• 作成日 : 2025年8月19日

【無料あり】社内報のテンプレート7選!パワポのレイアウトのコツも解説

社内報を効率的に作成するには、テンプレートの活用が効果的です。無料で使えるテンプレートも多く、パワーポイントやワードで編集可能な形式が増えています。この記事では、社内報のテンプレートを選ぶポイントやおすすめ素材、レイアウトやデザインのコツまでをわかりやすく解説します。

社内報のテンプレートを作成する方法

社内報のテンプレートは、使いやすいソフトを選び、目的に合ったフォーマットで作るのが基本です。パワーポイントやワードを使えば、自社のスタイルに合わせたカスタマイズも可能です。以下では、代表的な作成方法を紹介します。

パワーポイントで作成する

パワーポイントは、自由度の高いレイアウトが組める点が特長です。写真や図形の配置がしやすく、見出しや本文のバランスも視覚的に調整できます。

テンプレートを作る際は、スライドマスターを活用しましょう。ロゴやフッターを固定しておけば、毎号の編集作業が効率化できます。A4横やA4縦のスライドサイズに変更すれば、印刷にも適した社内報になります。

また、テンプレート素材をMicrosoft公式サイトやパワポンなどでダウンロードし、好みに合わせて調整する方法もあります。

ワード(Word)で作成する

ワードは、文章中心の社内報に向いています。文字数が多いインタビュー記事や制度紹介など、テキスト量が多いコンテンツでも整った見た目に仕上がります。

「段組み」や「スタイル機能」を使って、レイアウトの統一感を出しましょう。テンプレートとして保存しておけば、他の担当者との引き継ぎもスムーズです。

ワード用の無料テンプレートは、Microsoft Officeテンプレート集やPIXTAなどでも入手できます。

エクセル(Excel)で構成を整理する

Excelは、本文の作成よりも構成の整理や下書きに活用しましょう。号ごとの掲載項目や担当、締切日などを一覧にすれば、チームでの情報共有がスムーズになります。

また、写真や記事の掲載位置を表で仮レイアウトすると、デザイン前の確認作業にも役立ちます。

デザインツールを活用する

Canva(キャンバ)やAdobe Expressなどのデザインツールを使えば、直感的におしゃれな社内報が作れます。ドラッグ&ドロップで要素を配置でき、あらかじめ用意されたテンプレートも豊富です。

クラウド上で編集・共有ができるため、複数人での同時作業や、社内レビューにも向いています。無料プランでも基本的なデザイン作成は可能ですが、より高品質な素材の利用や背景透過といった高度な機能は有料となる場合があります。まずは無料プランで操作性を試し、必要に応じてアップグレードを検討するのがよいでしょう。

テンプレート配布サイトを利用する

社内報や広報誌向けのテンプレートを配布しているウェブサイトもあります。

さまざまなテイストのデザインが提供されており、自社の雰囲気にあったものを選べます。パワーポイント形式でダウンロードできるものもあり、手軽に利用を開始できるのが魅力です。ただし、利用規約はサイトによって異なるため、商用利用の可否やクレジット表記の要不要などを事前に確認しましょう。

【無料あり】社内報におすすめのテンプレートサイト・ツール7選

ここでは、社内報作成に役立つ具体的なテンプレートサイトやツールを紹介します。無料プランの範囲や特徴も解説しますので、自社に合うものを見つける参考にしてください。

1. Microsoft Officeテンプレートを利用する

Microsoft公式が提供するOfficeテンプレートサイトでは、社内報に使えるニュースレター形式のテンプレートが無料で配布されています。WordやPowerPoint形式でそのまま編集できるため、初めての作成でも手間がかかりません。

「ニュースレター」や「社内報」などで検索すると、複数のデザインから選ぶことができます。

  • 無料で利用可能
  • ビジネスシーンに適した堅実なデザインが豊富
  • 使い慣れたパワーポイントやワードで編集できる

使い慣れたOfficeソフトで手軽に始めたい企業や、まずはコストをかけずに基本的な体裁の社内報を作成したいと考えている企業におすすめです。

参照:https://www.microsoft.com/ja-jp/office/pipc

2. Canvaで見栄えのよいデザインを使う

「Canva」は、専門知識がない人でもプロ品質のデザインを作成できるオンラインツールです。テンプレートはドラッグ&ドロップ操作で編集でき、写真・アイコン・フォントなども自由に差し替え可能です。

