- 更新日 : 2024年7月3日
スマホ同士でファイル共有する方法とは?【iPhone/Android】
スマホ同士で写真や動画をやり取りしたいときは、メールアドレスやSNSアカウント情報が不要な「共有機能」が便利です。デバイス同士が近くにあれば、iPhoneならAirDrop、Androidならニアバイシェアを使ってみましょう。本記事では、スマホ同士でファイル共有する方法やスマホ・PC間のファイル共有におすすめのアプリをご紹介します。
目次
スマホ同士でファイル共有する方法とは?
ここでは、Android同士、iPhone同士、iPhoneとAndroidの間でファイル共有する方法をそれぞれご紹介します。共有や共有解除の設定はどこで可能なのか、見ていきましょう。
Android同士でファイル共有する方法
ニアバイシェアは、2020年8月にリリースされたAndroidのファイル共有機能です。Android OS 6.0 以降のデバイスであれば標準搭載されているために、アプリのインストールは必要ありません。ただしニアバイシェアを使うためには、Wi-Fi、Bluetooth、位置情報を双方がオンにした上で、次の手順で共有設定を行いましょう。
- スマホの設定アプリから「Google」をタップ
- 「デバイス、共有」をタップ
- 「ニアバイシェア」をタップ
- 「ニアバイシェアを使用」をタップしてオンに(デフォルトはオフ)
例えば、「Googleフォト」から写真を共有する際の操作手順は、次のとおりです。
- Googleフォトから共有したい写真を選択し、左下の共有ボタンをタップ
- 「アプリで共有」下にある「ニアバイシェア」を選択
- 候補として表示されたデバイスの中から、送信先のデバイスを選択
- 受信側で「デバイスが共有中です」と表示されるので「承認する」をタップすれば受信完了
iPhone同士でファイル共有する方法
AirDropを使用する際には、やり取りをする双方が、Wi-FiとBluetoothをオンにしてください。インターネット共有は、オフにしておきましょう。受信側は、送信側で自分のデバイスを認識してもらうために、AirDropの受信設定を次の手順で確認します。
- 「設定」を開き、「一般」をタップ
- 「AirDrop」をタップし、受信設定のオプションを選択
送信側のApple IDメールアドレスあるいは携帯電話番号が、受信側の連絡先に未登録であれば、AirDropの受信設定を「すべての人」にしてください。AirDropでは、「連絡先のみ」または「すべての人」を切り替えて、ファイルを送信可能な相手を受信側はコントロール可能です。なお「受信しない」を選択すれば、共有解除となります。
例えば、「写真アプリ」から写真を共有する際の操作手順は、次のとおりです。
- アプリを開き、ファイルを選択して「共有」または「共有ボタン」をタップ
- AirDropボタンをタップ
- ファイルを共有したいユーザーをタップ
- 受信側は「受け入れる」をタップすれば共有完了
iPhone⇔Androidでファイル共有する方法
ニアバイシェア機能は互換性のないiPhoneでは動作しませんし、AirDropもAndroidでは動作しません。そこでiPhoneとAndroidスマホ間でファイル共有をする場合には、「ファイル転送サービス」あるいは「オンラインストレージ」を使用します。
ファイル転送サービスは、受信側はURLをクリックしたりキーを入力したりするだけで、ファイルをダウンロードできるサービスです。もともとメールで添付できない大容量サイズのファイルを共有する手法として登場しました。
一方、オンラインストレージは、クラウド上のストレージ環境に複数のファイルを保管できるほか、ログの管理機能もついています。特定のファイルを誰が・いつダウンロードしたかを把握可能です。
スマホ同士でファイル共有する際の注意点
ファイル共有の際には、マルウェアやウイルスが潜んでいるファイルを拡散させないという、セキュリティ意識を持つことが重要です。ファイル共有する際は、そのファイルが信頼できるソースのものか、事前に確認しましょう。また知らない送信者から、猥褻なファイルなどを勝手に共有されることを防ぐためにも、日頃は共有解除にしておくのがおすすめです。
さらに自らプライバシーを流出させるようなミスを防ぐために、共有するデータや相手を間違えないよう細心の注意を払うことも必要になります。共有されたファイルは、受信者側のスマホに受け入れられてしまうと、送信者側のスマホ操作によって削除できないからです。
なお、ニアバイシェアの設定で「Wi-Fiのみ」あるいは「インターネットを使用しない」を選択すれば、データ容量を消費することはありません。
スマホ・PC間のファイル共有におすすめアプリ
スマホ同士はもちろん、スマホ・PC間において、スムーズにファイル共有ができるようになれば、業務効率化につながります。ここでは、スマホ・PC間のファイル共有を可能にする、おすすめアプリを5つ見ていきましょう。
なお、掲載している内容は、2024年3月7日時点の情報です。
Google Drive
Google Driveは、検索エンジンの世界市場において85%以上のシェアを誇るGoogleが提供するクラウドストレージです。Googleが提供する幅広いサービスと、スムーズに連携できる点が機能の特徴となります。個人向けにはGoogle One、ビジネス向けにはGoogle Workspaceが用意されており、料金の例は次のとおりです。
- Google One:Googleフォト、Googleドライブ、Gmail共通で15GBまでは無料、100GBまでは年額2,500円
- Google Workspace:1ユーザーあたり年間8,160円でスタート可能
Google Driveヘルプによると、「ユーザーの情報は世界水準のセキュリティ機能で保護」されているとのこと。ただしシンプルな操作性であるがゆえに、共有リンクがヒューマンエラーによって第三者に渡ると、情報漏えいが発生しやすい点が注意点です。
