- 作成日 : 2025年8月25日
最強のオンラインストレージ12選!用途別選び方も解説
業務効率化に不可欠なオンラインストレージの最強12選を徹底比較。
Google Drive、Dropbox、Microsoft OneDrive、Boxなど主要サービスの容量・料金・セキュリティを詳細分析し、個人利用から企業導入まで用途別の選び方を解説します。
目次
オンラインストレージとは
オンラインストレージとは、インターネット上にデータを保存・保管できるクラウドサービスです。クラウドストレージとも呼ばれ、パソコンやスマートフォンなどのデバイスからアクセスでき、重要なファイルやデータを安全に保管することができます。
従来の物理的なローカルストレージに比べて、スケーラビリティと柔軟性に優れており、データのバックアップや共有、同期など、さまざまな用途に使用できます。特に、リモートワークやチームでのプロジェクトにおいて、効率的なコラボレーションを実現する現代のデジタルライフスタイルには不可欠なツールとなっています。
オンラインストレージは、従来のデータ保存方法と比較して圧倒的な優位性を持っています。
USBメモリや外付けHDDは物理的な持ち運びが必要で、紛失や破損のリスクがあります。また、データを共有するには手渡しや郵送といった物理的な手段に依存します。
ローカルフォルダはデータが保存されている端末からしかアクセスできず、複数デバイス間での連携に制限があります。
ファイル転送サービスは一時的な共有には適していますが、継続的なデータ管理や同期機能を持たないため、日常的な業務利用には不向きです。
これらの課題を解決し、どこからでもアクセス可能で安全性と利便性を両立したのがオンラインストレージです。
最強のオンラインストレージ12選
1. Google Drive(グーグルドライブ)
Googleが提供する最も普及率の高いオンラインストレージです。
- 無料で15GBまで利用可能
- Googleアカウントがあれば即座に利用開始
- Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドとの完全連携
- 強力な検索機能とAI活用
- 無料プラン:15GB
- Google One 100GB:月額290円
- Google One 200GB:月額440円
- Google One 2TB:月額1,450円
適用ユーザー 個人利用から中小企業まで幅広く対応。特にGoogleサービスを多用するユーザーや教育機関に最適
参考:クラウド ストレージのアップグレードのプランと料金 – Google One
2. Microsoft OneDrive(ワンドライブ)
Microsoftが提供するクラウドストレージで、Office製品との連携が強力です。
- Microsoft Office完全統合
- Windows環境での高い親和性
- 5GBの無料容量
- リアルタイム共同編集機能
- 無料プラン:5GB
- Microsoft 365 Basic:月額260円
- Microsoft 365 Personal:月額2,130円(1TB + Office)
- Microsoft 365 Business Standard:月額1,874円/ユーザー
適用ユーザー Microsoft Office利用企業、Windows環境中心の組織、既存のMicrosoft製品との統合を重視する企業
参考:個人用のクラウド ストレージ – Microsoft OneDrive
3. Dropbox(ドロップボックス)
ファイル同期の先駆者として高い信頼性を誇るプレミアムサービスです。
- 業界最高水準のファイル同期技術
- 2GBの無料容量(紹介で最大16GBまで拡張)
- 高度なバージョン管理機能
- 1,000以上の外部アプリとの連携
- 無料プラン:2GB
- Dropbox Plus:月額1,200円(2TB)
- Dropbox Professional:月額2,000円(3TB)
- Dropbox Business Standard:月額1,500円/ユーザー(5TB)
適用ユーザー IT企業、クリエイティブ業界、高度なファイル同期が必要な専門職
参考:Dropbox.com
4. Box(ボックス)
企業向けに特化した高セキュリティオンラインストレージです。
- エンタープライズグレードのセキュリティ
- 個人プラン100GB:月額1,320円
- 容量無制限プランあり
- 細かなアクセス権限設定
- Personal Pro:月額1,320円(100GB)
- Business:月額1,980円/ユーザー(容量無制限)
- Business Plus:月額3,300円/ユーザー(容量無制限)
- Enterprise:月額4,620円/ユーザー(容量無制限)
適用ユーザー 大企業、金融・医療・法律関係、高度なセキュリティ要件を持つ組織
参考:AIが支援するセキュアなコンテンツ管理、ワークフロー、コラボレーション
5. iCloud(アイクラウド)
Apple製品ユーザーに最適化されたクラウドストレージです。
- Apple製品間のシームレス同期
- 無料で5GB利用可能
- 写真や動画の自動バックアップ
- ファミリー共有機能
- 無料プラン:5GB
- iCloud+ 50GB:月額150円
- iCloud+ 200GB:月額450円
- iCloud+ 2TB:月額1,500円
適用ユーザー iPhone、iPad、Macユーザー、Apple製品で統一された環境を利用する個人・企業
参考:iCloud
6. Amazon Photos(アマゾンフォト)
Amazonが提供する写真・動画用のクラウドストレージサービスです。
