- 作成日 : 2025年3月31日
Microsoft Plannerとは?ガントチャートの表示やタスク作成を解説
Microsoft Plannerは標準機能でガントチャートを直接表示できませんが、工夫次第でタスクの進捗を視覚的に把握できます。本記事では、Microsoft Plannerでのタスク作成方法や、ガントチャートの表示方法について詳しく解説します。プロジェクト管理をスムーズに進めるための参考にしてください。
目次
Microsoft Plannerとは?

出典:Microsoft Microsoft Planner
Microsoft Plannerは、Microsoft 365の一部として提供されるプロジェクト管理ツールです。チームでのタスク管理や進捗の追跡を効率的に行えるほか、直感的なインターフェースで誰でも簡単に利用できます。タスクは進行中、完了、保留などのステータスに分けて管理でき、プロジェクト全体を可視化するのに役立ちます。
また、Microsoft Plannerは中小規模のチームやプロジェクト向けに設計されており、チームメンバー同士でタスクを共有したり、進行具合を確認したりできる点が強みです。さらに、Microsoft Teamsなど他のMicrosoft 365サービスと統合されており、他のツールと組み合わせることでより効果的に活用できます。
なお、Microsoft Plannerは有料プランの一部機能として提供されているため、以下いずれかのプランに加入するか、買い切り型の購入が必要です。
| 種類 | プラン名 | 料金 |
|---|---|---|
| Microsoft 365(サブスクリプション) | Microsoft 365 Business Basic | 月額1,079円 / ユーザー |
| Microsoft 365 Business Standard | 月額2,249円 / ユーザー | |
| Microsoft 365 Business Premium | 月額3,958円 / ユーザー | |
| Microsoft Planner(単独サブスクリプション) | Planner Plan 1 | 月額1,499円 / ユーザー |
| Project Plan 3 | 月額4,497円 / ユーザー | |
| Project Plan 5 | 月額8,245円 / ユーザー | |
| Microsoft Planner(買い切り型) | Project Standard 2024 | 120,780円 |
| Project Professional 2024 | 210,490円 |
プロジェクト向けのタスク管理
Microsoft Plannerは、タスクを「リスト」「ボード」「グラフ」「予定表」などの形式で表示し、チームの作業状況を直感的に把握できるのが特徴です。特に「ボード」ビューでは、各タスクをドラッグ&ドロップで移動でき、進行状況を簡単に更新できる点がメリットです。
また、タスクごとに担当者の割り当てや期限の設定ができるため、プロジェクトの進捗をスムーズに把握・管理できます。「グラフ」ビューを活用すれば、タスクの進捗状況や担当者ごとの作業量を視覚的に確認でき、業務の偏りを防ぐのにも役立ちます。
タスクを明確に整理し、チーム全体でスムーズに進行できるのがMicrosoft Plannerの強みです。
Microsoft 365のアプリと連携
Microsoft Plannerは、Microsoft 365のさまざまなアプリとシームレスに連携できるのが特徴です。特に、Microsoft Teamsとの統合が優れており、Plannerで作成したタスクをTeams内で直接管理できます。コミュニケーションを取りながらタスクを確認・更新できるため、作業の流れを止めることなく、効率的に進められるのがメリットです。
また、PlannerのタスクをOutlookカレンダーにエクスポートすることで、締切やスケジュールを一元管理できます。タスクの締切をうっかり忘れるリスクを減らし、スケジュール管理をスムーズに行える点は大きな魅力でしょう。
さらに、Excelへのタスクエクスポートや、OneDriveのファイルをPlannerに添付してチームで共有する機能もあり、Microsoft 365アプリとの親和性が高い点が強みです。Microsoft製アプリの統一された操作性により、複数のツールを行き来せず、スムーズに業務を進められます。
PlannerとToDoの違い
Microsoft PlannerとMicrosoft To Doは、それぞれ異なる目的に特化したタスク管理ツールです。
