• 作成日 : 2025年3月3日

【中小企業向け】無料から使えるプロジェクト管理ツール12選を比較!

プロジェクト管理ツールは、タスク管理やスケジュール管理、予算管理などプロジェクトに関する各種情報を管理できるツールです。

この記事ではプロジェクト管理ツールの概要やツールを選ぶ上での比較ポイントなどを紹介しています。業務効率化のためにツールを導入したい方などはぜひ参考にしてください。

目次

プロジェクト管理ツールの目的とは?

プロジェクト管理ツールは、その名の通り各種プロジェクトを管理するためのツールです。進捗状況やタスクなどプロジェクトに関する様々な情報を一元管理することで,より効率よくプロジェクトを進められます。

ここではプロジェクト管理ツールを使用する主な目的について解説します。

プロジェクトの進捗を可視化

プロジェクト管理ツールの主な目的はプロジェクトの進捗状況を可視化し、把握・管理しやすくすることです。

ツールによって機能は異なりますが、タスク管理機能やガントチャート作成機能、情報共有機能など様々な機能が備わっており、進捗状況がわかりやすくなります。進捗状況がわかれば、作業が遅れているのか、誰かに負担がかかっていないか、といった点も把握しやすくなり、プロジェクト管理がスムーズに行えます。

タスク漏れ・遅延の防止

タスク管理機能を備えているツールが多いため、ツールを活用することでタスク漏れや遅れの防止が可能です。誰がどのタスクを担当するのかそれぞれ割り当てができ、タスクの期日も設定できるため、どのタスクが済んでいるのか、どれがまだなのか、誰が空いているのかといったことが把握しやすくなり、結果的に漏れや遅延も発生しにくくなります。

プロジェクトの情報共有

プロジェクト管理ツールでは、画像やワード・エクセルなどの各種ファイルを添付・共有できるため、情報共有を目的とした利用も可能です。たとえば、議事録をワードで作成して共有することもできます。

また、権限付与をすることで社外のメンバーがアクセスできるツールもあるため、メール添付で共有するよりもスムーズで、宛先間違いなどが起こらないため安心して共有できます。

収支や予算の管理

プロジェクトや案件別の予算や実績の管理、比較なども行えます。ツールの中には、当初予定や着地見込み、最終結果といったプロジェクトの各段階に応じてモニタリングできるツールもあるため、それらを確認・比較することで収支や予算を把握しやすくなっています。

コミュニケーションの効率化

プロジェクト管理ツールの多くは、ツール内でメッセージをやり取りしたりコメントを残したりできるため、コミュニケーションをより効率的に取れるようになります。別途チャットツールなどを用意する必要がない点は、大きな魅力だといえます。

また、ファイルの添付などもできるため、資料を共有しコミュニケーションをとることも可能です。

プロジェクト管理ツールの主な機能

ここではプロジェクト管理ツールにはどのような機能が備わっているのか解説します。自社のニーズに合う機能があるかどうかチェックしてみてください。

タスクの割り当て

先ほども触れたように、プロジェクト管理ツールではタスクの割り当てが可能です。タスクは単体で完了するものもあれば、他のタスクと関連しているものもあるため、タスクを適切に割り当て、管理することは仕事を進める上で非常に重要です。

ツールを使って割り当てと管理ができれば、タスク管理の負担が軽減されるでしょう。

スケジュール管理

スケジュールの管理も、プロジェクト管理ツールで行えます。納期を守るためにはスケジュールの適切な管理が必要不可欠です。ツール内でスケジュールを登録・管理できれば、メンバー全員でスケジュールを共有しつつ、各タスクの締め切りなども確認できるため、抜け漏れが起こりにくくなります。

進行状況の可視化

スケジュール管理と合わせて活用したいのが、ガントチャートの作成による進行状況の可視化です。これは、各タスクに関する開始・終了・進捗状況・工数といった各種情報が一目でわかるようになっているものです。

