- 更新日 : 2024年12月12日
セミナーアンケートの目的とは?作り方や質問項目・テンプレを紹介
セミナーアンケートは、セミナーの効果を最大化するために欠かせないツールです。参加者のニーズの把握や、見込み客の情報を収集するだけでなく、セミナーの改善点を見つける手がかりにもなります。
アンケートを実施する際は、質問内容をしっかりと設定し、適切に回収・分析することが重要です。当記事では、セミナーアンケートの目的や効果的な作成方法、質問項目のポイントを解説します。
目次
セミナーアンケートを実施する目的とは?
セミナーアンケートを漫然と配布するだけでは、アンケートの効果は得にくくなります。なぜアンケートを実施するのか、アンケートによって何を得たいかをしっかりと把握した上で作成・配布することが大切です。
まずは、アンケートを実施する主な目的を5つ紹介します。
セミナー参加者のニーズを把握するため
セミナーを開催する目的は、参加者に課題や悩みを解決するためのヒントを得てもらうことです。参加者にとって有意義なセミナーを開催するには、運営側が参加者のニーズを把握する必要があります。
セミナーアンケートは、セミナー参加者が抱えている課題や悩みを直接聞き出せるチャンスです。アンケートの情報は次回の参考資料となり、より役立つサービスの提供につなげられるでしょう。
見込み客の情報を収集するため
セミナーアンケートの実施によって、見込み客を見極める手段になります。さらに、氏名や住所、メールアドレスといった見込み客の情報を集めることも可能です。
参加者の基本情報を得るためには、氏名や連絡先などの項目に「必須」と一言入れておくと入力してもらいやすくなります。住所が分かればDMを、メールアドレスが分かればメルマガなどの案内をセミナー参加者に送付できます。定期的な接点を作れれば、参加者が新規顧客になってくれる可能性はアップするでしょう。
自社の強みや改善点を知るため
セミナーアンケートの回答は参加者からのフィードバックです。自社やセミナーのよい点だけではなく改善点も知れるため、セミナーの内容のブラッシュアップに役立ちます。セミナーの価値を向上できれば、参加者の満足度向上やさらなる集客も可能になるでしょう。
また、参加者にセミナーのどの点に魅力を感じたのか、どのようなきっかけで参加したのかを確認することで、自社の強みを確認できるのもポイントです。
セミナー参加者の都合のよい時期・日時を把握するため
需要があって質が高いセミナーを開催しても、日程が合わない方が多ければ参加者は集まりません。そのため、アンケートを利用してより多くの方が参加できる時期・日時を探るとよいでしょう。参加者の日頃の行動範囲を確認するか、ストレートに「セミナーに参加しやすい曜日や時間帯はいつですか?」といった項目を用意するのがおすすめです。
自社製品・サービスに誘導するため
セミナーアンケートで参加者が抱えている悩みや課題、興味関心などを特定できれば、参加者ごとに具体的なヒアリングや営業トークに展開させることも可能になります。また、セミナーの内容に近いほかのコンテンツに誘導すれば、セミナーへの参加から実際の購買行動へもつなげられます。
セミナーを開催するだけでは顧客の絞り込みが難しいものの、アンケートを実施すればアプローチすべき優先順位が高い顧客が見えてくるでしょう。
セミナーアンケートの無料テンプレート
セミナーアンケートのフォーマットを1から作ると時間や手間がかかってしまいます。セミナーアンケートを作成する際には、無料テンプレートを使用するのがおすすめです。以下のリンク先からテンプレートを無料でダウンロードできるので、ぜひチェックしてみてください。
セミナーアンケートの作り方は大きく分けて2つ
セミナーアンケートは、大きく分けて「紙のアンケート」と「Webのアンケート」の2種類あります。それぞれにメリットとデメリットがあり、セミナーの参加者の属性情報や参加人数などと照らし合わせながら選ぶのがおすすめです。
セミナーアンケートの作り方別に、概要やメリット・デメリット、作成時のポイントなどを紹介するので、参考にしてください。
紙のアンケート
紙のアンケートは、セミナーを実施した際にその場でアンケート用紙を配布し、記入・回収まで行う方法です。紙のアンケートには以下のようなメリットがあります。
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一方で、以下のようなデメリットもあり注意が必要です。
