- 更新日 : 2025年5月1日
アンケートとは?調査方法や回答形式の種類、作り方のコツを紹介(テンプレつき)
自社のサービスや商品に関する客観的な意見を知りたいときに、有効な手段の一つがアンケートです。近年ではWEBアンケートも多くの企業が取り入れており、従来のはがき調査や電話調査といったアンケート方法より比較的気軽に実施し、意見を得られるようになりました。しかしアンケートを作成する際には、しっかりと回答を得られるよう工夫する必要があります。
当記事では、アンケートの意味や目的、またアンケートの調査方法や回答方法の種類、作成方法などを解説します。
目次
アンケートとは
アンケートとは、ある物事に対する情報を得るため、知見を持つ専門家やユーザーに対して調査を実施することです。日本では大人数に対する定型の質問調査を指して使われるのが一般的です。
アンケートは基本的に自記式調査票を配布して回答してもらいますが、ハガキや電話、インターネットを利用して調査するケースも少なくありません。
アンケートと市場調査の違い
そもそも市場調査とは、マーケティングの観点から市場の動向を調査することです。商品の需要や競合のシェア率などの現状を数値化・データ化してマーケティング活動に役立てます。
一方で、アンケートは対象者に対しての調査や質問を指すため、統計データを集めることとは性質が異なります。また、アンケートでは対象者の意見・行動の把握を目的としており、集計される結果は市場調査よりも限定的です。
つまり、アンケートは市場調査の方法の1つであると言えるでしょう。
アンケートの目的
アンケートの実施目的はさまざまです。具体的な例は以下の通りです。
- 商品の開発や改善に生かすため
- マーケティング戦略立案の参考にするため
- 顧客満足度調査をするため
アンケートでは顧客のリアルな声を把握できることから、企業目線では気付けなかった見解を商品開発やマーケティング戦略立案に生かせます。的確な質問でデータを収集すれば、ビジネス上の意思決定を行うための参考情報として役立てられます。
アンケートの結果分析や結論付け、次に取るべきアクションの決定などをスムーズに行うためにも、アンケート実施前に目的を明確化しておくことが必要です。
アンケートの無料テンプレート
アンケートを作るときは、アンケート作成ツールのテンプレートを使用するとスムーズです。説明文や質問内容を差し替えるだけで簡単にアンケートが完成するため、作成の手間を最小限に抑えられます。
テンプレートを利用してアンケートを作る際には、下記の無料テンプレートをダウンロードするのがおすすめです。
アンケートの調査方法の種類
アンケートの調査方法は定量調査と定性調査の2種類に大別できます。また、それぞれ調査内容や目的によってさらに細かく複数の手法に分類することが可能です。
ここでは、定量調査と定性調査のそれぞれについて詳しく解説します。
定量調査
定量調査とは、人数や割合のような数値データを集計する調査です。たとえば、「賛成派が60%、反対派が40%」のようにデータを集計・分析するアンケートが該当します。
定量調査では基本的に「賛成・反対・どちらでもない」のような選択肢が用意されているため、回答者が負担を感じずにアンケートに参加できます。また、データ集計結果を表やグラフで可視化できることから、過去のアンケート結果との比較や情報の共有がしやすいのもメリットです。
ただし、集計された数値を正しく読み解いて分析するスキルが必要であること、回答に至った背景や考え方を深堀りしにくいことなどがデメリットとして挙げられます。
定量調査には、以下のような調査手法があります。
WEB調査 | WEB上のアンケートフォームを利用する方法です。回答者の負担が少なく大量のデータを回収しやすい上、アクセス解析を組み合わせてターゲット層のリアルな行動パターンを把握できます。 |
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郵送調査 | 回答者の自宅に書面の調査票を送付する方法です。回答後のアンケートは回答者自身で返送しなければならないため、回収率が低くなることも少なくありません。 |
