- 作成日 : 2025年7月17日
紙ノートをアプリで共有するには?方法や手書き機能付きアプリも紹介
紙ノートに手書きで残したアイデアやメモを、あとから見返したり、誰かと共有したりしたいと思ったことはありませんか?こうした手書きの情報をスマートフォンで撮影して整理・共有できるアプリを使えば、紙ノートをデジタル化して活用しやすくなります。会議の議事録や授業ノート、ホワイトボードの内容もクラウドに保存しておけば、検索や共有がしやすくなります。
この記事では、紙ノートをアプリで取り込む方法や、手書き対応ノート共有アプリの使い方を紹介します。仕事や学習に役立つアプリを上手に活用して、手書きの良さを保ちながら、情報を効率よく整理・共有する方法を見つけていきましょう。
目次
手書きの紙ノートをデジタル化するアプリ
議事録をメモしたノートや研修・授業の記録、会議のホワイトボードの内容など、手書きの情報をスマートフォンで簡単にデジタル化できるアプリは、仕事や学習の効率を高めるのに便利です。クラウドに保存すれば、検索や共有もスムーズに行えます。ここでは、紙ベースのメモを手軽にデータ化できるアプリを紹介します。
Post-it®:紙の付箋をそのままデジタル化
Post-it®アプリは、紙の付箋に書いたメモやアイデアをスマートフォンのカメラで読み取り、瞬時にデジタル化できる便利なツールです。手書きの情報をそのまま取り込み、整理・編集・共有までを一貫して行えます。
ビジネスでのブレインストーミングや学習ノートのメモ書き、個人のアイデア整理やタスク管理、物理メモのデジタルアーカイブ化など、幅広いシーンで活用できます。
- 手書きメモのデジタル化:手書きの付箋をスマホカメラで撮影し、デジタル化できる。
- デジタル編集:付箋の色やテキスト入力、消去などさまざまに編集できる
- アイデアの整理:デジタル化された付箋のグループ分け、並べ替えができる
- 文字認識・検索:手書き文字を認識し、キーワードでメモを検索できる。
- 共有・共同作業:メモを他の人と共有でき、共同作業も可能。
- 外部連携:Miro、Trello、PowerPoint、Excel、PDFなど、他のアプリへエクスポートし活用する。
Post-it®アプリは、アイデアの管理やチームでの共同作業を効率化するのに役立つ、手軽で便利なツールです。
対応OS:iOS/Android
CamScanner+|紙の書類やノートをデジタル化
CamScanner+は、紙のノートや書類をスマホでスキャンしてPDFやJPGにできるモバイルスキャナーアプリです。傾き補正や画質調整、OCRによる文字認識機能があり、読み取った内容をテキスト化することも可能です。
ビジネスでの紙資料の電子保存、授業ノートや配布プリントの整理、手書きメモのデジタルバックアップなど、業務・学習の両方で活用されることが多いアプリです。
- 高精度スキャン:書類やノートをスマホで撮影し、自動で傾き補正・明るさ調整
- OCR(文字認識):スキャン画像内の文字を自動で認識し、テキストとして抽出可能
- 注釈追加:スキャン後のPDFに文字や印を追加して編集
- PDF変換・結合:複数ページのスキャンデータを1つのPDFにまとめられる
- クラウド保存:CamScanner+の独自クラウドに保存。さらに、Google Drive、Dropbox、OneDriveなどと連携してデータを管理
- 共有・出力:PDFや画像としてメール送信、アプリ経由でチームと共有が可能
CamScanner+は、紙の資料を確実にデジタル化し、管理・検索・共有まで一貫して行える実用的なツールです。
対応OS:iOS/Android/Windows
紙ノートからテキスト抽出・共有するその他の方法
紙のノートに書いた内容をデジタル化して他の人と共有したいとき、専用アプリを使わなくても無料でできる方法もあります。ここでは、ChatGPT、iPhone、Androidを使ったテキスト抽出と共有のやり方を紹介します。
ChatGPTでテキストを抽出・共有する方法
- ChatGPTにアクセスし、ノートの画像をアップロード
- 「画像からテキストを抽出してください」と入力
- 表示されたテキストをコピーし、メモやアプリに貼り付けて共有
特徴と注意点
明るくはっきりした画像なら認識精度は高めですが、手書きの癖が強い文字や斜めの画像は誤認識の可能性があります。共有前には内容を必ず確認し、個人情報や機密情報は含めないよう注意しましょう。
iPhone(iOS)のLive Textを使う方法
- 写真アプリで画像を開く
- テキスト部分を長押ししてコピー
- メモやメッセージアプリに貼り付けて共有
特徴と注意点
印刷文字には強く、瞬時にコピー可能です。手書き文字には対応していないため、資料やホワイトボードなどの印刷情報向きです。
