• 作成日 : 2025年10月27日

スプレッドシートで画像をトリミングするには?PC・スマホ・iPadでの操作方法を完全解説

Googleスプレッドシートに挿入した画像の不要な部分を切り取りたい、サイズを調整したいという場面は多くあります。本記事では、スプレッドシートで画像をトリミングする具体的な手順を、PC版はもちろん、スマートフォンやiPadでの操作方法まで詳しく解説します。

画像の切り抜き機能を使いこなすことで、見やすく整理されたスプレッドシートを作成でき、プレゼンテーションや報告書の品質を向上させることができます。デバイスごとの操作の違いや制限事項も含めて、実践的なテクニックをご紹介します。

スプレッドシートで画像をトリミングする基本機能は?

Googleスプレッドシート単体には画像の直接トリミング機能はありません。切り抜きが必要な場合は、

  • [挿入→図形描画]を開いて画像を配置し、描画エディタの「トリミング/マスク」で四角形や円などの形状に切り抜いてから「保存して閉じる」でシートに挿入する、または
  • Googleドキュメント/スライドで画像をトリミングしてからSheetsへ貼り付ける、
    といった方法を使います。※Sheets上の画像に対して右クリックで「トリミング」を呼び出すことはできません。

画像トリミング機能でできること・できないこと

スプレッドシートの画像トリミングでは、四角形での切り抜き、サイズ変更、回転が可能ですが、透過処理や複雑な形状での切り抜き、フィルター効果の適用はできません。

できること
  • Sheets本体でできること:画像のサイズ変更、回転、配置(セル内/セル上)。
  • トリミングや形状マスクをしたい場合:[挿入→図形描画]のエディタで画像を開き、トリミング/形状マスクを適用してからシートに挿入します(Docs/Slidesでも可)。
できないこと
  • 特殊な形状での切り抜き
  • 背景の透過処理
  • 画像の明るさ・コントラスト調整
  • フィルターやエフェクトの適用
  • 複数画像の一括トリミング
  • ピクセル単位での精密な編集

画像の挿入方法による違いは?

画像の挿入方法には「セル上」と「セル内」がありますが、どちらもシート上では直接トリミング不可です。トリミングは「挿入→図形描画」で描画エディタを開き、その中に画像を置いてトリミング/形状マスクを適用した上で、保存して閉じるでシートへ挿入します。

セル内画像を切り抜きたいときの実用手順
  1. 画像を「挿入→図形描画→新規」で開き、描画内に画像を配置。
  2. 描画エディタのトリミング/形状マスクで切り抜き。
  3. [保存して閉じる]でシートに挿入(この画像は“描画オブジェクト”として貼り付く)。
    ※ もしくは Google ドキュメント/スライドでトリミング→Sheetsに貼り付け。

PC版スプレッドシートで画像をトリミングする詳細手順は?

  • 手順:挿入 → 図形描画 → 新規 → 画像を挿入 → トリミング(または形状マスク) → 保存して閉じる。
  • 再編集:貼り付けた描画をダブルクリックすると描画エディタが開き、再度トリミング調整が可能。
  • 代替:Google スライド/ドキュメントで画像をトリミング→コピー&ペーストでSheetsへ。

ドラッグ&ドロップ/貼り付けで入るのは“セル上”の画像です。トリミングが必要なら、いったん“図形描画”で編集してから挿入してください。

スマートフォンでの画像トリミング操作方法は?

スマートフォンのSheetsアプリでは移動・サイズ変更・削除のみ可能です。トリミングはSheets単体では不可のため、(1)端末の写真アプリで事前にトリミング、(2)Googleスライド/ドキュメントでトリミングしてからSheetsへ貼り付け、(3)PCブラウザでSheetsの[挿入→図形描画]を使い、描画エディタ内でトリミング/マスクして挿入、といった方法を使います。

この制限を理解した上で、可能な範囲での画像編集方法を説明します。

補足(スマホでの実用手順)
  • 方法1:写真アプリでトリミング→Sheetsに挿入(最も確実)
  • 方法2:Googleスライドアプリで画像を貼付→「トリミング」→コピーしてSheetsに貼付
  • 方法3:Canva/Snapseed等で編集→保存→Sheetsに挿入

