- 作成日 : 2025年8月25日
Zoho Connectとは?機能や料金、活用法を解説
社内コミュニケーション/コラボレーションツールとして、「Zoho Connect」が注目を集めています。Zoho Connectは社内SNSを中心に、ファイル管理、タスク管理、掲示板、マニュアル作成といった多彩な機能を一つに集約したオールインワンのプラットフォームです。
この記事では、Zoho Connectがどのようなツールなのか、その豊富な機能から気になる料金プラン、そしてチームの生産性を最大化するための具体的な活用法まで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
目次
Zoho Connectとは?
Zoho Connectは、ゾーホージャパン株式会社が提供するクラウド型の社内SNS・グループウェアサービスです。従来のメールや電話中心のコミュニケーションから脱却し、社員同士がよりオープンで活発な情報交換を行えるプラットフォームを提供しています。
このサービスの最大の特徴は、FacebookやTwitterのようなSNSの使いやすさをビジネス環境に適用している点です。社内の情報共有を活性化し、部門を超えたコラボレーションを促進することで、組織全体のエンゲージメント向上を実現します。
40種類以上のビジネスツールを展開するZohoエコシステムの一部として、他のZoho製品はもちろん、Google Drive、Slack、Trelloなど外部アプリケーションとの連携も充実しており、既存の業務環境を大きく変更することなく導入できる柔軟性を持っています。
社内コミュニケーションの課題解決だけでなく、リモートワークやハイブリッドワークの普及に伴い、物理的に離れたチームメンバー間での一体感醸成にも威力を発揮するツールとして、業界業種を問わず多くの企業に導入されています。
参考:従業員のエンゲージメントを高めるイントラネット(社内SNS)ソフトウェア | Zoho Connect
Zoho Connectを使うメリット
Zoho Connectには様々なメリットがあります。
圧倒的なコストパフォーマンス
Zoho Connectの最大の魅力は、業界トップクラスの低価格でありながら豊富な機能を提供していることです。5ユーザーまでであれば、基本的な機能を完全無料で利用できます。有料プランでも1ユーザーあたり月額48円からと、主要ツールの中でも最安水準の料金設定で、グループウェア導入のハードルを大幅に下げています。
無料プランには10GBのオンラインストレージ、チャット機能、ファイル共有、スケジュール管理など、中小企業が必要とする基本機能がすべて含まれており、導入効果を実感してから有料プランへの移行を検討できるリスクフリーな構造となっています。
直感的で使いやすいインターフェース
SNSライクなデザインにより、ITスキルに不安がある従業員でも短時間で操作方法を習得できます。FacebookやInstagramに似たUIで設計されており、SNSに慣れたユーザーにとっては直感的に使いやすい設計です。
投稿、いいね、コメント、シェアといった馴染みのある機能を通じて、業務情報の共有や意見交換が活発化します。これまで「ITツールは難しい」と敬遠していた従業員にも受け入れられやすく、組織全体での活用率向上が期待できます。
豊富なコミュニケーション機能
フィード機能
全社的な情報共有から部門別の連絡事項まで、階層化された情報発信が可能です。重要度に応じて投稿の表示方法を調整でき、確実に必要な情報を必要な人に届けることができます。
チャンネル機能
プロジェクトチーム、部署、趣味グループなど、目的に応じたグループを作成し、関係者のみでのクローズドなコミュニケーションを実現します。機密性の高い情報も安全に共有できます。
フォーラム機能
全社的な議論の場を提供し、アイデアの創出や問題解決に向けた建設的な意見交換を促進します。従来であれば会議で時間をかけて議論していた内容も、非同期的に効率よく検討を進められます。
多様な外部連携による業務効率化
Zoho Connect単体でも十分な機能を持ちますが、真の価値は他システムとの連携にあります。Google Calendar、Outlook、iCloudとの予定同期により、既存のスケジュール管理システムを変更することなく、統合的な情報管理を実現できます。
Slack連携では、新しいステータス更新やメンバー参加時の通知機能により、複数ツールを使い分けている環境でも情報の取りこぼしを防げます。また、Zapierとの連携により、様々なWebサービス間での自動化ワークフローを構築し、定型作業の削減が期待されます。
高度なカスタマイズ機能
プログラミング知識不要で独自のアプリケーションを作成できるカスタムアプリ機能は、競合製品と比較しても多機能かつ安価で、導入のハードルが低い点が特徴です。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で、自社の業務プロセスに最適化されたフォームやワークフローを構築できます。
例えば、経費精算アプリ、有給申請システム、顧客情報管理ツールなど、自社特有の業務に特化したアプリケーションを内製化することで、業務効率の大幅な向上が期待できます。
エンゲージメント向上機能
ゲーミフィケーション機能
日常業務にゲーム要素を取り入れ、従業員のモチベーション向上を図ることができます。タスクの完了やプロジェクトへの貢献に対してポイントを付与し、ランキング表示や報酬システムと連動させることで、楽しみながら生産性を向上させる環境を構築できます。
