• 更新日 : 2025年2月12日

広報担当者が企画書を作るシチュエーション|無料テンプレも紹介

企業や組織の広報活動では、企画書の作成が欠かせません。メディア向けの提案、社内外のイベント、社内報の制作など、広報担当者が関わる業務の多くで企画書が必要になります。効果的な広報活動を行うには、関係者に分かりやすく伝え、理解を得られる企画書を作成することが重要です。しかし、どのような内容を盛り込めばよいのか、悩むこともあるでしょう。

この記事では、広報担当者が企画書を作成するシチュエーションや、企画書に盛り込むべき内容について解説します。無料で使えるテンプレートも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

広報担当者が企画書を作成するシチュエーション

広報担当者は、自社の活動や取り組みを社内外に効果的に伝えるために、さまざまな企画書を作成します。企画書は、アイディアや計画の内容を相手に伝えるための資料です。

企画書の内容は、ターゲットや目的に応じて異なり、メディア向けの提案やイベントの告知、社内報の制作など多岐にわたります。適切な企画書を作成することで、効果的な広報活動につなげることが可能です。以下では、具体的なシチュエーションごとに、企画書の役割について解説します。

メディア向け提案

広報活動の重要な役割の1つに、メディアを通じた情報発信があります。新聞・雑誌・テレビ・Webメディアなどの編集者に向けて、自社の新商品・新サービスの発表、業界動向に関する情報提供を目的とした企画書を作成することが求められます。

メディア向けの企画書では、ニュース性の高さや社会的な意義を明確に示すことが重要です。また、記者が興味を持ちやすいよう、ストーリー性を持たせたり、独自性を強調したりする工夫も必要になります。さらに、プレスリリースと併用しながら情報を整理することで、メディアに採用される可能性を高められます。

イベント(社内・社外)

広報担当者は、社内・社外向けのイベントを企画し、その内容を伝えるための企画書を作成します。例えば、社内向けには社員総会や表彰式、研修イベントなど、社外向けには新商品発表会、展示会、セミナー、記者発表会などが該当するイベントです。

イベント企画書では、開催目的、ターゲット層、具体的なイベント内容、開催場所、日時、スケジュール、期待される成果などを明確に記載します。また、イベントの告知方法や集客施策についても記載することで、効果的なプロモーションにつなげることが可能です。特に社外向けイベントでは、SNSやメディアを活用し、より多くの人に情報を届ける戦略が求められます。

社内報

従業員向けに、自社の活動や最新情報を伝えるために社内報を発行するケースもあります。社内報の企画書では、発行目的、ターゲット(全社員か特定部署か)、掲載するコンテンツ、発行頻度、フォーマット(紙媒体・Web版)などを整理することが重要です。

社内報の目的は、企業理念や経営方針の共有、社内コミュニケーションの活性化、従業員のモチベーション向上などさまざまです。例えば、新しい事業の取り組みや成功事例の紹介、社員インタビュー、福利厚生の案内など、多様なコンテンツを企画します。特に、読者である従業員が興味を持ちやすいよう、分かりやすい言葉やビジュアルを活用し、親しみやすい構成にすることが求められます。

広報企画書の無料テンプレート

優れた広報企画書を作成するためには、テンプレートを活用することがおすすめです。テンプレートを活用することで、必要な項目・内容を漏れなく盛り込めます。また、自分で最初から広報企画書を作るよりも簡単に作れます。広報企画書の作り方で迷っている方は、下記のリンクから、ぜひ無料テンプレートをダウンロードしてください。

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広報の企画書に盛り込むべき内容

効果的な広報活動を展開するには、的確な企画書の作成が不可欠です。企画書には、企画の目的やターゲット、具体的な計画とその実現可能性を示す要素が求められます。以下では、広報の企画書に盛り込むべき主要な内容について詳しく解説します。

タイトルと表紙

企画書のタイトルと表紙は、最初に目にとまる重要な要素です。タイトルは、企画の内容を一言で表すインパクトのあるものが理想と言えます。分かりやすく簡潔でありながら、興味を引きつける工夫が必要です。

