• 作成日 : 2024年3月28日

ビジネスフレームワークとは?目的別分析方法や使い方、おすすめ本を紹介

ビジネスフレームワークとは?目的別分析方法や使い方、おすすめ本を紹介

ビジネスフレームワークは、主に市場や課題の分析、アイデアの洗い出しや整理などに利用されます。たとえば、マーケティングや新規事業の立案、組織の構築などあらゆる分野でフレームワークを活用することが可能です。

本記事では、ビジネスフレームワークの概要や利用するコツについて解説します。ビジネスフレームワークの基本を学びたい方は、ぜひ参考にしてください。

ビジネスフレームワークとは?

ビジネスフレームワークとは、事業分析などビジネスに関する考え方をまとめたものです。フレームワークに沿って対応することで効率的に仕事ができます。

たとえば、情報のまとめ方やタスクの進め方を図にして単純化するビジネスフレームワークなどがあります。ビジネスフレームワークはあらゆる企業で利用されており、種類も豊富であるため業界、業種、用途に応じて選定すると効果的です。

ビジネスフレームワークが重要な理由

ビジネスフレームワークは論理的に物事を捉えるうえで特に有効です。今後はAIが社会に浸透し、人から単純作業は奪われていくことが予想されています。そのため近年、ビジネスでは特にロジカルシンキング能力が求められる仕事が増えている状況です。

曖昧な考え方で仕事を進めても成功率は低く、生産性は落ちるでしょう。このような課題は、ビジネスフレームワークを活用し仕事の進め方に軸を持つことで解消できます。問題が発生しても一貫した考え方を持ち対処することで、業務効率を改善することが可能です。

基本のビジネスフレームワーク

ビジネスフレームワークについて学ぶ場合は、まず基本的なものから理解しましょう。中には意識的ではなくとも、使ったことがあるフレームワークもあると思います。どのような仕事でも使えるものばかりです。基本を理解し、ビジネスフレームワークに慣れましょう。

PDCA

PDCAとは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字を取った言葉です。この順番で作業を何度も繰り返し、成果物をブラッシュアップしていくビジネスフレームワークになります。

どのような業界でもビジネス環境は日々変化するものです。そのため、同じやり方を続けていると、いつか通用しなくなるでしょう。PDCAを活用しながら目標と実績を比較し、必要に応じて改善していくことで市況の変化に合わせた仕事ができます。

5W1H

5W1Hとは「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」の頭文字を取った言葉です。本ビジネスフレームワークは効率的に情報を整理していくうえで有効でしょう。

たとえば、上司やクライアントなどへ報告が必要な際によく活用されます。この言葉に沿って情報を整理することによって、情報を伝えやすくなり、聞き手にとってもわかりやすくなる点がメリットです。

2軸図

2軸図とは、問題を可視化する際などに有効なビジネスフレームワークです。プロジェクト推進中に問題が発生した場合、とりあえず手を動かしてもうまくいかないことは多いでしょう。そのような場合、まず状況を整理したほうが、課題の根本的解決につながりやすくなります。

本質を見極めるうえでは、2つの観点から物事を可視化すると全体を把握しやすくなります。たとえば会社の利益を上げるために、どのような商品を売り出していくべきかを考えたいとしましょう。

この場合「コスト」と「売上」の両面から検討することにより、適切な商品像が見えてきます。縦軸を「コスト」、横軸を「売上」に設定し、候補となる商品を図にプロットしてみましょう。商品を比較しやすくなり、利益を得やすい商品が見えてくるはずです。

MECE

MECEとは「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字を取った言葉です。「漏れ」と「重複」を発生させないためのビジネスフレームワークとして活用されています。

たとえば、プロジェクトで仕事を割り振る際にタスクに漏れがある場合を考えてみましょう。目的が達成できない、または期待通りの効果を得られないといったことが懸念されます。このような場合に、MECEを適切に活用してタスクを確認することが一般的です。

顧客の購買データを他のメンバーと協力して分析する場合、曖昧にタスクを割り振ると、チェックが漏れる可能性があります。その結果、適切な分析結果を得られない可能性が高いでしょう。MECEを活用して「20代男性」や「30代女性」など、年齢や性別で明確に対象のデータを分けて割り振ることで、正確な結果を得やすくなります。

マインドマップ

マインドマップは非常に多様な用途がありますが、ビジネスでは主に「アイデアの洗い出し」などに利用されるビジネスフレームワークです。考えの根源となる言葉を中心に発想を広げていく形で活用します。

ベースとなる言葉を中心に書き、そこから枝分かれさせる形で思いついたワードを記載しましょう。記憶力の向上などの目的でも有効です。

【目的別】ビジネスフレームワーク

ビジネスフレームワークの効果を最大限に活かすためには、適切なものを選択することが重要です。現在のタスクは何のために行っているのかをしっかり検討し、最適なビジネスフレームワークを選びましょう。

経営戦略立案|STP分析/SWOT分析/5F分析

経営戦略を立案する際、よく用いられるビジネスフレームワークとしては「STP分析」「SWOT分析」「5F分析」の3つが挙げられます。

STP分析とは「Segmentation(市場の細分化)」「Targeting(参入市場の見極め)」「Positioning(そこでの立ち位置の決定)」の頭文字を取った言葉です。自社が参入すべき市場の明確化や立ち位置を最適化していくうえで有効です。

