率」

手順2: 基本のグラフを作成

データの準備ができたら、基本のグラフを作成します。

  1. データ範囲を選択します。
  2. 「挿入」タブをクリックし、「グラフの挿入」グループから希望するグラフの種類を選択します。一般的には「縦棒グラフ」を使用します。

手順3: 2重軸の設定

基本のグラフが作成できたら、次に2重軸の設定を行います。ここでは、縦棒グラフに折れ線グラフを組み合わせます。

  1. グラフを選択し、グラフツールを開き、「デザイン」から「グラフの種類の変更」の順に選択します。
  2. 「グラフの種類の変更」ダイアログボックスで「組み合わせ」を選択し、例えば集合縦棒 – 第 2 軸の折れ線」をクリックします。
  3. 系列名が表示されるので、必要に応じて「第二軸」のオプションを選択し、ドロップメニューから「折れ線」を選択します。
  4. 「OK」を選択すれば、グラフの右側に第二軸が表示されます。

手順4: グラフのカスタマイズ

2重軸の設定が完了したら、グラフを見やすくカスタマイズします。

  • 軸のラベルを追加して、各軸が何を示しているのか明確にします。
  • 必要に応じて、左右の軸(棒と折れ線)を入れ替えます。
  • グラフの色、グラフエリアの背景や枠を変更します。
  • 2つのデータの比較がしやすくなるよう、軸の境界値から最大値を調節します。

手順5: 完成したグラフの確認

最後に、完成したグラフを確認しましょう。データが正しく表示されているか、両方の軸がわかりやすいかを確認し、必要に応じてさらなる調整を行います。

グラフでデータを見やすく

エクセルで作成したグラフは、データの視覚化において非常に重要な役割を果たしています。情報を見やすく整理し、理解しやすくすることで、ビジネスにおける分析やプレゼンテーションがスムーズになります。また、多様なグラフの種類やカスタマイズの方法を活用することで、より効果的にデータを伝えることが可能です。エクセルを駆使して、自身のニーズに合ったグラフを作成することで、成果を最大化しましょう。


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