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紙のアンケートは、ExcelやWordといったソフトを使えば比較的簡単に作成できます。作成の際には、自由記述欄の余白を広く取るなど、アンケート回答者の立場に寄り添ったデザインを心掛けるとよいでしょう。
Webのアンケート
Webのアンケートは、有料のWebアンケート作成ツールなどを使ってアンケートを作成し、回答もWeb上で行う方法です。Webのアンケートには以下のようなメリットがあります。
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一方、以下の点はWebのアンケートのデメリットと言えるでしょう。
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Webのアンケートは参加者が回答を後回しにしやすく、回答率が下がる傾向があります。配布資料にWebアンケートの二次元バーコードを添付するなど、回答率を上げる工夫をするとよいでしょう。
セミナーアンケートで質問するべき項目
セミナーアンケートで質問するべき項目は、大きく分けて以下の4つです。
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ほかにも、今興味を持っていることやセミナーをほかの人に勧めたいかどうかなど、セミナーの内容やアンケートの目的に合わせて項目を追加するとよいでしょう。以下では、上記4つのアンケート項目について詳しく解説します。
氏名・企業名・メールアドレスなどの情報
セミナーアンケートには、回答者が誰なのか、またどのような属性の方なのかを知るための項目を用意しましょう。以下の項目を参考に、必要な情報を選択式または記述式で回答してもらってください。
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セミナー参加者の属性データは、今後のマーケティング施策につながる重要な情報です。基本的には必須項目として回答してもらうとよいでしょう。
セミナーに参加した理由・感想
参加者がセミナーをどのようなきっかけで知ったかが分かれば、顧客流入元の傾向や割合などの分析に活用できます。例えば、メールマガジンがきっかけという回答が多かった場合は、メールマーケティングにさらなる投資を行えば大きな効果が見込めます。
また、参加した理由を確認することで、顧客が何を求め、セミナーのどこに魅力を感じたかを客観的に把握できるでしょう。セミナーの魅力や顧客流入元の傾向などが掴めれば、次回セミナーの内容などを定めやすく、集客のためのアプローチにもつなげられます。
また、セミナーを通して顧客が感じたことや、運営側に求めることなどを確認するのも大切です。感想の欄は自由記述式で設置するとよいでしょう。
セミナーの満足度・理解度
セミナーを通して参加者が何を得られたかの指標の1つとして、満足度や理解度を確認することをおすすめします。満足度・理解度は以下のように、5段階の選択肢を用いた回答形式で確認するのが効率的です。
5:とても満足 4:やや満足 3:どちらとも言えない 2:やや不満足 1:不満足 |
上記のように満足度や理解度を点数で分けておくと、集計する際に平均値などを計算しやすくなります。可能であれば、満足度・理解度が低い参加者にヒアリングを行って原因を把握しておくと、次回のセミナーの改善に役立てられるでしょう。
無料相談や資料請求への希望
セミナーの直後は、参加者の自社製品・サービスへの関心が高まっていることが考えられます。そのため、以下のような項目を提示して回答を求めれば、効率よく商談を創出できる可能性があります。
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また、メールマガジンを希望する内容を選択してもらうのも手段の1つです。
セミナーアンケートを通して顧客のニーズを把握しよう
セミナーアンケートは、セミナーの成功に欠かせない重要なツールです。参加者のニーズや満足度を把握するだけでなく、見込み客を特定し、次回のセミナーの改善点を見つけるきっかけにもなります。
アンケートの作成では、目的を明確にし、質問項目を工夫することで、より効果的な情報収集が可能になります。今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひセミナーアンケートを効果的に活用して、セミナーの価値向上に役立ててください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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