• 作成日 : 2025年7月17日

InCircle(インサークル)導入ガイド:機能・料金プラン・メリットを解説

InCircle(インサークル)は、ブルーテック株式会社が提供する純国産のビジネスチャットツールです。社内コミュニケーションの円滑化と情報共有の安全性を両立するために日本企業向けに最適化されており、多くの企業が導入を検討しています。本記事では、InCircleの機能や料金プラン、他ツールにはない特徴、活用シーン、導入メリット、注意点まで解説します。

目次

InCircleの主な機能

InCircleは、シンプルで直感的な操作性と高い実用性を備えたビジネスチャットツールです。ITに不慣れな人でも使いやすく、業務効率化と社内コミュニケーションの向上を支援します。ここでは、InCircleが持つ主要な機能とその利便性を紹介します。

チャット機能と既読管理

1対1やグループでのチャットが可能なInCircleでは、トークルームの作成が自由にでき、過去の履歴もすべて閲覧可能です。メッセージの編集・削除や、既読人数の表示、未読者の特定もでき、メッセージが行き届いたかを可視化できます。通知機能により、重要な新着も見逃しにくくなっています。

ファイル共有とセキュリティ対策

画像・動画・ドキュメントなどの添付が簡単に行え、スマホからの撮影ファイルも即共有可能です。送信後にデバイスにデータを残さない設定も可能で、情報漏えいリスクを抑えます。管理者によるファイル送信制限や拡張子ごとの制御も可能です。

ユーザー情報とプレゼンス管理

ユーザーのプロフィール確認やプレゼンス機能によって、相手の在席状況が把握でき、適切なタイミングで連絡を取りやすくなります。ステータスメッセージも設定でき、業務効率を高めるきめ細かな対応が可能です。

柔軟な通知設定とマルチデバイス対応

トークごとに通知のON/OFFを切り替えられ、業務に必要な通知だけを受け取ることができます。Apple Watch対応やPC・スマホ・ガラケーなど幅広いデバイス対応により、場所を選ばず利用可能です。

他システム連携とチャットボット

APIを活用すれば、InCircleと他業務システムを連携させた自動通知やデータ処理も可能です。また、チャットボットを導入することでFAQ対応や定型業務の自動化が進みます。実際に、定時データ通知や問い合わせ対応の効率化により、大幅な業務時間削減に成功した事例もあります。

管理者向け機能とセキュリティ設定

管理者はコンソールからユーザー・グループの管理、SSO対応、IP制限、監査ログ取得などの高度な運用設定が可能です。ダッシュボードで稼働状況を把握し、セキュリティを保ちながら業務全体の最適化を図れます。

InCircleの料金プランと費用比較

InCircleは、コストパフォーマンスに優れたビジネスチャットツールとして、クラウド提供の「ベーシック」プランと、セキュリティ重視の「オンプレミス」プランの2種類が提供されています。組織の規模や運用ポリシーに合わせて柔軟に選べるのが魅力で、無料トライアルも用意されています。以下に、それぞれのプランの特徴と比較ポイントを解説します。

クラウド版「ベーシック」プランの料金

ベーシックプランは、クラウド上で提供される標準的な利用形態です。料金は1ユーザーあたり月額180円(税抜)と非常に低コストで、初期費用も不要です。最低利用人数は30人から、契約期間は2カ月以上が条件です。ディスク容量はユーザー数×1GBで、100ユーザーなら100GBまで利用可能です。

このプランは、ヘルプデスク対応のサポートも含まれており、トラブル時も安心して運用できます。他のビジネスチャットサービスが月額数百〜数千円の価格帯であるのに対し、InCircleはリーズナブルな価格で導入できるため、コストを抑えたい企業にとって非常に魅力的です。

オンプレミス版プランの料金

オンプレミスプランは、自社サーバーやデータセンター内でInCircleを運用する形態で、官公庁や金融機関などの高セキュリティが求められる組織向けに適しています。最低利用人数は100人からで、契約期間は年単位。料金は個別見積もり制で、初期費用・月額費用ともにシステム要件に応じて調整されます。

このプランでは、自社のネットワーク内でチャットを運用でき、データを外部に出さずに管理できます。さらに、カスタム認証やIP制限など、企業のセキュリティポリシーに合わせたカスタマイズも可能です。たとえば、ある企業では、5,000人規模の利用実績があり、大規模かつ厳格な運用にも対応しています。