会場調査 | オフィスやイベント会場に回答者を集め、実際に商品・サービスを利用してもらった上でアンケートに回答してもらう方法です。ユーザーの生の声を聞ける一方で、他の方法と比較すると準備に手間がかかります。 |
定性調査
定性調査とは、数値化できない物事の質や意味などの質的データを得るための調査です。たとえば、「商品を購入した理由は何か」「商品のどこを気に入っているか」のような質問が該当します。
定性調査はユーザーのリアルな意見や潜在ニーズを把握できる点がメリットです。また、基本的には対象者と対面してアンケートを実施するため、対象者の様子や行動から新たな気付きを得られるケースもあります。
一方で、会場や費用などの関係から定量調査と比較するとアンケート対象者の数が少なくなりがちであり、集計データの説得力・信頼性が低くなりやすい点がデメリットです。
定性調査には以下のような調査手法があります。
インタビュー調査 | 対象者を集めてインタビューを実施する方法です。複数名のグループを作ってインタビューするグループインタビューや、1人の対象者を選出して深堀りするデプスインタビューなどがあります。 |
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行動観察調査 | 自宅訪問や買い物同行を通して、対象者の生活行動・購買行動を観察する方法です。対象者の行動や動作に現れるリアルな心理を読み取れる一方で、解釈の齟齬が起きやすい点に注意が必要となります。 |
訪問調査 | 対象者の自宅に訪問し、実際に商品・サービスを利用する様子を観察する方法です。行動観察調査の1つであり、商品が使用されている環境や生活への取り入れ方などの情報を得られます。 |
アンケートの質問・回答形式の種類
アンケートの質問・回答形式にはさまざまなスタイルがあります。中でも多くのアンケートで取り入れられているのは、選択形式・自由記入形式の2つです。
ここでは、選択形式・自由記入形式のそれぞれについて詳しく解説します。
選択形式
選択形式とは、あらかじめ用意された選択肢の中から1つまたは複数の回答を選択してもらう方法です。
選択形式は回答者の負担が少ないことから回答率が高く、より多くのデータを収集しやすいのが特徴です。ただし、回答者の意見に当てはまる選択肢がないと適当に回答される恐れもあります。
選択形式の具体的な例は以下の通りです。
- A商品の価格に対する満足度を以下の選択肢(とても満足・満足・不満・とても不満)から選択してください
- A商品の利用シーンについて、以下の選択肢(1人で・友人と・恋人と・家族と)から当てはまるものをすべて選択してください
自由記入形式
自由記入形式はフリーアンサーとも呼ばれ、選択肢を設定せずに記述回答してもらう方法です。
自由記入形式は回答者の思いやニーズ、その背景などを詳しく把握できます。ただし、文章での回答になることから定量化は困難であり、データ分析の観点からは適した質問形式であるとは言えないでしょう。
自由記入形式の具体的な例は以下の通りです。
- A商品を購入した理由についてお答えください
- A商品に関するご意見・ご要望があればお聞かせください
アンケートの作り方
アンケートを作成する際は、調査目的や対象者を明確にしてから質問の詳しい内容を決めるのがポイントです。正しい手順に沿って質問を作成することで、効果的なアンケートの実施につながります。
ここでは、アンケートの作り方と手順について詳しく解説します。
アンケート調査の目的と対象者を決める
まずはアンケートの目的を明確にしましょう。アンケートの実施そのものが目的となってしまわないよう、回答の集計後にどのようにデータを活用するのかという点まで考えておくのがポイントです。
また、アンケートの目的が定まったら、目的に応じて適切な回答者を決定します。たとえば企業で顧客を対象としたアンケートを実施する場合には、新規顧客・既存顧客に分けた後、年齢・性別・職業などでさらに細かく条件を定めます。
アンケートの調査方法と実施期間を決める
アンケート調査にはさまざまな方法があるため、目的・対象者に合った実施方法を選択することが必要です。
