- 更新日 : 2025年3月3日
投票ツールとは?選ぶポイントやおすすめのツールを紹介
予算や工数を極力かけずに顧客満足度調査やマーケティングリサーチに注力したいなら、投票ツールの利用がおすすめです。この記事では、投票ツールの特徴や機能、ツールを選ぶポイントを解説します。おすすめのツールも紹介するので、自社にとって最適なツールを選ぶ際の参考にしてみてください。
目次
投票ツールとは
投票ツールとは、Web上でアンケートや投票を作成・配信し、回答を収集・集計・分析するためのツールです。ツールを利用することで、簡単にフォームを作成でき、メールやSNS、QRコードなどを通じて共有できます。
リアルタイムで収集した回答を自動的に集計することも可能です。グラフや表を作成して、視覚化にも対応。業務効率を改善する上で有効なツールといえます。
利用されるビジネスシーン
投票ツールは、ビジネスのさまざまなシーンで活用し、効率的な情報収集と分析を実現するのに役立ちます。自社製品の顧客満足度調査に投票ツールを利用することで、顧客のニーズを洗い出し、製品改良やサービス向上の指針にできます。
また、従業員の意見や満足度の収集にも、投票ツールは効果的です。たとえば職場環境や福利厚生に関するフィードバックを集め、組織課題を特定し、従業員の満足度向上や業務効率化につなげられます。
投票ツールは情報収集の効率化だけでなく、データに基づく意思決定を支援し、ビジネスの成長と発展に寄与するのが魅力です。
主な投票ツールの機能
主な投票ツールの機能を紹介します。特に機能面を深く理解しておくことが、自社に最適なツールの選定につながります。
アンケート機能
投票ツールにはアンケート機能が搭載されています。多くの投票ツールでは、直感的な操作でアンケートフォームを作成できます。
質問形式も選択式や記述式など多様で、目的に応じてカスタマイズが可能です。作成したフォームは、メールやSNS、QRコードなどを通じて配布できます。
集計・保存機能
集計・保存機能は、業務効率化に大きな効果があります。配布したアンケートに回答してもらうと、リアルタイムでデータを集計します。回答データは自動的にデータベースに保存され、手動でのデータ入力や保存の手間を省けます。
素早く意思決定ができるようになるだけではなく、データの紛失リスク防止にもつながります。
コメント・リアクション機能
ツールによっては、コメント・リアクション機能が搭載されているものもあります。コメント機能が備わっているツールなら、参加者がリアルタイムで意見や質問を投稿でき、他の参加者と情報を共有することが可能です。
リアクション機能は、投稿されたコメントや意見に対して、他の参加者が「いいね」や絵文字などで反応を示せます。意見の支持度や共感度を視覚的に把握でき、議論の活性化や意見の収集に役立ちます。
投票ツールの導入がおすすめなケース
投票ツールの導入がおすすめなケースをいくつか紹介します。
- 頻繁にアンケートを実施する
- 回答者を分析したい
従来の紙媒体のアンケートでは、印刷や配布、回収、集計といった多くの手間とコストがかかります。投票ツールを導入することで、これらのプロセスをオンライン上で完結させ、効率的に実施できます。頻繁にアンケートを実施している企業、実施予定のある企業は、投票ツールの導入をおすすめします。
回答者を分析したい場合にも、投票ツールが有効です。オンラインで収集されたデータは、ツール内の分析機能や外部の分析ツールと連携して、迅速かつ正確な分析が行えます。
また、投票ツールは、年齢や性別など、特定の属性を持つ回答者をターゲットにすることも容易で、目的に応じたデータ収集も可能です。
投票ツールを導入するメリット・注意点
投票ツールを導入するメリット・注意点を把握しておくことで、ツール導入の目的を明確化することが重要です。
メリット
主なメリットを以下にまとめます。
- アンケート実施の手間が省ける
- コスト削減につながる
- アンケートの回答率向上を期待できる
従来の紙媒体のアンケートでは、作成、配布、回収、集計といった各工程に手間と時間がかかります。投票ツールを導入すると、実施プロセスをオンライン上で一元管理でき、短時間でアンケートを実施できます。
また、紙の印刷費や郵送費、回収にかかる人件費など、従来のアンケート手法には多くのコストが伴います。投票ツールを活用することで、コストを大幅に削減できます。
アンケートの回答者側にとっては、PCやスマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスからアクセスできるため、自分の都合の良いタイミングでアンケートに回答できる点がメリットです。回答者の負担が軽減されることで、結果として回答率の向上が期待できます。
注意点
メリットと合わせて注意点もいくつかあるため、導入前に把握しておきましょう。
- 機能性とコスト管理のバランスを調整する
- セキュリティに留意する
- データの信憑性を確保する