無料トライアルと契約前の検討

InCircleでは、本格導入前に試せる無料トライアルが提供されています。最大20ユーザーで全機能を一定期間利用でき、社内の実務環境で操作性や使い勝手を体験できます。既存のチャットツールからの移行を検討している企業は、並行運用することで課題の洗い出しやスムーズな定着が期待できます。

正式導入に際しては、必要なユーザー数や運用形態を踏まえて、ベーシックプランまたはオンプレミスプランを選択します。無料プランはないため、トライアル中に稟議や見積もりの準備を進めておくとスムーズです。詳細な料金や導入支援は公式サイトから問い合わせできるので、早めの相談が推奨されます。

他のチャットツールにはないInCircleの特徴

InCircleは、日本企業の業務実態や法規制に即した設計が特徴の国産ビジネスチャットです。他のツールにないセキュリティ、カスタマイズ性、デバイス対応力を備えており、多様な業種・業態にフィットする柔軟性があります。

国産サービスならではの信頼性とサポート

InCircleは純国産サービスで、日本の法律や商習慣に対応した設計がされています。個人情報保護法をはじめとした国内法への準拠や、プライバシーマーク・ISMS(ISO 27001)認証取得企業による提供という安心感があります。また、日本語による迅速なサポートや丁寧なドキュメントが揃っており、導入後の運用もスムーズです。

高度なセキュリティ技術の実装

InCircleは、警察向けデジタル証拠復元などの実績を持つAOSリーガルテックのノウハウを活かして開発され、三段階のデータ暗号化(通信経路・サーバー・端末キャッシュ)により高いセキュリティを実現しています。さらに、社内専用アプリからしかアクセスできない「専用アプリ認証オプション」も提供されており、万が一認証情報が漏洩してもデータにアクセスされる心配がありません。

柔軟なカスタマイズ性と業務連携

InCircleはスタンプのカスタマイズやチャットルームごとのアイコン設定、API連携による社内システムとの統合など、企業ごとに合わせた高度なカスタマイズが可能です。自社ポータルへの統合や、チャットから自動的にタスクを起票する仕組みも実装でき、業務効率化を支援します。ボットや連携ツールを活用すれば、DX推進にも寄与する柔軟な拡張性を持ちます。

幅広いデバイス・ネットワーク環境への対応

InCircleはPC・スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォンにも対応しており、スマートデバイスを持たない現場スタッフや高齢の従業員でも利用可能です。また、オンプレミス導入により、社内ネットワークだけの閉域環境でも利用できるため、インターネットに接続できない工場や機密性の高い施設内でも運用可能です。

InCircleの活用シーン

InCircleは業種や業態を問わず幅広く導入されており、チャットツールとしてだけでなく、業務改善や危機管理、現場との連携強化といった多様な目的で活用されています。以下では、実際の導入事例をもとに、代表的な活用シーンを紹介します。

大規模組織での高セキュリティ運用

全国紙の新聞社では、5,000名以上の社員にInCircleを導入し、オンプレミス環境で運用しています。自社データセンター内での構築により、社内セキュリティ基準を満たしつつ、大規模ユーザーにも対応できる高い安定性を実現。社内の情報インフラとして安心して使える点が評価されています。

金融機関でのBCP対策

都市銀行では、基幹システム障害や災害発生時の連絡手段としてInCircleを活用。最大10,000人に対する一斉送信や安否確認機能を組み込み、迅速な指示伝達と状況把握を可能にしています。BCP/BCM対策ツールとして高い評価を受けており、金融・インフラ業界での導入が進んでいます。

飲食チェーンでの業務効率化

全国展開する飲食チェーンでは、チャットボットを活用して店舗売上データの収集やシフト調整を自動化。本部との連絡が効率化され、従来比で工数を1/7に削減する成果を上げました。サービス業や小売業にも応用できる、日常業務に密着した活用事例です。

社外との安全な情報共有

建設業界では、ゼネコンと下請企業がInCircle上でグループを組み、進捗共有や図面のやり取りを行っています。限定的なグループ参加とアクセス制御により、外部と連携しながらも内部情報を保護する運用が可能です。協力会社との協働における情報共有ツールとしても有効です。

教育・医療・製造・ITなどその他の業種

教育機関では教職員間の連絡、医療業界では在宅医療チームとの情報共有、製造業では海外拠点とのやりとりにInCircleが使われています。IT企業ではAPI連携で社内システムと統合し、ナレッジ基盤として活用されています。

