- 作成日 : 2025年9月22日
スプレッドシートで縦書きにするには?やり方から括弧・伸ばし棒まで解説
日本語文書では縦書きが必要な場面が多々あります。年賀状の宛名、和風デザインの見出しなど、Googleスプレッドシートでも縦書きを使いたいケースは少なくありません。
本記事では、スプレッドシートでテキストを縦書きにする方法から、縦書き特有の記号(括弧や伸ばし棒)の入力方法、そして縦書きがうまくできない場合の対処法まで詳しく解説します。日本語文書作成の幅を広げる縦書きテクニックをマスターしていきましょう。
目次
スプレッドシートでテキストを縦書きする方法
セル内で縦書きを設定する
Googleスプレッドシートには、現在 正式な「縦書き」機能 が搭載されています。縦書きにしたいセルを選択し、メニューバーから
[表示形式] → [回転] → [縦書き]
をクリックするだけで、セル内のテキストを縦方向に配置できます。
この「縦書き」オプションでは、句読点や伸ばし棒(ー)、括弧類(「」『』())なども縦書き用に自動調整されるため、従来のように一文字ごとに改行して縦に並べる必要はありません。
その他の回転オプションとの違い
同じ[回転]メニューには、以下のようなオプションもあります。
- 上に傾斜 / 下に傾斜:文字を斜め45度に配置
- 上に回転 / 下に回転:文字全体を90°回転させて表示
- 縦書き:文字を縦組みとして配置(日本語の縦書きに対応)
- 上に積み重ね:1文字ずつ縦方向に配置(古い縦書き再現法に近い)
特に「縦書き」と「上に回転(90°)」は混同しやすいですが、前者は日本語の縦書きレイアウトに対応し、後者は単に文字全体を横倒しにするだけの機能です。
ツールバーから設定する
より素早く設定したい場合は、ツールバーの回転アイコンを使用する方法があります。セルを選択した後、ツールバーにある斜めの「A」マークのアイコンをクリックすると、プルダウンメニューが表示されます。ここから希望の回転方法を選択するだけで、簡単に縦書き設定ができます。
この方法の便利な点は、複数のセルを選択して一括で縦書き設定できることです。毎月の売上表を作成する際に、1月から12月までの月名を一度に縦書きにしたい場合などに重宝します。頻繁に縦書きを使用する方は、この方法を覚えておくと作業効率が格段に向上します。
縦書きスタイルの選択方法
スプレッドシートで利用できる縦書きスタイルには、それぞれ異なる特徴があります。「『縦書き』オプションを選ぶと、文字が正しく縦方向に組まれ、日本語の縦書きに適した表示になります。一方、『上に回転(90°)』は文字全体を横倒しにするだけで、縦組みとは異なります。英数字を中心に縦方向に配置したい場合は回転を、自然な日本語の縦書きを再現したい場合は『縦書き』を選ぶのがおすすめです。
「『縦に積み重ねる』は文字を一文字ずつ縦に並べる方式ですが、句読点や記号は横向きのままになるため、本格的な縦書きにはなりません。短いラベルなどで簡易的に縦方向に表示したい場合に適しています。短い文字列には適していますが、長い文章になると読みづらくなる傾向があります。カスタム角度を使えば、-90度から90度まで自由に設定でき、デザイン性を重視する場合や、斜め45度で省スペース表示したい場合などに活用できます。
縦書きはセルのサイズ調整が必要
縦書きを設定した後は、セルのサイズ調整が重要になります。縦書きテキストが切れないよう、行の高さを十分に確保する必要があります。行番号の境界線をドラッグして調整できますが、複数行を選択して一括調整することも可能です。
列幅については、縦書きの利点を活かして狭く設定できます。これにより、限られたスペースに多くの項目を表示できるようになります。ただし、自動調整機能は横書きを基準にしているため、手動での調整が推奨されます。
配置の設定も重要です。「表示形式」→「配置」から、水平方向と垂直方向の配置を細かく設定できます。縦書きでは特に垂直方向の配置が重要で、中央配置にすることで見栄えが良くなります。
縦書きレイアウトの例