投票ツールには無料のものから有料のものまで多種多様です。無料ツールは手軽に利用できますが、機能が限定されているものが多いため、自社のニーズに合った機能を持つツールやプランを選び、コストとのバランスを考慮することが重要です。
セキュリティ面にも留意しましょう。クラウド型の投票ツールを利用する際には、データが外部サーバーに保存されるため、自社のセキュリティ基準を満たしているかを確認することが必要です。
また、オンライン投票では、匿名性が高いため、虚偽の回答や不真面目な回答が含まれる可能性があります。データの信頼性を確保するために、重複回答の防止機能や回答内容のチェック体制を整えることが求められます。
投票ツールを選ぶポイント
投票ツールには、UI/UXや機能性が異なるものが複数あります。ここでは、投票ツールを選ぶポイントを紹介しますので、自社に最適なツールを選定する際の参考としてみてください。
機能や制限がニーズに合っている
投票ツールにおいて、設問数や回答数の制限は最も気になる点でしょう。無料プランの投票ツールでは、一つのアンケートに設定できる設問数や、収集可能な回答数に制限が設けられていることが多いです。
また、データの集計やダウンロード機能も無料プランでは制限されていることがあるので、事前に確認し、自社のニーズに沿う投票ツールやプランを選ぶようにしましょう。
セキュリティ対策が充実している
セキュリティ対策の充実も、投票ツールの選定において重要なポイントです。まず、投票データの送受信時および保存時に暗号化が施されていることは、情報漏洩を防ぐ基本的な対策です。SSL/TLSによる通信の暗号化は、データの盗聴や改ざんを防止します。
また、不正アクセスを防ぐため、ファイアウォールの導入やIPアドレス制限、2段階認証の設定など、アクセス制限と認証を強化できるツールをおすすめします。特に、管理者や回答者のアカウントに対する適切な権限管理を施せるかを検討段階で確認しておきましょう。
誰もが操作しやすい
アンケートを頻繁に実施する企業であれば、ツールの操作性も重要視しましょう。直感的に利用でき、専門的な知識がなくても簡単にアンケートや投票を作成・管理できれば、担当者の負担を軽減し、ミスを減らすことが可能です。
UIの分かりやすさをはじめ、テンプレートの数、配信までの設定のしやすさなどを十分に吟味することが重要です。
自社の予算に見合っている
自社の予算に見合ったツールを導入することも、長期でツールを活用するために求められるポイントです。有料の投票ツールは、機能の制限が少ないだけでなく、カスタマイズ性やサポート体制が充実していることが多いです。
アンケートの実施目的や規模を考慮し、無料ツールや無料プランで収まるかを確認しましょう。また、単にコストを抑えるだけでなく、投資に対する効果(ROI)を考慮することが重要です。たとえば有料ツールの導入により業務効率が向上し、結果的にコスト削減や売上増加につながるケースもあります。
おすすめの投票ツール
ここからは、おすすめの投票ツールをいくつか紹介します。特徴やスペック、料金を参考にしながら、各ツールへの理解を深めましょう。
imakiku
imakikuは、リアルタイムでのアンケートや投票を簡単に実施できるツールです。リアルタイムで参加者の回答を集計し、スマホから投票・質問投稿などが簡単にできます。
また、選択式や記述式、画像・動画を用いた多様な質問形式が用意されているテンプレートを活用することで、簡単にアンケートが作成できる点も魅力です。
法人企業向けの年間プラン料金は以下の通りです。
プラン名称 | プラン内容 |
---|---|
無料お試しプラン | 無料 1回の参加者上限50名、設問数は3問まで可能 |
Sプラン | 10,000円/月(税抜) 1回の参加者上限100名、設問数無制限、5つの付属機能が利用可能 |
Mプラン | 30,000円/月(税抜) 1回の参加者上限150名、設問数無制限、11の付属機能と「AI先生」が利用可能 |
Lプラン | 50,000円/月(税抜) 1回の参加者上限250名、設問数無制限、Mプランと同様の機能が利用可能 |
MOREプラン | 1回の参加者が250名以上の場合は、別途問い合わせが必要 |
また、単発プランも1日あたり38,500円(税込)ライブプランと、1日あたり55,000円(税込)のオンデマンドプランが用意されており、ニーズに応じて柔軟な選択ができるようになっています。
Microsoft Forms
Microsoft Formsは、Microsoftが提供する、アンケートや投票、クイズなどを簡単に作成・配布・集計できるツールです。質問形式を選択し、テキストを入力することでフォームを作成できるため、専門知識やスキルは不要です。
収集したデータはExcelにエクスポートでき、詳細な分析やレポートを作成可能です。他のMicrosoftアプリとシームレスに連携し、データの共有や共同作業がしやすい環境を提供しています。