どのタスクが未着手で、どれが完了済みなのか、といった情報をスムーズに把握できれば、タスク管理・進捗状況管理も行いやすくなります。

リソースの配分

プロジェクトチームや部署内のメンバーに対するリソース配分を行うこともできます。具体的には、メンバーそれぞれがどのくらいの業務を抱えていて、忙しいのか、比較的手が空いているのかといった状況をすぐに確認することで、適切なリソース配分が可能です。

業務においては特定の人に作業が集中してしまうケースもあるため、適切なリソース配分を行うことで負担軽減にもつなげられるでしょう。

コミュニケーション

プロジェクト管理ツールには、チャットやコメントによるコミュニケーション機能がついています。ファイルの共有もできるため、業務で使用するファイルの受け渡しもツール内で完結します。

そのほかにも、掲示板機能がついたものであれば、情報交換やディスカッションなどコミュニケーションの活性化につなげられます。

データ分析

ツールによっては、メンバーが入力したデータを自動で集計し分析してくれるデータ分析機能を備えているケースもあります。データからグラフや報告書などの作成が行えるため、データの可視化が可能です。

また、データに基づいて売り上げやコストの分析などを行えるケースもあるため、コスト管理に活用することもできるでしょう。

中小企業が選ぶプロジェクト管理ツールの比較ポイント

ここでは、中小企業で働く方に向けて、プロジェクト管理ツールを選ぶ際のポイントを紹介します。自社にあったツールを選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。

クラウド型かオンプレミス型か

ツールを選ぶ上でポイントとなるのがクラウド型とオンプレミス型のどちらを選ぶかです。

クラウド型はインターネット経由で使用するサービスで、インターネット環境があればどこからでも利用可能です。一方のオンプレミス型は自社内にサーバーを構築して使用します。

それぞれメリット・デメリットが異なるため、自社の業務環境に適したのはどちらなのか検討する必要があります。

従量課金型か月額固定型か

料金体系は大きく分けて従量課金型と月額固定型に分かれます。

従量課金型は使用量に応じて料金が発生するため、閑散期はコストを抑えやすい特徴があります。一方の月額固定型は、その名の通り毎月の料金が固定されているため、使用料を気にせずに使えて、コストを事前に把握しやすい点が特徴です。

試用期間・無料プランがあるか

試用期間や無料プランがついているツールなら、お試しで利用した上で契約を結ぶかどうかを判断できます。優れたツールが必ずしも自社に合うとは限らないため、無料プランなどで気軽にお試しができるかどうかは、重要なポイントです。

必要な機能があるか

ツールによって備えている機能が異なるため、自社の業務に必要な機能があるかどうかをチェックしておきましょう。

多機能であることが優先されるわけではありません。機能が多くても自社で使用しないものばかりだと、コストだけが高くなる可能性もあるため、何が必要なのか事前に確認しておきましょう。

予算感はどうか

コストが自社の予算に適しているかどうかもポイントの一つです。

コストはユーザー数やプランによって異なるケースが一般的です。一方で、料金が安いと使用できる機能に制限があるケースが多くなります。そのため、総合的にみて自社にとって最大のコストパフォーマンスを発揮できるのはどのツールのどのプランなのかを検討してください。

メンバーが利用しやすいか

利用しやすさも大切なポイントです。いくら便利なツールでも、実際に使用する社員にとって使いにくいものであっては意味がありません。無料期間などを利用して実際に社員に使ってもらって、使用感を確認しておきましょう。

他システムとの連携が可能か

社内ですでに使用している他のシステムと連携できれば、業務効率をより高めることが可能です。そのため、どういったシステムと連携できるのか確認しておきましょう。連携ができないと、使用するツールが多くなりかえって効率が悪くなる可能性があります。

無料プランのあるプロジェクト管理ツールの比較ポイント

ここでは、無料プランのあるツールの比較ポイントについて解説します。

ユーザー数

無料プランの場合、ユーザー数が限られている可能性があります。そのため、無料プランを社内の誰が使ってみるのか確認した上で、適切なユーザー数のものを選ぶようにしましょう。

機能の制限

無料プランと有料プランを比較した場合の大きな違いが、機能の制限の有無です。無料プランは基本的に使用できる機能が限られているため、あくまでもお試しでの使用がおすすめです。業務に本格的に導入するのであれば、有料プランへ移行してください。

