- 更新日 : 2024年12月12日
メルマガのアンケートの作り方とは?テンプレや回答率アップ方法も解説
メルマガを配信している企業の課題として、どうすればメルマガがユーザーにとって価値あるコンテンツとなり、継続的に読み続けてもらえるかという点があります。ユーザーの興味を引きつけ続けるために有効なのが、アンケートの活用です。ユーザーの声を直接取り入れてメルマガを作れば、読者の満足度を高めやすくなります。
この記事では、メルマガ改善のためのアンケートの作り方や、無料で使えるテンプレート、回答率をアップさせるテクニック、およびアンケートの例文を解説します。
目次
メルマガの改善にはアンケートが必要
メルマガはビジネスマーケティングにおいて重要な役割を持ちます。ユーザーに対して最新情報をスピーディーに届けられるほか、個人のメールアドレス宛の直接的なコミュニケーションにより、ユーザーとの信頼関係を深める効果もあります。
一方で、メルマガはユーザーの不満を生みやすいコンテンツであるのも事実です。特に配信数が多い・メルマガ解除の方法が分かりづらいといった声が多いため、それぞれのユーザーに合った配信頻度の調整や内容の精査、各種手続きの簡素化が求められます。
メルマガ運営の改善にはアンケートの配信がおすすめです。アンケートを通してユーザーのニーズや不満を把握することで、読者の声を取り入れた満足度の高いメルマガ配信を実現できます。
メルマガアンケートの無料テンプレート
メルマガについてのアンケートを作る際は、テンプレートを活用すると便利です。テンプレートにはメルマガの配信頻度やコンテンツ内容についての質問が盛り込まれており、作成にかかる手間・時間を抑えながら質の高いアンケートを実施できます。
メルマガアンケートの作成をスムーズに済ませたい人は、以下の無料テンプレートをダウンロードするのがおすすめです。
メルマガでアンケートを回収する方法
メルマガでアンケートを回収する方法は2種類あります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえて、シーンや目的に合った方法を活用しましょう。
アンケートフォーム
アンケートフォームとは、選択形式の質問や自由記入欄などを取り入れたインターネット上のアンケートを指します。
アンケートフォームは専用ツールで手軽に作成できることから企業でも幅広く取り入れられており、調査したい内容について詳しく質問できるのがメリットです。また、回収したアンケート結果は自動で集計されるため、データを分析しやすい点も魅力です。
ただし、より具体的な意見を得ようと設問数を増やしすぎると、ユーザーが回答を負担に感じて途中で離脱してしまう可能性が高いため注意しましょう。短時間で気軽に回答を済ませられるよう、アンケートのボリュームを調節することがポイントです。
ワンクリックアンケート
ワンクリックアンケートとは、メルマガにクリック解析できるURLを添付し、選択肢ごとのクリック数を測定して集計するアンケートです。
ワンクリックアンケートを作る際は、メルマガ本文に質問文を記載し、回答ごとに異なる判別コードを組み込んだURLを添付します。どの回答を選択してもリンク先ページは同じですが、URLの判別コードからそれぞれの選択肢のクリック数を測定できます。
ワンクリックアンケートは手軽に回答できることからより多くのデータを集めやすい一方で、踏み込んだ質問ができない点がデメリットです。
メルマガアンケートの作り方・書き方
メルマガでアンケート依頼を配信する際には、アンケートの作り方・書き方や明記すべき内容を押さえておきましょう。
メルマガアンケートに記載すべき内容は、以下の通りです。
アンケートの目的および用途 | アンケートの目的・用途を明確に示すことで、ユーザーが不信感を抱かずにアンケートに回答できます。「商品の品質向上のため」のように具体的な目的を明記してください。 |
---|---|
所要時間 | アンケートの所要時間が分かれば、隙間時間を使って回答してもらえる確率が上がります。回答のハードルを下げるため、所要時間とともに設問数を示すのもよいでしょう。 |
回答期限 | アンケートに期限を設けて明記することで、優先順位を上げて取り組んでもらえる可能性が高くなります。アンケートを後回しにされないよう、ある程度の期限を設けておきましょう。 |
個人情報の取り扱い方法 | アンケート回答時に個人情報の入力が必要な場合は、ユーザーが安心して回答できるよう個人情報の取り扱い方法についても記載しましょう。 |
回答URL | アンケートの回答URLは分かりやすい場所に貼り付けることが重要です。URLが見つからず離脱してしまうという事態を避けるため、「アンケート回答はこちらから」のような文を添えるのがおすすめです。 |
問い合わせ先 | アンケートに問い合わせ先を明記することで、質問窓口として機能するのはもちろん、権威性を示して信頼感をアップさせられます。 |
アンケートを依頼するメールの例文
メルマガでアンケートを依頼する際は依頼文の内容も重要です。ユーザーの回答意欲を高めるには、必要事項が漏れなく盛り込まれた丁寧・簡潔な依頼文が求められます。
たとえば、メルマガの満足度を尋ねるアンケートを依頼する場合の依頼文の例は、以下の通りです。
件名:謝礼進呈「メルマガの満足度に関するアンケート」 〇〇様 日頃から弊社の商品・サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。 この度、弊社メルマガをより充実したコンテンツとするため、メルマガ登録会員の皆様を対象としたアンケート調査を実施することにいたしました。 お忙しいところ恐れ入りますが、以下のURLにアクセスしてアンケートにご協力いただけますようお願いいたします。 【アンケート回答はこちらから】 https://www.~~~ ※所要時間は約2分です ※回答期日は5月1日(日曜日)23時59分までです 期日までにご回答いただいた方には、謝礼として新商品Aのサンプルを進呈いたします。 ぜひ皆様の率直なご意見・ご感想をお聞かせください。 なお、回答結果を当アンケート調査以外の目的で使用することはございません。 いただいた個人情報は弊社のプライバシーポリシーに従って厳重に保管いたします。 ご不明点等ございましたら、下記までご連絡ください。 担当:山田 連絡先:XXX-XXXX-XXX |