たとえば、より多くのデータを集めたい場合は回答の手間や負担が少ないWEB調査が向いています。しかし、対象者が高齢であれば電話やハガキ、訪問調査を選択することで回答率を高められるケースもあります。アンケートの目的と対象者の属性を総合的に考慮して、最適な調査方法を選択してください。
また、アンケートの実施期間は一般的には1~2か月程度です。期限を設けてアンケートに明記しておけば、回収率アップにもつながります。
質問数と質問形式を決める
アンケートの質問数が多すぎると回答に時間がかかります。対象者の負担を減らして回収率を上げるためにも、質問数は最小限に抑えるのがベストです。
質問数を決定する際は、まずは思いつく限りの質問を洗い出し、その後に内容が重複した質問や不要な質問を省いて数を削るのがおすすめです。質問数を減らして回答のハードルを下げつつも、必要な情報・データをしっかりと得られるよう調整しましょう。
また、質問形式はアンケートの目的や対象者の属性を考慮して決定することが重要です。基本となる選択形式や自由記入形式の他には、回答を1~5段階から選択して評価する「スケール」もよく使用されています。
質問文を決める
アンケートの具体的な質問文を作成する際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 対象者の率直な意見を求める
- 読みやすくわかりやすい文章を作成する
- 回答方式に合った文言を採用する
アンケートで正確なデータを集めるには、対象者の率直な意見や考えについて回答してもらわなければなりません。質問文から作成者側の「こう回答してほしい」という意図が読み取れると、回答が誘導される可能性があることを注意点として押さえておきましょう。
また、すぐに質問内容を把握できるよう、質問文の長さは2行以内に抑えるのが理想です。選択形式であれば「選択してください」、自由記入形式であれば「記入してください」のように、回答方式に合った文言を使うことも意識しましょう。
アンケートを組み立てる
質問文が完成したら、質問形式に合わせてアンケートを組み立てます。質問の順番を決める際は、関連する質問を固めて連続で回答できるように組み立てましょう。時系列がある質問項目は過去・現在・未来の順に並べるのがおすすめです。
また、オフラインでアンケートを実施する場合はフォーマットを作成して印刷し、オンラインであれば専用のアンケートページを作成します。
アンケートの回答率を上げるコツ
アンケートを実施する際、そもそも回答数が少ない・適当に回答されるといった状態では、集計結果の精度が低くなります。アンケートの精度を上げるためには、可能な限り回答者の負担を減らし、回答しやすいよう工夫することが重要です。
ここでは、アンケートの回答率や精度を高めるためのアンケート作成のコツについて詳しく解説します。
アンケート設計のコツ
アンケートを始める前に、まず全体の設計をしっかり考えることが大切です。はじめに目的と対象を明確にしましょう。「何を知りたいのか」「誰に答えてほしいのか」を決めておくと、質問内容がぶれず、回答者にとっても関係のあるアンケートになります。対象者に合わせてアンケートの方法を選ぶのもポイントです。
一般消費者が対象なら手軽に答えられるWEBアンケートが便利ですが、高齢の方が多い場合は紙や電話のほうが答えやすいこともあります。回答募集の期間も適切に設定し、あらかじめ「○月○日までにお願いします」と伝えておきましょう。期間が長すぎると後回しにされてしまうため、十分な期間を確保しつつ期限を区切ることが大切です。
次に、回答者の負担を減らす設計を心がけます。アンケート全体の長さ(質問数)はできるだけ短く抑えましょう。質問が多く長いアンケートほど途中離脱も増え、回答率が下がってしまいます。聞きたいことをすべて盛り込むのではなく、目的に直結する重要な質問だけに絞ることが肝心です。
質問数を減らすのが難しい場合は、回答者ごとに不要な質問をスキップできるようにすると効果的です。設問の回答によって後の質問を出し分ける分岐設定を行えば、該当しない質問に答える手間を省けます。こうした工夫で、一人ひとりに合った最短ルートで答えられるアンケートになります。