月次売上表のヘッダーを作成する場合、1行目の各月(1月〜12月)を縦書きにして、列幅を30ピクセルに統一、行の高さを60ピクセルに設定すると効果的です。中央配置で統一感を演出すれば、12ヶ月分の列が画面内に収まり、横スクロール不要で全体を俯瞰できるようになります。
アンケート集計表では、「とても満足」「満足」「普通」「不満」「とても不満」といった選択肢を、カスタム角度-45度で斜めに表示する方法があります。セルの背景色と組み合わせることで視認性が向上し、限られたスペースで多くの選択肢を見やすく表示できます。
スプレッドシートで括弧を縦書きで入力したいとき
縦書き用括弧の種類と入力方法
現在のGoogleスプレッドシートでは、正式な[縦書き]機能を使うと、通常の括弧(「」、()など)も縦書き用に自動調整されます。そのため特別な入力方法を使わなくても、自然な縦書き表示が可能です。
より自然な表現を求める場合は、縦線|を括弧の代わりに使用したり、罫線素材の「├」や「┤」を活用したりする方法があります。Unicodeには縦書き専用の括弧(︵︶など)も存在しますが、環境によって正しく表示されないことがあるため、スプレッドシートでは通常の括弧を入力し、[縦書き]機能で表示する方法がおすすめです。
実用的な括弧表現の工夫
隣接するセルを活用した括弧表現も効果的です。例えば、A1セルに「├」、B1セルに縦書きテキスト、C1セルに「┤」を入力し、3つのセルを結合して一体的に表示する方法があります。これにより、視覚的に括弧で囲まれた縦書きテキストを表現できます。
また、セル内で改行を使用する方法もあります。セル内で改行するには、Windows では Alt+Enter、Mac では ⌘Command+Enter を使用します。これを活用して括弧と文字を縦に並べ、全体に縦書き設定を適用することで、自然な縦書き表現が可能になります。例えば、営業部(東京)という表記を縦書きで表現する場合、セル内で改行を使って縦に並べ、全体に縦書き設定を適用します。行の高さを調整して全体が表示されるようにすれば、注釈付きの項目名として活用できます。
括弧を含む縦書きの実例
補足説明を追加する場合は、罫線素材を使うと視覚的に分かりやすくなります。例えば、売上高の横に前年比120%という情報を縦書きで追加する際、「売上高」「├前年比」「│120%」「┤」のように罫線で囲むことで、メインの情報と補足情報を明確に区別できます。
スプレッドシートで縦書きの伸ばし棒を入力したいとき
縦書き用長音記号の基本
日本語の縦書きでは、長音を表す「ー」(伸ばし棒)は縦線として表示されるべきですが、スプレッドシートでは自動変換されません。この問題に対処するには、いくつかの方法があります。
最も簡単なのは、通常の長音記号「ー」をそのまま使用する方法です。縦書き時に横棒のまま表示されますが、短い単語では違和感が少ないため、実用上問題ない場合も多いです。より自然な見た目を求める場合は、縦線「|」で代替する方法があります。日本語入力で「たてせん」と入力すれば簡単に入力できますが、検索時に問題が生じる可能性があることは留意しておく必要があります。
実践的な長音表現のテクニック
カタカナ語を縦書きで表現する場合、例えば「コンピューター」なら「コンピュ|タ|」のように縦線を使用するか、Unicodeには縦書き用の長音(例:︱ U+FE31)が存在しますが、環境やフォントによっては正しく表示されない場合があります。印刷用途で利用する場合も、表示が崩れないか事前に確認が必要です。互換性を優先するなら、縦線(|)で代替する方法が安全です。」
大量のデータを処理する場合は、SUBSTITUTE関数を活用できます。=SUBSTITUTE(A1,”ー”,”|”)という数式を使えば、横書きデータを縦書き用に一括変換できます。商品名リストや部署名など、長音を含む項目が多数ある場合に特に有効です。
長音を含む縦書きの実装例
長音記号『ー』は縦書き設定にしても横棒のまま残るため、必要に応じて SUBSTITUTE(A1,”ー”,”|”) のように縦線へ変換します。ただし、この方法は検索や並べ替えで影響が出る可能性があるため、利用シーンに応じて使い分けましょう。