ストレージの制限

機能同様、ストレージの使用量も制限されているケースがほとんどです。無料プランのストレージは業務レベルで使用するには不十分です。無料でどのくらいのストレージを使用できるのか確認しておきましょう。

【無料プラン】おすすめプロジェクト管理ツール7選を比較

ここではプロジェクト管理ツールの中でも無料プランがついているものを紹介します。まずは試しに使ってみたい方は、ぜひ参考にしてください。

1. Jira(ジラ):様々なアプリと連携

Jiraは、3000種類以上の拡張アプリにより各社の業務内容に沿ったカスタマイズができるツールです。

無料プラン
基本料金
  • 12,430円〜(ユーザー数によって変動)
特徴
  • Web会議による設定支援サポートがある
  • 様々なアプリと連携可能

詳しくは、以下の記事で解説しています。

2. Asana(アサナ):豊富な機能

Asanaは、Asana Japan株式会社がプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金Personal:無料

Starter:月額1,200円/ユーザー

Advanced:月額2,700円/ユーザー

Enterprise:要問い合せ

Enterprise+:要問い合せ

特徴
  • 細かい業務から規模の大きいプロジェクトまで様々な情報の管理が可能
  • 多言語に対応

詳しくは、以下の記事で解説しています。

3. jooto(ジョートー):直感的な操作性

jootoは、株式会社PR TIMESが提供するカンバン方式のプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • スタンダードプラン417円/月(年間契約)、500円/月(月額契約)
  • ビジネスプラン980円/月(年間契約)、1,300円/月(月額契約)
  • タスクDXプランは要問い合せ
特徴
  • ドラッグ&ドロップだけで簡単に操作できる
  • スマートフォンでも使用可能

4. Trello(トレロ):シンプルで直感的

Trelloは世界中で2億人以上の人が使用しているとされるカンバン方式のプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • Freeプランは0ドル
  • Standardプランは5ドル
  • Premiumプランは10ドル
  • Enterpriseプランは17.50ドル
特徴
  • ドラッグ&ドロップで直感的に操作できる
  • カレンダー表示やガントチャートなど外部サービスと連携できる

詳しくは、以下の記事で解説しています。

5. Wrike(ライク):カスタマイズ性

Wrikeは、Wrike Japan株式会社が提供するプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • Freeは0ドル
  • Teamは10ドル/月
  • Businessは24.80ドル/月
  • Enterpriseは要問い合せ
  • Pinnacleは要問い合せ
特徴
  • 短期から長期まで幅広いタイプのプロジェクトに対応
  • セキュリティ面が強い

6. Brabio(ブラビオ):エクセルシートへの一括出力

Brabioは、ブラビオ株式会社月提供するプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • フリープラン:無料

<エントリープラン>

  • 月額3,300円(税込み)/10ユーザー
  • 月額6,600円(税込み)/20ユーザー
  • 月額9,900円(税込み)/30ユーザー
  • 月額13,200円(税込み)/40ユーザー
  • 月額16,500円(税込み)/50ユーザー

<ミッドレンジプラン>

  • 月額33,000円(税込み)/100ユーザー
  • 月額66,000円(税込み)/200ユーザー
  • 月額99,000円(税込み)/300ユーザー
特徴
  • クラウド型の管理ツール
  • グループウェアのような使い方もできる

詳しくは、以下の記事で解説しています。

7. Lychee Redmine(ライチレッドマイン):オープンソースで提供

Lychee Redmineは、株式会社アジャイルウェアが提供するプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • フリープラン;0円
  • スタンダードプラン:月額900円
  • プレミアムプラン:月額1,400円
  • ビジネスプラン:月額2,100円
特徴
  • 日本企業からの依頼を受けて開発・成長してきたツール
  • ガントチャート作成や出来高管理、リソースマネジメントなどにも対応

