- 作成日 : 2025年5月7日
みんなでガント.comとは?主な機能や料金プランを紹介
プロジェクトの予定と進捗を見える化できるガントチャートツールとして注目される「みんなでガント.com」。導入を検討する際に機能や使い勝手、料金体系、そして他のツールとの違いが気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、みんなでガント.comの概要や主な機能、料金プラン、他サービスとの違いを解説します。プロジェクト管理ツール選定の参考に、ぜひ最後までご覧ください。
目次
みんなでガント.comの主な機能
みんなでガント.comはガントチャートに特化したクラウドサービスです。その名の通りチーム「みんな」でプロジェクトの予定表を共有し、タスクの進捗を一元管理できます。会員登録不要で使い始められ、インターネット環境さえあれば複数人で同じガントチャートを閲覧・編集できる手軽さが特徴です。
ここでは代表的な機能と活用例をご紹介します。
ガントチャートの作成と共有機能
プロジェクトの工程を視覚化するガントチャートを、簡単な操作で作成・共有できます。みんなでガント.comでは、まず管理下に入れたいガントチャートの表IDと、任意のパスワードを入力するだけで新規ガントチャートを作成可能です。作成後に発行される専用URLをチームメンバーと共有すれば、誰でもブラウザからガントチャートにアクセスできるようになります。
作成したガントチャート上では、プロジェクトのタスク(工程)を横棒で表し、開始日・終了日や担当者などを入力していきます。タスクの順序入れ替えや期間変更はドラッグ&ドロップやメニュー操作で直感的に行え、簡単にスケジュールの修正が可能です。また、タスク同士の前後関係(依存関係)を矢印(連結線)で結んで表現することもできるため、ある作業の遅れが後続タスクに与える影響も一目で把握できます。
さらに重要なマイルストーン(節目日程)は特別なマークで設定でき、プロジェクトの重要ポイントを見落としません。
ガントチャートは通常「日単位」で表示されますが、みんなでガント.comでは週・月表示や30分単位までの時間単位のガントチャート作成にも対応しています。短期間のタスクや時間刻みのスケジュール管理が必要な場合でも柔軟に対応でき、細かな工程調整を可視化できます。作成したチャートはブラウザ上でそのまま閲覧・編集できるほか、Excel形式で出力して社外関係者と共有するといった使い方も可能です。
タスク・ToDo管理機能
プロジェクト内の細かな作業や課題は「ToDo」として管理できます。みんなでガント.comではガントチャート上の主要タスクとは別に、やるべき作業リストや問題点をToDoリスト形式で追加することが可能です。各ToDo項目には担当者や期限、ステータスなどを設定でき、プロジェクト進行上の細かなタスク出しや課題管理に役立ちます。
特徴的なのは、ToDo項目とガントチャート上のタスクバーを関連付けられる点です。例えば「設計書ドラフト作成」というToDoをガントチャートの「設計工程」タスクにひも付けると、そのタスクに関連する作業として管理できます。タスクと直接結び付かない独立した課題についても、プロジェクト共通のToDoリストとして管理できるので、スケジュールと課題の両面からプロジェクトの状況を見える化できます。
ToDoにはコメントを追加したり、ファイルを添付する機能も有料プランで利用可能です。これによりチーム内でタスクの詳細なやり取りや関連資料の共有ができ、プロジェクト管理をより円滑にします。ガントチャートのタスクと合わせてToDoを管理することで、「工程表」と「やることリスト」を一体化してプロジェクトを進められるのがみんなでガント.comの強みです。
進捗管理と通知機能
みんなでガント.comはプロジェクトの進捗状況をタイムリーに把握するための機能も備えています。ガントチャート上の各タスクには進捗率(%完了)や実績期間を入力でき、計画に対する現在の進捗度合いを視覚的に確認できます。サブタスク機能を活用すれば、計画と実績を対比する「予実管理」スタイルで進捗を管理することも可能です。
例えばタスクを複製して計画線と実績線を並べて表示することで、予定との差異を一目でチェックできます。
また、メール通知機能によってプロジェクトの重要な変化を関係者に自動連絡できます。あらかじめユーザーごとにメールアドレスを登録し通知設定を行っておくと、タスクの期日が近づいたタイミングやタスクの進捗率が一定値に達した時などに、自動でメールが送信されます。「タスク期限の○日前」「進捗○%未達成」等の条件で通知を飛ばすことで、メンバーへのリマインドや遅延の早期発見に役立ちます。
