- 更新日 : 2025年2月28日
AI議事録自動作成ツール5選を比較!(無料トライアルあり)
AI議事録自動作成ツールを使って会議中の発言を文字起こしして議事録を自動作成したり、ChatGPT技術でAI要約したりできます。ツールを選ぶ際は、無料トライアルはあるか、対応デバイス(iPhone・Android・Windows・Mac)はどうかなどに注目しましょう。
本記事で、AI議事録自動作成ツール5選を比較します。
目次
AI議事録自動作成ツールとは?
AI議事録自動作成ツールとは、AIを活用することで音声データから議事録を自動生成可能なツールを指すことが一般的です。ここから、AI議事録自動作成ツールを使うことで何が変わるかを説明します。
AI議事録自動作成ツールで何が変わるか
AI議事録自動作成ツールを活用すれば、業務効率化につながります。なぜなら、録音した会議の内容を何度も聞き直して、文章を作成する手間を省けるためです。
また、AI議事録自動作成ツールを使うことにより、海外スタッフや海外の取引先とのやり取りもスムーズになるでしょう。翻訳機能が搭載されているツールを用いることで、通訳者を介さずダイレクトに発言内容を確認できます。
AI議事録自動作成ツールの主な機能
AI議事録自動作成ツールの主な機能は、以下のとおりです。
- 音声認識と文字起こし
- 議事録の要約
- 議事録の共有
- 多言語に翻訳
各機能について、紹介します。
音声認識と文字起こし
音声認識と文字起こしが、AI議事録作成ツールに搭載されている基本機能です。会議中の出席者の発言をツールが認識し、自動でテキスト化します。
関連して、タスクの作成もAI議事録自動作成ツールの機能のひとつです。テキスト化した議事録の内容から「◯月◯日にプレスリリース」などのタスクを抽出し、リマインドできる場合があります。
議事録の要約
議事録の要約も、AI議事録自動作成ツールに備わっている機能です。音声認識と文字起こし機能で作成した議事録の内容を、自動で要約できます。
複雑になった話題でもツールが重要な箇所のみをピックアップするため、議事録を読んだ人はすぐに会議の内容を理解できるでしょう。その結果、スムーズな意思決定にもつながります。
議事録の共有
議事録を共有することも、AI議事録自動作成ツールの機能のひとつです。作成した議事録のリンクを作成したり、テキストファイル化したりすることにより、参加したメンバーや当日参加できなかったメンバーに共有できます。
また、議事録作成の担当者や共有された議事録を確認した人が内容に不備があることに気付いた場合は、編集も可能です。
多言語に翻訳
AI議事録自動作成ツールによっては、多言語翻訳機能が備わっている場合もあります。多言語翻訳機能とは、英語はもちろん中国語などそのほかの言語にも対応した機能のことです。
多言語翻訳機能が搭載されている場合、対応言語であれば実施された会議の内容をリアルタイムで翻訳できます。語学力に自信がない場合でも、翻訳された議事録や要約内容を確認すれば発言内容を理解できるでしょう。
AI議事録自動作成ツールおすすめ5選(無料トライアル)
AI議事録自動作成ツールは、さまざまな種類があります。今回は、以下5つのツールをピックアップしました。
- スマート書記
- Rimo Voice(リモ ボイス)
- Notta(ノッタ)
- Toruno(トルノ)
- いきなり議事録
各ツールの概要を確認していきましょう。
1. スマート書記
スマート書記は、AIを活用して要約の生成・抽出、決定事項やToDoの抽出ができるAI議事録自動作成ツールです。テキスト化した文章は対象の音声と紐付けされているため、議題ごとに気になる部分だけ聞き直しもできます。
また、大手企業や自治体で導入されている点も、スマート書記の特徴です。
| スマート書記 | |
|---|---|
| 機能 |
|
| 無料トライアル | 有 |
| 料金 | 要問い合わせ (ライセンス料 1万円/月) |
| 連携ツール | Zoom・Microsoft Teams・Google Meet・Cisco Webexなど |
2. Rimo Voice(リモ ボイス)
Rimo Voice(リモ ボイス)は、1時間の音声データを約5分で文字起こしできるAI議事録自動作成ツールです。単語登録機能を使ってあらかじめ単語を登録しておけば、業界・組織特有の専門用語もうまく文字起こしできます。
また、ChatGPTを活用して文字起こしの要約を作成することで、すべて読まなくてもスムーズに全体の内容を把握できる点も特徴です。
| Rimo Voice | |
|---|---|
| 機能 |
|
| 無料トライアル | 有 |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 連携ツール | Zoom・Microsoft Teams・Google Meetなど |
3. Notta(ノッタ)
Notta(ノッタ)は、インタビュー・商談・セミナーなど、幅広いシーンで文字起こしできるAI議事録自動作成ツールです。主な特徴として、キーワード検索機能を使って記録を簡単に確認できる点が挙げられます。
また、月120分、AI要約月10回の利用であれば、フリープランを使って無料で利用できる点もポイントです。
| Notta | |
|---|---|
| 機能 |
|
| 無料トライアル | 有 |
| 料金 | フリープラン プレミアムプラン:1,317円/月(年間プランの場合) ビジネスプラン:2,508円/月(年間プランの場合) エンタープライズ:要問い合わせ |
| 連携ツール | Zoom、Teams、Webex、Google Meet、Notion、Salesforce、Slackなど |
4. Toruno(トルノ)
Torunoは、文字起こし・録音・画面キャプチャの機能を活用して、会議を記録するAI議事録自動作成ツールです。
主な特徴として、連携作業をせずに各種Web会議ツールの内容を文字起こしできる点が挙げられます。そのため、事前の準備をしなくても、スムーズに会議の記録をできる点が強みです。
