• 更新日 : 2024年12月12日

YouTubeの企画書はどのように作る?作成時に便利なテンプレートも

YouTubeでの動画制作において、企画書は非常に重要な役割を果たします。企画書を作ることで、動画制作を進める際、関係者間での情報共有を助けたり、制作方針や進行スケジュール、ターゲットなどを明確にできたりします。

当記事では、YouTube企画書の作成手順や、プロジェクトの効率化に役立つテンプレートについて詳しく解説します。

YouTubeの動画作成で企画書を作るメリット

YouTubeの企画書には、プロジェクトの概要を明確化して関係者に共有する役割があります。企画書に必要事項を記載して制作チームやマーケティングチームに共有すると、関係者の共通認識のもとでプロジェクトを進めることが可能です。

YouTubeの企画書は、制作時の必要工数を事前に把握し、プロジェクトの進行管理を適切に行うための資料としても機能します。必要工数を事前に把握できれば、タスクの優先順位付けを行いやすくなることもメリットです。

また、動画制作会社に動画の作成を依頼する場合には、企画書を提示することで希望する演出や想定している構成を明確に伝えられます。狙いと異なる動画が仕上がり、制作費用を無駄にしないためにも、動画制作会社への相談前には企画書を作成しましょう。

YouTubeの企画書の無料テンプレート

YouTubeの企画書をスムーズに手間なく作成したい場合には、テンプレートを活用すると便利です。以下のURLからYouTubeの企画書作成に役立つ無料テンプレートをダウンロードし、ぜひご利用ください。

YouTube動画の企画書を作る手順

以下では、YouTubeの企画書を作成する際に必要なステップと企画段階で明確化する内容について紹介します。

目的とターゲットを決める

企業のYouTubeアカウント運用を成功させるためには、企画段階で、目的とターゲットを明確化しましょう。YouTubeアカウントを運用する目的には、商品やサービス説明・プロモーション・ブランディングなどの種類があります。目的によって動画の方向性は変化することから、制作の方針を決めるためにも、最初に「なぜ動画を制作するか」を明確化してください。

ターゲットを検討する際には、年齢・職業・性別・家族構成などの情報も含めてできる限り詳細に設定することが、訴求力の高いコンテンツを制作するためのコツです。プロモーション目的のコンテンツを制作する際には、ターゲットが現在抱えている悩みも検討し、明確化してください。

コンセプトを決める

目的とターゲットを明確化した後は、コンセプトとキーメッセージを検討しましょう。コンセプトとは、YouTube動画全体のテーマや方向性、キーメッセージとはターゲットにもっとも伝えたい内容です。

コンセプトやキーメッセージにはターゲットが抱える悩みの解決策など、ニーズに合わせた内容を盛り込みましょう。商品やサービスの認知度アップが目的の動画の場合には、もっとも強くアピールしたい独自の強みや競合他社との差別化要素をキーメッセージに設定する方法もあります。

尺や表現方法を決める

YouTubeアカウントで公開する動画の最適な尺は、ターゲットや内容に応じて変化します。設定したターゲット・コンセプト・キーメッセージを考慮して、最適な尺を検討しましょう。

動画の表現方法には主に、実写とアニメが存在します。

実写カメラで実際に撮影するリアルな映像
アニメ手描きもしくはCGによって制作する映像

一般的に実写は、商品紹介動画・企業ブランディング・イベント集客用の動画などに向く表現方法です。アニメは、ITサービスのように実写で表現しにくい商材をプロモーションしたい場合に向いています。

参考動画を探す

制作する動画のイメージを具体化するためには、YouTubeで参考動画を探しましょう。たとえば、新商品のプロモーション動画を制作したい場合には、「新商品 PR動画」などのキーワードで参考動画を検索します。

YouTubeの検索画面では、再生数や評価による動画の並び替えも可能です。必要に応じて尺・表現方法・ジャンルなどの条件をキーワードに足し、イメージに近い動画を探してください。

参考動画の構成をそのまま真似ると著作権上の問題があるので注意が必要ですが、企画段階で多くの映像に触れると、アイデアを具体化する際のヒントを得られます。発見した参考動画のURLは企画書を作成する際に備えて、一覧化しておきましょう。

絵コンテを作成する

具体化したイメージをもとに台本を用意し、絵コンテを作成します。絵コンテとは、登場人物の動作・セリフ・カメラワークなどを画像や文章で表現した設計書です。実写で撮影する際には、使用する撮影機材・タイムスケジュールなども絵コンテに記載し、詳細事項を指定することもあります。

絵コンテの基本的な作成手順は、以下の通りです。

1フォーマットを作成する
2コマ割りを決めて、セリフやナレーションを書き込む
3カットごとのイラストを描写する

描写するイラストでは、「どこに何があり、どのような動きを取るか」を伝えることが重要です。必要な情報を表現できればイラストでなく、写真を挿入しても問題ありません。

YouTubeの企画書に記載する内容

企画書の作り方や考え方に厳格なルールは存在しないものの、多くの場合は以下の内容を記載して、関係者に共有します。

企画のタイトル「2024年12月発売・新商品のプロモーション動画制作」のように動画の概要や用途を反映し、明瞭なタイトルを記載しましょう。
目的「新サービスの問い合わせを月間10件獲得する」のように具体的な数値目標を含めて、動画の制作によって達成したい目標を記載します。
ターゲット企画段階で明確化したターゲットのプロフィールや現在抱えている悩みを記載して、想定している視聴者像を共有します。
キーメッセージ動画を通じてターゲットにもっとも伝えたい商品の特徴、企業のキャッチコピーなどを記載しましょう。
動画の種類実写・アニメのいずれで動画を制作するかを指定しましょう。実写の場合には「30代で子育て中の女性を起用」など、登場人物に関する補足事項も記載します。
動画の長さ撮影する動画の尺を記載します。YouTube以外の媒体に流用する目的で複数パターンの動画を撮影する際には、尺のバリエーションも記載してください。
参考動画URL探した参考動画のURLを記載して、自分自身の想定している動画の完成イメージを関係者に共有しましょう。
公開日完成した動画をYouTubeにアップロードし、公開したい日付を記載します。外部業者に制作を依頼する場合には、希望の納品日も記載しましょう。
予算出演料・機材費・スタッフ費などの項目別費用の目安と合計額を記載して、動画制作に必要な予算を明確化してください。
スケジュール企業の動画制作には通常、1~3か月程度かかります。「撮影準備」「撮影」「編集」などの工程ごと、詳細な進行予定を記載してください。

上記の他には、必要に応じて、撮影場所・撮影機材・スタッフリストなども企画書に記載すると、より詳細な情報共有を行えます。動画で使用する映像素材や音源の著作権確認が必要な場合には、企画書に「注意事項」の欄を用意し、詳細を記載してください。

「視聴数1万回を達成後に新商品の割引キャンペーンを実施する」のように公開後のプロモーション計画がある場合には、「ネクストアクション」として企画書に記載します。企画書の末尾には、企画段階で作成した絵コンテを添付してください。

YouTubeの企画書で動画作成をスムーズに

YouTubeの企画書は、動画制作を成功させるために欠かせない要素です。しっかりとした企画書を作成することで、プロジェクトの進行管理がスムーズになり、関係者全員が同じ目標に向かって動画制作を進められます。目的・ターゲット・コンセプトを明確にし、必要な情報を網羅した企画書を用意し、より効率的かつ効果的な動画制作を進めてください。


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