- 更新日 : 2025年7月9日
NotionとSlackの連携方法は?メリットや注意点、解除方法も解説
NotionとSlackの連携は、業務効率化を目指すビジネスパーソンにとって有効な手段です。NotionとSlackを連携させると、情報の整理やタスクの管理、チーム内でのスムーズなコミュニケーションが実現します。本記事では、NotionとSlackを連携するメリットや注意点、設定方法を解説し、実務での活用を後押しします。
目次
NotionとSlackを連携するとできること
Slackはリアルタイムなコミュニケーションに、Notionはドキュメントやタスク管理に強みを持つツールです。両者を連携することで、Slackの会話内容をワンクリックでNotionのデータベースに転送し、即座にタスク化することが可能になります。また、Notion側でのページ更新やコメント追加といった変更をSlackで自動通知できるため、重要な情報の見逃しを防ぎ、チーム全体で常に最新の情報を共有できます。チャットで出たアイデアや指示が埋もれることなく記録されるため、業務の透明性が高まり、スムーズな進行につながります。このように、両ツールを連携することで、情報共有とタスク管理を一体化し、リモートワーク環境においても高い業務効率を実現できます。
NotionとSlackを連携するメリット
SlackとNotionを連携することで、情報の行き来がシームレスになり、業務のスピードと正確性が大きく向上します。ここでは、連携によって得られる代表的な5つのメリットを解説します。
ツール切り替えの手間の削減
Slackから離れずにNotionのページやタスクへアクセス・追加ができるため、アプリ間の移動にかかる時間が削減されます。会話中のタスクやメモをそのままNotionに送信できることで、思いついた内容を即時に記録できるワークフローが自然に根づきます。結果として、業務のテンポが落ちることなく、アイデアや指示の取りこぼしも減少します。
情報の一元管理
Slackでの議論や重要な意思決定をNotionに記録・集約することで、情報が分散するのを防ぎます。Notion上に保存された情報は検索性が高く、過去のやり取りや資料を簡単に振り返ることが可能です。これにより、ナレッジの蓄積と再活用が進み、チーム全体の情報資産として有効に活用されます。
リアルタイム通知
Notionの変更内容やコメントがSlackでリアルタイム通知されることで、チームメンバーは最新の情報を即座に把握できます。これにより、対応の遅延や見逃しが減り、承認・確認・フィードバックといった業務プロセスのスピードが向上します。通知を起点とした行動が増えることで、チームの反応力も強化されます。
二重入力の手間をなくす
従来はSlackの内容をNotionに手作業で転記する必要がありましたが、連携によってこの手間が不要になります。一度入力した情報を自動的に両者で共有できるため、入力ミスや情報漏れのリスクが軽減されます。作業の重複がなくなることで、業務の正確性と効率性の両方が向上します。
コンテキストを保った情報整理
Slackの会話と、それに関連するNotionのドキュメントを相互にリンクさせることで、議論の背景や文脈を保ったまま情報を管理できます。これにより、チーム内での理解のずれを防ぎ、的確な意思決定が促されます。コンテキストを含んだ情報共有ができることは、特にリモート環境において大きな強みとなります。
NotionとSlackを連携する際の注意点
NotionとSlackの連携は便利ですが、導入・運用には注意が必要です。アクセス権限や機能制限に対する理解を深めておくことで、情報漏洩や想定外の動作といったリスクを未然に防ぐことができます。
アクセス権限共有に関する注意点
SlackからNotionページを共有する際、アクセス権限がSlackチャンネル全体に付与される点に注意が必要です。例えば、そのチャンネルに外部ユーザー(ゲストやSlack Connect経由の他社メンバー)が含まれている場合、Notionページも自動的に外部へ共有されてしまいます。Notionでは外部ユーザーは「ゲスト」として招待される形になります。
そのため、機密情報を扱う場合は、まず共有するSlackチャンネルの参加メンバーを必ず確認しましょう。また、Notion側でも共有設定を「必要最低限」に抑えることが、安全な運用につながります。便利な機能だからこそ、権限設定には慎重な対応が求められます。
機能上の制限に関する注意点
Slackのスレッドでは/notionコマンドが使えない
Slack上からNotionに対してコマンドを使ってタスク作成などを行う場合、コマンドはメインチャンネルでのみ機能します。スレッド内では動作しないため、うまく反応しない場合は一度チャンネル本体で操作を試す必要があります。
通知対象はパブリック・一部プライベートチャンネルに限定される
NotionからSlackへの自動通知は、パブリックチャンネルとプライベートチャンネルにのみ送信可能です。DM(ダイレクトメッセージ)やグループDMを通知先に指定することは現状できません。特定の個人に直接通知したい場合でも、DMは対象外なので、代替手段を検討する必要があります。
通知トリガーは2種類のみ
Slackへの通知を発生させるトリガーは、Notion上の「ページの追加」または「プロパティの変更」の2種類に限られます。ページ削除や並び替えといった操作は通知対象外であるため、通知の活用には工夫が必要です。
Slack管理者の承認が必要な場合がある
企業や組織のSlackでは、外部アプリの導入が制限されていることがあります。Notionとの連携アプリをインストールできない場合、「管理者に連絡してください」と表示されるため、必要に応じてSlackワークスペースの管理者に承認を求める必要があります。
NotionとSlack連携の設定方法
NotionとSlackの連携は、数分の初期設定で業務効率を大きく向上させる便利な機能です。設定方法には「Notion側から連携する方法」と「Slack側からアプリを追加する方法」の2つがあります。どちらも最終的に同じ状態になるため、好みや環境に応じて設定を行いましょう。
NotionからSlack連携を設定する方法
1. Notionの設定メニューを開く
Notionを開き、画面左下の歯車アイコン「設定」をクリックします。このメニューからワークスペース設定が可能です。管理者権限を持つユーザーであれば、インテグレーションの設定を変更できます。
2. 「インテグレーション」からSlackを選択