表紙デザインは、企業のブランドイメージに合わせ、視覚的に魅力的なものを選ぶことが大切です。また、発行日や作成者の情報を記載することで、企画書の信頼性と正式な文書としての位置づけを強化できます。

目的と背景

企画書において、目的と背景は読者に企画の意義を伝えるための基本要素です。まず、解決すべき課題や現状の問題点を具体的に示します。その後、それらの課題に対してどのような価値を提供できるのかを説明してください。

背景には、市場調査の結果や競合分析などのデータを用いると説得力が増します。明確な目的を設定することで、企画書全体の方向性が統一され、関係者の理解と共感を得やすくなります。

ターゲットと与件整理

ターゲットの明確化は、広報活動の成功に直結する重要なステップです。企画の対象となる顧客層やメディア関係者、従業員など、具体的なターゲットを設定することで、メッセージの適切な伝達が可能となります。

また、与件整理では、予算の制約、期間、利用可能なリソースなどを明確にしましょう。与件整理を行うことで、企画の実現可能性が高まり、効率的なプランニングが可能となります。

コンセプトと企画アイディア

企画の核となるコンセプトは、企画の成功を左右する重要な要素です。コンセプトは、ターゲットに対してどのような価値を提供するのかを端的に表現します。

その上で、具体的なアイディアやプランを提案し、実現するためのステップを示します。例えば、新商品発表会ならば、独自のテーマや演出を考え、参加者の興味を引きつける方法を盛り込むことが効果的です。

実施計画とスケジュール

実施計画とスケジュールは、企画の実現性を示すために不可欠な要素です。具体的なタスクを一覧化し、それぞれの担当者、期限、進捗確認の方法を明記します。スケジュールは、プロジェクト全体の流れを視覚的に理解しやすくするため、ガントチャートなどのツールを用いると効果的です。これにより、関係者全員が同じ認識を持ち、効率的に行動できるようになります。

収支予測と予算

企画書には、収支予測と予算の詳細な記載も必要です。予算項目を具体的に列挙し、各項目の費用を見積もります。また、収益が見込まれる場合は、その予測も記載します。収支予測により企画の財務的な健全性を示し、関係者の信頼を得ることが可能です。予算が限られている場合は、コストパフォーマンスを最大限に引き出すための工夫も求められます。

広報の企画書を作成する場合のポイント

広報の企画書を作成する際には、効果的に情報を伝え、関係者の理解と共感を得るための工夫が必要です。以下のポイントを押さえることで、説得力のある企画書を作成できます。

  1. 目的とPR戦略の明確化
    広報の企画書は、単なる情報伝達ではなく、ビジネス目標を達成するための手段として機能することが求められます。まず、どのような悩みを解決し、どの分野にアプローチするのかを明確にしましょう。その上で、マーケティング視点を取り入れたブランディング戦略を設計し、具体的な目標を設定することが重要です。
  2. ターゲットとニーズの把握
    広報活動を成功させるには、生活者やクライアントの関心や行動の変化を理解し、最適なコミュニケーション方法を選択することが不可欠です。そのために、過去のデジタルデータや市場調査を活用し、ノウハウを蓄積することが求められます。また、他社の動向やトレンドを検討しながら、有効な手法を取り入れることも重要なポイントです。

以上のポイントを意識することで、説得力があり、実現性の高い広報企画書を作成できます。

広報企画書の作成ポイントを押さえて効果的に活用しよう

広報担当者は、メディア向けの提案やイベント企画、社内報の作成など、さまざまな場面で企画書を作成します。優れた企画書を作るには、目的やターゲットを明確にし、実施計画や予算などの具体的な情報を整理することが大切です。

無料テンプレートを活用すれば、企画書作成の負担を軽減しつつ、質の高いものを作成できます。基本的な構成やポイントを押さえながら、自社の広報活動に役立つ企画書を作成しましょう。


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