- 更新日 : 2026年1月28日
【テンプレート付き】フローチャートとは?記号一覧や書き方、エクセルでの作り方を簡単に解説
業務の手順が複雑で伝わらない、マニュアルを作っても読まれない……そんな悩みを解決するのが「フローチャート」です。
フローチャートとは、業務の流れや判断基準を「図形」と「矢印」で視覚化した図のことです。ビジネスやプログラミングだけでなく、医療・看護の現場でもミスを防ぐために活用されています。
この記事では、フローチャートの意味や記号(図形)の一覧、エクセルを使った具体的な書き方、そして業務効率化に役立つ無料テンプレートまでをわかりやすく解説します。
目次
フローチャートとはどのような図か?
フローチャート(流れ図)とは、プロセスや業務フローの最初から最後までの流れを、箱や矢印などの「記号」を使って図式化したものです。
複雑な手順を可視化(見える化)することで、誰が見ても同じように理解でき、業務の効率化や問題点の発見に役立つため、ビジネス、IT、医療など幅広い分野で活用されています。
一般的には、開始から終了までの流れを上から下、または左から右へと記述します。言葉だけのマニュアルよりも直感的に理解できるのが最大の特徴です。
フローチャートを簡単に言うと?
フローチャートを一言で言えば、「『次になにをするか』が一目でわかる地図」のようなものです。
「もしAならBをする、そうでなければCをする」といった条件分岐や手順を、道路標識のような決まった記号でつないでいくことで、迷わずにゴール(完了)まで辿り着けるように設計されています。
どのような場面で使われるのか?(看護・ビジネス)
フローチャートは、マニュアル作成、システム開発、医療現場での判断基準など、ミスが許されない場面や共通認識が必要な場面で使われます。
- ビジネス:業務マニュアル、経費精算ルートの可視化、工場の工程管理。
- IT・プログラミング:アルゴリズムの設計、画面遷移図。
- 看護・医療:患者の症状に応じた対応手順(トリアージ)、クリニカルパス。看護の現場では、緊急時に誰でも迅速かつ正確な判断ができるよう、フローチャート化された対応マニュアルが必須とされています。
フローチャートで使う記号(図形)の意味とは?
フローチャートで使用する記号は「JIS規格(日本産業規格)」で標準化されており、主なものとして「開始・終了(端子)」「処理」「判断」「線」などがあります。
自分だけのルールで作るのではなく、標準的な記号を使うことで、誰が見ても意味が通じるようになります。以下は、頻繁に使われる基本的な記号の一覧です。
【図解】フローチャートの代表的な記号一覧
| 図形(形状) | 名称 | 意味・役割 |
|---|---|---|
| 楕円 / 角丸長方形 | 端子(開始・終了) | フローの「スタート」と「ゴール」を表します。最初と最後に必ず配置します。 |
| 長方形 | 処理 | 具体的な作業や計算、行動を表します。(例:「書類を作成する」「計算する」) |
| ひし形 | 判断(条件分岐) | 「Yes/No」で道が分かれる分岐点を表します。(例:「承認されたか?」「在庫はあるか?」) |
| 平行四辺形 | 入出力 | データの入力や出力を表します。(例:「注文書を受け取る」「画面に表示する」) |
| 矢印・線 | 線(流線) | 作業が進む方向を表します。原則として上から下、左から右へ引きます。 |
参考:情報処理用流れ図・プログラム網図・システム資源図記号|JIS Z 8115:1981
フローチャートを作成するメリットは何か?
フローチャートを作成するメリットは、業務の全体像を「見える化」することで、認識のズレをなくし、無駄やリスクを発見できる点にあります。
頭の中にある手順を書き出すことで、チーム全体での共有が容易になり、業務改善(BPR)の第一歩となります。
認識の統一とコミュニケーションの円滑化
文字だけのマニュアルでは読み手によって解釈が分かれることがありますが、図解されたフローチャートなら、誰が見ても同じ手順を理解できます。
新人教育の時間を短縮したり、引継ぎをスムーズに行ったりするために非常に有効です。
業務の効率化と課題の発見
フローチャートを描く過程で、「この承認作業は本当に必要か?」「ここで手戻りが発生しやすい」といった、業務のボトルネック(滞り)や無駄が浮き彫りになります。
無駄な工程を削除したり、自動化できる部分を見つけたりすることで、全体の生産性を向上させることができます。
エクセルでのフローチャートの書き方は?