また、アンケートの質問順序や流れにも配慮しましょう。最初は回答者にとって答えやすい質問から始めるのがコツです。年齢や性別などの簡単な質問や、思わず考えたくなるような興味深い質問を最初に持ってくると、スムーズに回答を始めてもらえます。
いきなり答えにくい質問よりも、ウォーミングアップになる質問から入ることで心理的ハードルを下げる効果があります。質問は関連するテーマごとにまとめて配置し、論理的につながる順番で並べると回答しやすくなります。たとえば製品の利用状況に関する質問をまとめ、その後に満足度に関する質問を続けると、一つのトピックに集中して答えられるのでアンケート全体の流れがスムーズです。
WEBアンケートであれば、進捗状況がわかるように「残り○問です」と表示したり、ページ上部にプログレスバーを入れたりすると効果的です。先が見えると回答者も安心でき、「もう少しで終わるから頑張ろう」という気持ちになってもらえます。
アンケートの設問作成のコツ
アンケートの質問文はできるだけ簡潔でわかりやすくすることが大切です。専門用語や紛らわしい表現は避け、誰が読んでも同じように理解できる言葉遣いを心がけましょう。質問文が長すぎたり複雑だったりすると、回答者が混乱して途中で答えるのをやめてしまう恐れがあります。「○○の利用頻度を教えてください」といったシンプルな聞き方にするなど、文章はできるだけ短く区切って伝えるようにします。
一度に複数のことを聞くのもNGです。ダブルバーレル質問(二つ以上の事項を一度に尋ねる質問)は避け、必ず一問一答にしましょう。「当社製品の品質と価格に満足しましたか?」という設問では、品質と価格の評価が混ざってしまい回答に困ります。これなら「品質について満足度を教えてください」「価格について満足度を教えてください」と質問を分けるのが望ましいです。
質問の意図が明確で、回答者が迷わず答えられる設問を目指しましょう。また、「できるだけ当社の商品を買っていただけますか?」のように誘導的な聞き方にならないよう注意し、中立的な表現にすることも大事です。回答者がプレッシャーやバイアスを感じない質問文にすることで、率直な回答を引き出しやすくなります。
設問形式の選び方も、回答率に影響します。基本的には、自由回答よりも選択式の質問を中心にすると答えやすくなり、途中離脱が減ります。選択肢から答える形式であれば、入力の手間や考える時間が短くて済むため、回答者の負担を大きく減らせます。
質問ごとに単一選択(ラジオボタン)や複数選択(チェックボックス)、5段階評価など適切な形式を用いましょう。用意する選択肢にも配慮が必要です。選択肢が多すぎて似た内容が重複していると、どれを選べばいいか迷わせてしまい離脱につながりますし、逆に少なすぎるとどれにも当てはまらず「その他」に回答が集中する恐れがあります。
想定される回答をもれなくカバーしつつ、冗長にならないバランスで選択肢を設定しましょう。もし「その他」の選択肢を用意する場合は、その近くに自由記述用のテキストボックスを設けて、具体的な回答を書き込めるようにすると親切です。一方、自由記述式の質問は回答者によっては負担が大きいので最小限に留めます。
意見や要望を詳しく聞きたい場合でも、自由回答欄はアンケートの最後に1問設ける程度にし、それ以外は選択式でカバーするほうが回答率は高まります。どうしても文章で聞く必要がある項目だけに絞り、それ以外は選択式で気軽に答えられるようにしましょう。
アンケート依頼のポイント
アンケートはお願いの仕方ひとつで回答率が大きく変わります。依頼の際はできるだけ丁寧で親しみやすい言葉で伝えましょう。「お忙しいところ恐れ入りますが…」といったクッション言葉を使ったり、柔らかな敬語でお願いするだけでも印象は良くなります。逆に事務的すぎたり一方的な依頼文だと、受け取ったお客様は不信感を抱いて協力したくなくなるかもしれません。
メールで依頼する場合、件名や冒頭で「○○のためアンケートにご協力お願いします」と目的を伝えつつ、語りかけるような温かみのある表現を心がけると良いでしょう。
アンケートのタイトルも工夫ポイントです。「〇〇に関するアンケート」だと味気ない印象なので、例えば「ぜひあなたの声を聞かせてください!」のように、呼びかけるようなタイトルにすると前向きに協力してもらえる可能性が高まります。アンケートの趣旨や意図もしっかり伝えましょう。「お客様のご意見を今後のサービス改善に役立てたい」など、アンケートの目的を明示することで、回答者も「自分の意見が反映されるメリット」を感じられ、協力を得やすくなります。
