• 作成日 : 2025年7月17日

Slackのスマホ連携ガイド|パソコンとの連動方法やQRコードでのログイン方法も解説

Slackのスマホ連携を使いこなせば、場所を選ばない柔軟な働き方を実現し、チームの生産性を向上させることが可能です。しかし、いざ連携しようとすると「どうやってログインするの?」「PCと情報が同期されない」「通知が来なくて困っている」といった悩みを持つ方も少なくありません。

この記事では、Slackの基本的な連携方法から、PCとスマホを使い分けるコツ、さらには「連動できない」といったトラブルの解決策まで分かりやすく解説します。

Slackのスマホ連携とは

Slackは、チームやプロジェクトごとに専用のチャンネルを作り、メッセージ、ファイル、通話などを集約できるコミュニケーションプラットフォームです。スマホと連携すれば、これらの機能に場所や時間を問わずアクセスでき、迅速な情報伝達と意思決定、そしてチームワークの強化が実現します。

Slackのスマホ版のメリット・デメリット

スマホ版アプリの最大のメリットは、プッシュ通知による即時性です。リアルタイムに情報をキャッチし、場所を選ばずにコミュニケーションを取ることができます。

一方で、情報が高速で流れるため重要な情報を見落とす可能性や、通知が多すぎて集中力が削がれるリスクもあります。このデメリットを理解し、後述する通知設定をカスタマイズすることが快適な利用のポイントです。

カテゴリメリットデメリット
アクセス性場所を選ばないコミュニケーション無料プランでの履歴閲覧制限(90日間)
通知機能リアルタイムなプッシュ通知情報が高速で流れ、見落としリスク
ワークスペース管理複数ワークスペースの同時アクセスと迅速な切り替えチャンネルの乱立による管理の煩雑化の可能性
デバイス連携PC・スマホでのシームレスな利用スマホではブラウザ版が利用不可、アプリ必須

SlackのPC版とスマホ版の使い分け

Slackを効率的に使うには、PC版とスマホ版の特性を理解し、状況に応じて使い分けることが重要です。

PC版が適している作業
  • 長文の報告書や議事録の作成
  • 複雑な書式設定やコードの共有
  • 複数の資料を画面で比較しながらの作業
  • ワークスペースの詳細な設定変更
  • 外部アプリ連携の初期設定
スマホ版が適している作業
  • 移動中や外出先での新着メッセージの確認・返信
  • 現場の状況を撮ってすぐに写真・動画で共有
  • 緊急の連絡やメンションへの即時対応
  • ハドルミーティングでの簡単な音声打ち合わせへの参加

Slackのスマホ連携を始めるためのステップ

ここからは、実際の操作をイメージしながら、Slackをスマホで使い始めるための全ステップを解説します。

Step1. アプリのインストール

まずはお使いのスマホにSlackアプリをインストールしましょう。

  • iOS(iPhone/iPad)の場合
    ホーム画面で「App Store」を開き、「Slack」と検索して「入手」をタップします。
  • Androidの場合
    ホーム画面で「Google Play ストア」を開き、「Slack」と検索して「インストール」をタップします。

Step2. アカウントにログイン(PCとスマホの連動を開始)

アプリを開き、アカウントを設定します。すでにPCで利用している方は、同じアカウント情報を使うことでPCとスマホの連動が始まります。

既存アカウント(別の端末)からのログイン方法
  1. アプリを起動し「サインイン」をタップします。
  2. 登録済みのメールアドレスを入力してサインインします。Google/Appleアカウントでの連携や、会社のシングルサインオン(SSO)も利用できます。
QRコードからのログイン方法
  1. PCのSlackデスクトップアプリで、画面左上にあるワークスペース名をクリックします。
  2. メニューから「モバイルでサインイン」を選択します。
  3. 画面にQRコードが表示されるので、スマートフォンのSlackアプリでスキャンすればログインが完了します。

Step3. プロフィール設定

チームメンバーがあなたを識別しやすくなるよう、氏名、表示名、プロフィール写真を設定します。特に顔写真は、円滑なコミュニケーションのために設定を強く推奨します。

Step4. 通知の初期設定

まずは基本的な通知をオンにしておきましょう。詳細なカスタマイズは後から可能です。

  1. アプリの「通知」設定画面を開きます。
  2. プッシュ通知がオンになっていることを確認します。

Step5. セキュリティ設定

スマホの紛失・盗難に備え、アプリにロックをかけましょう。

  1. アプリの「設定」メニューから「セキュリティ」や「プライバシー」といった項目を探します。
  2. アプリ起動時にパスコードや指紋認証・顔認証を要求する設定をオンにできます。