Microsoft Formsは、無料版と有料版の両方が提供されています。
プラン名称 | プラン内容 |
---|---|
無料版 | Microsoftアカウントを持っていれば、誰でも無料で利用可能 (フォームやクイズで受け取れる応答の数は最大200件まで) |
有料版 | Microsoft 365のサブスクリプションに含まれている (応答数の上限が最大1,000件に拡張) |
Live!アンケート
Live!アンケートは、bravesoft株式会社が提供するイベントや会議、オンラインセミナーなどでの双方向コミュニケーションの促進を図る投票ツールです。参加者からの投票や回答をその場で集計し、結果をリアルタイムで表示できます。
参加者は、QRコードの読み取りや指定されたURLへのアクセス、パスコードの入力のみでアンケートに参加できます。会員登録やアプリのインストールは不要で、手軽に利用できるのも魅力です。
また、Zoom、Google Meet、Microsoft Teamsなどのリモート会議ツールとの連携も可能で、オンライン環境でも効果的に活用できます。
Live!アンケートには、以下の料金プランが用意されています。
プラン名称 | プラン内容 |
---|---|
スターター | 0.5万円/月(税抜) 同時参加者数:50人、イベント数:6イベント、設問数:6件/1イベント |
レギュラー | 20,000円/月 同時参加者数200人、イベント数10イベント、設問数:10件/1イベント |
アドバンス | 50,000円/月(税抜) 同時参加者数1000人、イベント数10イベント、設問数10件/1イベント |
バリュー | 96,000円/年(税抜) 同時参加者数1000人、イベント数100イベント、設問数10件/1イベント |
プロフェッショナル | 360,000円/年(税抜,要問い合わせ) 同時参加者数5000人、イベント数無制限、設問数無制限 |
エンタープライズ | 別途お見積り(要問い合わせ) |
Slido
Slidoは、イベントや会議、セミナーなどで参加者との双方向コミュニケーションを図りたいときに有効な投票ツールです。
参加者は匿名または実名で質問を投稿でき、他の参加者はその質問に「いいね」を付けることで関心度を示せます。主催者は寄せられた質問をモデレーション機能で管理でき、不適切な内容を非表示にすることが可能です。
また、ライブ投票機能は、選択式投票、ワードクラウド、クイズ、評価投票、自由記述、ランキングなど、多彩な投票形式に対応しています。参加者の意見をリアルタイムで収集し、視覚的に共有できます。
Slidoは、利用目的や規模に応じて複数のプランを用意しています。
プラン名称 | プラン内容 |
---|---|
Basic | 無料 参加者最大100名、基本的な視聴者Q&A、スライドあたり3つの投票が可能 |
Internal | 11,250円/月 質問のモデレーション、スライドあたり5つの投票、データのエクスポートが可能 |
Corporate | 15,000円/月 無制限のアンケートと調査、ユーザー管理が可能 |
Enterprise | 30,000円/月 参加者最大5,000人、シングルサインオンなどが可能 |
リアルタイムアンケートオンライン
リアルタイムアンケートオンラインは、ユーザー登録やアプリのインストール不要で、手軽に利用できる投票ツールです。編集画面がそのまま設問画面として機能するため、簡単に設問を作成できます。
投票モード、クイズモード、大喜利モード、メッセージモードからニーズに合わせたアンケートを実施可能。各モードを無料で利用できるのも魅力です。
料金プランは以下3種類が用意されています。
プラン名称 | プラン内容 |
---|---|
FREE | 無料 最大30人まで参加可能、設問画面の専用URL発行なし(設問データの保存不可)、商用利用不可 |
STANDARD | 5,500円/月 最大10,000人まで参加可能、設問画面の専用URL発行(設問データの保存可)、商用利用可 |
PARTNERSHIP | 11,000円/年 イベント企画関連会社様や広告代理店様向けの料金割引&後払い対応の特別プログラム |
投票ツールを活用し業務の生産性を高めましょう!
投票ツールを活用することで、業務効率を高めるだけでなく、これまでリーチできていなかった対象や回答者にアプローチできる可能性があり、業務の生産性への貢献も期待できます。
無料ツールは、予算を抑えられる一方で、機能制限や利用期間が定められているものが多いです。有料ツールやプランへ移行することも含めて、計画的な導入を検討することが重要です。
本記事をきっかけに、業務で投票ツールを活用してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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