また、「ご回答内容は統計的に集計し、結果はサイト上で報告いたします」など、集めた回答をどう活用するか説明すると、お客様に安心感を与えられます。匿名性を保護する場合はその旨を伝え、「回答は全て匿名で集計しますので率直なご意見をお聞かせください」と付け加えるのも有効です。
依頼文にはアンケートに要する時間や質問数も記載しておきましょう。「全5問・所要時間3分程度」などと書いておくと、忙しい方でも「それくらいなら答えられるかな」と判断しやすくなります。回答フォーム上で進捗を示す仕組みと合わせて、事前に目安を知らせておくことが大切です。
アンケート実施のポイント
回答期限を忘れずに明示します。「回答期限は○月○日まで」と具体的な日付を伝えることで、受け取った側の行動を促す効果があります。期限があると適度な緊張感が生まれ、早めに対応しようと思ってもらいやすくなります。期限が近づいても回答が集まらない場合は、リマインドメールを送ることも検討しましょう。
回答のお願いと同時に、謝礼の有無も明記しましょう。アンケートへの回答に時間を割いてもらうお礼として、何らかの特典を用意できると理想的です。謝礼があるアンケートは、ない場合に比べて回答率アップが期待できまするとされています。「回答者全員にクーポンプレゼント」や「抽選で〇〇が当たる」など、対象者に魅力的な特典を提案しましょう。予算に限りがある場合でも、自社製品のノベルティグッズや少額のギフト券など工夫次第で喜ばれる謝礼を準備できます。
アンケート作成(WEB調査形式)に活用できるツール
WEBアンケートを作成する際には、専用のアンケート作成ツールを活用すると便利です。プログラミングの知識がなくても直感的な操作でフォームが作れ、デザインテンプレートや分析機能も充実しているため、初心者でも質の高いアンケートを作成できます。ここでは、アンケート作成ツールをいくつか紹介し、それぞれの特徴やメリットを見ていきます。
Google Forms(Googleフォーム)
Googleが提供する無料のアンケートフォーム作成サービスです。顧客満足度調査やイベント出欠確認など用途に合わせた豊富なテンプレートが最初から用意されており、誰でも簡単にフォームを作成できます。初期テンプレートを選んで少し項目を調整するだけで公開できるため、ゼロから項目を考える負担が少なくて便利です。
作成したフォームにはチームで同時編集も可能なので、複数人で効率よくアンケートを準備できます。回答が集まるとGoogleフォーム上で自動集計&グラフ化され、結果をひと目で確認できるのも大きなメリットです。集計データは必要に応じてスプレッドシート(Google Sheets)に連携して詳細分析することもできます。セキュリティも強固で、常時SSL通信や24時間体制の監視が行われているため安心して利用できます。
反面、フォームのデザインカスタマイズの自由度は高くないため、企業のブランディングに合わせた凝ったデザインを求める場合は他ツールの併用が検討ポイントです。
SurveyMonkey(サーベイモンキー)
世界中で利用されている代表的なアンケートプラットフォームです。専門家が作成した400種類以上のアンケートテンプレートが用意されており、質問サンプル集から自分の聞きたい内容に近いものを選んで追加することもできます。そのため、調査の目的に合ったアンケートを一から考えなくても、豊富なひな形をもとに短時間で設問を設計することが可能です。
収集した回答データの分析機能も充実しており、回答が自動集計されてリアルタイムにグラフ表示されるので結果の把握が簡単です。基本的な機能は無料プランでも利用できますが、企業ロゴの挿入やデザインの細かなカスタマイズ、高度な分析レポートなどを活用したい場合は有料プランへの加入が必要になります。日本語にも対応しており、操作画面やサポートが充実している点でも国内企業にとって使いやすいツールと言えます。
短時間でプロ並みのアンケートを作成し、結果もすぐ分析したいときに頼れるサービスです。
