- 更新日 : 2025年2月12日
研修企画書とは?無料テンプレ・企画書を作成する場合のポイントも
企業の成長を実現するためには、社員研修が欠かせません。効果的な社員研修を企画するには、研修企画書の作成が必要です。研修企画書は、研修の目的や内容、スケジュールなどを整理し、関係者に明確に伝えるための書類です。しかし、初めて作成する場合、どのように書けばよいのか悩むこともあるでしょう。
この記事では、研修企画書の基本的な構成や、作成時のポイントについて解説します。また、すぐに活用できる無料テンプレートも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
研修企画書とは?
研修企画書とは、特定の研修プログラムを計画・実施するための基本的な指針を示す書類です。研修の目的や実施方法を明確にし、関係者間での認識を統一する役割を持ちます。
研修企画書を作成することで、研修の方向性を明確にし、期待する成果を最大化できます。また、事前に実施計画を詳細に記載することで、準備段階の漏れや研修中のトラブルを防ぐことが可能です。さらに、研修後には企画書を基に効果を測定し、改善点を見出すことが可能になります。
企画書の作成にあたっては、目的や参加対象者、内容、実施スケジュール、予算などの情報を、関係者に分かりやすく伝えることが求められます。
研修企画書の無料テンプレート
研修企画書を作成する際には、テンプレートを活用することがおすすめです。研修企画書では、基本構成・記載事項がパターン化されているため、最初から自分で作るよりもテンプレートを使って作るほうが手軽です。下記のリンクページでは、研修企画書のテンプレートを無料でダウンロードできるため、ぜひご利用ください。
研修企画書の基本的な構成
研修企画書の詳細な構成は、新卒研修・ビジネスマナー研修・コミュニケーション研修・IT研修など実施する研修によって異なります。ただ、どのような研修でも基本的な構成は概ね共通しているものです。
以下では、研修企画書の基本的な構成について、それぞれの項目の役割を詳しく解説します。
研修の目的と目標
研修の目的と目標は、企画書の中でも特に重要な要素です。目的では、研修を実施する理由や背景を示し、なぜこの研修が必要なのかを明確にします。一方で、目標は研修を通じて参加者が身につけるべきスキルや知識、達成すべき成果を具体的に設定するものです。
目的と目標を明確にすることで、研修の方向性が定まり、講師や参加者、関係者全員が同じゴールを共有できます。また、目標が具体的で測定可能なものであれば、研修の効果を評価しやすくなります。適切な目標設定により、研修成功を実現することが可能です。
研修の対象者
研修の対象者は、企画書の中で明確にすべき重要な項目です。対象者が誰であるかを定めることで、研修の内容や進め方を適切に設計できます。
例えば、新入社員向けの研修であれば、基礎的な知識やスキルを身につける内容が求められます。一方、管理職向けの研修であれば、リーダーシップやマネジメントに関するテーマが適切です。また、対象者の業務経験や所属部門によっても、研修内容を調整する必要があります。
明確な対象者設定を行うことで、研修の効果を高め、研修参加者にとって実践的で有益な学びを提供できるようになります。
研修の内容と概要
研修の内容と概要の項目では、研修で扱う具体的なテーマやプログラムの全体像を説明します。具体的なテーマやプログラムの全体像を示すことで、研修がどのように進行し、どのような学びを提供できるのかが明確になります。
内容は、座学やグループワーク、実践演習などの形式を記載するとともに、各セッションの目的や期待される成果を示すことが重要です。また、概要を簡潔に記載することで、関係者が研修の全体像をすぐに把握できるようになります。
具体的な内容が整理されていると、研修の計画や準備がスムーズに進み、参加者にとっても分かりやすい研修になります。
研修の実施場所とスケジュール
研修の実施場所とスケジュールを明確にすることは、研修の成功に直結します。
