• 更新日 : 2024年9月11日

無料の議事録作成アプリおすすめ8選!iPhone/Androidでの利用も紹介

議事録作成アプリとは、社内会議の内容を記録や管理、共有などできるアプリを指します。主なメリットは、作業を効率化できる点などです。

AIが文字起こしして自動作成するアプリ、英語などの外国語を翻訳するアプリもあります。本記事で、無料で利用可能な議事録アプリの機能や、iPhone・Androidでの利用可否を解説します。

議事録作成アプリとは?

そもそも議事録とは、社内会議などの記録を残す書類です。経緯や会議で決まったことをメンバーと共有することや、備忘録としての役割があります。

議事録作成アプリは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使用して議事録を作成する作業を効率化するためのアプリです。一般的に、会議の内容の記録や管理、共有などができます。

議事録作成アプリの基本機能

一般的に、議事録作成アプリに備わっている機能は以下のとおりです。

  • 自動音声認識(会議の発言内容の自動文字起こし)
  • タスク管理
  • 共同編集
  • テンプレート活用
  • 多言語翻訳機能
  • インポート・エクスポート機能
  • ファイルの共有

ただし、各アプリによって備わっている具体的な機能が異なります。利用前にあらかじめサービスの概要を確認しておきましょう。

議事録作成アプリを利用するメリット

議事録の作成を効率化できることが、議事録作成アプリを利用するメリットです。本来、議事録を作成するには、録音した内容を聞きながら手入力しなければなりません。しかし、議事録作成アプリを使えば発言内容を自動抽出できるため、作成時間を短縮できます。

また、手軽にチームメンバーと内容を共有できる点もメリットです。メンバーであれば、アプリを開くだけで誰でも手軽に気になる会議を検索して内容を確認できます。

さらに、作成した議事録の管理がしやすくなることもメリットです。紙に印刷して保管スペースを用意する必要がありません。

議事録作成アプリを利用するデメリット

一般的に、議事録作成アプリを利用するにはコストがかかる点がデメリットです。ただし、アプリによっては一定の条件のもと、無料で使える場合もあります。

また、正式に音声を認識できるとは限らない点もデメリットです。会議やインタビューの途中に騒音が入った場合、マイクとの距離が離れている場合などにおいて、自動文字起こしができなかったり、誤った内容を入力してしまったりすることがあります。

自動文字起こしがうまくいかない可能性を踏まえ、人による修正・追加が必要な場合もあることを理解しておきましょう。

無料で使える議事録作成アプリ

無料で使える主な議事録作成アプリは、以下のとおりです。

  • Notta(ノッタ)
  • スマート書記
  • Google Docs(Googleドキュメント)
  • toruno(トルノ)
  • Qast(キャスト)
  • welog(ウィーログ)
  • esa(エサ)
  • Confluence(コンフルエンス)

各アプリの特徴について、詳しく解説します。

Notta(ノッタ)

Notta(ノッタ)
基本機能1文字起こし
基本機能2録音・録画
基本機能3編集
基本機能4共有(エクスポート・共有リンク発行)
基本機能5単語登録
スマートフォン対応iOS / Android

Notta(ノッタ)は、音声ファイルやWeb会議(Zoom・Teams・Google Meet・Webex)の自動文字起こしや録画ができる議事録作成アプリです。無料版の場合、文字起こし時間は1か月120分までで、1回につき3分まで文字起こしできます。

なお、有料(プレミアムプラン)なら発言内容をリアルタイムで翻訳したり(42言語対応)、AI要約機能で要約できたりする機能が備わっている点も、Nottaの特徴です。

参考:Notta 自動的に音声を文字起こし

スマート書記

スマート書記
基本機能1文字起こし
基本機能2録音
基本機能3同時編集
基本機能4メール共有・URL共有
基本機能5用語登録
基本機能6AIによる要約
スマートフォン対応iOS / Android 

