- 更新日 : 2024年7月3日
ファイル共有ソフトのおすすめ7選!無料・有料・ビジネス利用の比較
ファイル共有ソフト(オンラインストレージ)は、インターネット上のストレージにファイルを保存・共有できるWebアプリケーションです。無料で使えるものから、ビジネス用途の高機能なものまで、さまざまなものがあります。この記事では、ファイル共有ソフトの概要から、具体的なサービスの種類、選び方・注意点まで、詳しく解説するので、ぜひご参考ください。
目次
ファイル共有ソフトとは?
ファイル共有ソフト(オンラインストレージ)とはインターネット上のストレージにファイルをアップロードし、保存できるソフトです。ストレージに保存したデータは、権限を持つ人のみに共有できます。
ファイル共有ソフトの主な利用方法は、以下の通りです。
- ファイルの転送
- ファイルの共有
- データのバックアップ
ファイル共有ソフトを利用すると、大容量のファイルも容易に共有できます。ストレージにビジネス資料を保存すれば共同編集や同時参照を行えるため、業務効率化に役立つでしょう。ストレージに保存したファイルは自動でバックアップされることから、データの消失・紛失リスクに備えられます。
一般に「ファイル共有ソフト」という際には、違法ファイルのやり取りに利用される「P2P型ファイル共有ソフト」を指すこともあるものの、オンラインストレージとは別物です。当記事ではオンラインストレージを「ファイル共有ソフト」と表記して説明します。
P2P型ファイル共有ソフトとは?
P2P型ファイル共有ソフトとはインターネットを経由し、不特定多数の利用者とファイルを共有するソフトです。P2P型ファイル共有ソフトは、インターネットに接続されたパソコンに導入して利用します。P2P型ファイル共有ソフトを導入するとパソコン内の領域の一部が共有ネットワークに開示されて、情報共有を行える仕組みです。
P2P型ファイル共有ソフトで違法ファイルをやり取りしない限り、利用すること自体が違法とは言えません。しかし、P2P型ファイル共有ソフトには以下の問題点が指摘されることから、安易な利用は控えましょう。
- 情報漏洩のリスクが高い
- 共有された情報の完璧な削除が難しい
- 著作権侵害行為を行うリスクがある
共有ネットワーク経由でウイルスに感染すると開示領域が拡大されて、情報漏洩につながる恐れがあります。P2P型ファイル共有ソフトによって個人情報が公開されると無数に複製されるケースもあり、完璧な削除が困難です。
出典:総務省「ファイル共有ソフトの利用とその危険性」
出典:コンピュータソフトウェア著作権協会「ファイル共有ソフトとは」
無料で使えるファイル共有ソフト
個人間における画像・動画・音楽ファイルなどのやり取りには、ファイル共有ソフトの無料プランを選択すると便利です。ただし、無料プランでは容量や機能が限定されるケースも多く、ビジネス利用を行う場合には注意しましょう。
以下では、無料プランのあるファイル共有ソフトの代表例を紹介します。
GoogleDrive
GoogleDriveは、Googleアカウント所有者が利用できるファイル共有ソフトです。GoogleDriveの無料プランでは、最大15GBのファイルを保存できます。ファイルのアップロードや編集は、スマホ・タブレット端末・パソコンで行うことが可能です。
GoogleDrive上で書類を作成すると自動で保存されるため、作業の都度、ダウンロードする必要がありません。作成した書類は関係者に共有し、共同編集も行えます。
参照:個人向けのクラウドストレージおよびファイル共有プラットフォーム-Google
Dropbox
Dropboxは、世界で7億人以上の人が利用するファイル共有ソフトです。無料プランでは、最大2GBのデータを保存できます。Dropboxに保存したデータは最長30日間復元でき、誤って削除した場合も安心です。
Dropboxでは保存データのパスワード保護やダウンロード権限の付与など、充実したセキュリティ機能を利用できます。2GBを超えるデータを保存したい場合には、月間1,320円(税込)から利用できる有料プランを選択しましょう。
参照:Dropbox
OneDrive
OneDriveは、Microsoftアカウント所有者が利用できるファイル共有ソフトです。無料プランでは、最大5GBのデータを保存できます。年間2,440円(税込)のサブスクリプションに登録すれば、最大100GBまでの保存が可能です。サブスクリプションに登録するとオフィスツールのモバイル版を追加料金なしで利用でき、マルチデバイスの作業環境を整備したい場合に重宝します。
参照:個人用のクラウドストレージ-MicrosoftOneDrive
FireStorage
FireStorageは、会員登録を行わずに容量無制限のストレージを利用できるファイル共有ソフトです。FireStorageにはワンタイムURLが導入されており、設定した保存期間の経過後には自動でファイルが削除されます。無料の会員登録を行えばアップロードしたファイルの削除やメール添付によるアップロードなど、より充実した機能の利用が可能です。
参照:容量無制限の無料オンラインストレージfirestorage
MEGA
MEGAはニュージーランドの企業が運営する、日本語対応のファイル共有ソフトです。MEGAでは無料プランにおいても、最大20GBと大容量のストレージを利用できます。
MEGAはエンドツーエンド暗号化(自分と共有相手のみがデータを参照できる仕組み)に対応しているソフトで、情報漏洩のリスクヘッジが可能です。MEGAはゼロナレッジ暗号化にも対応していることから、運営企業にさえも保存したデータが参照されません。
参照:MEGA
ビジネス利用:ファイル共有ソフトのおすすめ7選!