AndroidのGoogleレンズを使う方法
- Googleレンズで画像を選ぶかその場で撮影
- 「テキスト」モードで認識し、コピー
- 抽出したテキストを他のアプリに貼り付けて共有
特徴と注意点
印刷された文字には高い精度で対応しますが、手書きは認識にばらつきがあります。Google Keepなどと併用すると共有がよりスムーズになります。
手書き対応のノート共有アプリおすすめ
手書き入力に対応したノート共有アプリは、紙に近い感覚で自由にメモを残せる一方で、デジタルの便利さも兼ね備えています。文字や図を直感的に書き込みたい方、紙のノートに慣れている方、手書き情報をチームで共有したい方に特に適しています。ここでは、無料でも始められる代表的なアプリを紹介します。
Goodnotes|手書き学習の強い味方
Goodnotes(グッドノートス)は、iPadユーザーを中心に支持される手書き特化型ノートアプリです。紙のような書き心地で学習や資料の整理が進めやすく、PDFへの書き込みや図形認識、手書き文字のテキスト変換にも対応しています。AIによるスペルチェックや入力補助なども搭載され、学習効率の向上に役立ちます。ノートはPDFで出力でき、他ユーザーと共有も可能です。
- 主な機能
- PDFへの書き込み
- 図形認識
- AI学習補助(スペルチェック、入力候補表示、試験対策機能)
- 料金:無料プランあり(機能制限あり)/年間プランは年額1,350円(税込)
- 対応OS:iOS/Android/Windows
2. Microsoft OneNote|自由なレイアウトと高い共有性
Microsoft OneNote(マイクロソフト ワンノート)は、Microsoftが提供するデジタルノートアプリで、自由に手書き・テキスト・画像・音声などを配置できるキャンバスが特徴です。手書き文字のテキスト変換や、他のOfficeアプリとの連携がスムーズで、ビジネスにも学習にも使えます。OneDrive経由でのクラウド同期、ノートブック単位での共有・共同編集が可能です。
- 機能
- 手書き文字変換
- 多様なコンテンツ対応(テキスト、画像、音声、PDFなど)
- OneDriveを使ったクラウド同期
- 料金:無料(Microsoft 365に含まれる)
- 対応OS:Windows/iOS/Android
3. Evernote|情報蓄積と手書き検索に強み
Evernote(エバーノート)は、さまざまな形式の情報をまとめて管理できるアプリです。手書きのメモや図を含めたノートを保存でき、検索で手書き文字まで見つけられるのが特長です。Webクリッパーを使えば、ネット上の情報も一括保存可能。ノートブック・タグ機能で情報を整理しながら、共有もスムーズに行えます。
- 機能
- 多機能な情報保存(テキスト、画像、音声、PDFなど)
- Webクリッパー
- 強力な検索機能
- ノートブック・タグで情報を整理
- 料金:無料プランあり(機能制限あり)/有料プランあり
- 対応OS:iOS/Android/PC(Windows/Mac)
4. Google Keep|シンプルで手軽な手書きメモ共有
Google Keepは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できるシンプルなメモアプリです。付箋形式でメモを保存し、色分けやラベル付けで整理できます。手書きメモにも対応しており、とっさのアイデアや簡単な図を書き残したい場合に役立ちます。共有メンバーとのリアルタイム編集も手軽に設定でき、家族や友人との簡単な情報共有にも便利です。
- 機能
- 色分け・ラベル付け
- リマインダー機能
- 手書き・音声・画像・テキストに対応
- 料金:無料
- 対応OS:iOS/Android/Web
ノート共有アプリの比較表
アプリ名 | 共同編集 | 手書き入力 | AI機能 | 無料プランの有無 | 主要対応デバイス | 主な強み |
---|---|---|---|---|---|---|
Notion | 〇 | ✕ | 〇 | 〇 | iOS/Android/PC | オールインワン、高カスタマイズ性 |
Evernote | △ | 〇 | 〇 | 〇 | iOS/Android/PC | 情報蓄積、Webクリッパー、手書き検索 |
Microsoft OneNote | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | iOS/Android/PC | Office連携、自由なキャンバス、手書き変換 |
Google Keep | 〇 | 〇 | ✕ | 〇 | iOS/Android/PC | シンプル、手軽な共有、リマインダー |
