• 作成日 : 2025年7月17日

【最新・無料あり】会議アプリ7選を比較!選び方やリアル会議との違い

リモートワークやオンライン授業の普及により、会議アプリの需要が高まっています。Zoomに代わる選択肢や無料で使えるWeb会議システムを探す方も増えています。本記事では、会議アプリを比較し、選び方や導入方法、リアル会議との違いについて解説します。

目次

会議アプリ(Web会議)比較7選

会議アプリは、オンラインでスムーズに情報を共有しながらコミュニケーションをとるためのツールです。用途や規模に応じて選ぶことで、働き方の柔軟性が大きく高まります。

主な会議アプリの特徴や無料・有料プラン、どんな人におすすめなのかをご紹介します。

Zoom(ズーム):高機能で人気のWeb会議ツール

Zoomは、多機能で信頼性が高く、世界中で利用されているWeb会議アプリです。安定した接続、高画質なビデオ通話と録画機能が強みで、個人から企業まで幅広く支持されています。

個人事業主やフリーランスから大企業まで幅広く、特に顧客との打ち合わせや遠隔での会議が多い場合にとても役立ちます。

項目内容
無料プラン最大100人/40分まで
プロ(有料)2,549円/月(年払い23,985円)
ビジネス(有料)3,299円/月(年払い32,985円)
エンタープライズ(有料)要問い合わせ(最大1,000名対応)
トライアルZoom Schedulerなど一部の機能では無料トライアルあり
特徴AI議事録、クラウド録画、ブレイクアウトルーム、Zoom Eventsなど
主な利用者個人、中小企業、大企業、研修や商談を行う法人

Google Meet(グーグルミート):手軽に使えるGoogle連携型ツール

Google Meetは、Googleアカウントがあればすぐに使えるWeb会議ツールです。ブラウザで完結する手軽さと、GoogleカレンダーやGmailとの連携のしやすさから、多くの企業や教育現場で利用されています。セキュリティも強化されており、法人利用にも適しています。

項目内容
無料プラン3名以上:60分/最大100人、1対1:時間制限なし
Business Starter(有料)800円/月(最大100名・24時間会議)
Business Standard(有料)1,600円/月(最大150名・録画可)
Business Plus(有料)2,500円/月(最大500名・高度なセキュリティ)
Enterprise Plus(有料)3,980円/月(最大1,000名)
トライアル14日間無料トライアルあり)
特徴画面共有、録画、チャット、バーチャル背景、ノイズキャンセリング、Gemini(AI)
主な利用者Googleサービス利用者、教育現場、小規模企業

Microsoft Teams(マイクロソフト チームズ):Office連携のビジネス特化型

Microsoft Teamsは、Microsoft Office製品と連携できる高機能なWeb会議ツールです。チーム管理やファイル共有、チャット機能に優れ、企業の業務効率を高める多機能な環境を提供します。Microsoft 365を利用している企業やチームとの相性が特に良好です。

項目内容
無料プラン最大100人/60分
Teams Essentials(有料)599円/月(グループ会議最大30時間・300人)
Microsoft 365 Business Basic(有料)899円/月(Microsoft 365含む)
Microsoft 365 Business Standard(有料)1,874円/月(デスクトップアプリに対応)
Teams Premium(有料)1,499円/月(高度な会議機能・分析・セキュリティ強化)
トライアル1か月の無料トライアルあり(Microsoft 365)
特徴Office製品連携、チャット、録画、ファイル共有、投票、ホワイトボード
主な利用者Microsoft製品利用者、大規模組織、チームコラボレーション

Slack(スラック):チャットと会議をまとめて連携

Slackは、ビジネスチャットを中心にチームのコミュニケーションを効率化するツールです。1対1の通話機能や多彩なアプリ連携が可能で、特にリモートワークとの相性が良く、ベンチャー企業や教育機関でも活用が進んでいます。

