• 更新日 : 2024年12月12日

研修のタイムスケジュールの立て方とポイント|無料テンプレートも紹介

新入社員や中堅社員など社員に向けた研修を実施する際には、研修スケジュールを立てることで、研修の目標やゴール、進み方などが明確になり、研修の実施成功につながります。しかし、いざスケジュールを立てようとしても、どのように立てたらよいのか、分からない方もいるのではないでしょうか。

当記事では、研修のタイムスケジュールの立て方と立てるときのポイントを解説します。

研修のタイムスケジュールの立て方

研修を効率よく進めるためには、タイムスケジュールを立てることが重要です。時間配分を明確にすることで、講師と参加者双方が研修内容を把握しやすくなり、効果的な進行が可能になります。

以下では、タイムスケジュールの具体的な立て方について解説します。

目標とゴールを決める

研修のタイムスケジュールを立てる上で、最初に目標とゴールを明確に設定することが不可欠です。目標は「何を達成したいのか」という研修全体の方向性を示し、ゴールは「具体的にどうなれば成功か」を指します。

例えば、リーダーシップ研修では、「チームを率いるスキルを学ぶ」を目標とし、「研修後に具体的な行動計画を作成できる」をゴールにするといった形です。目標とゴールを設定することで、スケジュール作成が効率化され、無駄なく進めることが可能になります。目標とゴールが明確であるほど、研修の成果が測りやすくなり、参加者の満足度も向上するでしょう。

予算を確定させる

目標とゴールが決まったら、次は研修の予算を決定する必要があります。研修には、会場や講師の手配、教材や備品の準備といった多くの費用が発生します。これらのコストを明確にすることで、無理のない範囲で実現可能な研修内容を設計できるでしょう。

予算に制限がある場合、オンライン研修を活用することで会場費や移動費を削減可能です。予算を確定するプロセスは、計画全体をスムーズに進めるための土台となり、参加者の満足度を高める結果をもたらします。

研修カリキュラムを検討する

研修を成功させるには、目的に合った研修カリキュラムを検討することも大切です。カリキュラム設計時には、研修の目標を達成するために必要な知識やスキルを明確にし、それらを効率的に学べるように段階的な内容を組み込みます。

新入社員向けには基礎知識の習得、中堅社員には実践的なスキル向上を目指した内容が適しています。また、セッション間に休憩やフィードバックの時間を設けることで、受講者の集中力を維持しやすくなります。事前の検討を丁寧に行うことで、無駄のない研修スケジュールを構築できます。

講師を選定する

講師の選定は、研修の効果を左右する重要なステップです。講師は、研修のテーマに対する知識や経験を持ち、受講者に対して説得力のある話ができることが求められます。

新入社員向け研修では、基礎スキルの教示に長けた講師が適しており、中堅社員向け研修では、リーダーシップや実務経験のある講師が好まれます。講師が受講者と積極的にコミュニケーションを取れるかどうかも、選定時の判断基準に含めるのがおすすめです。適切な講師を選ぶことで、受講者の満足度が向上します。

関係者の予定を調整する

研修の開催では、関係者全員の予定を調整することが欠かせません。講師や参加者のスケジュールを事前に確認し、全員が参加可能な日程を確保しましょう。特に、複数の部署や外部講師が関わる場合は、早めの調整が重要です。効率的に調整するためには、候補日をいくつか提示し、参加者の都合をヒアリングする方法が効果的です。

また、オンラインツールや共有カレンダーを活用すれば、スムーズな調整が可能になります。関係者のスケジュールを事前に確保することで、研修の進行が円滑になり、効果的な実施が期待できます。

タイムスケジュール表を作成する

目標、予算、講師など諸々が決まったら最後は、タイムスケジュール表の作成です。タイムスケジュール表を作成すると、研修を効率よく進めることができます。

まず、研修の目的や目標に基づき、各セッションの内容と所要時間を明確にします。その後、休憩時間や質疑応答の時間を適切に組み込むことで、受講者が無理なく集中できるスケジュールを設計します。表の形式は、エクセルや専用ツールを使うと視覚的に分かりやすくなり、関係者全員と簡単に共有できます。

