- 作成日 : 2025年8月12日
EXCELのCHAR関数とは?文字コードの変換やCODE関数との連携を紹介
ExcelのCHAR関数(読み方:キャラクター/キャラ/チャー関数)を使えば、記号や特殊文字、連続する文字、セル内での改行などを簡単に挿入できます。
本記事では、CHAR関数の基本的な使い方から、CODE関数との連携方法、入力作業を効率化する実用的な活用例まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
目次
CHAR関数の使い方
エクセルを使っていると、「連続する文字を入力したい」「セルの中で意図的に改行したい」といった場面に遭遇することはありませんか?
そんなとき、知っておくと便利なのが「CHAR関数」です。CHAR関数は、引数に指定した数値(文字コード)を対応する文字に変換してくれる関数で、普段入力できない特殊な文字や記号、さらにはセル内の改行などを表示できます。
CHAR関数とは?文字コードの基本を理解しよう
CHAR関数とは、システム内部で使われている文字コードに対応する文字を返す関数です。そこで、CHAR関数の引数に指定する「文字コード」について見ていきましょう。
コンピューターは、文字をそのまま認識しているわけではありません。文字一つひとつに固有の「番号」を割り当てて識別しています。この番号のことを「文字コード」と呼びます。
たとえば、「A」というアルファベットには「65」、「B」には「66」といった識別番号が決められています。コンピューターは、この識別番号に対応する文字を表示しているのです。
代表的な文字コードの体系としては、ASCIIコードやUnicodeなどがあります。現代のExcelは、内部的にUTF-16を扱っていることも押さえておきましょう。
CHAR関数の書式と引数
CHAR関数の書式は非常にシンプルです。
- 数値:ここに、表示したい文字に対応する文字コード(番号)を指定します。指定できる数値の範囲は、通常1から255までの整数です。
- システム環境と文字セット:Mac環境ではMacintosh文字セット、Windows環境ではANSIコードに対応します。ANSIは218文字で構成されており、その多くはASCIIコードやUnicodeと同じです。ただし日本語では、 「Shift-JIS」などが利用されており、指定できる整数は上記と異なります。
- UNICHAR関数を使用すると、より広範囲のUnicode文字(0から1,114,111のコードポイント)を扱えます。
CHAR関数は、この引数として指定された数値に対応する1つの文字を結果として返します。
実際に使ってみよう!基本的な入力例
CHAR関数の使い方はとても簡単です。セルに直接文字コードを入力して試してみましょう。
たとえば、文字コード「65」に対応する文字を表示したい場合
- 文字を表示したいセル(例:B2セル)を選択します。
- 数式バーに「= CHAR (65)」と入力します。
- Enterキーを押します。
B2セルには「A」と表示されるはずです。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | 文字コード | 結果 |
| 2 | 65 | = CHAR (65) → A |
| 3 | 66 | = CHAR (66) → B |
| 4 | 67 | = CHAR (67) → C |
このように文字コードがわかっていれば、CHAR関数を使ってその文字を簡単にセルに表示させられます。なお、引数としてA2,A3,A4などセル範囲の指定も可能です。
CHAR関数の便利な利用シーン
CHAR関数を覚えると、Excelでの作業がよりスムーズになります。ここでは、具体的な利用シーンをいくつかご紹介します。
特殊文字を表示する
CHAR関数を使えば、特殊文字も文字コードさえわかれば表示できます。
よく使われる特殊文字の例と、それに対応する文字コードを下記にまとめました。
| 文字コード | 表示される文字 | 例 |
|---|---|---|
| 33 | ! | = CHAR (33) |
| 34 | “ | = CHAR (34) |
| 58 | :• | = CHAR (58) |
| 59 | ; | = CHAR (59) |
| 60 | < | = CHAR (60) |
| 62 | > | = CHAR (62) |
※機種依存文字・環境依存文字や使用しているフォントによっては、正しく表示されない特殊文字もあります。
セル内で強制的に改行させる ( CHAR (10))
CHAR関数の中でも特に便利な使い方が、「セル内での改行」です。通常、セル内で改行するにはAlt + Enterキーを押しますが、数式や文字列の結合で自動的に改行を挿入したい場合にCHAR関数が役立ちます。
改行の文字コードは「10」です。
文字列とCHAR (10)を「&」(アンパサンド)記号で結合することで、セル内で強制的に改行を挿入できます。
例:氏名と住所をセル内で改行して表示する
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | 名前 | 住所 |
| 2 | 山田太郎 | 東京都… |
A2セルに「山田太郎」、B2セルに「東京都…」と入力されているとして、これらを1つのセルで改行して表示する場合、別のセル(例:C2セル)に以下の数式を入力します。
=A2 & CHAR (10) & B2
この数式を入力したC1セルには、「山田太郎」の下に「東京都…」が表示され、セル内で改行された状態になります。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | 名前 | 住所 | |
