- 更新日 : 2024年7月3日
保護者連絡アプリ「コドモン」とは?機能やメリット・デメリットを解説
コドモン(CoDMON)は、保育・教育施設の職員の業務負担を削減するアプリです。すでに多くの保育園や幼稚園で導入され、支持を得ています。この記事では、コドモンの機能やメリット・デメリット、料金形態などをご紹介します。
目次
コドモンとは?アプリで保育園・学校との連絡を簡単に
コドモン(CoDMON)とは、株式会社コドモンが提供する、保育・教育施設向けICTサービスです。保育園や幼稚園、学童、小学校などで働く先生が、子どもたちと向き合える時間と心のゆとりを保って働けるようにするためのアプリを提供します。
登降園管理・保護者連絡・帳票作成・請求業務などの手間を軽減することで、先生が子どもと接する時間が増え、保育の質や先生の働きがい向上につながる環境づくりをサポートしています。
導入施設数は、2024年3月に18,000を突破。日本全国の保育施設における職員の約3人に1人がコドモンを利用しています。
コドモンのアプリ機能・使い方
多くの施設で導入されているコドモンは、さまざまな機能があり、業務改善に役立っています。代表的な機能をチェックしていきましょう。
保護者連絡
施設側と保護者とのやりとりは重要ですが、朝の忙しい時間帯の電話対応や、業務時間内の連絡帳の記録、印刷物の配布など、お互いにとって負担になりがちです。
コドモンの保護者アプリなら、アプリから24時間365日、欠席・遅刻・延長の受付ができるので、伝達漏れや電話対応をゼロにすることが可能です。お知らせの一斉配信で配布物を作る手間も省け、連絡帳に書くべき情報の入力時間も短縮されます。
そのため、施設側・保護者側共に、連絡にかかる負担が大幅に削減されます。
登降園 / 入退室・勤怠管理
打刻と同時に児童の登降園、入退室時間がアプリに記録されます。出席簿が自動的に作成されるので、出欠確認漏れのリスクを防ぐことが可能です。登園予定の園児の打刻が確認できないときには、施設と保護者に通知が届くので、事故や登園忘れの予防になります。
また、職員の勤怠管理も可能なので、児童のみならず職員の管理にも役立ちます。
シフト管理
職員のシフト管理は、シフト調整に時間がかかったり、配置基準や勤務バランスが複雑になったりして、頭を悩ませる施設も多いものです。コドモンのアプリを使えば、直感的な操作性で配置基準、シフト時間、業務の種類、持ち場、職員負担などの要素を考慮してシフトが作れます。
そのため、これまでシフト作成にかかっていた時間の短縮が見込めます。
請求管理・集金
請求書の発行や支払いの催促、現金管理など、お金が絡む作業は煩雑で、職員の負担のひとつといえるでしょう。コドモンを使うと、請求・集金・入金管理を自動化・ペーパーレス化・キャッシュレス化できるため、手間とリスクが大幅に軽減されます。
口座振替代行
コドモンを利用すると、利用施設側は口座振替代行を利用できます。毎月の施設利用料や給食費、制服販売など物販の請求に対して、コドモンが施設に代わって金融機関から口座振替で集金を実施します。
帳票作成(指導計画・日誌等)
職員の負担になりがちな指導案や日誌も、コドモンを導入すると入力作業が最低限ですむので、作成する負担を軽減できます。コドモンを利用するようになってから、持ち帰り残業がゼロになった施設もあります。
写真共有・販売
保護者なら、離れている間の子どもの様子をできるだけ知っておきたいものです。コドモンなら、施設で撮影した写真を、アプリを通して保護者宛に簡単に共有・販売できます。写真の掲示・販売・集金・印刷・配送はコドモンが代行してくれるので、職員は写真を撮るのみで負担が少ないことも特徴です。
動画配信
保育園での日々の様子や行事の動画も、コドモンを通して保護者に配信できます。実際に動いている子どもが見られるのは、保護者としてもうれしいサービスです。簡単にアップロードでき、ワンクリックで配信できるので手間もかかりません。対象者のみ期間限定で視聴できるため、外部に漏れることなく安全な配信が可能です。
給食管理
園児のアレルギー情報などの保育情報を連携した献立作成や、献立表の配信で、給食室と保育士の連携を強化します。給食の安全、効率、経済面の向上と、子どもの食環境改善を推進できます。
バス運行管理
送迎バスを利用する保護者は、保護者アプリからバスの現在位置を確認できます。バスのキャンセル連絡や欠席情報などの連絡事項は、リアルタイムで施設に共有されるので、停留所ごとの園児の乗車管理の手間が削減できます。入室・退室の記録もできるので、送り迎え忘れの防止にも役立ちます。
データあんしんパック
紙面ベースの記録からデジタルな管理体制に移行することで、子どもや職員の情報や機密情報の流出などのリスクが生じることもあります。
「データあんしんパック」は、情報漏えいによる損害に対する補償や、外部からの不正アクセスの遮断、誤って削除してしまった際の大事なデータを復旧してくれるサービスです。情報の流出をはじめとするリスクから利用者を守ってくれます。
連絡帳の製本
アプリ上で連絡帳の管理ができるのは便利ですが、保護者の中には「連絡帳をカタチにして残したい」という方もいます。コドモンではそのような方のために、連絡帳を冊子化して手元に残すサービスも提供しています。
