• 更新日 : 2024年11月12日

商品アンケートとは?目的や進め方・無料テンプレートを紹介

商品アンケートとは、ユーザーを対象に商品やサービスの購入前・購入後などに行うアンケートです。購入前では市場や消費者のニーズを、購入後では商品やサービスに対する評価をアンケート結果から把握することが可能です。しかし、漫然と商品アンケートを作成しても、期待する回答を得ることはできません。

当記事では、商品アンケートの目的や実施方法、注意点について説明します。無料テンプレートもありますので、商品アンケートを作る手間を省きたい場合はぜひご利用ください。

商品アンケートとは?

商品アンケートとは、自社の商品やサービスを購入・利用しているユーザーを対象に実施するアンケートのことです。自社商品やサービスのユーザーからリアルな意見や評価を知ること、市場ニーズを把握することなどを目的として実施します。

商品アンケートでは、満足度やデザイン・使い勝手のよさなど、対象商品・サービスに対する評価を尋ねるのが一般的です。自由記述式で改善点やリクエストなどを書いてもらうケースもあります。

商品アンケートの無料テンプレート

商品アンケートは、1から作成するよりもテンプレートを活用するほうが効率的です。以下から商品アンケートのテンプレートを無料でダウンロードできますので、業務時間短縮の一環としてぜひご活用ください。

商品アンケートのテンプレートのダウンロードはこちら

商品アンケートを取る目的

商品アンケートを実施する主な目的は、「ニーズの把握」「マーケティング戦略の立案」の2点が挙げられます。

市場や消費者のニーズを商品に反映させる

数多くの商品がある中で消費者に選ばれるためには、ニーズを満たさなければなりません。商品アンケートを実施すれば、既存商品に対するユーザーの満足度や使用感、不満なポイントなどを把握できます。集めた意見をもとに既存商品を改善すれば、より消費者のニーズを満たす新商品の開発に生かせるでしょう。

商品の特徴を把握した上で戦略を立てる

効果的なマーケティング戦略を立てるには、まず商品の特徴を把握する必要があります。商品アンケートを通して情報収集すれば、自社では気付かなかった強みや弱みを知ることが可能です。消費者からのフィードバックをもとに商品のユニークな点を明確にすることで、競合他社と差別化を図りながら、より効果的なプロモーションを立案できるでしょう。

商品アンケートの実施方法と注意点

ユーザーに商品アンケートを依頼する際は、入念に事前準備する必要があります。ここからは、商品アンケートの実施方法と注意点について解説します。

STEP1:目的とターゲットを明確化する

実施者が「何のためにどの層を対象にアンケートをするのか」を理解しなければ、適切な質問項目は設定できません。まずは、アンケートを実施する目的とターゲットを明確にしましょう。

アンケート調査を実施する目的には「商品の改善点が知りたい」「サービスの満足度を測りたい」などが考えられます。また、多くの情報を集めようと膨大な設問数にすると、回答者が面倒に感じる可能性があります。設問数も絞り込むためにも、目的を明確にすることが大切です。

アンケートの目的によって、調査対象となるターゲット層は変わります。年齢や性別、職業など、目的に合致するターゲットも検討しましょう。

STEP2:アンケートの調査手法・調査期間を検討する

目的やターゲットが決まったら、調査方法と期間を検討します。アンケート実施の手段には以下のようにさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

店頭やイベント会場で配布し、その場で手書きで回答してもらいます。

  • 電話

ユーザーに電話をかけて質問し、回答を聞きます。

  • メール

メールにアンケートページへのリンクを添付し、インターネット上で回答してもらいます。

  • SNS

SNSの公式アカウントにアンケートのリンクを設置し、フォロワーに回答をお願いする方法です。

  • ポップアップ

企業サイトなどに訪問したユーザーにポップアップを表示し、アンケートを促します。

  • アプリ

アプリ内にアンケート機能を組み込む方法です。

アンケート手法を決定する際は、ターゲットの特性を考慮することが大切です。対象者が若年層であればSNSやアプリのアンケートは目に入る機会が多く、回答率の向上が見込まれる一方、高齢者の回答率は下がる恐れがあります。また、働き盛りの年代の男性の場合、電話調査をしても仕事でつながらない恐れがあります。ターゲットにとって回答しやすい方法を採用するとよいでしょう。

アンケート手法の次は、調査期間を決めます。オンラインの場合は通常、アンケート開始から集計まで1~2週間程度で実施が可能です。

STEP3:質問項目・回答方式を考える

次に、質問項目と回答方式を検討します。質問を考える際は、以下の点に注意してください。

  • 質問の意図が明確に伝わる分かりやすい文章にする

質問文が読みづらいと、本来の意図と異なる回答結果になる恐れがあります。要点を押さえた簡潔な文章を心がけましょう。

  • 質問数を厳選する

質問の数があまりに多いと時間がかかる印象を与え、回答率が下がる可能性があります。最後まで答えてもらえるよう、質問数を増やしすぎないようにしましょう。

  • 個人情報を尋ねる質問やデリケートな質問は避ける

個人情報を詳しく尋ねたりデリケートな内容に踏み込んだりするなど、回答者が「答えたくない」と思う質問はなるべく避けましょう。

  • 自由記述式は可能な限り任意にする

自由記述式の質問が多いと、回答者が手間に感じます。自由記述式は必須ではなく任意にするなど、なるべく回答者側に負担がかからないよう配慮しましょう。

また、代表的な回答方式には以下が挙げられます。質問内容に合わせて回答方式を選びましょう。

  • ラジオボタン

複数の選択肢を提示し、その中から1つだけを選んでもらいます。

  • チェックボックス

選択肢の中から該当するものを複数選ぶ方式です。

  • スケール

選択肢に数値などを使い、段階的に評価してもらう方式です。

STEP4:回答結果を集計する

商品アンケートの実施後は回答を集計します。以下のような集計方法があるので、目的に合うものを選びましょう。

  • 単純集計

選択式の質問別に回答を合算するシンプルな方法です。たとえば、回答の選択肢がA・B・Cの3つの場合、それぞれの選択肢ごとに数を合計します。単純集計は回答の傾向や多数派の意見を把握できるため、アンケート結果をまとめる際の基本的な手法の1つです。

  • クロス集計

複数の設問や回答を組み合わせて集計する方法です。「40代女性の回答傾向はどうか」「20代男性ではどうか」など、異なる属性や条件ごとの傾向、違いを把握するのに役立ちます。

STEP5:データをレポートにまとめる

集計結果がまとまったら、レポートを作成します。レポートは文章だけで説明するよりも、図表やグラフも活用し、視覚的に理解しやすくすることが大切です。完成後は商品開発やマーケティングなど必要なシーンで積極的に活用しましょう。

また、レポートの作成ができた段階で、商品アンケートに関する振り返りを行うことも大切です。「アンケートの目標を達成できているか」「質問に過不足はなかったか」「必要な情報を得られたか」などを確認し、次回に生かしましょう。

正確な回答を得られる商品アンケートを作ろう

商品アンケートは、市場や消費者のニーズを商品・サービスに反映させ、競合他社と差別化を図るマーケティング戦略を立てるのに有用です。商品アンケートを実施する際はまず目的とターゲットを明確に設定し、高い回答率が期待できる調査手法を採用しましょう。

商品アンケートで得られた回答結果は集計し、レポートにまとめると業務に活用しやすくなります。ただし、正確な回答を得るには質問文や回答形式に工夫を凝らす必要があります。適切なデータを取得できる商品アンケートが今すぐ必要な場合は、無料テンプレートをご活用ください。


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