Step6. 複数アカウント(ワークスペース)の切り替え

複数のワークスペースに参加している場合、スマホアプリでのアカウント切り替えは非常に簡単です。

  1. 画面を右にスワイプ(または左上のワークスペースアイコンをタップ)して、ワークスペース一覧を表示します。
  2. 切り替えたいワークスペースのアイコンをタップするだけで完了です。
  3. 新しいワークスペースを追加したい場合は、一覧の下にある「ワークスペースを追加する」からサインインできます。

Slackのスマホ版アプリの主な機能と操作方法

ここからは、日々の業務で使う主な機能の具体的な操作方法を解説します。

チャンネル操作

チャンネルは話題ごとに会話を整理する場所です。

  • 参加
    「チャンネルを追加する」から、参加したいパブリックチャンネルを検索して参加します。プライベートチャンネルは招待が必要です。
  • 通知設定のカスタマイズ
    チャンネル一覧でチャンネル名を長押し、またはチャンネル詳細画面から通知設定を開きます。

    • すべての新しいメッセージ
      絶対に見逃したくない最重要チャンネルに設定。
    • メンションのみ
      基本はこの設定がおすすめです。自分宛ての連絡だけ通知を受け取れます。
    • オフ(ミュート)
      自分のタイミングで見たいチャンネルに設定しましょう。

メンション機能

情報を確実に届けたい相手にはメンション(@ユーザー名)を使いましょう。

  • @channel
    そのチャンネルの全員に通知します。緊急時など、本当に全員に知らせる必要がある場合に限定して使いましょう。
  • @here
    そのチャンネルのオンラインメンバーにのみ通知します。今すぐ反応がほしい時に便利です。

検索機能

スマホアプリの検索機能は非常に強力です。

  • キーワード検索
    アプリ上部の検索バーにキーワードを入力するだけで、メッセージ、ファイル、メンバーなどを横断的に検索できます。
  • 絞り込み
    検索結果画面で「送信者」「チャンネル」「日付」などでフィルターをかければ、目的の情報を素早く見つけられます。

ステータス設定とおやすみモード

自分の状況を周りに伝え、集中できる環境を作りましょう。

  • ステータス設定
    「会議中」「離席中」「集中作業中」など、自分の状況をプロフィールに表示できます。
  • おやすみモード
    一時的にすべての通知をオフにする機能です。特定の曜日・時間帯に自動でオン/オフするスケジュール設定も可能です。

Slackのスマホ連携の応用テクニック

基本をマスターしたら、次は外部アプリ連携や便利機能を駆使して、さらなる業務効率化を目指しましょう。

外部アプリ連携

GoogleカレンダーやTrelloといった他の業務ツールの通知を集約し、Slackから直接アクションを起こすことで、アプリの行き来を減らし、業務フローを改善します。

アプリ名スマホでの活用シーン例
Googleカレンダー/Outlookカレンダー移動中に次の会議時間や場所をSlackで確認、会議リマインダーを受け取る。
Trello/Asana外出先で担当タスクの更新状況を把握し、簡単なタスクの完了報告をSlack経由で行う。
Google Drive/Dropbox共有された資料をスマホでプレビュー、簡単なフィードバックをSlackで送信。
Zoom急な打ち合わせが必要になった際に、スマホからSlack経由でZoomミーティングをセットアップし参加。

アプリ連携は主にPC版のSlackから設定します。サイドバーの「その他」>「アプリ」から連携したいアプリを検索し、画面の指示に従ってアカウントを接続してください。

リマインダー・ブックマーク・ピン留め

流れていく情報の中から、重要なものをストックする技術です。

  • リマインダー
    「後で対応しよう」と思ったメッセージを、指定した日時に再度通知してくれる機能です。タスクの抜け漏れを確実に防ぎます。
  • ブックマーク
    後でじっくり読みたいメッセージやファイルを、自分専用のリストに保存できます。
  • ピン留め
    プロジェクトのルールなど、チーム全員に共有したい重要情報をチャンネル上部に固定表示する機能です。