Typeform(タイプフォーム)
スペイン発のスタイリッシュなフォーム作成ツールです。最大の特徴は、1画面に1問ずつ質問が表示される対話型のデザインにあります。まるで会話しているかのように質問に答えていけるため、回答者にとってストレスが少なく直感的に回答を進められます。
フォントサイズやレイアウトにも工夫が凝らされ、スマホでも美しく見やすいフォームが作成できます。アンケートに「おしゃれ」さやユーザー体験の良さを重視したい場合におすすめのツールですが、現状では管理画面(公式サイトや作成画面)が英語・スペイン語のみの対応となっており、日本語での操作には一部注意が必要です(作成したフォーム自体は日本語で表示可能です)。
料金プランも米ドル建てで、日本円での支払いには対応していない点に留意しましょう。無料プランでも月あたり一定数の回答を集めるまでは利用できるので、お試しで使ってみて気に入れば有料プランに移行するという形が良いでしょう。英語のインターフェースに抵抗がない方や、より洗練されたアンケート体験を提供したいケースで検討したいサービスです。
Questant(クエスタント)
国内大手リサーチ会社のマクロミルが運営する国産アンケートツールです。官公庁をはじめ様々な企業で導入実績があり、直感的に操作しやすいインターフェースが魅力です。アンケート作成の経験があまりない人でも使いやすいように、70種類以上のテンプレートが用意されています。
満足度調査や市場調査など目的別にひな形が揃っているので、目的に合った質問項目を選ぶだけで本格的なアンケートが完成します。無料プランでも基本的な機能は利用可能で、1アンケートにつき設問10問まで作成できます。収集結果のCSVダウンロードや高度な分析機能は有料プラン限定ですが、必要なときだけ申し込めるスポット利用プラン(1回5,000円〜)もあり、コストを抑えて使える柔軟さがあります。
また、プライバシーマーク取得やSSL暗号化通信などセキュリティ面も充実しており、安心して顧客向けアンケートに活用できます。日本企業ならではのきめ細かなサポートも期待できるため、信頼性と使いやすさを兼ね備えたツールとして人気です。
formrun(フォームラン)
国産のオンラインフォーム作成ツールで、アンケートフォーム作成にも利用されています。プログラミング不要で操作できるのはもちろん、シンプルで分かりやすい直感的なUIにより、初めてでもすぐにフォームを作り始めることができます。回答が送信されると同時に自動で集計データがグラフ表示され、集まった結果をリアルタイムに把握可能です。
回答者にはサンクスメール(お礼メール)や回答内容の確認メールを自動返信する機能も備えており、アンケート後のフォローも簡単に行えます。作成したフォームはURL共有はもちろん、自社サイトへの埋め込みもワンクリックでできる手軽さです。さらに回答内容に応じて質問を出し分ける条件分岐や、マトリクス形式の質問など高度な設問にも対応しています。
無料プランでも永久に利用可能で、個人利用や小規模なアンケートであれば無料枠内で十分活用できます。必要に応じて有料プランにアップグレードすれば、回答数や設問数の上限拡大、データの詳細分析なども行えます。国産ならではの日本語サポートや安心感もあり、小回りの利くアンケートツールとして注目されています。
アンケートを作成する重要ポイントは回答者に負担をかけないこと
アンケートの調査方法には定量調査や定性調査、また回答方法には選択式や自由記入式とさまざまな調査方法と回答方法があります。どのアンケートにおいても重要なのが、回答者の純粋な意見をすくい上げるアンケートの作成です。基本として、質問の意図が読み取りやすい短い質問文で、回答しやすい回答形式を心がけて作成しましょう。
またあまりに長いアンケートも回答者の負担となるため、短時間で回答しきれる質問量であることも大切です。アンケートを作成したら実際に答えてみて、どれくらい時間がかかるか、文章はわかりやすいかなど確認しましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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