実施場所については、会議室や研修センター、オンライン開催など、研修の内容に適した環境を選定しなければなりません。また、研修スケジュールについては、研修の開始・終了時間や研修項目の時間配分を明記し、関係者がスムーズに準備できるようにします。
適切な計画を立てることで、当日の進行がスムーズになり、研修の効果を最大化できます。
研修のコスト
研修のコストは、実施の可否を判断する重要な要素です。具体的には、会場費、講師料、教材費、設備費、交通費など、必要な経費を詳細に記載します。予算を明確にすることで、関係者が適切に判断できるだけでなく、コスト削減の工夫も可能になります。
また、費用対効果を意識し、研修の成果とコストのバランスを考慮しなければなりません。
講師や関係者の紹介
研修を実施する講師や関係者のプロフィールを記載することで、参加者の期待感や信頼感を高めることができます。
研修講師の経歴や専門分野、過去の実績を記載することで、その研修が有益であることをアピールできます。研修内容は担当講師の力量によって左右されるので、講師の存在は重要です。
また、講師以外の関係者(研修運営担当者やサポートスタッフ)についても簡単に紹介することで、研修の円滑な進行を支える体制が整っていることを示せます。
研修企画書を書く場合のポイント
研修企画書を作成する際には、関係者にとって分かりやすく、魅力的な内容にすることが重要です。以下では、研修企画書を効果的に書くためのポイントを解説します。
読み手の分かりやすさを重視する
研修企画書は、関係者全員が内容を正確に理解できるよう、分かりやすく作成することが重要です。そのためには、専門用語をなるべく避け、誰にでも伝わるシンプルな表現を心がけましょう。また、1文を短くし、論理的な流れを意識することで、スムーズに読み進められるようになります。
構成にも工夫が必要です。たとえば、「目的 → 対象者 → 内容 → スケジュール → コスト」という順序で整理すれば、情報が自然に理解できるようになります。また、箇条書きや見出しを活用することで、重要なポイントが視覚的に分かりやすくなります。
結論から書く
研修企画書では、最も重要なポイントを最初に提示する「結論先行」の書き方が効果的です。結論を後回しにすると、読み手が意図を正しく理解するまでに時間がかかり、内容が伝わりにくくなることがあります。
結論を先に述べることで、読み手の関心を引きやすくなり、重要なポイントを確実に伝えることが可能です。また、上司や関係者が企画書を承認する際にも、短時間で判断しやすくなるため、スムーズな意思決定につながります。
具体的かつ魅力的な説明を行う
研修企画書の内容が抽象的であると、読み手に伝わりにくくなります。そのため、具体的な事例やデータを交え、研修の意義や効果を分かりやすく説明することが重要です。
研修の魅力を的確に伝えることで、関係者の理解を得やすくなり、参加者のモチベーション向上にもつながります。単なる説明に終わらず、「なぜこの研修が必要なのか」を具体的に示すことが、効果的な企画書作成のポイントです。
ビジュアル要素を活用する
文章だけで研修の内容を説明すると、情報が多くなりすぎて、読み手が理解しにくくなることがあります。そのため、図や表、グラフなどのビジュアル要素を適切に活用し、直感的に伝わる企画書を作成することが大切です。
ビジュアル要素を活用することで、研修企画書の可読性が向上し、関係者の理解度が高まります。ただし、過度な装飾は避け、情報を簡潔に整理することを意識することも大切です。
研修企画書を作成する際のポイントを押さえよう
研修企画書は、研修の目的や内容を整理し、関係者に伝える重要な資料です。作成する際は、読み手にとって分かりやすい構成を意識し、結論を先に述べることが効果的です。また、具体的な情報を盛り込み、ビジュアル要素を活用することで、より説得力のある企画書を仕上げられます。
無料テンプレートを活用すれば、企画書作成の負担を軽減できます。基本的な構成やポイントを押さえながら、自社に合った研修企画書を作成し、効果的な研修運営を目指しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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