• 更新日 : 2025年2月12日

午睡チェック表のテンプレートを紹介|チェック時のポイントも

午睡チェックとは、乳幼児が昼寝をしている間に呼吸や体位を確認し、安全を確保するための取り組みです。乳幼児は睡眠中に窒息や体調の急変が起こるリスクがあり、大人がこまめにチェックすることが不可欠です。

当記事では、午睡チェックの具体的な方法や注意点について詳しく解説します。安全な睡眠環境の整え方や、午睡チェック表のテンプレートを紹介するので、日々の保育業務に役立ててください。

午睡チェックとは?

午睡チェックとは、乳幼児が昼寝をしている間に呼吸の状態を確認し、窒息などの事故を防ぐために行う安全確認のことです。

乳幼児が眠っている間は窒息や体調の急変に気づきにくくなるため、大人によるこまめなチェックが不可欠です。過去には、うつぶせ寝による窒息や、異物を誤飲したまま眠ってしまうことで重大な事故につながったケースも報告されています。そのため、子ども家庭庁のガイドラインでは、保育園に対し適切な睡眠環境を整え、定期的に子どもの状態を確認することが求められています。

たとえば、午睡中は一定の間隔で子どもの呼吸や体位、睡眠状態をチェックし、異常がないか確認しなければなりません。もし何らかの異常が見つかった場合には、すぐに対応し、重大な事故につながらないようにする他、その情報を記録し、施設内で共有する必要があります。

出典:東京都「教育・保育施設等における睡眠中の安全確保の徹底について」

午睡チェックは単なるルーチン業務ではなく、子どもの命を守るための大切な取り組みです。特に子どもの人数が多い保育園では、職員の人数に応じて点検の頻度や方法を工夫しながら午睡チェックを行いましょう。

午睡チェック表の無料テンプレート

午睡の間は午睡チェック表を活用し、乳幼児の安全な睡眠を守りましょう。チェック表は下記からテンプレートをダウンロードできるので、ぜひ活用してください。

午睡チェック表のテンプレートのダウンロードはこちら

午睡チェックのポイント

子どもの人数が多い保育園では一人ひとりの状態を細かく把握するのが難しいため、統一したチェック方法を取り入れるとよいでしょう。午睡チェックを行う際に特に注意したいポイントは下記の3つです。

安全な環境か確認する

午睡中の事故を防ぐためには、まず子どもが安全に眠れる環境を整えることが不可欠です。寝具や寝る場所の状態が適切でないと、思わぬ事故につながる可能性があります。

午睡チェック時は、寝具の周りに危険なものがないか確認しましょう。特に、ヒモやコード類は首に巻き付いて窒息を引き起こす可能性があるため、寝る場所の周囲には置かないようにします。子どもが口に入れてしまうような小さな玩具や異物も誤飲の原因となるので、周囲から取り除いておくことが必要です。

また、ミルクや食事を取った後の午睡では、嘔吐物による窒息にも注意が必要です。午睡前には、子どもの口の中に食べ物が残っていないかを確認し、万が一嘔吐した場合にはすぐに対応できるよう準備しておきましょう。

体に触れて呼吸確認をする

午睡チェックの際には、目視だけでなく、実際に子どもの体に触れて呼吸の状態を確認しましょう。子どもの胸や背中に手を軽く当て、規則的な動きがあるかを確認します。正常な呼吸であれば、胸やお腹がゆっくりと上下しています。もし顔色が青白くなっていたり、唇の色が紫がかっていたりする場合は、酸素不足の可能性があるため、すぐに対応を行う必要があります。

また、寝返りを打った際に顔が布団に埋もれていないか、うつぶせ寝になっていないかも確認しなければなりません。特に生後数か月の乳児は、自分で体勢を戻すことができないため、寝返りを打ったまま窒息する危険性があります。何度か体位を確認し、必要に応じて仰向けに戻してあげましょう。

呼吸確認は、一定の間隔で複数回チェックすることが望ましいです。保育士の数や子どもの人数に応じて、効率的に確認できるようなルールを設定し、安全を確保しましょう。

部屋の明るさに注意する

午睡の部屋が暗すぎると子どもの異常に気づきにくくなり、一方で明るすぎると寝つきが悪くなってしまうため、適度な光量を保つことが大切です。

保育園では、カーテンやブラインドを調整し、落ち着いた環境を作りましょう。たとえば、間接照明や薄暗い自然光を活用すると、必要な視認性を確保しながら、子どもたちが安心して眠れる環境を整えることができます。

部屋の明るさは、子どもの睡眠の質と安全性の両方に影響を与える重要なポイントです。適度な暗さを保ちつつ、異常があればすぐに対応できる環境を整え、安心して午睡を行えるようにしましょう。

午睡の安全確保には午睡チェック表を

午睡中は、安全な環境を整え、定期的な呼吸確認を行うことで、窒息や体調の急変といった事故を未然に防げます。また、チェック時には子どもの体に触れて呼吸のリズムを確認し、異常があればすぐに適切な対応を取りましょう。

午睡チェックを確実に実施するには、午睡チェック表が便利です。チェック項目や状況を共有しながら、安心して乳幼児がお昼寝できる環境を整えましょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事