Plannerはチームやプロジェクト向けに設計されており、複数のメンバーでタスクを共有し、進捗を管理できます。タスクには詳細やサブタスクを設定でき、期限管理もしっかり行えます。
一方、To Doは個人向けのツールで、タスクをリスト化して期限やリマインダーを設定できますが、チームとのタスク共有機能はありません。シンプルな操作で個人のタスク管理に最適です。
Plannerはチーム向け、To Doは個人向けのタスク管理に特化しているため、目的に応じて使い分けることが重要です。
Microsoft Plannerのプランの作成方法
Microsoft Plannerでプランを作成すると、タスクの整理や進捗の把握が簡単に行えます。
まず、Microsoft Plannerのダッシュボードにアクセスし「新しいプランの作成」を選択します。その後、プラン名や説明を入力し、プライバシー設定(公開またはプライベート)を選びましょう。
プラン作成後は「バケット」を追加してタスクを整理できます。バケットは、プロジェクトのフェーズやカテゴリーごとにタスクを分けて管理する機能です。各バケットにタスクを追加し、期限や担当者を設定できます。
最後に、チームメンバーを招待して共同作業を始め、タスクの進行状況をリアルタイムで共有すれば、プロジェクト管理がさらに効果的になります。
Microsoft Plannerのタスクの追加方法
Microsoft Plannerでは、タスクを直感的に追加でき、効率的な管理が可能です。
まず、作成したプランを開き、タスクを追加したいバケットへ移動します。「+タスクを追加」ボタンをクリックすると、タスク作成用のウィンドウが表示されるので、タスク名を入力し、必要な詳細情報を設定しましょう。
タスクには期限や優先度を設定でき、担当者の割り当ても可能です。また、関連するファイルやリンクを添付することで、必要な情報を一元管理できます。さらに、コメント欄を活用すれば、チームメンバーとのコミュニケーションもスムーズに進められます。
Microsoft Plannerのガントチャートとは?
プロジェクト管理では、タスクの進行状況を視覚的に把握できるガントチャートが重要な役割を果たします。ガントチャートは、タスクの開始日・期限・進捗を棒グラフ形式で表示するツールで、プロジェクト全体のスケジュールを一目で確認できます。
しかし、Microsoft Plannerには標準機能としてガントチャートが搭載されていません。そのため、Plannerでガントチャートを活用するには、表示方法の工夫や代替手段の検討が求められます。
Microsoft Plannerでガントチャートを表示する方法や、利用可能な代替ツールについて解説します。
Microsoft Plannerでガントチャートを表示するには?
Microsoft Plannerにはガントチャート機能は標準搭載されていませんが、「予定表」ビューを使うことで、タスクの進捗を視覚的に管理できます。
「予定表」タブを選ぶと、カレンダー上にタスクが表示され、表示単位を「週」または「月」に切り替えて確認できます。タスク名をクリックすると詳細を確認・編集できますが、ガントチャートのような期間表示や依存関係の設定はできません。
ガントチャートとは異なりますが、プロジェクト全体のスケジュールを把握するのに役立ちます。
Microsoft Planner以外のMicrosoftサービスでガントチャートを作成する方法
Microsoft Planner単体ではガントチャートの作成が難しいため、Microsoftの他のツールを活用する方法も検討しましょう。特にExcelは、無料で簡単にガントチャートを作成できる便利なツールです。
Excelを使ったガントチャート作成方法について詳しく解説します。
Excelテンプレート
Microsoft Excelには、ガントチャートを簡単に作成できるテンプレートがあり、タスク管理を視覚化するのに役立ちます。
まず、Microsoftの公式テンプレートサイトで検索窓に「ガントチャート」と入力し、テンプレートをダウンロードしてください。その後、タスク情報を入力するだけで簡単に利用できます。
テンプレートは無料で提供されており、プロジェクトの内容に合わせてカスタマイズ可能です。ただし、Excelで作成したガントチャートはタスクと連動していないため、変更があった場合には手動で更新する必要がある点に注意が必要です。
参考:Microsoft 365 インスピレーションを与えるデザインを作成する
Microsoft Plannerでガントチャートを表示させる方法まとめ