| 2 | 山田太郎 | 東京都… | 山田太郎 東京都… |
※CHAR (10)で改行を表示させるには、そのセルに対して「折り返して全体を表示」の設定が有効になっている必要があります。
(セルの書式設定 -> 配置タブ -> 文字の制御 -> 「折り返して全体を表示する」にチェック)
データ入力の効率化(連番の生成など)
CHAR関数は、他の関数と組み合わせることで、データの入力を効率化することも可能です。たとえば、A, B, C, D… といったアルファベットの連続したリストを簡単に作成したい場合などに利用できます。
アルファベットの「A」は文字コード65、「B」は66、…となっています。この連続した文字コードとROW関数を活用すれば、データ入力を効率化できるのです。
- アルファベットを生成したい最初のセル(例:A1セル)を選択します。
- 数式バーに「= CHAR (65+ROW(A1)-1)」と入力します。
- Enterキーを押します。A1セルに「A」が表示されます。
- A1セルのフィルハンドル(セルの右下にある小さい四角)を下方向にドラッグして、数式をコピーすると下記のように表示されます。
| A | |
|---|---|
| 1 | A |
| 2 | B |
| 3 | C |
| 4 | D |
| 5 | E |
ROW(A1)は、A1セルの行番号である「1」を返します。
最初のセルでは = CHAR (65+1-1) → = CHAR (65) となり「A」が表示されます。
次の行(A2セル)にコピーすると、数式は自動的に= CHAR (65+ROW(A2)-1) → = CHAR (65+2-1) → = CHAR (66) となり「B」が表示されます。
このように、ROW関数を使うことで、コピーした行に応じて文字コードが1ずつ増えていき、A, B, C…と連続したアルファベットを生成できるのです。
※Excel 365などの新しいバージョンでは、SEQUENCE関数と組み合わせることで、一度にリストを生成することも可能です。
例:AからEまでを一度に生成する場合 = CHAR (65+SEQUENCE(5))
CHAR関数の応用テクニック(CODE関数との組み合わせ)
ここでは、CHAR関数をさらに深く理解し、活用するための応用テクニックとして、CODE関数との組み合わせをご紹介します。
CHAR関数が「数値(コード)から文字」への変換を行うのに対し、「 CODE (コード)関数」はその逆、「文字から数値(コード)」への変換を行います。
CODE関数の書式は以下の通りです。
- 文字列:文字コードを調べたい文字を含む文字列を指定します。ただし、CODE関数は指定した文字列の先頭の1文字の文字コードしか返しません。
CHAR関数とCODE関数は、お互いを補完する関係にあります。たとえば、ある文字の文字コードがわからない場合にCODE関数を使って調べ、そのコードをCHAR関数で利用するといった使い方ができます。
- 文字を入力したいセル(例:A1セル)に、調べたい文字を入力します。(例:「あ」)
- 別のセル(例:B1セル)に「= CODE (A1)」と入力します。B1セルには「あ」の文字コードが表示されます(環境により異なりますが、JISコードであれば9250など)。
- さらに別のセル(例:C1セル)に「= CHAR (B1)」と入力します。C1セルには、B1セルで調べたコードに対応する文字、つまり「あ」が表示されます。
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | あ | = CODE (A1) → 9250 | = CODE (B1) → あ |
この組み合わせを理解することで、CHAR関数を使うためにわざわざ文字コード表を調べる手間を省き、Excel上で簡単に文字コードを確認できるようになります。
CHAR関数を使う上での注意点
CHAR関数は便利な関数ですが、いくつか注意しておきたい点があります。
存在しない文字コードを指定した場合
CHAR関数に有効な文字コード範囲外の数値や、非数値を指定した場合、Excelは通常 #VALUE! エラーを返します。また、ごく一部の環境やフォントによっては、特定のコードが予期しない記号として表示される可能性も稀にあります。
環境による文字コードの違い
過去には、使用しているコンピューターのOSや地域設定によって同じ文字でも文字コードが異なることがありました(Shift-JIS、EUC-JPなどのエンコーディングの違い)。しかし、最近のExcelはUnicodeを標準的に扱っているため、このような問題は発生しにくくなっています。
ただし、非常に特殊な記号や絵文字などは、OSやExcelのバージョン、または使用されるフォントによって正しく表示されない可能性があることは覚えておきましょう。
CHAR関数の代わりに使える機能(シンボル挿入など)
キーボードにない特殊文字を挿入したい場合、CHAR関数を使う以外にもっと簡単な方法があります。Excelのメニューにある「挿入」タブの「記号と特殊文字」機能を使う方法です。
「挿入」タブ > 「記号と特殊文字」をクリックすると、文字コードを知らなくてもさまざまな記号や特殊文字、絵文字などを一覧から選んでセルに挿入できます。
単に文字を挿入したいだけであればこちらの方法が手軽ですが、数式の中で動的に文字を生成したい場合や、特定の文字コードを使った処理を行いたい場合には、CHAR関数が不可欠になります。状況に応じて使い分けましょう。
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