複数人で同時に編集している場合にありがちな更新衝突の検知機能も備わっています。一定間隔で他ユーザーの保存状況を監視し、自分が編集中に誰かが更新した場合はその旨を通知してくれます。これにより上書きミスを防ぎ、無駄な作業のやり直しを減らせます。同時編集下での安全機能は地味ながらチーム利用時に嬉しいポイントです。
その他の便利な機能
上記以外にも、チーム運用を支える様々な機能が用意されています。「閲覧専用URL発行機能」ではガントチャートを第三者に見せたいが編集はさせたくない、といった場合に閲覧専用の共有リンクを発行できます。これを使えば社外のクライアントや関係者に工程表を公開しつつ、改変は防止でき、プロジェクトの透明性向上と情報漏洩防止を両立できます。
セキュリティ面ではオプションによりIPアドレス制限機能も利用可能です。特定のネットワーク(社内や自宅等)からしかアクセスできないように制限をかけられ、「どこからでも入れてしまうのは不安」という場合でも安心です。通信自体もSSL暗号化に対応しており、データセンターはAWS(Amazon Web Services)上に構築されているためクラウドサービスとしての安全性・信頼性も確保されています。
さらにユーザーアカウント管理機能も提供されています。有料のビジネスプランでは利用者ごとにアカウントを発行し、誰がどのプロジェクトにアクセスできるかを管理可能です。これにより大規模チームでもアクセス権限をコントロールしやすく、各ユーザーに対して先述のメール通知を有効化・無効化するといった細かな設定も「管理画面」からまとめて行えます。
そのほか、複数プロジェクトの一括管理画面や変更履歴の閲覧、CSVデータのインポート/エクスポート、ガントチャートを画像やPDFとして印刷する機能など、プロジェクト管理を効率化するための機能が一通り揃っています。
みんなでガント.comはシンプルな操作性の中に必要十分な機能を備えており、中でも「複数ユーザーでのガントチャート共有」と「タスク・課題管理による進捗把握」を得意とするサービスです。
みんなでガント.comの料金プラン
みんなでガント.comには無料お試し期間と複数の有料プランが用意されており、チームの規模や必要な機能に応じて選択できます。永久に使える完全無料プランはありませんが、まずは15日間すべての機能を無料で試せる「お試しビジネスライセンス」が提供されています。本格利用する際はユーザー数や利用期間に応じたライセンスを購入してサービスを継続利用する形となります。
無料トライアルと有料プランの概要
初めて利用する場合は、みんなでガント.comの全機能を15日間無料で使えるトライアルライセンスを申請できます。このお試し期間中にビジネスプラン相当の機能(ユーザー管理や通知機能など)を含めた使い勝手を確認できるため、導入前の評価に役立ちます。
また、会員登録不要の状態でも最長30日間までガントチャートを試用可能とされており、小規模なプロジェクトであればまずは無料で気軽に試せる環境が整っています。
その後継続利用する場合はライセンス(有料プラン)を購入します。プランはユーザー数に応じて複数あり、短期間だけ利用したい場合には3ヶ月単位の契約も可能です(ビジネスプランは6ヶ月単位)。
以下に主なプランと概要をまとめます。
- トライアルプラン(有料お試し版)
ガントチャート作成数1つ、ユーザー10人まで。基本機能のみ利用可能で、利用期間は3ヶ月間(92日)で税込1,800円。本格導入前に低コストで試したい小規模プロジェクト向けのプランです。 - エントリープラン
ガントチャート数無制限、ユーザー20人まで。ユーザー管理やメール通知、ファイル添付機能は含まれない基本プランです。6ヶ月で4,800円、12ヶ月で8,600円(税込)と1カ月あたり800円程度と安価なのが魅力です。 - ビジネスプラン S
ガントチャート無制限、ユーザー20人まで。ユーザー管理機能、メール通知、ToDoへのファイル添付など企業利用に便利な機能が利用できます。6ヶ月で9,600円、12ヶ月で17,600円(税込)。 - ビジネスプラン M
ガントチャート無制限、ユーザー50人まで。機能はSと同様で、6ヶ月19,200円、12ヶ月36,000円(税込)。 - ビジネスプラン L
ガントチャート無制限、ユーザー100人まで。6ヶ月38,400円、12ヶ月72,000円(税込)。100名を超える場合は個別に問い合わせの上、エンタープライズ向けの契約となります。
※上記料金はいずれも税込価格です。契約期間中は機能が利用可能で、契約期間が過ぎた後もデータ閲覧は可能なので過去プロジェクトの情報参照に困ることはありません。必要に応じて再度ライセンスを購入すれば編集等も継続できます。
みんなでガント.comの導入の流れ
みんなでガント.comはクラウドサービスですので、専用ソフトのインストールは不要です。Webブラウザさえあればすぐに利用を開始でき、導入のハードルは高くありません。
ここでは導入の流れを説明します。
- 無料お試しの開始