項目内容
無料プラン1対1の音声・ビデオ通話/90日間のメッセージ履歴/アプリ連携10個まで
プロ(有料)1,050円/月(年払い)※無制限メッセージ履歴・最大50人通話
ビジネスプラス(有料)2,160円/月(年払い)※高度な管理・監査ログ・SAML SSO
Enterprise Grid(有料)要問い合わせ(大規模・複数組織対応)
トライアル無料トライアルあり(プロは90日間)
特徴チャット、画面共有、ファイル共有、Slack AI、外部ツール連携が豊富
主な利用者スタートアップ、IT企業、教育現場、リモートチーム

Cisco Webex Meetings(シスコ ウェベックス ミーティングス):大規模会議と高セキュリティ

Cisco Webex Meetingsは、セキュリティ性と安定性に優れたWeb会議ツールです。大規模イベントや多国間会議、医療・教育分野など、厳しい要件が求められる場面での利用に適しています。AIによる通訳や議事録作成などの機能も搭載しています。

項目内容
無料プラン最大100人/40分/画面共有・録画・背景設定可
Starter(有料)1,490円/ユーザー/月(最大150名・24時間・5GBクラウド)
Business(有料)2,200円/ユーザー/月(最大200名・10GBクラウド)
Enterprise(有料)要問い合わせ(最大1,000名・多言語通訳・録画無制限)
トライアル90日間の無料トライアルあり(Businessまで)
特徴高品質映像・音声、クラウド録画、AIアシスタント、ホワイトボード、同時通訳対応
主な利用者大規模イベント、教育、医療、セキュリティを重視する企業

BizMee(ビズミー):登録不要ですぐ使える無料会議ツール

BizMeeは、時間制限なしで使える無料のWeb会議ツールです。会員登録やアプリのインストールが不要で、Webブラウザからすぐに使えるのが特徴です。費用を抑えたい個人や少人数のチーム、手軽に会議を始めたい場合に役立ちます。

項目内容
無料プラン時間無制限/最大6名(推奨は2〜4名)/画面共有・ホワイトボード対応
有料プラン提供なし(完全無料)
トライアルなし(常時無料で利用可能)
特徴アカウント不要、インストール不要、URL共有だけで会議開始、軽量設計
主な利用者個人、小規模チーム、地域団体、町内会、回覧板的な用途

Whereby(ウェアバイ):URLだけで入れるシンプルな会議ツール

Wherebyは、アプリのインストール不要でブラウザだけで使えるWeb会議ツールです。デザインも直感的で、手軽に始められる点が評価されています。小規模ミーティングや個人用途、スタートアップでの利用に適しています。

項目内容
無料プラン1ルーム/最大4人/30分まで/画面共有対応
Pro(有料)8.99ドル/月(無制限ルーム・録画・ロゴ削除可)
Business(有料)11.99ドル/月(無制限ルーム・カスタムサブドメイン)
トライアル14日間の無料トライアルあり
特徴ブラウザ完結型、URL共有だけで参加可能、デザインがシンプルで直感的
主な利用者スタートアップ、個人事業主、IT系、小規模ミーティング

会議アプリの選び方

会議アプリを選ぶときは、使い方や規模、セキュリティなど複数の視点から比較することが大切です。

参加人数と会議時間を確認する

会議に何人が参加し、どれくらいの時間を使うかで適したアプリは異なります。少人数・短時間であれば、ZoomやGoogle Meetの無料プランでも十分です。しかし、100人以上や1時間以上の会議が多い場合は、Zoomの有料プラン(最大1,000名)、Teams、Webexなどの有料サービスが必要になります。

BizMeeは時間無制限ですが、推奨人数は2〜4人程度なので、大人数には不向きです。

会議で使いたい機能を確認する

画面共有や録画、チャットは多くのアプリで基本機能として使えます。加えて、グループディスカッション用のブレイクアウトルーム、ホワイトボード、投票などが必要な場合は、ZoomやTeamsなどを検討しましょう。議事録の自動作成や要約などをしたい場合は、AIアシスタントが搭載されたアプリ(ZoomのAI Companion、Google MeetのGemini、Slack AI)がおすすめです。

セキュリティのレベルを見る

会議で社外秘の情報や個人データを扱う場合は、無料プランでは不十分なことがあります。エンドツーエンド暗号化、パスワード設定、多要素認証、待機室など、セキュリティ機能が備わった有料プランを検討してください。データがどこに保存されるかやプライバシーポリシーも確認しましょう。