連絡帳の製本は3つのデザインから選べて、好きな写真や色でオリジナルの連絡帳が作成できると好評です。
コドモンのアプリを使うメリット
コドモンを利用する全国のこども施設へのアンケート調査によると、コドモンの導入効果実感率は96%、サービス継続利用率に関しては2023年度の実績が99.8%と、ユーザーから高い評価を受けています。
利用者はコドモンのアプリにどのようなメリットを見出しているのでしょうか。4つの観点からチェックしていきましょう。
情報の一元管理
コドモンを利用すると、あらゆる情報を一元管理できます。園児の名前やクラスなどの基本情報から、緊急連絡先やかかりつけ医師、アレルギー情報も共有されるので、いざという時にすぐに情報を引き出せて便利です。
保護者との情報共有がスムーズ
これまで電話連絡や書面、対面での情報共有がメインだった場合は、コドモンの導入によって施設側と保護者との情報共有がスムーズになります。アプリから欠席、遅刻、延長の受付ができるので、忙しい時間に電話連絡に費やす時間が大幅に削減します。
また、書面での情報共有は、紛失の恐れがあり保護者が確認したかどうかわからない場合も多くありました。その点アプリなら一斉送信ができて保護者が確認したかもわかるので、安心感があります。
時間の節約
コドモンは「すべての先生に子どもと向き合う時間と心のゆとりを」をコンセプトに掲げており、アプリを導入することで業務改善を目指しています。前章で挙げた機能を使うことで、これまで行っていた業務時間が削減され、時間の節約に役立っています。
その結果、職員が子どもと向き合う時間や同僚との交流時間が増え、より良い仕事環境で効率的に働けます。
ペーパーレス化
コドモンを導入すると、これまで書面で行っていたほとんどの業務がペーパーレス化できます。施設側からの情報共有やアンケートのために紙の配布物を作っていたなら、コドモンによってペーパーレス化が可能で、印刷にかかる手間と時間、コストを削減できます。
連絡帳や体調記録などの記録が必要な業務も、手書きで記入しなくてよくなるので、ペーパーレス化と共に時間と労力の負担を減らせます。
コドモンのアプリを使うデメリット
サービスの導入を判断する際には、デメリットもきちんと理解しておきましょう。コドモンのアプリを使う4つのデメリットを紹介します。
入力のし忘れ
連絡帳のやりとりがアプリでできることはとても便利ですが、入力を忘れてしまう人もいるようです。紙の連絡帳でも起こり得ますが、スマートフォンなどで手軽にできるからこそ、後でやろうと思って忘れてしまうということもあるかもしれません。
スマートフォンが必要
コドモンのアプリを使うには、スマートフォンやパソコンなどのデバイスが必要です。スマートフォンは1人1台持っているのが当たり前な風潮がありますが、持っていない方もいるかもしれません。また、コドモンの操作が必要なときにスマートフォンが手元になかったり、家に忘れてしまったりした場合なども、不都合が生じる可能性があります。
対面でのコミュニケーションの減少
ほとんどのやりとりがアプリで完結してしまうと、対面でのコミュニケーションが減り、職員と保護者の交流も減少します。職員と保護者の日々の些細なやりとりから、子どもに対する理解も深まるという見方もあります。対面でのコミュニケーションを大切にしたい人にとっては、アプリのやりとりのみでは少し淡白に感じるかもしれません。
プライバシーの懸念
コドモンのセキュリティ対策は整っていますが、プライバシーの観点から懸念している人もいるかもしれません。特に、子どもの個人情報や写真をアプリでやりとりするのに抵抗がある人もいるでしょう。
しかし、コドモンはセキュリティ対策として、暗号化によるデータ通信やアクセス権の設定、IPアドレス制限などに取り組んでいるので、簡単に個人情報が流出するといった事態は考えにくいでしょう。
コドモンの料金プラン
サービスを利用するか決める際には、料金もひとつの検討材料です。コドモンの料金プランは、以下の表を参考にしてください。初期費用は0円で、月額料金は、コドモンベーシック(基本利用料)に必要なオプション料金を足した金額です。
オプションを3つ以上利用する場合は、すべてのオプションを無制限で利用できるパックプランがおすすめです。
定員 〜30名 | 定員 31〜60名 | 定員 61〜100名 | |
コドモンベーシック(基本利用料) | 3,300円/月 | 5,500円/月 | 8,800円/月 |
パックプラン | 27,500円/月 | 33,000円/月 | 38,500円/月 |
コドモンベーシックは、101名以上になると定員100名ごとに5,500円/月が加算されます。ただし、利用する職員数と端末数には制限がありません。料金プランの変更および機能の追加・削除は、月単位で可能です。まずは導入してみて、施設の使用状況に合わせてプランを変更していくのもよいでしょう。
プランや導入に迷ったら、専門スタッフが便利な機能の活用や導入方法について丁寧に案内してくれるので、最適な活用プランを問い合わせてみてはいかがでしょうか。
コドモン以外の保育施設向けアプリ