まず公式サイトから「ガントチャートを無料で作成する」をクリックし、新規ガントチャートを作成します。会員登録は不要で、初回アクセス時にプロジェクト開始日とパスワードを入力すれば即座に利用開始できます。作成後に表示されるユニークURLと設定したパスワードをメモしておきましょう。これで基本機能を含むガントチャートを最大30日間は無料で試用できます。 - 試用ライセンスの活用
さらに高度な機能(ユーザー管理や通知機能など)も検証したい場合、公式サイトから15日間の無料ビジネスライセンスを申し込みます。メールで送られてきたライセンスキーを先ほど作成したガントチャートに登録すると、有料版と同等の全機能が有効になります。この状態で実際のチームメンバーに試してもらい、使い勝手を確認するとよいでしょう。 - ライセンス購入と適用
導入を正式決定したら、必要なプランのライセンスをオンラインショップで購入します。支払い完了後に発行されるライセンスキーを受け取り、該当のガントチャートに登録します。これで指定の利用期間、みんなでガント.comのサービスが継続利用できます。ライセンス登録後は管理画面へのアクセスが可能となり、プロジェクトやユーザーの統合管理ができるようになります。 - ユーザー登録と権限設定(ビジネスプランの場合)
管理画面上でプロジェクトに参加させるユーザー(メンバー)のメールアドレスを登録します。続いて各ユーザーを先のガントチャートに割り当て(アクセス権付与)することで、チームメンバーごとの利用環境が整います。ユーザー割当を行うと、そのユーザー宛てのメール通知機能も有効化されます。権限設定を済ませたら導入準備完了です。
以上が導入までの大まかな流れです。初期設定のポイントとしては、プロジェクトごとに適切なパスワードを設定しチーム内に周知しておくこと、有料プラン利用時はライセンスキーの適用漏れがないよう注意すること、そして必要なユーザーを忘れず登録・割当することが挙げられます。
メール通知を利用したい場合、管理画面でのユーザー登録が前提となるため、導入時に一通り設定しておくと良いでしょう。
みんなでガント.comの基本的な操作方法
ガントチャートの基本操作は非常にシンプルかつ直感的です。初期画面では縦軸にタスク項目(行)が1行表示され、横軸にカレンダー(日付)が表示された状態でプロジェクト表が始まります。まずはタスク名や担当者、期間を入力していきましょう。タスク行は必要に応じて追加できますし、階層化してサブタスクを作ることもできます。
例えば大項目の下に細分タスクをインデントしてぶら下げれば、構造的なWBS(Work Breakdown Structure)のようにタスクを整理できます。
期間の調整は、タスクバーの端をドラッグすることで開始日・終了日を引き伸ばしたり縮めたりできます。またはタスクバー上で右クリックメニューを使い、「簡単に期間変更」を選ぶことで日付を直接入力して変更することも可能です。依存関係の設定も簡単で、あるタスクの終点から次のタスクの始点に向けて線をドラッグすると矢印の連結線が引かれます。
これでタスク同士の順序を関連付けられ、前工程の遅延時には後工程の開始日もまとめて調整する、といったガントチャートならではの運用ができます。
進捗状況の更新もガントチャート上で行います。タスクに対して進捗率(%完了)を入力すると、バー上に色の濃淡などで完了度合いが表示されます。また予定より遅れているタスクには遅延マーク(稲妻線)を表示させることも可能で、どの作業が遅延しているかひと目で分かります。ToDo管理を併用している場合は、対応するToDoアイテムのステータス更新(「完了」チェックなど)によってタスクの進捗管理を行うケースもあるでしょう。
いずれにせよ、チームメンバーと協力してタスクの状況を随時更新することで、最新のプロジェクト進行状況を共有できます。
保存と共有については、自分が変更を加えた際に忘れずに「保存」ボタンを押すことが重要です。初回保存時には誰が変更したか分かるように名前(ニックネーム程度)とコメントを入力できます。保存すると即座に変更内容がサーバーに反映され、同じURLにアクセスしている他のメンバーも最新情報を取得できます。
また、万が一他の人の保存とバッティングした場合でも、最後に保存した人の内容が優先される仕組みです。編集が競合した場合は通知もされますので、最新版を見失わないようになっています。
みんなでガント.com利用時の注意点
みんなでガント.comの利用にあたり押さえておきたいポイントは以下のとおりです。
- パスワード管理
各ガントチャートごとに設定したパスワードはプロジェクトメンバーへの共有に不可欠です。安全な方法でチーム内に伝達し、第三者に漏れないよう注意しましょう。パスワードを忘れると編集ができなくなるため、管理担当者がリスト化して保管しておくことをおすすめします。 - URLブックマーク