Microsoft Plannerでは、標準機能でガントチャートを表示することはできませんが、タスクの進捗やスケジュールを管理する方法はいくつかあります。例えば、「予定表」ビューを活用すれば、タスクの期限や進行状況をカレンダー形式で確認できます。また、Microsoft Excelのガントチャートテンプレートを使って、PlannerのタスクをExcelに転記し、進捗状況をグラフ化する手段も有効です。
これらの方法を組み合わせて、効率的にタスク管理を行いましょう。
この記事をお読みの方におすすめのガイド5選【部署別紹介】
最後に、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
経理担当者向け
①Excel関数集 32選まとめブック
経理担当者の方をはじめ、ビジネスパーソンが知っておきたい便利なExcel関数集を初級~上級までギュッと網羅。新人社員の研修用などにもお使いいただけます。Google スプレッドシートならではの関数もご紹介しています。
②勘定科目・仕訳辞典(税理士監修)
勘定科目・仕訳に関する基本知識、および各勘定科目の仕訳例を具体的かつ網羅的にまとめた、50ページを超えるガイドを無料で提供しております。お手元における保存版としてでだけでなく、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。
人事労務担当者向け
①入社・退職・異動の手続きガイドブック
書類の回収・作成・提出など手間のかかる入社・退職・異動(昇給・昇格、転勤)の手続き。
最新の制度をもとに、よくある質問やチェックポイントを交えながら、各手続きに必要な情報をまとめた人気のガイドですす。
②社会保険・労働保険の手続きガイド
企業において社会保険および労働保険の加入・喪失手続きは必ず発生し、手続きを誤れば保険事故が発生した際に従業員が不利益を被る可能性があります。
各保険の基本的な手続き方法を入社・退職・異動のシーン別にギュッとまとめた分かりやすいガイドです。
総務・法務担当者向け
契約書ひな形まとめ30選
業務委託契約書や工事請負契約書…など各種契約書や、誓約書、念書・覚書、承諾書・通知書…など、使用頻度の高い30個のテンプレートをまとめた、無料で使えるひな形パックです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
Zoomで資料共有する方法は?iPadからの画面共有やできない原因を解説
Web会議ツールとして数多くの企業が利用しているZoomには、資料を共有する便利な機能があります。iPadやiPhoneなどのモバイル端末からも資料を共有できるため、外出先でもスムーズな会議が可能です。 本記事では、Zoomで資料共有する方…
詳しくみるカンバンボードとは?メリットや作り方をわかりやすく解説
タスクの進捗の視覚化は、プロジェクト管理において必須です。カンバンボードは、タスクの可視化を実現し、優先順位付けや業務の整理を簡単にします。この記事では、カンバンボードを利用するメリットや作成方法について案内します。 カンバンボードとは カ…
詳しくみるカスタマーサクセス ツールとは?メリットや機能、選び方を紹介
近年ではSaaSやサブスクリプション型サービスの提供が増えており、顧客の継続利用が企業の持続的な成長のために欠かせない要素となっています。そこで注目されているのが、顧客に能動的に働きかけ、顧客満足度の向上や継続的な利用を促すカスタマーサクセ…
詳しくみる無料で使える社内掲示板アプリを紹介|社内掲示板のメリットは?
社内掲示板は、従業員間の業務連絡やスケジュール共有を目的としたオンラインツールです。従来のアナログなホワイトボードや壁掛けの掲示板に代わり、デジタル化が進む中でオンラインツールの利用が広がっています。 DX化やリモートワークの普及に伴い、情…
詳しくみる無料ファイル転送サービスおすすめ7選!有料との違いや安全性を解説
ファイル転送サービスとは、Webサイト上でファイルの送受信ができるものです。Webサイトにファイルをアップロードし、発行されるURLを受信者に渡すことで、ダウンロードできます。 本記事では、無料のファイル転送サービスの選び方や、おすすめのサ…
詳しくみるJoplin(ジョプリン)とは?特徴と使い方、Evernoteからの移行を紹介
Joplin(ジョプリン)は、無料で使用できるノート作成アプリです。マークダウン機能があるほか、プラグイン機能で自由にカスタマイズしたり、クラウドサービスと同期してマルチデバイスで使用したりと、多様な使い方ができます。 この記事ではJopl…
詳しくみる