以上のように、トリミングは他アプリまたはPCの描画エディタで実施し、Sheetsには結果を貼り付ける運用が正確です。

スマホアプリでできる画像操作

可能な操作
  1. 画像の挿入
    • 「+」ボタン→「画像」
    • カメラ撮影またはギャラリーから選択
  2. 画像の移動
    • 画像を長押しして選択
    • ドラッグで位置を変更
  3. 画像のサイズ変更
    • 画像を選択
    • 角のハンドルをドラッグ
  4. 画像の削除
    • 画像を長押し
    • 削除アイコンをタップ

スマホでトリミングが必要な場合の代替方法

スマートフォンでトリミングが必要な場合は、端末の写真アプリで事前にトリミングしてから挿入するか、ブラウザ版のスプレッドシートをデスクトップモードで開く方法があります。

方法1:事前トリミング

  1. スマホの写真アプリで画像を開く
  2. 編集機能でトリミング
  3. 保存してからスプレッドシートに挿入

方法2:ブラウザ版の利用

スマホでデスクトップ表示にしても画像の直接トリミングは不可。PCブラウザなら [挿入→図形描画→新規→画像] → 描画エディタでトリミング/形状マスク → 保存して閉じるで挿入、が実用的です。スマホで同手順は操作性に難があるため、スライド/写真アプリで事前トリミングを推奨します。

iPadでデスクトップ表示にしても画像の直接トリミングは不可。PCブラウザなら [挿入 → 図形描画 → 新規 → 画像] → 描画エディタでトリミング/形状マスク → 挿入、が実用的です。iPadではスライド/写真アプリで事前トリミングを推奨します。

方法3:他のアプリとの連携

  • Snapseed:高度な画像編集が可能
  • Canva:デザイン性の高い編集
  • Adobe Photoshop Express:プロ仕様の編集
  • 編集後の画像をスプレッドシートに挿入

iPadでの画像トリミング操作と特有の機能は?

iPadのGoogleスプレッドシートアプリでは、画像のトリミングは不可です(できるのは移動・サイズ変更・削除)。トリミングや形状マスクが必要な場合は、

  • Googleスライド/ドキュメントアプリで画像をトリミング→コピーしてSheetsへ貼り付け、または
  • PCブラウザでSheetsの [挿入 → 図形描画 → 新規 → 画像] を開き、描画エディタでトリミング/形状マスク→「保存して閉じる」
    の手順を使ってください。任意回転が必要な場合も、スライド/ドキュメント/描画エディタで実施します。

iPad版ではピンチで拡大縮小・ドラッグで移動が基本です。角度の調整や高精度な微調整はスライド/ドキュメント/PCの描画エディタで行ってください。

Apple Pencilを使った精密操作

Apple Pencilを使用することで、指での操作より正確な範囲選択と、細かい調整が可能になり、プロフェッショナルな仕上がりを実現できます。

Apple Pencilの活用テクニック

Apple Pencilは精密なタップやドラッグに有効ですが、筆圧・ダブルタップに連動する特別な編集機能はありません。誤タップ防止や細かい位置合わせ用途として活用してください。

iPadでの効率的な画像編集ワークフロー

マルチタスキング機能の活用
  1. Split View設定- スプレッドシートと写真アプリを並べて表示- ドラッグ&ドロップで画像を直接挿入
  2. Slide Over活用- 編集アプリを小窓で起動- 必要に応じて切り替え
  3. ファイルアプリ連携- クラウドストレージから直接アクセス- 編集済み画像を即座に利用

トリミング時のトラブルシューティングと注意点

画像トリミングでよく発生する問題には、画像が選択できない、トリミング後の画質低下、保存されないなどがあり、それぞれに対処法があります。 トラブルを未然に防ぐための注意点も含めて解説します。

よくあるトラブルと解決方法

トラブル原因解決方法
画像が選択できないセル内画像/保護設定セル上に再挿入/保護解除
トリミングオプションがないアプリ版の制限ブラウザ版を使用
画質が低下する過度な拡大高解像度画像を使用
変更が保存されない通信エラーオフライン時は避ける
画像が消えるメモリ不足画像サイズを縮小
共有時に表示されない権限設定画像の共有設定確認

※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

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