InCircle導入によるメリット

InCircleの導入は、チャットツールの導入にとどまらず、企業全体の業務効率化、セキュリティ強化、DX推進までを実現する多角的なメリットがあります。ここでは代表的な効果を紹介します。

社内コミュニケーションの効率化と活性化

チャットへの移行により、業務連絡のスピードが飛躍的に向上します。InCircleの気軽な使い勝手により、社員同士のやり取りが活発になり、部門を超えた情報共有も促進されます。日常の小さなアイデアや現場の声も拾いやすくなり、現場発の改善提案が活発化。組織全体の風通しが良くなり、チームワークの強化にもつながります。

業務時間の短縮・生産性向上

InCircleでは、チャットボットや通知機能を活用した業務自動化により、ルーティン業務の負荷を軽減できます。検索機能も優れており、過去のやり取りやファイルを素早く探せるため、メールに比べて情報探索する時間を大幅に削減可能です。プロジェクト引き継ぎなどでも過去履歴を簡単に参照でき、スムーズな業務移行が可能になります。

情報共有の迅速化によるサービス向上

リアルタイムでの連携が可能なInCircleでは、顧客対応やトラブル対応の初動が早まり、顧客満足度の向上に寄与します。全社一括の通知機能を使えば、新製品情報や社内通達の展開もスピーディーに実施可能。情報伝達の即時性が企業の競争力強化に貢献します。

セキュリティ強化とコンプライアンス対応

InCircleは企業向けに閉じたネットワークと高度な暗号化を提供しており、私用チャットアプリの使用による情報漏えいリスクを排除できます。監査ログ機能で証跡を明確に残せるため、不正防止や内部統制にも役立ちます。情報管理の透明性が高まり、ガバナンスの強化につながります。

幅広い従業員が使えることによるDX推進

InCircleは直感的なUIと幅広いデバイス対応により、ITリテラシーに差がある組織でも定着しやすいです。デジタルチャットの使用を通じて従業員のDXリテラシーが向上し、将来的なAI・RPA導入の土台形成にもつながります。InCircleを起点に、社内のデジタル活用を加速させることが可能です。

InCircle導入時の注意点

InCircleは利便性の高いチャットツールですが、導入時に成功させるためには目的の明確化、ルール整備、セキュリティ配慮、既存システムとの連携、ユーザー教育など多方面に配慮が必要です。

導入目的と運用ルールの明確化

「メールの削減」「情報共有の迅速化」など、具体的な導入目的を明確にすることで定着度が高まります。あわせて、業務外投稿の制限や誹謗中傷の禁止、通知設定の推奨など、業務に支障を与えない利用ルールも周知が重要です。既読に対するプレッシャーを感じさせない文化づくりも、心理的安全性に寄与します。

セキュリティ設定と社内ポリシーの策定

InCircleには高いセキュリティ機能がありますが、IP制限やファイル送信制限など、自社のセキュリティ方針に応じた設定を導入前に確認すべきです。オンプレミス導入時には、インフラ構築やバックアップ体制も含めた詳細な計画が必要です。

他ツールとの併用と移行計画

既に他のチャットやグループウェアを利用している場合は、InCircleへの統一や併用のルールを明確にし、情報の分散を防ぐべきです。API連携でワークフローやファイルサーバーと結びつける場合は、技術的検証や体制整備も併せて進めましょう。

ユーザー教育と社内浸透の支援

導入後はガイド配布や活用例の紹介、推進リーダーの配置などで利用定着を促進します。管理職にも利用を促し、トップダウンで文化を作ることが重要です。

効果測定と段階的展開

導入後はメール件数の削減や意思決定の迅速化など、定量効果を計測して社内に共有しましょう。いきなり全社展開せず、まずは一部部署でPoCを実施し、段階的に広げることで無理なく定着させることが可能です。無料トライアルも積極的に活用しましょう。

InCircleで社内コミュニケーションを一歩先へ

InCircle(インサークル)は、日本企業のために生まれたシンプルなビジネスチャットツールです。機能の使いやすさはもちろん、低コストの料金プランや他にはない柔軟な特徴、豊富な活用実績、確かなメリット、そして万全のセキュリティ対応と、導入検討時に求められる要素を高水準で満たしています。社内コミュニケーションを支援してくれるInCircleは、テレワークやDXが進む現代の働き方において心強い味方となるでしょう。ぜひ本記事の情報も参考に、InCircleの導入を前向きに検討してみてください。


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