• 作成日 : 2024年12月27日

町内会費・自治会費を集金する例文は?テンプレートや書き方のコツを解説

町内会費や自治会費は、地域の暮らしを支えるための大切な費用であり、快適で安心できる環境を維持する役割があります。しかし、多くの地域では町内会の班長が各世帯を訪問して現金を集める仕組みが一般的で、「いつも不在でタイミングが合わない」「支払いや集金のお願いをする言い方が難しい」といったストレスがつきものです。

この記事では、町内会費の集金に役立つ案内の例文や、スムーズに対応するための方法について詳しく解説します。

▼町内会費・自治会費の集金に関するテンプレートを無料でダウンロードいただけます。

町内会費・自治会費の集金とは?

町内会費・自治会費とは、地域の活動を支える費用として、主に町内会の班長が世帯ごとに費用を集める仕組みです。班長は各世帯を訪問し直接現金を集めたり、銀行振込や口座振替の案内をしたりします。

町内会費や自治会費の使い道は、地域の暮らしや安全を支えるさまざまな活動にあてられています。

  • 防犯カメラの設置や街灯の電気代
  • 清掃活動、ゴミ収集所の管理
  • 広報活動、回覧板の配布
  • 地域の高齢者への記念品の贈呈
  • 子どもの見守り
  • 夏祭り、イベントの運営
  • 集会所・公民館・公園などの管理

町内会費の集金はいつ行う?

町内会費の集金は、年度の始まりに行われることが多く、特に4月の新年度に合わせて行われます。この時期には町内会の総会が開かれ、過去1年間の活動内容やお金の使い道、新年度の計画について話し合われます。また、班長や役員の交代もこの場で発表されます。

その後、班長が交代の案内と集金のお知らせを各家庭に配布し、後日、集金に伺う流れとなっています。

町内会費の集金の手順(戸別訪問の場合)

町内会費の集金は、まず、班長が集金日時や金額を記載した「お知らせ」を各家庭に配布します。その後、指定日に家庭を訪問して費用を集めます。不在の場合は再訪問が必要になることもあります。最後に、支払いが済んだ家庭に領収書を渡し、支払い完了を確認します。

町内会費の相場

町内会費の相場は地域によって異なりますが、一般的には年間2,000円から10,000円程度が相場とされています。地域の規模や活動内容、都市部や地方によっても異なります。最低限の活動に必要な費用として設定されていることが多いです。

町内会費・自治会費の集金方法

町内会費や自治会費の集金方法を3つ紹介します。

戸別訪問して現金で集金する

戸別訪問して現金を集める方法は、昔ながらのやり方で、多くの地域で使われています。班長が直接家庭を訪問して町内会費を受け取り、その場で領収書を渡します。住民と顔を合わせて挨拶をしたり、地域の近況について話したりする機会も生まれるというメリットもあります。

ただ、「いつも不在で受け取れない」と困ることもあり、班長が再訪問しなくてはいけない場面も少なくありません。さらに、集めたお金の管理や記録、領収書の発行も班長の役目になるので、正確さが求められます。

銀行振込で集金する

銀行振込で集金する方法は、住民が自分の好きなタイミングで支払いができます。班長がわざわざ訪問しなくても済むので、不在による再訪問の手間も省け、お互いの負担が軽減されます。

口座振替で集金する

口座振替は、住民の銀行口座から町内会費が自動で引き落とされる方法です。この方法は一度設定すれば毎年自動的に集金が行われるため、班長が訪問したり住民が手続きしたりする必要がなくなり、大幅な手間削減につながります。

ただし、初回の登録時に手続きが必要で、住民全員の協力が得られないと導入が難しいことがあります。また、口座振替を導入するためには、町内会として金融機関と契約する手続きが必要です。

町内会費・自治会費の集金に関する例文

町内会の班長交代および集金の連絡

〇〇町内会の皆さま

拝啓 春暖の候、皆さまお元気でお過ごしのこととお喜び申し上げます。日頃より、町内会活動にご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。

さて、このたび、〇班の班長を務めることになりました〇〇と申します。まだ至らない点も多いかと思いますが、地域の皆さまのご協力をいただきながら精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。一年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。

早速ですが、令和〇年度の町内会費の集金についてご案内申し上げます。

【町内会費の集金について】

集金日:〇月〇日~〇月〇日 各ご家庭を順次訪問させていただきます。
集金金額:1年分 2,800円

ご都合がつかない場合は、〇〇(電話番号:00-0000-0000)までご連絡いただくか、〇〇の自宅ポストに直接お預けいただければ結構です。

まずは書面にて、ご挨拶とお願いを申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

〇年〇月〇日
〇〇町内会 班長 〇〇〇〇

回覧板で町内会費を集金する例文

〇〇町内会の皆さま

拝啓、陽春の候、皆様ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。日頃より、町内会活動へのご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