エクセル(Excel)でフローチャートを作成するには、「挿入」タブにある「図形」機能を使用するのが一般的です。
専用ソフトがなくても、普段使い慣れたエクセルで手軽に作成できます。ここでは、基本的な作成手順とコツを解説します。
手順1:グリッド線に合わせて図形を配置する
まず、「枠線に合わせる」設定を有効にしてから、必要な図形(オートシェイプ)を配置します。
- エクセルの「表示」タブで「枠線」にチェックが入っていることを確認します。
- 「ページレイアウト」タブ→「配置」→「枠線に合わせる」を選択します(これで図形がセルに綺麗に吸着します)。
- 「挿入」タブ→「図形」→「フローチャート」の中から、開始(端子)、処理(長方形)、判断(ひし形)などを選び、シート上に配置します。
手順2:図形の中に文字を入力し、線でつなぐ
配置した図形にテキストを入力し、それぞれの図形を「カギ線矢印」などで接続します。
- 図形を選択した状態で文字を入力します(例:「注文受信」「在庫確認」)。
- 「挿入」タブ→「図形」→「線」の中から「カギ線矢印」などを選択します。
- 図形の端にある接続ポイント(グレーの点)同士をドラッグしてつなぎます。これで図形を動かしても矢印が追従します。
手順3:デザインを整える(テンプレート活用)
図形の色や線の太さを調整して見やすくするか、無料のテンプレートを活用して時間を短縮します。
すべての図形をイチから作るのは手間がかかるため、当サイトで配布しているような「Excel無料テンプレート」を活用するのがおすすめです。あらかじめ記号やレイアウトが整っているため、文字を書き換えるだけで完成します。
フローチャートのテンプレートのダウンロードはこちら
見やすいフローチャートを作るポイントは?
見やすいフローチャートを作るポイントは、「統一感を持たせること」と「時系列を意識すること」です。
記号のサイズや色、矢印の方向がバラバラだと、読み手にストレスを与えてしまいます。以下のルールを守るだけで品質がグッと上がります。
ルール1:流れは「上から下」「左から右」に統一する
フローチャートの基本原則として、時間の流れは「左上から右下」へ向かうように配置します。
逆行する矢印(下から上へ戻る線)は、やり直しやループ処理の場合のみに使用し、基本の動線は一方向に流れるようにしましょう。
ルール2:記号のサイズと色を揃える
図形の大きさや色を統一することで、情報の重要度を整理します。
- サイズ:すべての図形の幅や高さを揃えると、整然として美しく見えます。
- 色:「判断(ひし形)」だけ色を変えるなど、意味のある配色にします。カラフルにしすぎると逆に見づらくなるため、基本は3色以内でまとめるのがコツです。
フローチャート作成に便利なツールは?
フローチャート作成には、エクセル以外にも無料・有料の便利な専用ツールが多く存在します。
頻繁に作成する場合や、チームで共同編集したい場合は、以下のツールの利用も検討してみましょう。
- Microsoft Excel / PowerPoint:最も身近で、追加費用がかからない。テンプレートも豊富。
- Lucidchart:ブラウザ上で使える作図ツール。直感的な操作で、チームでのリアルタイム共同編集が可能。
- Cacoo:日本製のオンライン作図ツール。日本語テンプレートが豊富で使いやすい。
- Miro:オンラインホワイトボードツール。自由度が高く、アイデア出しからフロー図作成まで幅広く使える。
フローチャートを活用して業務の「見える化」と効率化を実現しよう
フローチャートとは、複雑な業務手順を「記号」と「線」で図式化し、誰でも直感的に理解できるようにする強力なツールです。
- 開始・終了・処理・判断などの基本記号を使う。
- エクセルの「図形」機能や無料テンプレートを使えばすぐに作れる。
- 流れを「上から下」に統一し、シンプルにまとめる。
看護の現場からシステム開発、日常の事務作業まで、フローチャートを作成して業務を「見える化」することは、ミスの削減と効率化への最短ルートです。まずはテンプレートをダウンロードして、身近な業務を図式化することから始めてみましょう。
システム乱立を解消するためのステップとは?
多くの企業がバックオフィス業務効率化のため多様なクラウドシステムを導入するも、「便利なはずが非効率」という現実に直面しています。
その原因は、勤怠や経費など「部分最適」なシステム導入による乱立です。システム同士がつながらず、データの手入力やExcelでの突き合わせ作業が常態化。
これは「見えないコスト」を増やし、業務フローを複雑化させ、現場の負担を増大させます。システム乱立のリスクを整理し、業務アセスメントによる根本解決策をご紹介するホワイトペーパーを用意していますので、ぜひお気軽にご覧ください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
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