スマート書記は、音声認識機能やAIアシストにより、会議やWeb会議の録音・自動文字起こし・自動要約などができる議事録作成アプリです。決定事項やToDoを自動表示できるため、チームのメンバーに素早く必要な情報を伝えられます。

スマート書記は、無料でも有料と同じ機能を使える点やモバイルアプリで録音できる点が強みです。ただし、利用できる期間は14日間に限定されています。

参考:スマート書記 音声を自動で文字起こし AIが議事録作成をラクにする

Google Docs(Googleドキュメント)

Google Docs(Googleドキュメント)
基本機能1文字起こし
基本機能2同時編集
基本機能3共有(URL共有など)
スマートフォン対応iOS / Android

Google Docs(Googleドキュメント)は、さまざまなデバイスで同時に編集できる、Google社の文書作成アプリケーションです。音声入力機能が搭載されていて会議の発言内容をそのまま入力できるため、議事録作成アプリとしての役割も果たします。

Google Docsは、手軽に始めやすい点やテンプレートが豊富な点、Gmailなど他のGoogleアプリとも連携できる点がメリットです。また、有料版(例:Business Standard)を利用すれば、会議の録画をドライブに保存できます。

参考:Google Docs Google Docs で協力して最高のアイデアを生み出す

toruno(トルノ)

toruno(トルノ)
基本機能1文字起こし
基本機能2録音・スクリーンショット
基本機能3共有(URL共有)
スマートフォン対応ー(WindowsPCで利用可能)

toruno(トルノ)は、文字起こし・録音・画面キャプチャの機能を使って、議事録の作成や情報共有を効率化する議事録作成アプリです。アプリの「記録開始」ボタンを押すだけで、すぐに会議の発言内容を記録できるため、リアル会議やWeb会議などで誰でも手軽に使用できます。

無料版(torunoビジネス)は、3週間(記録時間30時間まで)まで有料版と同等の機能を使用可能です。また、torunoパーソナルの無料プランであれば、すぐにtorunoの操作感を試せます(記録時間3時間まで)。

参考:toruno 会議の音声を文字起こし

Qast(キャスト)

Qast(キャスト)
基本機能1編集
基本機能2共有(招待したメンバーとフォルダ共有)
スマートフォン対応iOS / Android

Qast(キャスト)とは、ナレッジマネジメント(個人の知識やノウハウを組織全体で共有すること)に特化したツールです。シンプルで使いやすく、議事録作成補助ツールとして用いられることもあります。

Qastの強みは、複数キーワード・投稿者名などの条件を指定して検索し、気になる文書をスムーズに探し出せることです。Word・Excel・PowerPoint・PDFといった幅広い文章を対象に、文字を検索できます。

なお、無料デモアカウントを作成することにより、有料プランに契約する前に試用が可能です。

参考:Qast 社内の?が ! に変わり、みんなの業務が動き出す。

welog(ウィーログ)

welog(ウィーログ)
基本機能1同時編集
基本機能2共有(招待メールを送信)
スマートフォン対応iOS / Android

welog(ウィーログ)は、中小企業内の情報共有を円滑に進めるためのドキュメント共有ツールです。ノートを複数人で同時に編集可能なため、議事録作成アプリとしての役割も果たすでしょう。

無料トライアルを利用すれば、welogの全機能を30日間無料で使えます。また、30日間経過後も、ユーザー数・ストレージ・一部機能に制限のある「フリー」プランを選択すれば、引き続き無料で利用可能です。

参考:welog ”脱”属人化!中小企業の情報共有を円滑に

esa(エサ)

esa(エサ)
基本機能1同時編集
基本機能2共有(招待メールやURLの発行により共有)
スマートフォン対応iOS / Android

esa(エサ)は、情報をチームのみんなで「育てる」ことを目指した情報共有サービスです。社内規則や資料だけでなく、議事録も共有可能なため、議事録作成アプリのひとつとして使用している企業もあります。

esaの特徴は、不完全(ドキュメント作成が途中)の段階でも相手にわかるようにして共有する点です。早い段階から議事録を共有できるため、完成前に同僚や上司からアドバイスをもらえます。