さて、令和〇年度の町内会費について、下記の通り集金を行わせていただきますのでご案内申し上げます。

【町内会費の集金について】

集金日:〇月〇日~〇月〇日 各ご家庭を順次訪問させていただきます。
集金金額:1年分 3,800円

ご不在の場合は、後日改めて伺いますので、お手数ですがご都合の良い日時をご連絡いただけますと幸いです。また、直接お持ちいただく場合は、〇〇の自宅ポストへお預けいただければ受領させていただきます。

町内会費は、防犯灯の維持や清掃活動、地域行事の運営など、住みよい環境を支えるために使われます。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。

まずは書中にて、集金のご案内とお願いを申し上げます。何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

〇年〇月〇日
〇〇町内会 班長 〇〇〇〇 (電話番号:00-0000-0000)

メモで町内会費をお知らせする例文

こんにちは。〇〇町内会の班長を務めております〇〇です。

令和〇年度の町内会費の集金についてお知らせいたします。

・集金期間:〇月〇日 ~ 〇月〇日

・会費金額:〇〇〇〇円

ご自宅に直接伺わせていただきますが、ご都合が合わない場合は相談させていただければ幸いです。

お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞよろしくお願いいたします。

〇年〇月〇日
〇〇町内会 班長 〇〇〇〇

町内会費・自治会費の集金に関するひな形、テンプレート

町内会の班長、自治会長の挨拶文を効率的に作成するには、テンプレートを活用すると便利です。

マネーフォワード クラウドでは、今すぐ実務で使用できる、テンプレートを無料で提供しています。以下よりダウンロードいただき、自社に合わせてカスタマイズしながらお役立てください。

町内会費・自治会費の集金に関する案内文のポイント

柔らかい言葉で協力をお願いする

「ご都合が悪い場合は、お気軽にご相談いただければ幸いです」や「無理のない範囲でご対応いただけますと助かります」といった、相手の状況に配慮した言葉を添えることで、住民にストレスを感じさせず協力をお願いすることができます。

特に、忙しい家庭や「いつも不在がちで申し訳ない」と感じている住民に対しては、このような一言が大きな安心感を与えます。

感謝の気持ちをしっかり伝える

町内会活動への協力に対する感謝を述べることで、住民に対して敬意を示すことができます。「日頃より、町内会活動へのご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます」といった一言を入れると、住民も案内を受け取る際に「自分も地域の一員として役立っている」と感じることができ、協力的な気持ちになってもらいやすくなります。

集金に関する情報を分かりやすく伝える

集金の日時や金額、支払い方法については、簡潔で明確に記載しましょう。「集金日は〇月〇日から〇月〇日まで」「金額は1年分で〇〇円」といった形で要点をまとめると、住民が混乱せず対応しやすくなります。また、不在時の対応や後日のお支払い方法についても記載しておくと、住民が安心して案内を受け取ることができます。

連絡先を記載して相談しやすい環境を作る

住民が質問や相談をしやすいよう、班長や担当者の連絡先を記載しておきましょう。「何かご不明点がございましたら、〇〇(電話番号:00-0000-0000)までご連絡ください」と添えると、住民にとって「困った時にすぐ相談できる」と感じてもらえます。これにより、案内文への信頼感も高まります。

町内会費の集金に伺う際の言い方や対応方法

町内会費を集金する際は、相手が気持ちよく応じられるような言い方や対応が大切です。

訪問時の挨拶は親しみを込めて

訪問時の挨拶は、名前と用件をはっきり伝えつつ、親しみやすい言葉遣いを心がけましょう。たとえば、「こんにちは。〇〇班の班長をしております〇〇です。町内会費の集金に伺いました。お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」と、穏やかで柔らかいトーンで話すことで、相手も安心して応じられます。

住民の方は、急な訪問に少し驚くこともあります。そのため、最初に笑顔で挨拶をし、落ち着いて用件を伝えると、よりスムーズな対応が期待できます。また、忙しそうな様子が見える場合は、「ご都合が悪いようでしたら、また改めて伺いますのでお気軽にお知らせください」と一言添えることで、相手の負担を減らすことができます。

このように配慮のある挨拶を心がけることで、住民の方とのやり取りが穏やかで気持ちの良いものになります。特に町内会費の集金は人と人とのコミュニケーションが基本となるため、相手の気持ちに寄り添うことが大切です。

相手の都合に合わせる

町内会費の集金では、「今ちょうど細かいお金がない」という場合もよくあります。その際は、相手にプレッシャーを与えないように、「次回お伺いする際にご用意いただければ大丈夫です」や、「細かいお金がご用意できたタイミングで大丈夫です」と優しく伝えましょう。急かさず、相手の状況に合わせる言葉が大切です。

また、「手元にないけど後日支払いたい」という場合には、「ご都合の良いときに直接〇〇の自宅ポストにお預けいただいても構いません」と案内するのも親切です。

不在の場合には、ポストに簡単なメモを残しましょう。たとえば、「こんにちは。〇〇班の班長をしております〇〇です。本日、町内会費の集金に伺いましたがご不在でしたので、また改めてお伺いします。ご都合の良い日時があれば、こちらまでご連絡いただけますと幸いです。(連絡先)」といった内容です。相手の都合に合わせて調整できることを伝えると、住民の方も気兼ねなく対応できます。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事