写真やイラスト素材も数多く、社内報に使えるテンプレートも多数用意されています。無料プランでも十分に活用できますが、より高品質な素材や便利機能を使いたい場合は有料プラン(Canva Pro)へのアップグレードを検討するとよいでしょう。

  • おしゃれで多様なテンプレートが非常に豊富
  • ドラッグ&ドロップの直感的な操作で編集が簡単
  • 無料プランでも多くのテンプレートや素材を利用できる

直感的な操作性と豊富なテンプレートが特長で、デザイン性を重視したい場合や、専任デザイナーがいない組織でも活用しやすいツールと言えるでしょう。

参照:https://www.canva.com/ja_jp/

3. パワポンで手軽に作成する

「パワポン」は、パワーポイントで使える企画書や資料のテンプレートを無料で提供するサイトです。社内報に特化したものではありませんが、企画書用のデザインテンプレートは、特集記事やコーナーのレイアウトに応用できます。

シンプルでわかりやすいデザインが多く、ビジネス文書としての体裁を保ちながら、見やすい紙面を作成するのに役立ちます。

  • パワーポイント形式で無料ダウンロード可能
  • シンプルでビジネス向きのデザインが多い
  • 企画書のような構成でロジカルな紙面作りに応用しやすい

日頃からパワーポイントでの資料作成に慣れている担当者がいる企業や、企画書のようにロジカルで分かりやすい構成の社内報を目指す企業に適しています。

参照:https://ppon.askul.co.jp/

4. bookumaで冊子印刷までできる

「bookuma(ブックマ)」は、Webブラウザ上で冊子を作成し、そのまま印刷・製本まで発注できるサービスです。社内報や記念誌に特化したテンプレートが用意されており、本格的な冊子を作りたい場合に適しています。

Web上で共同編集も可能なため、複数人で分担して作業を進めることもできます。利用は無料ですが、印刷する際に費用が発生する仕組みです。

  • Webブラウザ上で編集から印刷発注まで完結できる
  • 本格的な冊子作成に特化したテンプレートが利用可能
  • 共同編集機能があり、複数人での分業が可能

定期的に社内報を冊子として印刷・配布している企業や、複数部署の担当者が関わるような、分担して作成を進めたいプロジェクトに向いています。

参照:http://honlabo.com/howto/howto-159/

5. デザインACで豊富な素材を活用する

「イラストAC」や「写真AC」を運営するACワークス株式会社が提供する無料デザインツールです。膨大な数の写真やイラスト素材を、デザインACの編集画面から直接検索して利用できます。国内サービスのため日本人モデルの写真素材が探しやすく、多くの日本企業にとって親しみやすい紙面作りに役立つでしょう。

  • 姉妹サイト「イラストAC」「写真AC」の豊富な素材を直接利用できる
  • 日本人モデルの写真素材が豊富で、親しみやすい紙面を作りやすい
  • 無料でも多くのテンプレートや機能が使え、印刷に適したデータ(CMYK)も作成可能

コストを抑えつつ、特に日本向けの親しみやすい写真やイラストを多用して社員の共感を呼ぶような紙面を作りたい企業におすすめです。

参照:https://www.design-ac.net/

6. PIXTAで素材とセットで探す

「PIXTA(ピクスタ)」は、写真やイラストなどの素材販売サイトですが、テンプレート素材も提供しています。プロのデザイナーが作成した高品質なテンプレートが多く、パワーポイントやIllustrator形式でダウンロードできます。素材サイトならではの強みとして、テンプレート内で使用されている写真もそのまま利用できるプランがあるため、素材探しの手間を省けます。

  • プロのデザイナーが作成した高品質なデザイン
  • 写真やイラスト素材も一緒に探せる
  • 有料だが、デザインのクオリティが非常に高い

デザインの品質に徹底的にこだわりたい企業や、予算をかけてでも、テンプレートと素材探しの手間を両方省き、より魅力的な紙面を作りたい企業に選ばれています。

参照:https://pixta.jp/templates/item/1039

7. Adobe InDesignで本格的なデザインを追求する

「InDesign」は、プロのデザイナーが雑誌や書籍のレイアウトに使用するDTPソフトです。もし社内にデザインスキルを持つ人材がいる、あるいは本格的な社内報制作に挑戦したいのであれば、最適なツールといえるでしょう。ページ管理機能や文字組版の精度が高く、長文や複数ページにわたる制作物に適しています。

  • プロ向けの高度なレイアウト機能
  • 正確な文字組版と厳密なページ管理が可能
  • 長文や多ページの本格的な制作物に対応できる

社内にデザインスキルを持つ人材がいる、またはデザインの内製化を本格的に進めたい企業に適しています。ページ数が多く、雑誌のようなクオリティを追求する大規模な社内報の制作にも対応できるでしょう。