| Toruno | |
|---|---|
| 機能 |
|
| 無料トライアル | 有(3週間、上限30時間) |
| 料金 | torunoビジネス(法人向け) 月30時間:9,000円/月、従量料金単価300円/時 月100時間:28,500円/月、従量料金単価285円/時 月500時間:135,000円/月、従量料金単価270円/時 |
| 連携ツール | 連携不要 *Zoom、Google Meet、YouTubeなどの文字起こしに対応 |
5. いきなり議事録
いきなり議事録は、シンプルで直感的に操作できるAI議事録作成ツールです。
会議の動画はデータベースとして蓄積され、ナレッジベースとして活用できる点が特徴として挙げられます。また、動画の内容に基づき「会議で〇〇さんが訴えたかったこと」などをAIに質問できる点もポイントです。
| いきなり議事録 | |
|---|---|
| 機能 |
|
| 無料トライアル | 有 |
| 料金 | エッセンシャル:30,000円/月 プロフェッショナル:150,000円/月 エンタープライズ:要問い合わせ |
| 連携ツール | Zapier、Slackなど |
AI議事録自動作成ツールの選び方
AI議事録自動作成ツールを選ぶ際は、以下に注目しましょう。
- 発言者の識別ができるか
- AIによる学習機能はどうか
- 社内ルールに適合しているか
- 費用やプランが見合っているか
- 対応デバイスはどうか
それぞれ解説します。
発言者の識別ができるか
AI議事録自動作成ツールを選ぶ際は、発言者の識別ができるかをチェックすることがポイントです。発言者ごとに分けてテキスト化できれば、議事録を作成する際に誰が話した内容か考える手間が省けます。
関連して、音声認識の精度自体を確認することも大切です。精度が高ければ高いほど、修正作業にかかる担当者の労力も軽減できるでしょう。
AIによる学習機能はどうか
AIによる学習機能が十分であるかも、チェックポイントとして挙げられます。AIによるテキスト化のたびに、精度が向上するツールであれば、回数を重ねるごとに業務効率化が捗るでしょう。
ツールによっては、会議中主に何について話題になっていたか、誰がとくに発言していたかなどをAIが分析してくれることもあります。
社内ルールに適合しているか
対象のAI議事録自動作成ツールが社内ルールに適合していることも、確認しなければなりません。
情報漏洩のリスクを考慮し、厳しい社内ルールが設けられている場合があります。そのため、企業によっては外部サーバーと接続するツールを利用できないことがあるでしょう。
社内ルールに基づき、外部と通信しないオンプレミス型やパッケージ型か、外部と接続することで最新の技術を活用できるクラウド型か判断することが求められます。
費用やプランが見合っているか
費用やプランが、自社の状況に適したものであるのかを見極めることも必要です。
ツールによって、搭載されている機能が異なります。いくら機能が多くても、コストがかかり過ぎると自社の資金繰りを悪化させかねません。
初期費用・月額利用料などを確認し、予算内に収まるのか、利用することでどれくらいの業務軽減につながるのかを考えましょう。
対応デバイスはどうか
AI議事録自動作成ツールの対応デバイスが何かも、確認しておきましょう。いくら便利なツールでも、自社の業務に使うパソコンやタブレットに対応していなければ、役に立たないでしょう。
あわせて、連携可能なツールをチェックすることも必要です。たとえば、オンライン会議を実施する機会の多い会社の場合、対象のオンライン通話ツールと連携できればスムーズに議事録を作成できます。
AI議事録自動作成ツールを利用するデメリット
AI議事録自動作成ツールを利用することのデメリットは、以下のとおりです。
- プライバシーやセキュリティのリスク
- 内容の取捨選択が自動化しにくい
- 初期設定や運用にコストがかかる
各デメリットについて、解説します。
プライバシーやセキュリティのリスク
AI議事録自動作成ツールを利用することには、プライバシーやセキュリティのリスクを伴うことがデメリットです。
AI議事録自動作成ツールを導入するからには、入力した情報が漏洩する可能性や利用しているクラウドサーバーがハッキングされる可能性、ユーザー情報を不正に取得して使われる可能性などを考慮しなければなりません。
内容の取捨選択が自動化しにくい
内容の取捨選択の自動化が困難であることもデメリットです。
AIによる学習機能によって精度が向上しても、テキスト化にあたってどうしても余計な情報が混ざってしまうことがあります。そのため、テキスト化した後にある程度は人の手で修正が必要になるでしょう。
デメリットを解消するには、会議の音声環境を整えることやより精度の高いツールを選ぶことなどが求められます。
初期設定や運用にコストがかかる
AI議事録自動作成ツールの初期設定や運用にコストがかかることも、デメリットとして挙げられます。また、スムーズに導入するために、利用する従業員に研修する手間や費用も考慮しなければなりません。
導入に伴うメリットとコストを比較したうえで、すぐに有料版を利用する必要がなければ、まずは無料版で効果を試してみるのもよいでしょう。
AI議事録自動作成ツールで会議をスムーズに進める
AI議事録自動作成ツールとは、AIを活用して音声データから議事録を自動生成するツールのことです。AI議事録自動作成ツールを活用することで、業務の効率化につながります。
ツールを選ぶ際の主なポイントは、音声認識の精度やAIによる学習機能などを確認することです。また、導入にあたって費用がかかることにも注意しなければなりません。
取り巻く環境を踏まえ、自社にあったAI議事録自動作成ツールを導入しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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