- 作成日 : 2025年7月31日
日報くんの料金は安い?日報アプリの機能や特徴、使い方を解説
日報アプリ「日報くん」は、低価格で業務日報をWeb上で一元管理できるサービスです。
月額固定料金で利用ユーザー数に制限がないプランもあり、特に中小企業にとって導入しやすい選択肢となるでしょう。この記事では、「日報くん」の機能や料金、他の日報アプリとの違いを、わかりやすく解説します。
目次
日報アプリ「日報くん」とは?
日報くんは、業務日報をWeb上で簡単に記録・共有・管理できる、クラウド型の日報ツールです。紙の日報にかかる手間やコストを削減しながら、社内の業務進捗を「見える化」できます。スマートフォンやPCのブラウザからすぐに利用でき、PCやスマホから日報の作成・提出・集計ができ、アプリのインストールは不要。ITツールに不慣れな方でも使いやすいよう、シンプルな画面設計がなされています。
また、日報の提出・確認・コメント対応までを効率化できるのが特長です。建設業、製造業、運送業、小売業など多様な業界で活用されています。
料金体系については、初期費用は不要。最小プランでは、年間契約であれば、月額825円(税込)で5名まで利用でき、100名規模でも月額4,400円と低価格です。必要に応じてプランを拡張できるため、従業員数が増減する中小企業でも柔軟に対応できます。
セキュリティ体制も充実しています。通信はSSL/TLSによって暗号化されており、保存データはAES-256形式で保護されます。ログイン時の2段階認証にも対応しており、情報漏えいのリスクを低減。サーバーは24時間365日監視され、国内リージョンのAWSを利用して運用されています。運営会社はプライバシーマークを取得済みで、セキュリティ教育も社内で継続的に実施しています。
このように、日報くんはコストを抑えながら、業務効率化と情報セキュリティの両面をサポートできる、バランスの取れた日報システムといえるでしょう。
日報くんの主な機能
「日報くん」は、日報の作成・管理という基本機能を中心に、業務の可視化をサポートする複数の機能を搭載しています。日々の報告業務を効率化するだけでなく、プロジェクトごとの工数管理や予実管理にも対応しており、単なる報告ツールにとどまらない使い方が可能です。
日報の作成と共有
日報作成の基本的な機能として、過去の日報をコピーして作成する機能や、作成途中の日報を下書き保存する機能があります。これにより、毎日同じような内容を報告する手間を削減できます。
また、提出された日報に対してコメントを残すことができ、管理者からのフィードバックや従業員間のコミュニケーションを促します。他ユーザーの日報も閲覧できるため、チーム内での情報共有や業務の透明化にもつながります。
プロジェクトごとの稼働・工数管理
日報を作成する際に、顧客名やプロジェクト名を紐づけることで、案件ごとの作業時間(工数)を自動で集計します。これにより、「どの案件に、どれくらいの時間がかかっているか」を定量的に把握することが可能になります。データは顧客別、プロジェクト別、あるいはそれらをまとめた事業単位で集計・確認できます。
予算と実績の比較
あらかじめプロジェクトに予算と時間単価を設定しておくと、記録された作業時間から実績コストを自動で算出します。これにより、予算に対する実績の進捗状況や、現時点での利益率などをリアルタイムで確認でき、プロジェクトの採算管理に役立てられます。
その他の便利な機能
これらの主要機能に加え、従業員の役職などに応じた権限(ロール)管理、複数ユーザーの一括登録、日報提出を促す催促連絡機能など、管理業務をサポートする機能も備わっています。
日報くん機能一覧
「日報くん」の主な機能を目的別に分類して、以下にまとめます。
【日報の作成・共有】
日報作成 | 日付、顧客/プロジェクト、作業内容などを入力して日報を作成する基本機能。 |
---|---|
過去日報の複製 | 以前に作成した日報をコピーして、新しい日報を効率的に作成できる。 |
下書き保存 | 作成途中の日報を一時的に保存し、後から編集・提出できる。 |
コメント機能 | 提出された日報に対してフィードバックや連絡事項をコメントとして残せる。 |
他ユーザーの日報閲覧 | チームや部署内の他のメンバーが提出した日報を閲覧できる。 |
【稼働・工数管理】
顧客ごとの集計 | 取引先企業単位で、作業時間や工数を集計・確認できる。 |
---|---|
プロジェクトごとの集計 | 案件や商品単位で、月別・累計の稼働時間を集計できる。 |
事業ごとの集計 | 複数のプロジェクトを束ねて、より大きな事業単位での工数を確認できる。 |
【予実管理】
予算・実績の管理 | プロジェクトに登録した予算と、実績として記録された工数を比較・分析できる。 |
---|---|
利益率の算出 | 設定した時間単価に基づき、プロジェクトの利益率を自動で算出する。 |
【管理・その他】
ロール(権限)管理 | 管理者、一般ユーザーなど、役職に応じて操作できる範囲を設定できる。 |
---|---|
ユーザー一括登録 | 複数の従業員アカウントを一度にまとめて登録できる。 |
日報の催促連絡 | 日報が未提出のユーザーに対して、提出を促す通知を送れる。 |
勤怠管理連携 | 別サービスの「入退くん」と連携し、勤怠データを管理できる(※別途契約が必要)。 |