【無料試用あり】プロジェクト管理ツール5選を比較

ここでは無料試用期間がついているおすすめのプロジェクト管理ツールを紹介します。一定期間のみですが、本格導入前のお試しにピッタリです。ぜひ参考にしてください。

1. Microsoft Project(マイクロソフトプロジェクト):ロードマップの作成

Microsoft Projectは、日本マイクロソフト株式会社が展開するプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金Planner Plan1:月額1,499円/ユーザー

Project Plan3:月額4,497円/ユーザー

Project Plan5:月額8,245円/ユーザー

Project Standard2021:120,780円

Project Personal2021:201,490円

特徴
  • シンプルな操作性
  • Microsoft Teamsとの連携にも対応

2. Backlog(バックログ):Wikiでの情報共有

株式会社ヌーラボが提供するBacklogは、タスク管理やプロジェクト管理に役立つ機能を備えたオールインワンの管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • スタータープラン:2,970円/月
  • スタンダードプラン:17,600円/月
  • プレミアムプラン:29,700円/月
  • プラチナプラン:82,500円/月
特徴
  • ガントチャートで視覚的にスムーズに状況把握
  • 初心者でも扱いやすいシンプルなデザイン

3. Taskworld(タスクワールド):カンバン方式でタスク管理

TaskworldはTaskworldカンバン方式やテーブル、ガントチャートなど様々な方法で情報を表示できるプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金
  • ビジネス15ドル/月(年払)、月払いの場合は19ドル/月
  • エンタープライズは要問い合せ
特徴
  • タスク管理・プロジェクト管理に必要な機能を備えているオールインワンのツール
  • タスクの承認プロセスなどもシステム上で行える

4. TimeCrowd(タイムクラウド):プロジェクトごとの人件費管理

TimeCrowdは、誰が何にどのくらい時間をかけたのかが把握できるプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金要問い合せ
特徴
  • ワンクリック打刻やカレンダー連携に対応
  • リアルタイムで業務の進捗状況を把握できる

5. MA-EYES:セミオーダータイプ

MA-EYESは、株式会社ビーブレイクシステムズが提供する、セミオーダー型のプロジェクト管理ツールです。

無料プラン
基本料金要問い合せ
特徴
  • 各社のニーズに応じて必要な機能を追加できる
  • FAと連携させることで顧客情報などもツール上で共有できる

エクセルのプロジェクト管理表作成ならテンプレートが便利

ここでは、タスク管理・工数管理をエクセルで行う際のポイントを紹介します。プロジェクト管理はツールだけでなく、テンプレートを使っても行えます。ぜひ参考にしてください。

タスク管理のテンプレート

タスク管理をする際に役立つのがテンプレートです。管理ツールの導入が最適なケースがほとんどですが、ツールを導入する余裕がないときなどはテンプレートを活用してみてください。

テンプレートは、オンライン上で様々なものをダウンロードできますが、必ずしも自社のニーズに合致したものがあるとは限りません。そのため、似たようなものを使ってアレンジするのも一つの方法です。

テンプレートを活用するにあたっては、まずタスクの洗い出しをする必要があります。実際にどのようなタスクを抱えているのか全て書き出し、作業の抜け漏れを防いだ上でテンプレートに各タスクを落とし込んでいくことが可能です。優先順位は、各タスクの重要度と緊急度を評価した上で設定します。

以下では、Excelで利用できるタスク管理のテンプレートをダウンロードできます。

工数管理のテンプレート

テンプレートは工数管理にも適しています。具体的には、個人で工数管理を行いたい場合や他のシステムとの連携をする必要がない場合、エクセルに詳しい社員がいてテンプレートの有効活用が期待できる場合などです。

工数管理を行う際は、こまめに情報の管理・更新を行うことが大切です。1回でまとめて更新しようとすると大きな手間となるほか、ミスも発生しやすいため注意してください。また、こまめに更新し、リアルタイムで進捗状況を把握できないと実務に活かせません。

以下では、工数管理のテンプレートをダウンロードできます。

プロジェクト管理ツールを使って業務効率化を実現

プロジェクト管理ツールは、その名の通りプロジェクト管理に関する各種機能を備えたツールです。

ツールは各社から提供されているため、機能やコスト無料プラン・無料試用期間の有無などをチェック・比較し、自社に適したものを選んでください。


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