- 作成日 : 2025年8月25日
ビジネスにおすすめのグループチャットアプリ10選!選び方やメリットも解説
今やビジネスに欠かせない「グループチャットアプリ」。しかし種類が多すぎて、どれを選べば良いか分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ビジネスにおすすめのチャットアプリ10選を徹底比較し、失敗しない選び方のポイントを解説します。最適なツール選びに、ぜひお役立てください。
ビジネスにおすすめのグループチャットアプリ10選
1. Slack(スラック)
開発会社や技術者の間で絶大な支持を得ているビジネスチャットツールです。
- 豊富な外部連携機能(2,000以上の外部ツールと連携可能)
- カスタマイズ性の高さ
- スレッド機能による話題の整理
- ワークフロー自動化
- 無料プラン:制限付きで利用可能
- 有料プラン:月額1,050円〜2,160円/ユーザー
適用企業 IT系企業や技術者が多い組織、カスタマイズを重視する企業
参考:AI による業務管理とプロダクティビティツール | Slack
2. Chatwork(チャットワーク)
Chatwork(チャットワーク) は、国産のビジネスチャットツールです。27万社以上の企業に導入され、ビジネスのさまざまな場面で発生するコミュニケーションを円滑にしやすくするための機能に特化しています。
- シンプルで直感的な操作性
- タスク管理機能の内蔵
- 社外との連携が容易
- 日本語サポートの充実
- 無料プラン:制限付きで利用可能
- 有料プラン:月額700円〜1,200円/ユーザー
適用企業 中小企業、IT知識が少ない組織、コストを重視する企業
参考:チャットワーク
3. LINE WORKS(ラインワークス)
LINEの操作性をビジネス向けに拡張したチャットツールです。
- LINEと同じ直感的な操作性
- 個人のLINEと連携可能
- 既読機能によるメッセージ確認
- カレンダーやアドレス帳などの付属機能
- 無料プラン:基本機能が利用可能
- 有料プラン:月額450円〜800円/ユーザー
適用企業 LINEに慣れ親しんだ従業員が多い企業、導入のしやすさを重視する組織
参考:LINE WORKS | LINEとつながる唯一のビジネスチャット
4. Microsoft Teams(マイクロソフトチームズ)
Microsoft 365(teamsあり)のライセンスに含まれるビジネスチャットツールです。teamsが含まれているMicrosoft 365を契約していれば追加コストなしで導入可能で、WordやExcel をはじめとしたMicrosoft製品とのシームレスな連携が強みです。ただし、利用中のプランによっては対象外の場合もあります。
- Microsoft 365との完全連携
- 高品質なビデオ会議機能
- 多言語対応(50以上の言語)
- 同時翻訳機能
- Microsoft 365(teamsあり)利用企業:追加費用なし
- Microsoft Teams Essentials:月額599円/ユーザー
- Microsoft 365 Business Basic:月額899円/ユーザー
- Microsoft 365 Business Standard:月額1,874円/ユーザー
適用企業 Microsoft製品を既に利用している企業、グローバル企業、大企業
参考:ビデオ会議、ミーティング、通話 | Microsoft Teams
5. Google Chat(グーグルチャット)
Google Workspaceの一部として提供されるビジネスチャットツールです。
- Google Workspaceとの完全連携
- Gmail内からの直接アクセス
- AI機能による自動提案
- 会議室予約との統合
- Google Workspace利用企業:追加費用なし
- 無料アカウント(Gmail)での利用:制限あり
適用企業 Google Workspaceを利用している企業、教育機関
参考:Google Chat – Google Play のアプリ
6. Workplace from Meta(ワークプレイス)
Meta Platforms(旧Facebook)が開発・提供するエンタープライズ向けコミュニケーションプラットフォームです。
なお、Workplace from Metaは2026年にサービス終了することが決定しています。長期的に利用できるグループチャットアプリを探している方は注意してください。
- Facebookライクな操作性
- ライブ動画配信機能
- 翻訳機能の充実
- 大規模組織向けの機能
- 月額4米ドル/ユーザー(年間契約)
適用企業 大企業、グローバル企業、情報発信を重視する組織
参考:Workplace
7. Talknote(トークノート)
AI機能を搭載した国産ビジネスチャットツールです。
- AI による従業員のエンゲージメント分析
- 社内SNS的な使い方が可能
- 豊富なテンプレート機能
- 組織の健康度を可視化
- 要問い合わせ(企業規模に応じた価格設定)
適用企業 従業員のエンゲージメント向上を重視する企業
参考:Talknote
8. Zoom Team Chat(ズームチームチャット)
ビデオ会議でおなじみのZoomが提供するチャット機能です。
- Zoomビデオ会議との完全連携
- ファイル共有機能
- 音声・ビデオメッセージ
- ゲスト参加機能
- Zoom契約者:追加費用なし
- 単体利用:要確認
適用企業 Zoomを既に利用している企業、会議が多い組織
参考:💬 Zoom Team Chat – チャットでグループ・チームと繋がる | Zoom
9. Webex Teams(ウェベックスチームズ)
Cisco が提供するコラボレーションプラットフォームです。
- 高度なセキュリティ機能
- ビデオ会議との統合
- ホワイトボード機能
- 画面共有機能
