• 更新日 : 2023年7月25日

ストレージとは?意味や種類、スマホ・PCの容量不足の対処法を解説

ストレージとは?意味や種類、スマホ・PCの容量不足の対処法を解説

「ストレージの空き容量がありません」という表示は、ストレージがいっぱいで容量不足だという意味です。放置したままだと、デバイスの動きが鈍くなります。ではスマホやパソコンの何を消すべきなのでしょうか?

本記事では「ストレージ(storage)」の意味や種類、スマホ・PCの容量不足への対処法をわかりやすく解説します。

ストレージとは?

ここでは「ストレージ(storage)」の意味やメモリとの違いについてご紹介します。

ストレージの意味

英語の「storage」は、日本語で「保管」「倉庫」「貯蔵」を意味します。コンピューターの世界でストレージとは、データの記憶装置や記憶領域のことです。

ストレージには、スマホやパソコン本体の内部ストレージや外付けして利用する外部ストレージなどがあります。ハードディスクやUSBメモリなど、データを記憶し保管できる場所はすべてストレージだと言えるでしょう。

スマホやパソコンにデータを保管する場所

ストレージとは、PCやスマホ本体に内蔵されたアプリや写真、動画、音楽、アプリなどのデータを保管する場所です。動画や写真などのデータを詰め込み、数多くのアプリを稼働させていると内部ストレージの空き容量が少なくなります。

「iOSやAndroidのアップデートができない」「写真や動画が撮れない」のは、デバイスのストレージ容量不足が原因です。

ストレージとメモリの違い

ストレージとは、写真や動画などのデータを永続的に保管する領域の容量のことです。ストレージは、「ROM(Read Only Memory)」と呼ばれることもあります。

一方のメモリは「RAM(Random Access Memory)」です。メモリはパソコンやスマホの作業領域のことで、一時的にデータを保管する場所を意味します。メモリ容量が大きければ大きいほど処理スピードが速くなり、よりスムーズにスマホやPCを操作できるというわけです。

ストレージの種類

業務効率化のために知っておきたいストレージの種類は、次の3つに大別できます。

  • 内部ストレージ
  • 外部ストレージ
  • オンラインストレージ

ここでは、それぞれのストレージについて詳しく見ていきましょう。

内部ストレージ

内部ストレージとは、PCやスマホなどのデバイス本体にもともと搭載されているストレージのことです。HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)やフラッシュメモリが代表的な内部ストレージとなります。

スマホにはPCよりもコンパクトで省電力、発熱量が低いストレージが必要です。そこでNANDフラッシュメモリと制御回路から構成される、eMMCやUFSという規格が採用されています。

UFSはeMMCの後継となる規格でパフォーマンスが大幅に向上しているので、Android購入の際にはぜひ参考にしてください。またiPhoneにはNVMeと呼ばれる規格が採用されています。

外部ストレージ

外部ストレージとは、デバイスに外付けして外部にデータを保存するストレージのことです。USBメモリや外付けのHDD・SSDなどのことで、日頃から利用しているビジネスパーソンも多いでしょう。

外部ストレージを利用すれば、大切な情報のコピーを保管し持ち運びできます。インターネット環境がなくても、データを物理的に移動できるので便利です。

オンラインストレージ

オンラインストレージとは、サービスプロバイダーが提供するサーバーにデータを保管する仕組みのことです。別名、クラウドストレージとも呼ばれています。Dropbox、GoogleドライブやMicrosoftのOneDriveなどが代表例です。

オンラインストレージサービスのアカウントを取得してクラウド上にデータを保管すれば、スマホやPCなどのデバイスが故障してもデータが消えることはありません。外部ストレージを持ち運ぶ手間もなくなります。また複数のデバイス間で同じデータを共有できることから、チーム作業にも有効な手法です。

ただしインターネットに接続できない環境だとデータの確認ができない点は、デメリットと言えます。

「ストレージの空き容量がありません」はどういう意味?