コドモンは多くの施設から支持される便利なアプリですが、保育施設向けのアプリはほかにもあります。さまざまなアプリと比べてみて、保育施設に一番適したアプリを選んでください。
icuco(イクコ)
icuco(イクコ)は、保育士と一緒に子どもたちの体調を見守るサービスです。午睡チェックアプリで子どもたちの体調を自動的に記録し、異変があれば音と光で知らせてくれます。小さな子どもの午睡の安全確認をアプリでも行うことで、職員の業務と精神的負担が軽減されます。
午睡チェックセンサーは、午睡時の体動や寝姿勢、皮膚温度や脈拍などもチェックしており、子どもの体調異常を見逃しません。子どもたちの体調データは、保護者ともアプリで共有できるので、安心感があります。
公式サイト:https://www.icuco.co.jp/
きっずノート
きっずノートは、園と保護者の総合連絡システムで、全国私立保育連盟推奨のアプリです。きっずノートのアプリ上で連絡帳、お知らせ、写真、園での食事などを共有できます。
自動翻訳機能を活用することで、外国語を使う保護者や職員とも円滑にやり取りできるのも大きな特徴でしょう。
公式サイト:https://www.kidsnote.com/jp
kidsly(キッズリー)
kidsly(キッズリー)は、保育に関わる業務を支援しながら、保育園と保護者のコミュニケーションを深めるサービスです。園児の登園状況を毎日スマートに管理でき、朝の忙しい時間を、より有効に活用できます。
オプションによっては、連絡帳、クラスフォト、登降園管理などの機能で記入した情報を引き出し、効率的に書類作成もできます。
公式サイト:https://kidsly.jp/index.html
WEL-KIDS(ウェルキッズ)
WEL-KIDS(ウェルキッズ)は、保育園や幼稚園、認定こども園、学童の現場を、より働きやすい環境に改善するシステムです。
登降園管理などの園児管理、連絡帳などの保護者とのコミュニケーション支援、職員管理、事務作業まで、児童を取り巻く環境で発生するさまざまな業務の効率化が図れます。
公式サイト:https://www.wel-kids.com/
コドモンは保育施設と保護者の負担を改善する便利なアプリ
コドモンは、18,000以上の施設で利用されている保育・教育施設向けICTサービスです。「すべての先生に子どもと向き合う時間と心のゆとりを」をコンセプトに掲げており、職員の業務を大幅に改善できます。導入することで、保護者連絡や登降園管理をはじめ、施設と保護者の両者の負担削減が可能となります。
アプリの導入を検討している方は、料金やデメリットを考慮し、ほかの保育施設向けアプリなどと比べながら、導入を検討してみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
Evernoteを解約するには?利用停止・退会、有料から無料への移行方法
「Evernoteを解約したいけれど、具体的な手順がわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。無料プランに戻したい場合、または完全にアカウントを削除したい場合、それぞれ異なる手続きが必要です。この記事では、Evernoteのアカ…
詳しくみる業務効率化ツールおすすめ16選!生産性向上を図るメリットや選び方
本記事では業務効率化におすすめのツールの紹介をはじめ、ツールの選び方やメリットについて解説します。働き方改革に伴い、リモートワークや業務のペーパーレス化が進む現代社会において、業務効率化を図るツールの導入を検討されている企業も多いのではない…
詳しくみるKDDIファイルストレージとは?料金プランや使い方・評判を解説
オンラインストレージサービスは、インターネット上にデータを保存できるサービスです。インターネットが利用できる環境であれば時間や場所を問わず、データをアップロード・ダウンロードすることができます。また、アカウントを持っていないユーザーともファ…
詳しくみるGoogle Keepの何がサービス終了になった?PCでの使い方について解説
Google Keepとは、Googleが提供しているメモ帳アプリとWebサービスです。2021年に、Google Keep Chromeアプリなどのサポートは終了しました。 本記事では、業務効率化を目指している方に向けて、Google K…
詳しくみる動画マニュアルtebiki(テビキ)とは?使い方や料金、適した企業を紹介
tebiki(テビキ)は、現場教育を効率化するための動画マニュアル作成ツールです。製造業や物流業の機械操作手順、サービス業の営業ノウハウ、飲食店の接客マナーなど、多岐にわたる業界で活用されています。シンプルな画面設計で動画編集の専門知識がな…
詳しくみるGoogleドライブ(Google Drive)とは?機能や使い方、ビジネスでの注意点
Google社が提供するクラウドストレージGoogleドライブ(Google Drive)は、手持ちのデバイスから手軽に使えるオンラインストレージです。Word感覚で使うGoogleドキュメントやExcelとして使うGoogleスプレッドシ…
詳しくみる