- Amazonプライム会員は写真無制限保存
- 5GBの無料容量
- AWS技術基盤による高い可用性
- 無料プラン:5GB
- 100GB:月額250円
- 1TB:月額1,300円
- 2TB:月額2,600円
適用ユーザー Amazonプライム会員、写真・動画の大量保存が必要なユーザー
7. MEGA(メガ)
プライバシーとセキュリティに特化したオンラインストレージです。
- 無料で20GB利用可能(登録特典含む)
- エンドツーエンド暗号化
- ニュージーランド本拠の高いプライバシー保護
- 大容量プランのコストパフォーマンス
- 無料プラン:10GB
- Pro I:月額1,424円(3TB)
- Pro II:月額2,848円(10TB)
- pro III:月額4,272円(20TB)
適用ユーザー プライバシー重視のユーザー、大容量を安価で利用したい個人・小規模事業者
8. pCloud(ピークラウド)
ヨーロッパ発の高機能オンラインストレージです。
- 最大10GBの無料容量
- 買い切りライフタイムプランあり
- 高度な暗号化機能(pCloud Crypto)
- メディアストリーミング機能
- 無料プラン:10GB
- Premium 500GB:月額4.99アメリカドル
- Premium Plus 2TB:月額9.99アメリカドル
- ライフタイム 2TB:買い切り399アメリカドル
適用ユーザー 長期利用を前提とする個人・企業、メディアファイルを多く扱うクリエイター
参考:pCloud
9. 楽天ドライブ
楽天が提供する国産オンラインストレージです。
- 楽天会員なら簡単開始
- 楽天モバイル会員なら無料で50GB利用可能
- Web版のMicrosoft 365を利用可能
- 楽天サービスとの連携
- 楽天ドライブPRO:月額800円
- 楽天ドライブビジネス:月額1,200円/メンバーごと
適用ユーザー 楽天サービス利用者、国産サービスを重視する個人・企業
参考:楽天ドライブ – 高速ファイル送信及びクラウドストレージサービス
10. Yahoo!ボックス
Yahoo! JAPANが提供するストレージサービスです。Yahoo!かんたんバックアップアプリでアップロードしたデータの保存と参照・閲覧が行えます。
- Yahoo! JAPAN IDで利用可能
- 5GBの無料容量
- 日本語サポート充実
- Yahoo!メールとの連携
- 無料プラン:5GB
- LYPプレミアム会員:容量無制限
適用ユーザー Yahoo!サービス利用者、日本語サポートを重視するユーザー
11. DirectCloud-BOX
国産企業向けクラウドストレージです。
- 日本のデータセンター
- 高度なセキュリティ機能
- 企業向け管理機能充実
- 24時間365日サポート
- スタンダード:月額36,000円(500GB)
- アドバンスド:月額60,000円(1TB)
- ビジネス:月額108,000円(4TB)
- プレミアム:月額216,000円(12TB)
- エンタープライズ:要問い合わせ
適用ユーザー 日本企業、厳格なセキュリティ要件を持つ組織、国内サポートを重視する企業
参考:DirectCloud
12. セキュアSAMBA
中小企業向けファイル共有サービスです。
- 低価格で高機能
- アクセスログ機能
- ウイルスチェック機能
- 直感的な操作性
- フリー:無料(1GB)
- スタンダード:月額25,000円(300GB)
- ビジネス:月額35,000円(500GB)
適用ユーザー 中小企業、コストを抑えたい組織、シンプルな操作性を求めるユーザー
参考:セキュアSAMBA
オンラインストレージの用途別選び方ガイド
個人利用、または会社の規模によってもおすすめのオンラインストレージは変わります。
個人利用向け最強オンラインストレージ
バランス重視なら
Google Driveが最もバランスの取れた選択です。15GBの大容量無料プランに加え、Googleサービスとの完全連携により、ドキュメント作成から写真管理まで一元化できます。
コスト重視なら
MEGAの10GB無料プランが魅力的です。プライバシー保護も強固で、個人の重要データを安心して保存できます。
Apple製品ユーザーなら
iCloudが最適です。デバイス間の自動同期により、シームレスなデータ管理を実現します。
中小企業向け最強オンラインストレージ
Microsoft OneDrive
既存のOffice環境がある企業に最適です。追加費用を抑えながら高機能なクラウドストレージを導入できます。
Google Drive
教育機関や新興企業に推奨されます。コラボレーション機能が充実しており、チームワークの向上に直結します。
セキュアSAMBA
コストパフォーマンスを重視する中小企業に適しています。必要十分な機能を低価格で提供します。
大企業向け最強オンラインストレージ
Box
大企業のファーストチョイスです。エンタープライズグレードのセキュリティと細かなアクセス制御により、厳格なガバナンス要件にも対応できます。
Dropbox Business
技術系企業や高度なファイル管理が必要な組織に最適です。先進的な同期技術と豊富な外部連携により、生産性を最大化します。
Microsoft OneDrive
既存のMicrosoft環境を活用する大企業に推奨されます。統合されたセキュリティ管理と運用効率の向上を実現します。
業種別最適オンラインストレージ
IT・開発系企業
高度なファイル同期とバージョン管理が重要です。Dropboxの先進技術とGitHubなどの開発ツールとの連携が威力を発揮します。
クリエイティブ業界