アンケート・投票機能
従業員の意見収集や意思決定プロセスの透明化を実現し、組織運営への参加意識を高めることができます。
Zoho Connectの料金プラン
Zoho Connectは、企業規模や利用目的に応じて選択できる柔軟な料金体系を提供しています。最大の特徴は、機能制限はあるものの完全無料で利用できるプランが用意されていることです。
無料プラン(Forever Free)
利用可能ユーザー数:最大5名
ストレージ容量:10GB
- 基本的なフィード・チャット機能
- 3つのグループ作成
- 3つの独自アプリ作成
- 3つのタスクボード
- 基本的なファイル共有
- スケジュール管理
中小企業や部門単位での試験導入には十分な機能が提供されており、初期投資なしでZoho Connectの効果を実感することができます。
有料プラン
- スターター:25ユーザーまで(月額48円/ユーザー)
- エンタープライズ:10ユーザーから(月額120円/ユーザー)
- アルティメット:10ユーザーから(月額360円/ユーザー)
- パートナー企業や外部コンサルタントとの連携が可能
- 詳細料金は個別見積もり
有料プランでは、無制限のグループ作成、高度な分析機能、カスタムブランディング、優先サポートなどの追加機能が利用できます。年間契約による割引制度も用意されており、長期利用でさらなるコスト削減が可能です。
参考:料金|あらゆる企業向けの柔軟なプラン|Zoho Connect
参考:Zoho Connect |料金
支払い方法と契約の柔軟性
月額払いと年間払いの両方に対応しており、事業の成長に応じていつでもプランのアップグレード・ダウングレードが可能です。この柔軟性により、初期投資を抑えながら段階的にシステムを拡張していくことができます。
データエクスポート機能も完備されており、将来的に他システムへの移行を検討する場合でも、蓄積されたデータを失うことなく移行できる安心感があります。
Zoho Connectの活用方法
様々な機能があるZoho Connectですが、実際にはどのように活用できるのか見ていきましょう。
社内コミュニケーション活性化
全社情報の効率的な伝達
従来の全社メールに代わり、フィード機能を活用した情報発信により、重要な連絡事項を確実に全従業員に届けることができます。投稿に対するいいねやコメント機能により、情報の到達度や理解度を可視化でき、一方通行になりがちな情報伝達を双方向コミュニケーションに変革できます。
部門横断的なプロジェクト管理
プロジェクトごとにチャンネルを作成し、関係者間での密なコミュニケーションを実現します。ファイル共有、タスク管理、進捗報告をひとつのプラットフォーム上で完結させることで、プロジェクトの透明性と効率性を大幅に向上させることができます。
ナレッジマネジメント基盤の構築
社内マニュアル・手順書の一元管理
Zoho Connectのファイル機能を活用し、各部門の業務マニュアルや手順書を一元管理できます。バージョン管理機能により、常に最新の情報を共有でき、誰が・いつ・どの部分を更新したかの履歴も完全に把握できます。
FAQ・Q&Aの蓄積
フォーラム機能を活用し、よくある質問とその回答を蓄積することで、組織のナレッジベースを構築できます。新入社員の質問対応や、類似の問題解決に要する時間を大幅に短縮できます。
リモートワーク環境の強化
バーチャルオフィス機能
物理的に離れたメンバー間でも、オンライン上での自然なコミュニケーションを実現します。在席状況の表示・チャット・タスク共有・掲示板などにより、リモートでもスムーズな情報連携が可能です。
非同期コミュニケーションの活用
タイムゾーンが異なるメンバーとの協働において、フィード機能やコメント機能を活用した非同期コミュニケーションにより、24時間体制でのプロジェクト進行が可能になります。
カスタムアプリによる業務効率化
申請・承認ワークフローの構築
カスタムアプリ機能を活用し、経費精算、有給申請、購買申請などの承認ワークフローを独自に構築できます。申請者、承認者双方の手間を削減し、承認状況の可視化により業務の停滞を防ぐことができます。
顧客情報管理システムの構築
小規模企業であれば、Zoho Connect上で簡易的な顧客管理システムを構築することも可能です。顧客管理システムを通じた営業活動の記録や顧客へのフォローにより、営業担当者の業務効率化と顧客満足度の向上が期待できます。
Zoho Connectの機能を理解して自社への導入を検討しよう
今回は、オールインワンの社内コラボレーションプラットフォーム「Zoho Connect」について、その多彩な機能から料金体系、具体的な活用法までを詳しく解説しました。
Zoho Connectは、単なる社内SNSにとどまらず、情報共有、ファイル管理、タスク管理、ナレッジの蓄積といった、組織の生産性向上に不可欠な機能を一つの場所に集約できる強力なツールです。社内に情報が散在し、コミュニケーションロスに悩んでいる企業にとって、その価値は計り知れません。
Zoho Connectには無料プランも用意されており、まずは気軽にその使用感を試すことができます。この記事を参考に、ぜひZoho Connectの導入を検討し、チームのコラボレーションを新たなステージへと進化させてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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