設定メニュー内の「インテグレーション」または「連携」セクションを探し、その中から「Slack」を選びます。Slackが見つからない場合は検索バーに「Slack」と入力して探してください。「接続」ボタンをクリックします。
3. Slack側の認証を許可する
クリックするとSlackの認証画面が表示されます。連携したいSlackアカウントでログインし、対象のワークスペースを選択します。Notionが要求するメッセージ投稿などの権限を確認し、「許可する」をクリックして連携を確定させます。
4. 通知設定を行う(任意)
連携完了後、Notion内でSlack通知に関するオプションが表示される場合があります。デフォルト通知先チャンネルの設定や、通知対象イベント(ページ追加・編集・コメントなど)を選ぶことができます。これらは後からいつでも変更可能です。
5. 連携状態を確認
Notionの「接続済みアプリ」一覧にSlackが表示され、ステータスが「連携済み」になっていれば設定は完了です。以後、Slack通知やページ共有の自動化が有効になります。
SlackからNotionアプリを追加する方法
1. Slackのアプリ画面を開く
Slackを開き、左サイドバーの「アプリ」または「Apps」をクリックします。表示されていない場合は、ワークスペースメニューから「アプリを追加」を選択してアクセスします。
2. Notionアプリを検索して追加
アプリ検索バーに「Notion」と入力し、公式の「Notion」または「Notion Platform」を選びます。「Slackに追加」(Add to Slack)ボタンをクリックすると、Slackの承認画面がブラウザで開きます。必要な権限を確認して「許可する」をクリックしてください。
3. Notionワークスペースとの接続を完了させる
Slackアプリのインストール後、連携するNotionのワークスペースを選択します。通知設定もここで行うことができ、通知先チャンネルや通知トリガーを選べます。これらも後でNotion側から変更可能です。
4. 設定が完了したことを確認
Slackアプリ一覧にNotionが追加されており、Notion側でもSlackとの連携が確認できれば、連携設定は成功です。両ツール間の通知やデータ連携機能が使えるようになります。
NotionとSlack連携の解除方法
NotionとSlackの連携は便利な反面、運用の見直しや誤設定の修正などで、連携を一時停止または解除したい場面も出てきます。
ここでは、Notion側・Slack側それぞれから連携を解除する方法を、解説します。
Notion側で連携を解除する方法
NotionからSlackとの連携を停止するには、ワークスペースの設定画面から操作します。組織ポリシー変更や誤連携の修正などに対応したいときに有効です。
1. 設定メニューを開く
Notionの左下にある歯車アイコン「設定とメンバー」をクリックして、ワークスペースの設定画面を表示します。管理者権限のあるユーザーが操作してください。
2. Slack連携の項目にアクセス
「通知と設定」または「インテグレーション(連携)」というセクションに進み、Slackの連携情報を確認します。連携済みのワークスペース名が表示されているはずです。
3. 連携を解除する
Slack連携の欄にあるオプションメニュー(「︙」など)をクリックし、「接続を解除」「連携をオフにする」といった選択肢をクリックします。確認メッセージが表示されたら内容を確認の上、承認してください。
4. 連携状態を確認する
操作後、「接続済みアプリ」一覧からSlackが表示されなくなっていれば解除完了です。以後、Slackへの通知や連携操作は停止されます。再連携したい場合は、同様の手順で再設定できます。
Slack側で連携を解除する方法
SlackからNotionとの連携を無効化する場合は、Slackのアプリ管理画面でNotionアプリを削除します。個人レベル・管理者レベルの両方で操作が可能です。
1. Slackのアプリ管理にアクセス
Slackクライアントのサイドバーまたはメニューから「アプリ」や「アプリを管理」を開きます。対象ワークスペースを選びます。
2. Notionアプリを検索
アプリ一覧から「Notion」もしくは「Notion Platform」を検索し、選択します。管理者であればこの画面から操作可能です。
3. アプリをアンインストールする
アプリ詳細画面で「このアプリを削除する」「アンインストール」などのボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されたら内容を確認し、実行してください。
4. 一般ユーザーの対処方法
管理者権限がない場合、自分のアカウントとNotionの接続だけを解除したいケースでは、Slackで「/notion disconnect」などのコマンドが提供されている場合があります。提供状況は変わる可能性があるため、公式情報を確認しましょう。操作できない場合は、Slack管理者にアプリ削除を依頼してください。
5.解除完了を確認
SlackからNotionが削除されると、Notionの設定画面でもSlackが接続済みとして表示されなくなります。Slackへの通知は停止され、Notionとのデータ連携も無効化されます。
連携を解除しても、Notion内のデータやドキュメントが削除されることはありません。安心して解除操作を行えますし、必要になればいつでも再連携が可能です。
NotionとSlack連携で業務効率化を実現しよう
SlackとNotionを連携することで、情報共有の迅速化とタスク管理の一元化という二つの効果を同時に得ることができます。基本的な連携設定さえ済ませれば、あとは自動通知やワンクリック送信など便利な機能を活用するだけです。
もちろん注意点もありますが、適切に管理すればセキュリティを保ちつつ効率向上が可能です。NotionとSlackのインテグレーションは年々改善が進んでおり、より高度なワークフロー自動化や便利なプレビュー機能が拡充されています。ぜひ本記事のガイドを参考に、あなたの職場でもNotionとSlack連携を活用してみてください。情報が一元化された状態でコミュニケーションが取れる快適さを実感できれば、業務効率化と生産性アップにつながることでしょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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