ファイル共有ソフトをビジネスに利用するか・個人で利用するかによって、適したソフトは変化します。ビジネスでの利用に適したおすすめファイル共有ソフトは、以下7つです。
Box Business
Box Businessは、100,000社以上の企業で利用されているファイル共有ソフト「Box」のビジネスプランです。Box Businessでは1ユーザーごとに年間1,881円(税込)の低料金で、容量無制限のストレージが提供されます。
Box Businessに申し込むと追加料金なしで、電子署名サービス「Box Sign」の利用も可能です。Box Signを利用すると電子署名の依頼から署名された文書の保管までをBox上で行えて、生産性の向上を図れるでしょう。
参照:Box—セキュアなクラウドコンテンツ管理、ワークフロー、コラボレーション
SharePointは、チーム単位のポータルサイト構築サービスです。SharePointのドキュメントライブラリではファイルの保存や共有を行えるため、ファイル共有ソフトと同様に活用できます。
SharePointを利用する際には、1ユーザーごとに月間825円(税込)からの法人向けMicrosoft 365プランへの登録が必要です。法人向けMicrosoft 365 プランに登録すると、手厚いオンラインサポートも受けられます。
参照:MicrosoftOfficeSharePointOnline-コラボレーションソフトウェア|Microsoft365
NotePM
NotePMは、ナレッジやノウハウの共有用に開発された社内wikiツールです。金融機関や教育機関も利用する信頼度の高いツールで、安全性を重視する企業も安心でしょう。
NotePMの料金はユーザー数に応じて変化し、8ユーザーまでのプランの場合は月間4,800円(税込)です。NotePMにはデータの検索機能やテンプレートによるマニュアル作成機能など業務の効率化を助ける機能も充実しており、生産性の向上を図りたい企業に適しています。
参照:NotePM-社内wikiでナレッジ共有・マニュアル作成
使えるファイル箱
使えるファイル箱は、1社に対して月間18,480円(税込、年間契約の場合)からの定額でユーザー数の制限なく利用できるファイル共有ソフトです。1回でアップロードできるファイル容量にも、制限はありません。
ストレージに保存したデータにはアクセス制限を設定でき、外部の人とのやり取りも安心して行えます。電話やチャットによる充実したサポートを受けられることも魅力の1つです。
セキュアストレージ
セキュアストレージは通信の暗号化やクライアント証明書など、充実したセキュリティ対策が魅力のファイル共有ソフトです。より安全性を強化したい場合には追加料金のオプションにより、独自ドメイン機能やIPアドレス制限機能などを追加できます。
セキュアストレージの料金は、容量500GBのエントリープランの場合で月間43,780円(税込)です。導入時には別途、55,000円(税込)の初期費用がかかります。
参照:セキュリティを追求した、オンラインストレージサービス-SecureStorage-
GigaCC ASP
GigaCC ASPは、サービスの運用・サポート・データの保存をすべて日本国内で行っている純国産のファイル共有ソフトです。公的機関や金融機関への導入実績が豊富で、信頼度は高いでしょう。
GigaCC ASPには3種類のプランが用意されているため、予算や目的に応じた選択が可能です。もっとも手頃な料金の「STANDARDプラン」の場合には、月間13,200円(税込)から利用できます。
Fleekdrive
Fleekdriveは、企業の情報資産に社内外からアクセスできる環境の整備を助けるファイル共有ソフトです。モバイルアプリを活用すれば自宅や外出先からも容易に、共有ファイルへとアクセスできます。ユーザ・アクセス管理やIPアドレス制限など、安全な利用をサポートする機能も豊富です。
Fleekdriveは、1ユーザーあたり月間550円(税込)から利用できます。導入に迷う場合は30日間の無料トライアルを利用し、操作性の確認が可能です。
参照:企業向けオンラインストレージサービス Fleekdrive
ファイル共有ソフトの選び方と注意点
法人向けのファイル共有ソフトの多くには、何らかのセキュリティ機能が搭載されています。しかし、セキュリティ機能の充実度は、ソフトによってさまざまです。安心して導入できるソフトを探すためには、安全面に関する自社の要求条件を明確化した上で合致するソフトを選択しましょう。
また、法人向けのファイル共有ソフトの料金体系は、ユーザー課金制・データ容量課金制に分類できます。自社の状況を踏まえた上で、コストパフォーマンスの高いソフトを選択しましょう。
ユーザー課金制 | ユーザー数に応じて料金が変化するタイプ |
---|---|
データ容量課金制 | データ容量に応じて料金が変化するタイプ |
ユーザー課金制は、一部の部署のみでファイル共有ソフトを導入する場合や小規模な組織での利用に適したタイプと言えます。データ容量課金制はユーザー数が増加するほどコストパフォーマンスが高まることから、大規模な組織に適したタイプです。
ファイル共有ソフトを活用してビジネスを加速させよう
ファイル共有ソフトには、さまざまな種類があります。ファイル共有ソフトの種類によって使える機能が異なるので、使いたい機能からファイル共有ソフトを選びましょう。ビジネスでファイル共有ソフトを活用する場合は、ビジネス用途のサービスを選ぶことがおすすめです。有料の場合もありますが、機能性・セキュリティ性の高い点が魅力です。導入する目的に応じたサービスを選んで、ビジネスを加速させましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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