費用と安全性のバランスを見て、自社のリスク許容度に合った選択が必要です。

操作のしやすさと対応端末を確認する

誰でもすぐに使えるシンプルな操作性があるかは、導入後の定着に関わります。ITに詳しくない人が多い組織では、ブラウザだけで参加できるGoogle MeetやBizMeeが向いています。スマホやタブレットでの参加が多い場合は、モバイル対応も必須です。アプリのインストールが不要なツールは、外部の人との会議にも便利です。

料金とサポート体制も比較する

無料プランには人数や時間、機能の制限があります。有料プランを検討する場合は、月額だけでなく年契約の割引や、追加費用(録画保存、追加ライセンス)も含めてコストパフォーマンスを比較しましょう。

困ったときにすぐ相談できるかも重要です。日本語対応のチャットや電話サポートがあるかを確認し、トラブル時に備えた体制も評価しましょう。

会議アプリの導入方法

会議アプリは、選定から設定、実際の活用まで段階的に準備することでスムーズに導入できます。ここでは、導入を成功させるための4つのステップを紹介します。

ステップ1:アプリを選ぶ

まず、自社に合ったアプリを選びます。参加人数、必要な機能、セキュリティ対策、費用、現在使っている業務ツールとの連携、サポート体制を総合的に比較しましょう。

多くのアプリには無料トライアル期間があります。トライアルを使って実際の使用感を確認することで、導入後のギャップを防ぎ、納得したうえで選ぶことができます。

ステップ2:アカウントを作成し、初期設定を行う

アプリの公式サイトからアカウントを作成し、基本的な設定を行います。必要な場合はアプリをインストールし、ログイン後に以下の項目を設定しておきましょう:

  • 名前や所属などのプロフィール情報
  • カメラ・マイク・スピーカーの動作確認
  • バーチャル背景やノイズキャンセリングの設定

こうした設定を事前に整えることで、会議中に慌てることなく、快適な環境で参加できます。

ステップ3:会議を作成し、参加者を招待する

会議をアプリ内で作成し、参加者にURLを共有するだけで参加してもらえます。ゲストの参加も容易で、社外との打ち合わせにも便利です。

Zoomでの招待手順
  1. アプリを開き、「スケジュール」から「新規イベント」を作成
  2. 「参加者」→「招待」からリンクを取得し、共有
  3. パスワードが設定されている場合は合わせて通知
Google Meetの場合
  1. Googleアカウントにログイン
  2. 「新しい会議を作成」からURLを生成し、共有
  3. Googleカレンダーに予定を入れることで自動でMeetのリンクが追加され、簡単に招待が可能
Microsoft Teamsの場合
  1. アプリの予定表から「新しい会議」を作成
  2. [必要な出席者の追加] フィールドに 、追加するユーザーを入力

ステップ4:事前準備とテストでトラブルを防ぐ

会議前には通信環境と機器のテストが必須です。以下のチェックリストを活用してください。

  • インターネット環境:安定したWi-Fiまたは有線LAN
  • デバイス準備:バッテリー残量の確認、電源接続
  • 周辺機器:マイク、カメラ、スピーカーの動作テスト
  • 映像確認:顔の明るさ、背景の映り、目線の位置
  • 音声チェック:ハウリングや音量の適正を確認

大人数や重要な会議では、全員に事前の接続テストを促すことで、本番のトラブルを未然に防げます。

また、会議資料は事前に共有しておくと、当日の議論がスムーズになり、参加者の理解も深まります。

会議アプリとリアル会議の違い

オンライン会議とリアル会議にはそれぞれ特徴があります。それぞれの違いを理解し、効果的な会議の進め方やマナーを身につけることが、スムーズなコミュニケーションにつながります。

資料の準備:オンラインは「見た目のわかりやすさ」を重視

オンライン会議では、画面共有が中心となるため、対面よりも見た目の分かりやすさを重視した資料作りが求められます。

オンライン会議の資料

文字サイズは小さな画面でも読みやすいように最小12ポイント以上がおすすめです。情報を詰め込みすぎず、1スライド1メッセージに絞り、図やグラフをたくさん使って視覚的に分かりやすく表現するのが効果的です。会議資料は事前に参加者と共有し、目を通す時間を作ってもらうことで、会議中の理解を深め、効率的な議論を促せます。