ストレージに保管できるデータ量はあらかじめ決まっており、所定の容量を超えてデータを保存することはできません。たとえ容量を超えていなくても、上限に近づくだけでも不具合の発生回数が増えるので業務に支障をきたします。

そのためデバイスの内部ストレージがいっぱいになる状況を作らないことが重要です。業務効率化を目指すなら、オンラインストレージの利用も検討しましょう。無料でも容量が15GBを誇るGoogleドライブや、20GBを誇るMEGA・InfiniCLOUDなどもあるので参考にしてください。

ここでは「ストレージの空き容量がありません」と表示されると、どのような不具合が起きるのか見ていきましょう。

PCやスマホの動きが遅くなる

ストレージがいっぱいの状態でデバイスを使用していると、動作が遅くなったりフリーズしたりするので注意が必要です。アプリやブラウザの利用時には、内部ストレージに「キャッシュ」と呼ばれるデータが一時的に保存されます。負荷がかかりすぎると、最悪の場合、パソコンやスマホが壊れるかもしれません。

強制終了・再起動を繰り返す

ストレージ容量が不足すると、キャッシュデータを削除するためにPCやスマホが強制終了と再起動を繰り返すようになります。操作できなくなるので、非常に不便です。

OSのアップデートができない

OSの定期アップデートの目的は、機能追加・セキュリティ向上です。OSを最新の状態にアップデートできないとセキュリティリスクが高まるほか、アプリのインストールに支障が出る場合もあります。

アプリをダウンロードできない

内部ストレージ容量が不足すると、新たに業務に役立つアプリをダウンロードできません。また利用中のアプリを最新の状態にアップデートできないので、アプリそのものが使えなくなることもあります。

データ共有に時間がかかる

オンラインストレージも他のストレージ同様に、容量不足になれば動作が遅くなります。そのためデータ共有に時間がかかるといった不具合が生じやすいため、注意が必要です。

ストレージの空き容量が減った時の対処法

内部ストレージの空き容量を増やしたい方は、ストレージの使用容量を減らす方法を試してみましょう。ここでは、5つの方法をご紹介します。

キャッシュを削除する

キャッシュが保存されていると、以前に閲覧したURLの表示速度が上がります。しかしキャッシュを削除しないと増える一方なので、積極的に削除しましょう。

ストレージ内のデータやアプリを削除する

不要なデータやアプリをストレージ内に保管している場合は、削除する必要があります。とくに電子書籍や動画などのコンテンツデータは容量が大きいため、こまめに削除することをおすすめします。

データを外部ストレージに移動する

外付けHDDやUSBメモリなどの外部ストレージ機器を準備して、データを移動しましょう。データを削除せずに、内部ストレージの空き容量をすぐに確保できる方法です。

データをオンラインストレージに移動する

データをオンラインストレージに移動するのは、気軽に利用できるほか、容量の拡張性が高く災害対策としても有効な方法です。データだけでなくシステム全体のバックアップをとることもできます。他のデバイスや他人との共有が簡単にでき、大きな容量のデータの共有も可能です。

ストレージを追加購入する

オンラインストレージ容量は、契約するプランによって異なります。プランによっては容量制限の上限に近づくと、追加で購入可能です。

データを管理・保管する際の注意点

最後に法人がデータを管理・保管する際の注意点をご紹介します。

セキュリティ対策つきのストレージを選ぶ

USBメモリの紛失・置き忘れ、あるいはアクセス権限を設定しておらずオンラインストレージから機密情報が流出した…このようなリスクをあらかじめ想定しておくことが重要です。

セキュリティ対策機能つきのUSBメモリや、アクセスコントロール、IPアドレス・デバイス制限が可能なオンラインストレージを選びましょう。

情報セキュリティポリシーを策定する

企業の情報資産を脅威から守るために、総務省によって推奨されているのが情報セキュリティポリシーの策定です。データの取り扱いに関する社内ルールを定めれば、データ管理を強化できるほか社員間のセキュリティ意識向上にもつながります。

参考:情報セキュリティポリシーの概要と目的|総務省
参考:情報セキュリティポリシーの策定|総務省

定期的にストレージの使用状況をチェックしよう

内部ストレージ容量が不足すると、PCやスマホの動作に悪影響を及ぼします。ご紹介したストレージの使用容量を減らす方法を試せば、PCやスマホを快適に使用できるでしょう。

空き容量を増やすために、業務効率化に役立つオンラインストレージの利用をぜひ検討してみてください。


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