SWOT分析とは、「Strengths(強み)」「Weaknesses(弱み)」「Opportunities(機会)」「Threats(脅威)」の頭文字を取ったビジネスフレームワークです。自社の内部・外部の状況を正確に把握するために活用されます。

5F(ファイブフォース)分析とは、外部の分析に重きを置いたビジネスフレームワークです。5つの「F」とは、具体的に新規参入企業、代替品、買い手、売り手、競合他社をさします。

マーケティング|4P分析/3C/AIDMA

マーケティングでは、おもに「4P分析」「3C」「AIDMA」などのフレームワークが活用されます。

4P分析とは、市場のニーズを多角的に把握できるビジネスフレームワークで、「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(場所)」「Promotion(販促)」の頭文字です。

3Cは他社との競争において優位性を築くためのビジネスフレームワークで、「Company(自社)」「Customer(顧客)」「Competitor(競合他社)」の頭文字を表します。

AIDMAとは、消費者の購買プロセスを分析し、コミュニケーションの取り方を適正化するためのビジネスフレームワークです。「Attention」「Interest」「Desire」「Memory」「Action」の頭文字を表します。

企画全般|6W2H

企画などの仕事では、6W2Hというビジネスフレームワークがよく使われます。6W2Hを使えば、要点を押さえた企画書の作成が可能です。

5W1Hの「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(何を)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」に、「Whom(だれに)」と「How much(いくらで)」を加えて分析を行い、情報を適切に整理できます。また、読み手や聞き手に伝えるべき内容も明確化できるでしょう。

体制構築|OODA

OODA(ウーダ)とは、たとえば組織を作っていく際などに活用されます。PDCAと少し似ており、4つのステップを繰り返すビジネスフレームワークです。

「Observe(観察)」「Orient(状況判断)」「Decide(意思決定)」「Action(行動)」について整理することにより、環境の変化に臨機応変に対応できます。

経営・組織構築|OKR/MVV

経営計画を検討するためのビジネスフレームワークとしては「OKR」や「MVV」が挙げられます。OKRとは「Objective(目標)」と「Key Results(成果指標)」、MVVは「Mssion(使命)」「Vision(理想像)」、Value(価値)」の頭文字です。

個人ではなくチームとして仕事をする場合、目的や目標の共有は欠かせません。これらのビジネスフレームワークを活用することによって、企業のあるべき方向性を定義することが可能です。多くの企業では、目指すべきものを明確化して共有し、会社全体の生産性を向上させています。

問題・課題解決|ロジックツリー

問題・課題解決に使われるビジネスフレームワークとしては、ロジックツリーが有名です。主に問題や課題に対して、合理的な解決方法を検討するために活用されています。

ターゲットとなる問題や課題の要素を洗い出していきます。洗い出された要素はツリー状に可視化されるため、問題を整理し全体を把握するうえで有効です。関係者との認識合わせ、合理的な計画策定、タスクの優先順位付け、などを目的として活用されます。

ビジネスフレームワークの使い方と注意点

ビジネスフレームワークは活用すること自体が目的でなく、行動に移すことが重要です。

まず、何が目的なのかを考え、適切な手段を選定しましょう。その際、ビジネスフレームワークはあくまでも考え方の整理であることを理解しておく必要があります。

ビジネスフレームワークを活用し、情報や考え方を整理しただけでは目的を達成できません。それらを元に行動へ移すことが重要です。行動することによって、はじめてビジネスフレームワークの価値が発揮されます。

ビジネスフレームワークを学べるおすすめ本

業務効率化などを目的としてビジネスフレームワークを活用したい場合は、本による学習がおすすめです。まず頭の中で概要を理解し、実際の業務に取り入れてみましょう。

60分でわかる!ビジネスフレームワーク

こちらの書籍は、ビジネスフレームワークをはじめて学ぶ方におすすめです。キャッチアップの方法や利用上の注意点から入り、その後でさまざまなフレームワークについて解説しています。基本の学習に向いている一冊といえるでしょう。

参考:60分でわかる!ビジネスフレームワーク―「分析」「立案」「発想」「決断」のための厳選75|紀伊國屋書店

仕事のアイデア出し&問題解決にサクっと役立つ! ビジネスフレームワーク見るだけノート

こちらは、ビジネスフレームワークをわかりやすく解説している一冊です。イラストによる解説も含まれており、理解しやすい作りになっています。目的別に解説されているため、必要なものだけを見て学ぶという使い方もおすすめです。
参考:仕事のアイデア出し&問題解決にサクっと役立つ! ビジネスフレームワーク見るだけノート|Amazon.co.jp

ひらめきとアイデアがあふれ出す ビジネスフレームワーク実践ブック

こちらの書籍は基本だけでなく、実践面も学べるように工夫されています。実践でどのように利用すべきなのかイメージしながら学びたい方におすすめです。解説されているビジネスフレームワークもかなり豊富で、本書で学んだ後、すぐに仕事で活かせるようになります。

参考:ひらめきとアイデアがあふれ出す ビジネスフレームワーク実践ブック|紀伊國屋書店

ビジネスフレームワークは市場価値の高い企業を作る

ビジネスフレームワークはあらゆる業界や業種で有効です。適切に活用することで、合理的に仕事を進めていけます。

筋道を立てて日々のタスクをこなしていくことで、会社全体の生産性向上にもつながるのもメリットです。納期の短縮、無駄な人件費の削減など、さまざまな効果が期待できます。企業の市場価値を高めていくためにも積極的にビジネスフレームワークを活用しましょう。


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