また、講師や参加者の意見を反映させながら柔軟に調整することも大切です。詳細なタイムスケジュール表を作成することで、研修が計画通りに進行しやすくなります。

研修のタイムスケジュールの無料テンプレート

研修のタイムスケジュールを効率よく作成するには、テンプレートを活用するのがおすすめです。事前にフォーマットが整ったテンプレートを使えば、時間配分や内容の整理が簡単に行えます。以下のテンプレートを活用し、スムーズな研修計画を進めてください。

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研修のタイムスケジュールを立てるポイント

研修のタイムスケジュールを立てる際は、受講者の立場に立ち、無理のない計画を心がけることが重要です。過密なスケジュールは、受講者の集中力を低下させ、研修の効果を損なう恐れがあります。また、適切な休憩時間を挟むことで、効率的な学習を促進できます。

以下では、タイムスケジュールを立てる際の具体的なポイントをご紹介します。

スケジュールに余裕をもたせる

研修のタイムスケジュールを立てるときは、時間に余裕を持たせて作成しましょう。過密なスケジュールでは、トラブルが発生した際にリカバリーが困難になり、結果として研修全体に悪影響を及ぼします。

予定時間を5~10分ほど短く見積もり、終了後に次の準備時間を設けることで、進行がスムーズになります。進行が予定より早く進んだ場合には、追加の質疑応答や意見交換の場を設けると、参加者の理解を深めることができます。休憩や予備の時間を計画に組み込むことで、研修がよりスムーズに進み、満足度も向上するでしょう。

早めに人数や講師を決める

参加者の人数と講師をできるだけ早く確定することも、研修のタイムスケジュール作成において大切なポイントです。人数が決まれば、会場の選定や必要な資料・教材の数を正確に見積もることができます。また、講師を早めに確定することで、研修内容の詳細な打ち合わせや、スケジュール調整がスムーズに進むでしょう。

特に外部講師を起用する場合、スケジュールが埋まっていることが多いため、早期の依頼が重要です。参加者に事前案内を行う際にも、人数や講師が確定していると正確な情報を伝えることができます。

基本的な研修は最初に行う

研修では、基本的な内容を最初に行うことが効率的です。基礎的な知識や概念を先に学ぶことで、受講者は後の実践的なセッションをより深く理解するための土台を築けます。そのため、タイムスケジュールを立てるときは、基本的な内容を最初に実施するよう設定しましょう。

技術系研修であれば、ツールの基本操作や概念を最初に学び、それを応用した課題に取り組む流れが効果的です。また、基礎事項を午前中に学ぶことで、受講者の集中力を生かせます。応用的なスキルから始めると内容の複雑さに受講者が混乱するおそれがあるため注意が必要です。

適度に休憩を入れる

研修では適度な休憩を入れ、受講者の集中力を維持できるよう配慮しましょう。人間の集中力は一定の時間が経過すると低下するため、タイムスケジュールに休憩を計画的に取り入れることが重要です。

50分の講義を行った場合は、10分程度の休憩を設けると効率的に学びを継続できます。さらに、休憩時間中に軽食や飲み物を提供すると、受講者がリフレッシュしやすい環境を作れます。適度な休憩は、研修の質を高め、参加者のモチベーションを向上させることにつながります。

振り返りの時間を設ける

研修をより効果的にするためには、振り返りの時間をタイムスケジュールに取り入れることが必要です。振り返りの時間を設けることで、受講者は学んだ内容を整理し、業務への応用方法を具体的に考えることができます。

最後の15~30分を使って、グループディスカッションや個別のフィードバックを行うと、参加者同士の気づきを共有する機会が生まれます。また、講師が重要なポイントを改めて強調することで、受講者の理解度が向上します。振り返りの時間は、学びを行動に変える大切なステップとなるでしょう。

研修のタイムスケジュールの設定は早めに準備をしましょう

研修のタイムスケジュールを立てる際には、目標とゴールを明確にし、予算や講師、参加人数を早めに確定することが重要です。基本的な研修内容は最初に配置し、適度な休憩や柔軟性を持たせた計画を作ることで、受講者の集中力を維持できます。

また、振り返りの時間を設けることで、学びを整理し実践に生かす場を提供し、研修効果を高めることができるでしょう。


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