参照:https://www.adobe.com/jp/products/indesign.html

社内報のテンプレートのレイアウトのコツ

社内報をパワーポイントで作成する際は、見た目の印象と情報の伝わりやすさを両立するレイアウトにしましょう。配置や余白、目線の誘導を意識することで、読みやすく伝わる紙面に仕上げることができます。

目線の流れを意識して配置する

レイアウトでは、読者の目が自然に動く順番を意識して要素を配置しましょう。人の視線には、情報を自然に追いやすいとされるパターンがいくつかあります。たとえば、横書き・左綴じの場合には、左上から右下へ視線が流れる「Z型」や、Webページなどでよく見られる「F型」などが知られています。ただし、右綴じや縦書きのレイアウトでは視線の流れが異なるため、誌面の方向性(横書き/縦書き・綴じ方向)に応じてレイアウトの導線を設計することが重要です。

以下は、横書き・左綴じの社内報を前提としたレイアウト例です。視線の流れに沿って要素を配置することで、読者が違和感なく情報を追える紙面に仕上がります。

  • タイトル(左上)
  • 写真やメインビジュアル(中央上または左)
  • 本文(中央〜右下)

このように配置することで、読者が違和感なく情報を追えるようになります。

また、記事が複数ある場合は、各ブロックを均等な高さに揃えたり、区切り線や背景色で明確に分けたりすることで、視線の迷いを防ぐ効果があります。

統一感のあるパーツ構成にする

テンプレートを活用する際は、ページ全体に統一感が出るように意識しましょう。

  • フォントの種類は2種類までに絞る(見出し用と本文用)
  • 色はテーマカラー+1〜2色に抑える
  • 写真の縦横比やトーンを揃える

このような基本を守ることで、整った印象の紙面になります。PowerPointではスライドマスター機能を使うと、ページごとの見た目を揃える作業が簡単になります。

また、見出し・本文・写真・注釈などの「情報の階層」をしっかりつけることで、読みやすさも向上します。

情報量を整理して余白を活かす

多くの情報を詰め込みすぎると、読者はどこを見てよいのかわからなくなってしまいます。特に社内報では、情報の取捨選択と余白の活用が鍵になります。

  • 1ページに盛り込む情報は3〜4ブロック程度にする
  • 各記事に適度な余白を取り、囲み枠などで明確に分ける
  • 写真やグラフは、視線が集中しやすい位置に配置する

こうした工夫により、読む側の負担を軽減し、興味を持って読まれる紙面になります。

社内報のテンプレートのデザインのコツ

社内報を読みやすく、かつ魅力的にするには、デザインの工夫が欠かせません。特に、見出しや写真の使い方、文字の強弱を適切に設計することで、情報が伝わりやすくなります。以下では、効果的な社内報デザインの基本を紹介します。

キャッチコピーで興味を引く

読者の視線を最初に引きつけるのは、キャッチコピーです。誌面のトップや記事冒頭には、短く印象的な一言を配置しましょう。

例えば、制度紹介の記事であれば「あなたの働き方が変わる新制度スタート」など、読者にとってのメリットを明示した表現が効果的です。パワーポイントでは、太字やカラー文字を使って目立たせると、視認性が高まります。

リード文で内容を要約する

キャッチの下には、記事の概要を端的に伝えるリード文を置くと、本文への導入がスムーズになります。1〜2文で、何が書かれているかを簡潔にまとめましょう。

「この制度により、育児中の社員も柔軟に働けるようになりました」など、結論を先に示すことで、読者の関心を維持しやすくなります。行間を広めに取り、読みやすくレイアウトするのがポイントです。

小見出しで構成を明確にする

本文が長くなる場合は、2〜3段落ごとに小見出しを入れて内容を区切りましょう。見出しは短く簡潔にし、内容の要点が一目でわかるようにします。

たとえば「対象者の条件」「申請の流れ」など、読み手の関心ごとに合わせて具体的な言葉を使うと効果的です。色やフォントサイズを変えて視覚的にも区別をつけましょう。

写真や画像で関心を高める

写真は、社内報の印象を大きく左右する要素です。実際の社員やイベント風景などのリアルな写真を使うことで、読者との距離が縮まり、親しみやすい紙面になります。

配置する際は、本文と写真の関連性を明確にし、キャプションを添えるようにしましょう。画質が粗いものや構図が不明瞭な写真は避け、明るく表情が伝わるものを選ぶことが重要です。