参照:日報くん 機能一覧
日報くんの導入から運用までの流れ
「日報くん」は、専門的な知識がなくても、すぐに使い始められる手軽さが魅力といえます。
アカウントを登録する
公式サイトから申し込みをおこないます。必要な情報は会社名や担当者名、メールアドレスなどです。「日報くん」には30日間の無料トライアル期間が設けられており、この期間中にすべての機能を試用できます。
初期設定をおこなう
利用を開始したら、利用するメンバーを招待します。管理画面から従業員のメールアドレスを登録すると、メンバーの招待が完了します。次に、自社の運用にあわせて日報のテンプレートを作成します。「本日の業務内容」「課題と対策」「明日の予定」といった基本的な項目から、業種特有の項目まで自由に設定可能です。
同時に、管理したいプロジェクトや案件を登録しておくと、日報提出時に選択できるようになります。
日々の業務で活用する
初期設定を完了したら、日報の入力を行うだけです。PCやスマートフォンのWebブラウザからログインし、テンプレートにそってその日の業務内容や作業時間を入力して提出します。
管理者は、提出された日報を一覧で確認し、必要に応じてコメントでフィードバックをすることができます。
この日々のやりとりが、業務の進捗確認や部下の育成、円滑な情報共有につながっていくでしょう。
日報くんの料金プラン(無料トライアル付き)
「日報くん」は、30日の無料トライアル期間があります。有料プランも企業の規模や用途にあわせて、低価格から始められます。
※料金は2025年6月時点のものです。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
無料トライアル
「日報くん」には、いわゆる永年無料のフリープランはありません。その代わり、すべての有料プランで30日間の無料トライアル期間が提供されています。このトライアル期間中は、機能制限なくすべてのサービスを利用可能です。
実際に自社の業務フローに合うかどうか、操作性は問題ないかなどを、費用をかけずにじっくりと検証できます。トライアル期間が終了しても自動で課金されることはないため、安心して試すことが可能です。
有料プランの料金体系
有料プランは、利用するユーザー数の上限に応じて4つのプランが設定されています。すべてのプランで日報機能、プロジェクト管理、工数管理といった主要機能を利用できます。
プラン名 | 月額料金(税込) ※年間契約の場合 | ユーザー数上限 | 1人あたり月額(参考) |
---|---|---|---|
ミニマムプラン | 825円 | 5名まで | 165円~ |
Sプラン | 2,750円 | 60名まで | 46円~ |
Mプラン | 4,400円 | 100名まで | 44円~ |
Lプラン | 8,800円 | 200名まで | 44円~ |
201名以上での利用を希望する場合は、別途相談に応じています。
日報くんと他の日報アプリとの違い
日報くんは、シンプルで使いやすく、低価格で導入しやすい点が特長です。他の代表的な日報ツールと比較しながら、解説します。
価格体系でコスト管理しやすい
多くのツールが1ユーザーごとの課金制を採用する中、日報くんは人数上限までのパッケージ料金制です。たとえば100名まで利用できるMプランは月額4,400円(税込)で、1人あたり約44円と非常に割安です。
人数の増減があっても料金は一定なので、予算が立てやすく、現場の規模が変動しやすい企業にも向いています。
機能は日報と工数管理に特化している
日報くんは、日報の記録・共有・工数集計に機能を絞った設計です。そのため、操作がシンプルで、誰でも迷わず使える点が評価されています。一方で、スケジュール管理やファイル共有などの業務全般を包括するグループウェア機能は搭載されていません。
たとえば、kintoneは業務アプリを自由に作成できる高い拡張性を持ち、gamba!はKPI管理や「いいね」などの社内エンゲージメントを高める機能に強みがあります。
それぞれのツールは設計思想が異なるため、自社の目的に応じた比較が必要です。
導入前に確認すべき注意点もある
シンプルであることは使いやすさにつながりますが、高いカスタマイズ性や他システムとの連携を求める場合には不向きです。API連携や外部ツールとの統合を重視する企業には、より柔軟なグループウェアや開発プラットフォームの方が適しているでしょう。
また、無料プランがない点も注意が必要です。あらかじめ、有料プランを念頭にしながら検討しましょう。
日報くんはシンプルで低価格な業務管理アプリ
日報くんは、日報の記録・集計・共有に必要な機能をコンパクトに備えたWebアプリです。操作がわかりやすく、料金もシンプルなため、過度な機能を求めない企業にとっては有力な選択肢といえるでしょう。特に、紙やExcelでの運用から脱却したい中小企業や、日報の属人化・未提出に悩む現場には向いています。
一方で、他システムとの連携や多機能な業務基盤を求める場合は、比較検討が必要です。導入の目的と運用体制をふまえ、適したツールを見極めることが大切です。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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