依頼文の内容は、アンケートの目的に合わせて内容を変更してください。
メルマガアンケートの回答率を上げるポイント
メルマガのアンケートでより多くのユーザーから回答を得るためには、回答率を上げるポイントを押さえて取り入れるのが有効です。
ここでは、メルマガアンケートの回答率を上げるポイントについて詳しく解説します。
ユーザーが開封したいと思える件名にする
ユーザーが興味を持つようなメルマガの件名を採用することで、メルマガの開封率を上げてアンケート回答につなげられます。以下のような要素を入れたなら、ユーザーは思わず開封したいと思うでしょう。
独自性 | 「●●様のご意見でメルマガが変わる」など、ありきたりなメールではない印象を与える要素 |
---|---|
緊急性 | 「X日までにご回答ください」など、期限を定めた要素 |
具体性 | 「回答率●%のアンケート」など、具体的な数字などの要素 |
ただし、スマホからメールを見た場合でも内容が伝わるよう、件名のうち重要な部分は先頭15文字以内に収めましょう。また、メルマガアンケートの回答率アップを狙うには、件名に回答者に対する謝礼や特典の内容を記載するのもポイントです。
関連性の薄いコンテンツを掲載しない
メルマガでアンケートを送信する際は、アンケートへの協力依頼を強調できるよう、アンケート以外のコンテンツを載せることは避けるのが無難です。
アンケートを依頼するメルマガに関連性の薄い商品紹介・イベント案内などのコンテンツを入れると、メルマガで何を伝えたいのかが不明確になります。特に複数のURLが添付されているとアンケートの回答URLを探す手間が生まれるため、回答率の低下につながりやすいです。
関連性の薄いコンテンツの掲載を避け、アンケート依頼がストレートに伝わる内容を心がけましょう。
回答者への謝礼を用意する
アンケート回答者に謝礼や特典を用意することも、回答率アップを見込める有効な施策です。
謝礼・特典を用意する場合、メルマガの件名に「謝礼あり」「クーポンプレゼント」のような文言を入れましょう。メルマガが届いた際に必ず目に入る件名部分で謝礼をアピールすれば、メルマガの開封率を上げられます。
また、回答者全員への謝礼であるのか、回答者の中から抽選で謝礼がもらえるのかなど、謝礼を受け取るための条件を記載することも重要です。謝礼が届く時期や方法についても詳しく明記しておきましょう。
アンケート結果を配信する
アンケートの集計レポートをユーザーに公開することで信頼関係が構築され、次回以降のアンケートの回答率アップにつなげられます。
アンケート実施後には、集計データや、アンケート結果を受けて取り入れられた改善策などを改めてメルマガで配信しましょう。回答結果がしっかりと集計されて商品・サービスに反映されていることが伝われば、「顧客の声を受け止めて大切にしてくれる企業である」という印象を与えられます。
顧客からの信頼を得て今後のアンケートにも積極的に協力してもらえるよう、アンケートの集計後は結果をユーザーに共有しましょう。
【調査内容別】メルマガアンケートの質問項目例
メルマガのアンケートを取る際、多くの質問を盛り込みすぎるとユーザーが回答を負担に感じ、回答率が落ちる恐れがあります。より気軽に回答してもらうには、調査内容に応じて質問項目を絞り込むのがよいでしょう。
目的別のメルマガアンケートの質問項目例を紹介します。
メルマガを配信しているユーザーを調査したいとき
メルマガを配信しているユーザーについて調査する際の具体的な質問例は、以下の通りです。
|
メルマガアンケートでユーザー実態を調査する場合、自社のメルマガはもちろん、他社を含むメルマガ全体の閲読頻度を知ることも重要です。自社以外のメルマガ閲読についても把握しておけば、ユーザーのメルマガ施策そのものに関する意識や有効性を判断できます。
また、自社メルマガをきっかけに商品・サービスを利用したことがあるかどうかなど、メルマガコンテンツの参照状況についても調査しましょう。
メルマガの改善ポイントを知りたいとき
メルマガの改善ポイントについて調査する際の具体的な質問例は、以下の通りです。
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メルマガ登録者の中には、配信頻度や配信時間に不満を持つ人も少なくありません。条件別に希望する配信頻度・配信時間帯を調査することで、各ユーザーにとっての最適な配信要件を判断できます。
また、障害要因とはメルマガを見ていないユーザーに対して未読の理由を問う質問です。文字数が多い・コンテンツ内容に不満がある・メルマガを見る時間がないなど、複数の選択肢を用意してチェックしてもらうのがよいでしょう。
メルマガのアンケート作成にはテンプレートを活用しよう
メルマガのアンケートは、ユーザーからのフィードバックを得る貴重な機会です。ユーザーが興味を引く件名の工夫や、回答に対する謝礼の提供をし、アンケート専用のメールを配信して回答率を高めましょう。また、アンケート結果を配信すれば、読者の声を受け止めていると印象付けられるため、次回以降の回答率向上にもつながります。
ただし、アンケートを作成する都度、一から質問を考えるのは大変で、時間がかかる作業です。アンケート用の質問テンプレートを用意しておき、テンプレートに沿った質問項目を準備すれば、短時間でアンケートの準備ができます。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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