色使いとフォントで印象を整える

配色や文字のスタイルにも一貫性を持たせましょう。ベースカラーは2色程度に絞り、見出し・本文・背景などの用途に応じて使い分けると、まとまりのある印象になります。

フォントも、読みやすさを重視して選びましょう。明朝体とゴシック体を混ぜすぎると読みづらくなるため、用途に応じて1〜2種類に限定しましょう。強調したい部分は太字や色を使って、自然に目が行くように調整します。

アイコンを活用して視認性を高める

情報を補足したり、カテゴリーを分類したりする際に、アイコンを効果的に使いましょう。例えば、インタビュー記事にはマイクのアイコン、イベント告知にはカレンダーのアイコンを添えるだけで、読者は一瞬で内容を察知できます。

言葉で説明するよりも直感的に伝わるため、視認性が高まり、紙面が読みやすくなる効果が期待できます。デザインに自信がなくても、アイコンを統一して使うだけで、洗練された印象を与えられます。

社内報テンプレートを選ぶ際の注意点とは?

テンプレートは便利な反面、自社に合わないものを選ぶと、かえって読みづらい紙面になったり、作業効率が落ちたりすることもあります。導入前に以下の点を確認しておくことで、トラブルを避けながら最適なテンプレートを選べます。

社内文化や読み手を想定する

テンプレートの見た目やトーンが自社の雰囲気に合っているかを確認しましょう。たとえば、フォーマルなコミュニケーションを重視する組織では落ち着いたデザインが、活気ある雰囲気を伝えたい場合は明るいデザインが好まれる傾向があります。ターゲット読者層や企業文化に合わせてトーンを調整しましょう。

また、読者である社員の属性(職種、年代、所属部署など)もふまえて、読みやすさや情報の伝わりやすさを重視しましょう。

読み手が多様な場合は、情報を「分けて載せる(セグメント)」か「共通項を中心に載せる」かを、テンプレート設計段階で決めておくと、読者の関心と内容のミスマッチが起こりにくくなり、より効果的に情報が伝わりやすくなります。

編集しやすい形式を選ぶ

ダウンロードしたテンプレートが、自社の編集環境で問題なく使えるかを事前に確認しましょう。たとえば、PowerPoint形式のテンプレートを使う場合、バージョンの違いやフォントの有無でレイアウトが崩れることがあります。

また、装飾が多すぎるテンプレートは、更新のたびに手間がかかる場合があります。繰り返し使用することを想定し、「テキストの差し替えや写真の変更が簡単にできるか」を基準に選ぶとよいでしょう。

さらに、印刷・配布する場合は、紙面サイズや余白設定、解像度などの印刷条件にも合致しているかを確認しておく必要があります。

共有・配布方法を考慮して選ぶ

完成した社内報をどのように配布するかによって、テンプレートの適性も変わります。紙で配布する場合は印刷適正(A4サイズ、カラーモード、画像解像度など)を確認することが重要です。

一方、PDFで配信する場合は、ファイルサイズやスマートフォンでの閲覧性もチェックしましょう。スマホ閲覧が想定される場合は、1カラム構成やフォントの大きさに注意が必要です。

クラウド上で共有する場合は、GoogleスライドやCanvaなど、ブラウザでそのまま編集・閲覧できる形式を選ぶと、社内でのフィードバックも効率化できます。

利用規約や著作権を確認する

特に無料のテンプレートを利用する際は、利用規約を必ず確認してください。サイトによっては、クレジット表記が必要であったり、改変が禁止されていたり、商用利用が認められていなかったりする場合があります。

「社内報だから」と安易に考えず、ルールを守って利用することが大切です。テンプレートに含まれる写真やイラスト素材の著作権についても、配布元の記載を必ず確認し、再利用や改変の可否を明確に把握しておきましょう。

社内報テンプレートを使って効果的に情報発信しよう

社内報のテンプレートを活用することで、作成にかかる手間を大幅に減らしながら、読みやすく見栄えのよい紙面を実現できます。パワーポイントやCanvaなどのツールを使えば、初心者でも効率的に編集可能です。

テンプレートを選ぶ際は、自社の文化や配布形式に合ったものを見極め、著作権や編集の自由度にも配慮しましょう。内容に即した分かりやすいレイアウトやデザインは、社内報の可読性を高めます。こうした工夫が、結果として社内コミュニケーションの質向上や情報共有の活性化につながります。


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