大容量ファイルの取り扱いが頻繁な業界では、Dropboxの高速同期技術やpCloudのメディアストリーミング機能が有効です。
金融・医療・法律
厳格なセキュリティ要件を満たすBoxやDirectCloud-BOXが適しています。コンプライアンス対応とアクセス制御の充実が決定要因となります。
教育機関
Google DriveのGoogle Workspace for Educationは、コスト効率と教育向け機能の両方を満たします。学生・教職員間のコラボレーションが円滑に行えます。
オンラインストレージのセキュリティ比較
それぞれのオンラインストレージのセキュリティについて解説します。
暗号化技術
最高水準のセキュリティを提供するのはMEGAとpCloudです。エンドツーエンド暗号化により、サービス提供者でさえユーザーデータにアクセスできません。
企業グレードのセキュリティを持つBox、Dropbox、Microsoft OneDrive、Google Driveは、AES256暗号化と厳格なアクセス制御を提供します。
アクセス制御機能
Boxは7段階のアクセス権限設定が可能で、最も細かな制御ができます。部署間やプロジェクト間での情報共有において、必要最小限のアクセス権限を設定できます。
Dropboxはファイルごとの詳細な権限設定と有効期限管理により、時限的なアクセス制御を実現しています。
Microsoft OneDriveはActive Directoryとの連携により、既存の企業セキュリティポリシーをそのまま適用できます。
コンプライアンス対応
Boxは医療(HIPAA)、金融(SOX法)、政府機関などの厳格な規制要件に対応済みです。
Microsoft OneDriveはISO27001、SOC2など多数の国際認証を取得しており、グローバル企業の要件を満たしています。
Google Driveは教育機関向けのFERPA、企業向けのGDPRなど、幅広いコンプライアンス要件に対応しています。
オンラインストレージの料金比較
オンラインストレージは、それぞれ異なる料金プランにて使用することができます。では最もコストパフォーマンスが高いのはどのオンラインストレージなのか、比較して解説します。
1GBあたりの単価比較
最もコストパフォーマンスが高いのはDropboxで、大容量プランでは1GBあたり約0.6円という破格の料金を実現しています。
主要サービスの比較(2~3TBプランベース)
サービス名 | 月額料金 | 1GBあたりの料金 |
---|---|---|
MEGA Pro I(3TB) | 2,424円 | 約0.8円 |
Google Drive(2TB) | 1,450円 | 約0.7円 |
Dropbox(2TB) | 1,200円 | 約0.6円 |
iCloud+ 2TB(2TB) | 1,500円 | 約0.7円 |
無料プラン比較
最大容量はGoogle Driveの15GB、次いでMEGAやpCloudの10GBとなります。
実用性を考慮すると、Google DriveとMicrosoft OneDriveが他サービスとの連携により実質的な価値が高くなります。
法人向けプランの投資対効果
Boxは高額ですが、エンタープライズ機能とセキュリティを考慮すると大企業には妥当な投資です。
Google DriveとMicrosoft OneDriveは既存のビジネススイートとの統合により、単体料金以上の価値を提供します。
オンラインストレージのメリット
オンラインストレージには様々なメリットがあります。
場所を選ばないアクセス性
ネット環境さえあればどこからでも利用できるため、外出先や社外のPCからでもアクセス可能です。リモートワークが普及した現在において、この特性は業務継続性の確保に不可欠な要素となっています。
自動バックアップとデータ保護
クラウド上のストレージにバックアップがあるため、万が一PCが故障した時でもデータ消失の心配がありません。多くのサービスでは複数拠点のサーバーにデータを複製しており、災害時にも高い復旧能力を持ちます。
シームレスなファイル共有と共同編集
ファイルを保存できるだけでなく、簡単にファイル共有・共同編集ができる点も大きなメリットです。インターネットに接続していれば、PC・スマホ・タブレットからアクセス可能で、編集するとリアルタイムで変更点が反映されます。
サーバー管理業務の削減
自社サーバーからオンラインストレージに移行する場合、サーバーの管理業務が不要となります。セキュリティやサーバー管理は提供企業が行うため、ユーザー側で対応する必要がなくなり、システム担当者を本来の業務に集中させることができます。
コスト効率の改善
物理的なハードウェアの購入や保守費用と比較して、月額制のオンラインストレージは初期投資を抑えながら必要な分だけ容量を確保できます。事業の成長に合わせてスケールアップやダウンが容易な点も経済的メリットとなります。
自社にとって最強なオンラインストレージ選択しよう
オンラインストレージの選択は、単なる容量と価格の比較だけでは十分ではありません。利用目的、組織規模、セキュリティ要件、既存システムとの統合性など、多角的な視点から検討する必要があります。
この記事で紹介した12のサービスから、あなたの要件に最も適したオンラインストレージを選択し、デジタル変革の第一歩を踏み出してください。適切な選択と運用により、データ管理の効率化と業務生産性の向上を実現できることでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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