部署名を縦書きの看板風に表示する場合、「『マーケティング部』を『マ|ケティング部』のように入力して縦線で代替すれば、看板風の縦書き表示が可能です。ただし、この方法は本来の文字列と異なる扱いになるため、検索や集計を行う場合には注意してください。セルを正方形に近い形に調整し、中央配置にすることで、見栄えの良い縦書き表示が実現できます。
スプレッドシートでテキストを縦書きできない場合
よくある問題と基本的な対処法
縦書き設定がうまくいかない場合、いくつかの典型的な原因があります。回転オプションがグレーアウトしている場合は、共有設定で編集権限がない可能性があります。『閲覧者』や『コメント可』の権限では縦書きの設定はできません。編集権限を付与してもらうか、自分のコピーを作成して操作してください。なお、セルの結合や保護が設定されていても、編集権限があれば回転自体は利用可能です。また、編集権限があるかどうかも確認しましょう。
文字が切れて表示される問題もよく発生します。これは単純にセルのサイズが不適切なことが原因です。縦書きでは自動調整が効かないため、行の高さを手動で十分に確保する必要があります。それでも収まらない場合は、フォントサイズを小さくするか、セル内の余白を調整することで対応できます。
印刷時に縦書きが反映されない問題は、印刷設定に起因することが多いです。必ず印刷プレビューで確認し、印刷の向きや拡大縮小率を適切に設定してください。それでも問題が解決しない場合は、一度PDFとして保存してから印刷する方法が効果的です。
ブラウザやデバイスによる制限
使用するブラウザによって、縦書き機能の動作に違いが生じることがあります。現時点では、Google スプレッドシートのテキスト回転および縦書き機能に関して、主要ブラウザ間(Chrome、Firefox、Edge、Safari)で大きな動作差は確認されていません。ただし、稀に特定の環境や表示形式によって細かい違いが生じる可能性があるため、そのような場合は 別のブラウザやアプリ で表示を確認してみてください。」
モバイルデバイスでの操作には制限があります。モバイル版の Google スプレッドシート(iOS/Androidアプリ)でもテキスト回転や縦書きの設定は可能ですが、PC版に比べてインターフェースや操作が異なる場合があります。 特に微調整(角度の微調整、行・列サイズの設定など)はやや操作しづらいことがあるため、PC版での作業をおすすめします。
代替手段
どうしても満足のいく縦書きが実現できない場合は、いくつかの代替手段があります。別のソフト(Wordなど)で縦書きテキストを作成し、画像として保存してスプレッドシートに挿入する方法は、完璧な縦書き表現が可能ですが、後から編集が困難になるデメリットがあります。
Google図形描画を活用する方法もあります。『挿入』→『図形描画』でテキストボックスを作成し、横書きで入力した後に90度回転させるか、一文字ごとに改行して縦に並べることで、縦書き風に表現できます。ただし、正式な縦書き機能ではないため、句読点や伸ばし棒は自動的に縦書きにはなりません。
最も原始的ですが確実な方法として、各文字を別々のセルに配置する方法もあります。A1に「あ」、A2に「い」、A3に「う」のように配置し、セルの枠線を非表示にすれば、疑似的な縦書きが実現できます。
スプレッドシートでも縦書き表現ができる
Googleスプレッドシートには正式な『縦書き』機能が搭載されており、[表示形式]→[回転]→[縦書き]を選ぶことで自然な縦書きを実現できます。従来のようにテキスト回転や『上に積み重ねる』オプションで代替する必要はありません。
縦書きにした場合、括弧(「」『』()など)は自動的に縦方向に整列しますが、長音記号(ー)は横棒のまま残ります。必要に応じて縦線(|)やUnicode記号を代替的に利用すると自然な見た目に近づけられます。文字が切れる場合は行の高さやフォントサイズを調整し、印刷前にはプレビューで確認することが大切です。
どうしても表現が難しい場合は、Google図形描画やWordで縦書きテキストを作成し、画像として挿入する方法も有効です。スプレッドシートでも工夫すれば、日本語を縦書きに表現できます。
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