Slackのスマホ連携に必要なセキュリティ対策

スマホは紛失や盗難のリスクがあるため、セキュリティ対策は必須です。会社の情報を守るために、必ず設定しましょう。

2段階認証(2FA)の設定

パスワードともう一つの認証要素(スマホに届くコードなど)を組み合わせることで、不正アクセスを防げる強力な設定です。

  1. PCのWebブラウザでSlackのアカウント設定ページにアクセスします。
  2. 「2要素認証(2FA)」の項目で「設定する」をクリックします。
  3. 画面の指示に従い、認証アプリ(Google Authenticatorなど)またはSMSで設定を完了します。

設定時に表示されるバックアップコードは、必ず安全な場所に保存してください。スマホを紛失した際の命綱になります。

情報漏洩を防ぐための推奨設定

  • ゲストアカウントの適切な管理
    外部協力者のゲストアカウントは、プロジェクト終了後速やかに無効化または削除します。
  • 機密情報の取り扱いルール
    個人情報など、何をSlackで共有して良いか・いけないかの社内ルールを明確にします。
  • アプリ連携時の権限確認
    外部アプリを連携する際は、そのアプリが要求する権限を必ず確認しましょう。信頼できないアプリや、必要以上の権限を要求するアプリは連携しないことが賢明です。

Slackのスマホ連携でよくある悩み

Slackのスマホ連携でよくある悩みとその解決策をまとめました。

通知が来ない・遅れる

以下の5つのステップを順番に確認してください。

  1. おやすみモードの確認
    Slackアプリ内、またはスマホOS自体の「おやすみモード」「集中モード」がオンになっていないか確認します。
  2. Slackアプリ内の通知設定
    「プロフィール」>「通知」で、通知設定や、チャンネルがミュートになっていないか確認します。
  3. スマホ本体の通知設定
    スマホの「設定」アプリで、Slackアプリからの通知が許可されているか確認します。
  4. キャッシュのクリア
    Slackアプリの「設定」>「詳細設定」から「キャッシュをクリア」を実行します。一時的なデータの不具合が解消されることがあります。
  5. アプリとスマホの再起動
    アプリを完全に終了させてから再起動し、それでもダメならスマホ自体を再起動します。

パソコンとスマホが連動できない・同期されない

PCで送信したメッセージがスマホに表示されない、といった同期の問題が起きた場合は、以下の手順で原因を切り分けてみましょう。

  1. 障害情報を確認
    まず、Slackの公式サイトで障害が発生していないか確認しましょう。
  2. インターネット接続を確認
    PCとスマホが安定したWi-Fiまたはモバイルデータ通信に接続されているか確認します。特に公共Wi-Fiなどでは接続が不安定な場合があります。
  3. アプリの完全再起動
    中途半端に開いていると同期がうまくいかないことがあります。両方のデバイスでSlackアプリを完全に終了させ、再度起動します。
  4. キャッシュのクリア
    データの不整合が原因の場合があります。特にスマホアプリのキャッシュをクリアしてみてください。
  5. アプリの再インストール
    上記で解決しない場合の最終手段です。一度スマホアプリをアンインストールし、再度インストールし直してみてください。

アプリが頻繁に落ちる・動作が重い

以下の点を確認・実行してください。

  • アプリとOSを最新版にアップデートする
    App Store / Google Play ストアでSlackアプリを、スマホの「設定」でOSを最新の状態にします。
  • スマホの空き容量を確保する
    不要な写真やアプリを削除し、ストレージに十分な空き容量を作ります。
  • キャッシュをクリアし、再起動する
    キャッシュのクリアとアプリ・スマホの再起動を試します。

スマホでブラウザ版のSlackを使いたい

スマートフォンでは、ブラウザ版のSlackの利用は推奨されておらず、一部機能が正常に動作しない場合があります。快適に利用するためには、App StoreまたはGoogle Playストアから公式のスマートフォンアプリをインストールすることが必須です。

Slackのスマホ連携で実現する、一歩先の働き方

本記事では、Slackのスマートフォン連携について、基本から応用、トラブル解決まで網羅的に解説しました。Slackとスマホの連携は、業務のボトルネックを解消し、チーム全体の生産性を底上げします。この記事が、あなたのSlackのスマホ活用の一助となり、日々の業務効率を向上させるきっかけとなれば幸いです。


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