- 更新日 : 2026年1月28日
共有フォルダにアクセスできない時はどうする?原因やWindows10/11での対処法
昨日まで使えていた共有フォルダに突然アクセスできなくなったり、「アクセス権がありません」とエラーが出たりして困っていませんか?
Windowsアップデートやネットワーク設定の変更が原因で、共有フォルダ(NASやファイルサーバー)への接続が切れるトラブルは頻繁に起こります。
この記事では、Windows 10/11で共有フォルダにアクセスできない時の7つの原因と、初心者でもできる具体的な解決手順、さらに「1台だけ繋がらない」「Pingは通るのに開けない」といったケース別の対処法までをわかりやすく解説します。
目次
共有フォルダとはどのような仕組みか?
共有フォルダとは、ネットワーク(LAN)を介して複数のパソコンやユーザーからアクセスできるように設定されたフォルダのことです。
Excelファイルや画像をチームで共有するために使われ、主に以下の3つの形式で運用されます。
- Windows共有:1台のパソコン内のフォルダを公開し、他の人がアクセスする形式。
- NAS(ナス):ネットワーク接続型のハードディスク(HDD)にデータを保存する形式。
- ファイルサーバー:専用のサーバー機で管理する形式(企業で多い)。
どのようなエラーメッセージが出るか?
アクセスできない時は、以下のようなエラーが表示されることが多いです。
- 「アクセスが拒否されました」
- 「ネットワークパスが見つかりません(0x80070035)」
- 「このネットワークリソースを使用するアクセス許可がない可能性があります」
- 「ユーザー名またはパスワードが正しくありません」
共有フォルダにアクセスできない主な原因は?
共有フォルダに繋がらない原因は、ネットワーク設定、資格情報(パスワード)、セキュリティソフトなど多岐にわたりますが、代表的なものは以下の7つです。
- ネットワークプロファイルの設定ミス(パブリックになっている)
- 共有の詳細設定が無効(ネットワーク探索がオフ)
- Windows資格情報の不整合(古いパスワードが残っている)
- SMB(通信プロトコル)のバージョン違い(古いNASで発生)
- セキュリティソフトの遮断(ファイアウォール)
- IPアドレスの変更
- 共有元のPCやNASの不具合・故障
【基本】まずは試すべき対処法は?
まずはPCの再起動や、他の端末からのアクセス確認といった基本的な切り分けを行いましょう。一時的な不具合であれば、これだけで直ることがあります。
PCとルーターを再起動する
PCやルーター(Wi-Fi機器)、NASの再起動を行ってください。長時間稼働によるメモリ不足や一時的な通信エラーが解消される場合があります。
他のPCやスマホからアクセスできるか確認する
「特定の1台だけ」が繋がらないのか、「全員(全台)」が繋がらないのかを確認します。
- 1台だけ繋がらない:そのPCの設定(資格情報やネットワーク設定)に問題があります。
- 全員繋がらない:共有元のPC、サーバー、NAS自体に問題があるか、ネットワーク全体(ハブやルーター)がダウンしています。
ネットワーク設定や共有設定を見直すには?
Windowsの設定で「パブリックネットワーク」になっていたり、「ネットワーク探索」が無効になっていたりすると、共有フォルダは見えなくなります。以下の手順で設定を確認・変更しましょう。
ネットワークプロファイルを「プライベート」にする
Wi-FiやLANの設定が「パブリック(公共)」になっていると、セキュリティが高まり共有機能が制限されます。「プライベート」に変更しましょう。
- Windows 11/10:「設定」→「ネットワークとインターネット」を開く。
- 接続中の「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリック。
- ネットワークプロファイルの種類を**「プライベートネットワーク」**に変更する。
ネットワーク探索とファイル共有を有効にする
PCがネットワーク上の他の機器を見つけられるように設定します。
- 「コントロールパネル」を開く(検索窓で検索)。
- 「ネットワークとインターネット」→「ネットワークと共有センター」→「共有の詳細設定の変更」をクリック。
- 「プライベート(現在のプロファイル)」の項目で以下をオンにする。
- ネットワーク探索を有効にする
- ファイルとプリンターの共有を有効にする
「資格情報」の削除と再登録をするには?
「ユーザー名またはパスワードが間違っています」と出る場合や、パスワードを変更した直後は、PC内に保存された古い「資格情報」が邪魔をしている可能性があります。これを削除して再登録します。
Windows資格情報の削除手順
- コントロールパネルを開き、「ユーザーアカウント」→「資格情報マネージャー」をクリック。
- 「Windows資格情報」を選択する。
- 一覧から、アクセスできない共有フォルダ(サーバー名やIPアドレス)を探してクリック。
- 「削除」をクリックして、一度情報を消去する。
- PCを再起動し、再度共有フォルダにアクセスして、正しいIDとパスワードを入力する。
「Pingは通るのにアクセスできない」場合の対処法は?
「pingコマンド」での通信テストは成功するのにフォルダが開けない場合、SMB(Server Message Block)という通信プロトコルのバージョン不一致が疑われます。
特に古いNASを使っている場合、Windows 10/11のセキュリティ強化により、古い通信規格「SMB1.0」が無効化されていることが原因です。
SMB1.0を有効化する手順(※セキュリティリスクあり)
古いNASを使うために一時的にSMB1.0を有効にする方法です。
- 検索窓に「Windowsの機能の有効化または無効化」と入力して開く。
- リストから「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を探す。
- 「SMB 1.0/CIFS クライアント」にチェックを入れて「OK」を押す。
- PCを再起動する。
※SMB1.0は脆弱性があるため、可能であればNAS側を新しい規格(SMB2.0以上)に対応させるか、買い替えを検討してください。
それでも解決しない時の相談先は?
上記の設定を見直しても解決しない場合、HDDの物理的な故障や、深刻なシステム障害の可能性があります。むやみに再起動を繰り返すとデータを完全に失う恐れがあるため、専門家への相談を検討しましょう。
重要なデータがないならメーカー修理
データが消えても良く、機器を使えるようにしたいだけなら、PCやNASのメーカーサポートに修理を依頼します。ただし、修理過程でデータは初期化されることがほとんどです。
重要なデータがあるならデータ復旧業者
「仕事のデータが入っている」「バックアップがない」という場合は、データ復旧専門業者に相談してください。論理障害(システムエラー)だけでなく、物理障害(HDD故障)にも対応でき、データを救出できる可能性が高いです。
共有フォルダへアクセスできない原因を特定して解決しよう
共有フォルダにアクセスできないトラブルは、焦らずに一つずつ原因を特定していくことが解決への近道です。まずはPCやルーターの再起動といった基本的な切り分けを行い、ネットワーク設定が「プライベート」になっているか、あるいはWindows資格情報に古いデータが残っていないかといったポイントを順に確認してみてください。
これらを設定し直しても解決しない場合、物理的な故障などの深刻なトラブルも考えられます。無理に操作を続けると大切な業務データを失う恐れがあるため、メーカーやデータ復旧業者などの専門家に相談し、安全な解決を目指しましょう。
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