Stock | 〇 | ✕ | ✕ | 〇 | iOS/Android/PC | シンプル、チーム内情報共有、タスク管理 |
Goodnotes | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | iOS/Android/PC | 手書き特化、勉強用途、AI学習補助 |
※ 共同編集の「△」は機能が限定的、手書き入力の「✕」は対応なしを示します。
手書き対応のノート共有アプリ選びの注意点
手書き対応のノート共有アプリは便利な一方で、選び方を間違えると「思っていたより使いにくい」「機能が足りない」と感じることがあります。ここでは導入前に確認しておきたいポイントを紹介します。
料金とプラン内容を確認する
多くのアプリには無料と有料のプランがありますが、無料プランではノート数や保存容量、共有機能などに制限があることが多いです。例えば、Goodnotesは無料で3冊までしかノートを作成できません。有料プランを利用する前提なのか、無料でどこまで使えるのかを事前にチェックしておくことが大切です。
対応デバイスと同期のしやすさ
日常的に使うデバイス(スマートフォン、タブレット、PC)すべてに対応しているかを確認しましょう。複数デバイスで同期できないと、出先でメモが見られない、編集できないといった不便さが出てきます。OneNoteやEvernoteのようにクラウド同期がスムーズなアプリは安心して使えます。
共同編集や共有機能の質
家族やチームでノートを共有するなら、リアルタイムの共同編集ができるかどうかも重要です。ノートの共有範囲の設定、履歴の確認、コメント機能の有無などを確認しましょう。Google KeepやOneNoteは、共有設定が直感的で使いやすいという評価があります。
セキュリティとプライバシーの保護
仕事で使う場合や個人情報を含む内容を記録する場合は、セキュリティ機能も要チェックです。アプリによっては二段階認証やデータの暗号化に対応していないこともあるため、扱う情報に応じて適切な安全性が確保されているかを確認してください。
ノート共有アプリで仕事も学習も効率アップ
ノート共有アプリは、メモをとるだけでなく、情報を整理・保存・共有しやすくする点で、日々の仕事や学習を効率的に支えてくれます。使い方を工夫することで、紙ノート以上に柔軟な活用が可能になります。ここでは、仕事と学習それぞれの代表的な活用例を紹介します。
仕事の場面で活用する
会議の議事録やタスクの記録、資料の共有など、業務の中で情報をすばやく記録し、チームで共有する場面に最適です。ノート共有アプリを使えば、打ち合わせ中に手書きで図を描きながら、そのままPDFで共有したり、クラウド経由で後から加筆・確認したりすることも可能です。
- OneNoteやEvernoteは、画像・音声・手書きなど多様な記録方法に対応
- Goodnotesでは、資料に直接書き込みができるため、レビューにも便利
- Google Keepは、ToDoやリマインダーと連携しやすく、日常業務のメモに向いています
学習の場面で活用する
講義ノートの整理、試験対策、グループ学習など、勉強にもノート共有アプリは役立ちます。特に手書き入力に対応したアプリなら、図表や数式などもそのまま記録できるため、紙ノート感覚で使えます。
- GoodnotesはPDF教材への手書き書き込みやフラッシュカード機能に対応
- OneNoteは複数デバイスからアクセスできるため、場所を選ばず学習可能
- Evernoteは検索性が高く、手書きの過去ノートもすぐに見つけられる
学習計画をデジタルで立てたい人や、授業の板書を整理したい人にとって、手書き+共有の組み合わせは効率アップにつながります。
紙ノートをアプリで活用すれば手書きも共有もスムーズに
紙ノートに書いた情報をデジタル化して共有したいときは、スキャンアプリや文字抽出機能付きの無料ツールを使うのが効果的です。
Post-it®やCamScanner+で紙の内容を取り込み、GoogleレンズやiPhoneのLive Textなどでテキストに変換すれば、すぐに共有資料として活用できます。
さらに、GoodnotesやOneNote、Evernoteなどの手書き対応ノート共有アプリを使えば、手書きの自由さを活かしながら、クラウドで整理・検索・共有が可能になります。アプリによって機能や料金体系は異なるため、用途や共有スタイルに合ったものを選ぶことがポイントです。
紙ノートの利便性を保ちつつ、デジタルの強みを取り入れたい方は、まずは無料で使えるアプリから試して、自分にとって使いやすい情報管理の方法を見つけてみてください。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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