リアル会議の資料

紙の資料が中心となるため、印刷費用がかかることがあります。外国語の資料が必要な場合は、別に作る必要があります。

会議の進め方:オンラインでは「進行役」の役割が大きい

オンライン会議では、進行役の役割がより重要になるため、ツールの機能を活用して積極的にコミュニケーションを取ることが求められます。オンライン会議は、身振り手振りなどの非言語情報が伝わりにくいため、対面会議で自然に行われる「場の空気」や「表情の読み取り」が難しくなります。そのため、進行役が積極的に発言を促し、ツールを使って意見を見える化する工夫が求められます。

オンライン会議の進め方
  • 進行役の強化: 時間管理、ルールの明確化、参加者全員が発言しやすい雰囲気作りが特に重要です。議論を活発にするため、チャット機能やオンラインホワイトボード、投票機能を積極的に活用し、意見を見える化するように促しましょう。
  • 議論の活性化: 少人数でのグループワーク(ブレイクアウトルーム機能など)を取り入れると、参加者が意見を出しやすくなります。
  • 発言の仕方: 時間差が発生しやすいため、ゆっくりはっきりと話すこと、発言の終わりを「以上です」のように明確に伝えることが、スムーズな進行につながります。

リアル会議の進め方

表情や身振り、その場の雰囲気といった非言語コミュニケーションが自然に伝わり、お互いの理解が深まりやすいのが特徴です。会議の前後の雑談から人間関係を深める機会が多く、スムーズな議論につながります。時間差がないため、議論がスムーズに進みます。

会議のルール・マナー:オンラインならではの配慮が必要

オンライン会議では、対面とは違う独自の配慮とマナーが求められます。

オンライン会議のマナーとルール
  • 事前準備: 安定したインターネット環境を整え、静かな場所を選び、服装などの身だしなみを整えます。会議にはゆとりを持って5分前には入室し、何かあったときに備えましょう。
  • 映像: カメラはオンにし、会社名・部署名・氏名を分かりやすく設定します。背景や照明に注意し、目線はカメラに向けて話すことを意識しましょう。バーチャル背景の活用も効果的です。
  • 音声: ゆっくり、はっきりと、丁寧に話します。周りの雑音に注意し、発言時以外はマイクをミュートにする習慣をつけましょう。相槌は声ではなく、うなずきで大きく表現します。マイク付きイヤホンの使用がおすすめです。
  • 進行: 時間は短く、30分以内で終わらせる意識で臨みます。一方的に話すのではなく、双方向のやり取りを心がけ、質問を挟むなどして理解度を確認しましょう。
  • 終了時: 相手が退出するのを見届けてから、自分も退出します。

リアル会議のルール

移動にかかる時間や交通費、会議室の確保が必要になります。紙の資料を印刷する費用がかかることがあります。対面でのコミュニケーションは、非言語情報が豊富で、相手の反応を直接感じ取りやすいです。

会議アプリを使うメリット・デメリット

オンライン会議の大きな利点は、移動や会場手配、印刷などのコストを抑えられることです。場所を選ばず参加できるため、育児や介護中の社員の働きやすさにもつながり、柔軟な働き方を支える手段として多くの企業に活用されています。

一方で、通信トラブルや機器の不具合、操作に慣れていない人への負担など、実務上の課題もあります。特に、微妙な空気や感情のやり取りが必要な場面では注意が必要です。顧客との初対面の商談、クレーム対応、経営判断に関わる重大な話し合いといったケースでは、対面の方が適しています。

また、オンライン特有のハラスメントも問題となっており、カメラの強制、無断録画、背景に関する指摘などが不安や不快感を与えることがあります。企業には、誰もが安心して発言できるルールや相談体制の整備が求められます。

会議アプリの活用で業務効率を向上

会議アプリを適切に選び、活用することで、業務の効率化やコミュニケーションの円滑化が期待できます。無料プランを試し、自社やグループに最適なアプリを見つけましょう。リアル会議との違いを理解し、オンライン会議の特性を活かした運営を心がけることが成功の鍵となります。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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