なおGoogleは、米国の巨大IT企業GAFAの一角を占める、ソフトウェア・ITサービスの最大手企業です。
出典:Google Drive
Dropbox
2008年に公開されたDropboxは、2024年3月時点で登録ユーザー数が7億人を超えるなど、世界的に人気のクラウドストレージ・アプリです。
ブラウザ、デスクトップアプリ、モバイル、どの環境においても高い操作性とストレスフリーのスピードを提供している点が機能の特徴となります。削除されたファイルの復元、大容量ファイルの転送、Microsoft365との連携も可能です。
- チーム向け:3人以上のユーザー、1ユーザーあたり年間18,000円
- プロフェッショナル向け:ユーザー1人、年間24,000円
アカウントのセキュリティはもちろん、データ漏えい対策、コンプライアンスなど企業ガバナンス強化に必要な高度なセキュリティと管理機能を搭載しています。Standardはチーム全体で5TB、Professionalは3TBとストレージ容量が大きいために、利用料金が高くなりがちな点に注意が必要です。
Dropboxの事業規模は成長を続けており、2023年の売り上げは$2,502Mですので、日本円に換算すると約3,735億円(1ドル = 149円)でした。
出典:Dropbox
Box
Boxは、2005年にサービス提供を開始した米国発のクラウドストレージ及びコラボレーションツールです。標準機能として電子サインを搭載し、Microsoft、Google、Zoom、Salesforceなどと連携しながら、ファイル共有及び一元管理が可能になります。高度なセキュリティ制御や脅威検知を提供するなど、セキュリティ面も万全です。
3人以上のユーザーを必要とするビジネス向け料金の例は、次のとおりです。
- Business Starter:ストレージ容量100GB、1ユーザーあたり年間22,572円(税込)
- Business:ストレージ容量上限なし、1ユーザーあたり年間37,620円(税込)
上記料金はオンライン購入時に適用され、英語契約及び米国法人のサポート対象となる点に注意が必要です(要英語)。日本語契約・日本語サポートは、代理店を経由する必要があります。
Boxのサービスを使用する会社数は現在約97,000社、またフォーチュン500企業の68%がBoxを利用しています。
出典:Box
Xender
香港発のXenderは、Bluetoothよりも速く、AirDropよりも簡単に、NFC(近距離無線通信技術)不要をうたう無料ファイル転送・共有アプリケーションです。スマホ間、スマホとPCおよびMac間で自由に、サイズ無制限でファイルを共有できます。
Xenderは、転送時にデータを暗号化するほか、転送の許可前にすべてのファイルを分析する高度なスキャンメカニズムを採用するなどのセキュリティ対策を講じています。アプリのダウンロードが必要になるほか、利用する際には広告が表示される点に注意が必要です。
公式サイトによるとグローバルで7億人以上のアクティブユーザーがおり、Google Playでは500M(5億)回以上、Xenderアプリがダウンロードされています。
出典:Xender
Send Anywhere
Send Anywhereは、2012年にサービスを開始した韓国発の無制限ファイル転送サービスで、2022年4月から「Rakuten Symphony Korea, Inc.」によって運営されています。
機能の特徴は、登録・ログインなしでも6桁キーでファイルをリアルタイムに転送できる点です。登録・ログインすれば共有リンクを発行できるほか、有料プランなら大容量ファイルを簡単にEメールで送信できるようになります。料金の例は次のとおりです。
- Liteプラン:ダウンロード可能データ 200GB、年間$59.99
- Standardプラン:ダウンロード可能データ 500GB 年間$99.99
Send Anywhereはセキュリティ面において、転送時にデータを暗号化しているほか、サーバーに保管されたファイルは有効期限が切れると自動的に削除される仕組みです。リンク共有以外の転送方法は、「1対1」「1回限り」の転送である点に注意しましょう。
公式サイトによると「2022年には世界230カ国で5,000万ダウンロード」されるなど人気のツールなので、利用を検討されてはいかがでしょう。
スマホ・PC間でファイル共有する活用例
動画・音声・画像の編集、3Dモデリングなどの高度な処理を必要とする作業や、大きな画面を必要とする文書の編集や表計算にはPCが必要です。そこでPCで作成した営業資料やウェビナー動画を、クラウドストレージに格納しておけば、従業員はいつでもどこでもスマホで閲覧できます。
プロジェクトに参加している社外のクライアントと、PCやスマホで作成したファイルをクラウドストレージを介して共有するのも一つの方法です。建設業界であれば、写真・動画のほか、図面データや3D CADデータなどをクライアントと共有します。スマホで撮影した現場写真や動画をクラウドストレージにアップロードすれば、データのバックアップとしても役立つのです。
スマホでファイル共有する方法を押さえよう
業務効率化を進めながら、コラボレーションによる生産性向上を目指す際に、ファイル共有は避けて通れません。本記事では、スマホ同士でファイル共有する方法や、ファイル転送サービス及びオンラインストレージをご紹介しました。業務において、使い勝手の良い機能やサービスを検討する際の参考にしていただければ幸いです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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