- 無料プラン:制限付き
- Webex Starter:月額1,490円/ユーザー
- Webex Business:月額2,200円/ユーザー
- Webex Enterprise:要見積もり
適用企業 セキュリティを重視する企業、大企業
参考:Webex
10. Rocket.Chat(ロケットチャット)
オープンソースのチャットプラットフォームです。
- オープンソースによる高いカスタマイズ性
- オンプレミス導入可能
- 豊富な統合機能
- コミュニティサポート
- オープンソース版:無料
- Pro(クラウド版):月額8米ドル/ユーザー
適用企業 高度なカスタマイズが必要な企業、オンプレミス環境を重視する組織
参考:Rocket.Chat
企業規模・業種別の選び方
小規模企業(従業員数50名以下)
小規模企業では、導入コストと操作性のシンプルさが重要な選定基準となります。
- Chatwork – 国産で日本語サポートが充実、コストパフォーマンスが良い
- LINE WORKS – 教育コストがほぼゼロ、無料プランも充実
初期投資を抑えながら効果的にコミュニケーション改善を図りたい場合は、まず無料プランから始めて段階的に機能を拡張していく方法が推奨されます。
中規模企業(従業員数50名〜500名)
成長段階にある中規模企業では、拡張性とセキュリティのバランスが重要です。
- Slack – 成長に合わせて機能拡張が可能、外部連携が豊富
- Microsoft Teams – 既存のOffice環境との統合でコスト効率が良い
部門横断的なプロジェクトが増える段階では、チャンネル管理やワークフロー機能が充実しているツールを選択することが成功の鍵となります。
大規模企業(従業員数500名以上)
大規模企業では、セキュリティ、統制、グローバル対応が最重要課題です。
- Microsoft Teams – エンタープライズグレードのセキュリティと管理機能
- Slack Enterprise Grid – 大規模組織向けの統制機能
複数拠点やグローバル展開を行っている企業では、多言語対応と統一されたコミュニケーション基盤の構築が不可欠です。
業種別の特性
IT・開発系企業
技術者が多い環境では、カスタマイズ性と外部ツール連携を重視します。Slackが第一選択肢となることが多く、GitHubやJiraなどの開発ツールとの連携により、開発効率の向上が期待できます。
サービス業・飲食業
現場スタッフが多い業種では、スマートフォンでの使いやすさが重要です。LINE WORKSは、アルバイトスタッフでも直感的に使える操作性が評価されています。
製造業・建設業
現場と事務所の情報共有が重要な業種では、画像や動画の共有機能に加え、位置情報機能が役立ちます。Microsoft TeamsやWorkplace from Metaが適しています。
金融・法律関係
高度なセキュリティが求められる業種では、コンプライアンス対応とログ管理機能が充実したツールが必要です。Microsoft TeamsやWebex Teamsが推奨されます。
グループチャットのメリット
ビジネスにおいてグループチャットを導入することで、企業は以下のようなメリットを得られます。
1. 情報共有の高速化
ビジネスチャットツールを使用すれば、場所を問わずにコミュニケーションをとることができます。これにより、リモートワークや異なるオフィス間でもスムーズな情報のやり取りが実現します。
社内外のメンバーとリアルタイムでコミュニケーションが取れるため、意思決定のスピードが飛躍的に向上します。緊急性の高い案件や、迅速な対応が求められる業務において、その効果は特に顕著に表れます。
2. チームワークの強化
グループチャット機能により、複数のメンバーと同時にディスカッションを進めることができます。プロジェクトごとやチームごとにグループを作成することで、関係者全員が同じ情報を共有でき、認識の齟齬を防げます。
3. ナレッジ蓄積と検索機能
多くのビジネスチャットツールには、過去のチャット履歴を保存し検索可能な機能があります。これにより、重要な情報を後から確認することが容易になり、業務の進行に役立てることができます。
過去のやりとりを簡単に検索できるため、ナレッジの蓄積と活用が促進されます。新しいメンバーが参加した際も、過去の経緯を素早く把握できるため、引き継ぎ作業の効率化にもつながります。
4. セキュリティと権限管理
ビジネス用途に特化したチャットツールは、セキュリティ面での要件が厳格であるため、機密情報の取り扱いも安全です。多くのツールは暗号化技術を採用しており、外部からの不正アクセスを防ぐ仕組みが整っています。
企業向けに設計されているため、データ暗号化、アクセス権限の設定、ログ管理など、セキュリティ機能が充実しています。機密情報を扱う企業でも安心して利用できる環境が整備されています。
自社に合ったグループチャットアプリを活用しよう
ビジネスでのグループチャットアプリの選択は、企業の生産性向上と競争力強化に直結する重要な投資判断です。自社の規模、業種、技術レベル、予算に応じて最適なツールを選択し、適切な導入プロセスを経ることで、大きな効果が期待できます。
重要なのは、ツールの機能だけでなく、組織の文化や働き方に適合するかどうかを総合的に判断することです。まずは無料プランやトライアル期間を活用して実際の使用感を確認し、段階的に導入を進めることが成功への近道となります。
デジタル変革が加速する現代において、効率的なコミュニケーション基盤の構築は企業存続の必須条件です。本記事で紹介したポイントを参考に、自社に最適なビジネスグループチャットアプリを見つけて、組織のコミュニケーション改革を実現してください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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