無料トライアルなら、esaでチームを作成してから2か月後の月末まで無料で利用可能です。

参考:esa 情報を、育てたい。

Confluence(コンフルエンス)

Confluence(コンフルエンス)
基本機能1同時編集
基本機能2共有(URL共有など)
スマートフォン対応iOS / Android

Confluence(コンフルエンス)は、サイロ化(各組織や情報が孤立している状態)を防ぎ、チームワークを向上させるための共有ツールです。搭載されている議事録テンプレートを利用すれば、議事録作成アプリとしても利用できます。

テンプレートが充実しており使いやすい点が、Confluenceのメリットです。議事録作成が苦手な方でも、テンプレートに沿って手軽に作成できます。

なお、ユーザー数や機能を制限した「Free」プランであれば、期間を問わず無料で利用可能です。

参考:Confluence サイロ化を解消し、チームワークを向上

議事録作成アプリの選び方

議事録作成アプリを選ぶ際は、以下の点に注目しましょう。

  • 無料でどこまで利用できるか
  • 音声を自動的に文字起こしできるか
  • 共有や共同作業ができるか
  • 必要な時に簡単に検索できるか
  • マルチデバイス対応か

それぞれ解説します。

無料でどこまで利用できるか

無料でどこまで利用できるか、確認して選ぶことが大切です。

無料の議事録作成アプリを使えば、コストを削減できます。しかし、無料版は利用できる期間が決まっていたり、機能が制限されたりする点に注意しなければなりません。

利用を検討中のアプリが無料で何ができるのかチェックし、必要に応じて有料版の利用も検討しましょう。

音声を自動的に文字起こしできるか

音声を自動的に文字起こしできるかも、重要なポイントです。自動文字起こし機能がなければ、議事録の作成に手間がかかるでしょう。

また、音声認識の精度もあらかじめ確認しておくことが必要です。たとえ自動文字起こし機能が備わっていても、音声認識の精度が低ければ手作業で大幅に修正したり、新たに追加したりしなければなりません。

共有や共同作業ができるか

議事録は基本的に参加者と共有するためのツールのため、共有のしやすさを確認することがポイントです。共有に手間がかからないアプリであれば、会議に参加していなかった人もすぐに内容を確認できます。

また、共同作業が可能かチェックすることも大切です。複数のユーザーが同時に同じ議事録を編集できれば、業務効率化を図れます。

必要な時に簡単に検索できるか

業務効率化を図るため、必要な時に簡単に検索できるアプリなのかも確認しておきましょう。

議事録作成アプリの中には、会議名・発言内容などを入力することで、気になる議事録を見つけられる検索機能が備わっていることもあります。アプリによって検索のしやすさが異なるため、自分(自社)にあったものを選ぶことが大切です。

マルチデバイス対応か

気になる議事録作成アプリがマルチデバイス対応か、確認することも必要です。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットにも対応していれば、いつでもどこでも利用できます。

また、外部ツールと連携できるかチェックすることもポイントです。外部ツールと連携可能なら、機能が充実してより使いやすくなります。

そのほか、自社の従業員が誰でもすぐに使えるように、アプリ自体の操作性を確認することも重要です。

議事録のテンプレート(無料)

以下より無料のテンプレートをダウンロードしていただけますので、ご活用ください。

議事録作成アプリで業務効率化を図ろう

議事録作成アプリとは、会議の内容を記録・管理・共有するアプリです。

議事録作成アプリを利用するメリットとして、業務効率化につながる点が挙げられます。ただし、コストがかかる点に注意しなければなりません。

議事録作成アプリの中には、無料で利用できるものもあります。利用する際は、各機能を比較した上で、自社にあったものを選択しましょう。


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