発行されたガントチャートの専用URLはチームで共有し、ブックマークしておくと便利です。メンバー各自がそのURLにアクセスすることで常に最新の工程表を閲覧・更新できます。誤ってURLを紛失するとアクセス自体が困難になるため、社内ポータルに掲載するなどして周知しておくと良いでしょう。 - ライセンス更新のタイミング
有料プラン利用の場合、ライセンス期限が切れる前に必要に応じ延長手続きを行います。契約が切れると編集ができなくなるため(閲覧は可能)、プロジェクトが長引きそうな場合は早めに更新 or 延長を検討してください。 - ユーザー管理と通知設定
ビジネスプランでは管理画面でユーザー登録とプロジェクトへの割当を忘れず行いましょう。これを怠るとメール通知機能が働かず、折角の進捗アラートが届きません。通知したいイベント(期限○日前など)の設定も表ごとに可能なので、プロジェクト開始時に一度設定しておくと後が楽です。 - 外部共有時の配慮
クライアント等に工程を見せる場合は、必要に応じて閲覧専用URL機能(有償オプション)を利用しましょう。編集権限のある通常URLを安易に外部共有すると不測の変更リスクがあるため、閲覧のみ許可したい場合に本機能が役立ちます。 - バックアップ/エクスポート
定期的にデータをエクスポート(CSVや独自形式、Excel出力)してバックアップを取っておくと安心です。クラウド上のデータとはいえ、万一の操作ミスやトラブルに備えてローカルに保存しておくことでプロジェクト情報の安全性を高められます。
以上のポイントに留意しつつ運用すれば、みんなでガント.comを用いたプロジェクト管理をスムーズに進められるでしょう。
みんなでガント.comの活用事例
みんなでガント.comは2,000社以上の導入実績があり、幅広い業種・業態で活用されています。主な活用シーンを見てみましょう。
建設業での活用例
建築・建設・土木業界では、工事の工程管理にみんなでガント.comが活用されています。新築工事のプロジェクトでは、着工から竣工までの全工程をガントチャートで一括管理し、関連する施工業者や職人さんたちと情報共有するのに役立っています。インターネットに接続できるパソコンさえあれば現場からでも工程表にアクセス可能なため、作業担当者や協力会社とリアルタイムに工程を共有できるのが大きなメリットです。
ある施工現場では、各作業の進捗を担当者自身にガントチャート上で更新してもらう運用を行い、事務所にいなくても最新の進捗状況が把握できるようになりました。これにより現場監督は進捗遅れを早期に発見して対策でき、全体工程の遅延防止につながったといいます。また、閲覧専用URL機能を使って施主(発注者)に工程表を公開し、透明性の高いプロジェクト運営を実現したケースもあります。
紙の工程表では難しかったリアルタイム共有と進捗管理が、クラウド上のガントチャート導入で飛躍的に効率化された好例と言えるでしょう。
製造業での活用例
製造業においても、設備製作や生産スケジュール管理にみんなでガント.comが利用されています。ある機械装置メーカーでは、受注から設計・部品調達・組立・出荷までの製造工程をガントチャート化し、部署横断で共有することでプロジェクトの見通しを立てやすくしました。従来Excelで管理していた工程表をクラウド化することで、営業担当も含めた関係部署が常に最新の納期情報を参照でき、問い合わせ対応の迅速化や部署間調整の手間削減に繋がったといいます。
制御装置の製造工程表をみんなでガント.comで作成した会社では、各担当者が自分の作業完了時に進捗を更新する運用を取り入れました。その結果、進捗会議の際に最新状況を集約する手間が省け、生産管理担当者の負荷が軽減されています。
ガントチャートを全社で共有することで「どの製品がいつ出来上がるか」が一目瞭然となり、営業側も納期回答を正確に行えるようになったとのことです。
メディア・出版業での活用例
出版・メディア業界でも締切管理にガントチャートが活躍しています。雑誌やWebメディアの編集部では、記事の執筆・校正・入稿といった複数工程を限られた時間で回す必要がありますが、みんなでガント.comを使って編集スケジュールを共有した例があります。従来はExcelの一覧表とメールで各担当者に締切を伝えていたところを、ガントチャート化して可視化したことで、「誰の作業がどこまで進んでいるか」「次にボトルネックになりそうな工程はどこか」を編集長含めチーム全員が把握できるようになりました。
繁忙期の締切強化月間では、全記事の制作スケジュールをガントチャート上で管理し、前倒しできる作業は早めに終わらせる計画を立てることで、スタッフの休暇確保と締切厳守の両立を図ったそうです。結果として例年に比べスムーズに進行管理ができ、校了遅れゼロを達成できたとの報告もあります。
ガントチャートを共有することで編集作業の全体像が見える化され、チームの生産性向上に寄与した好例と言えるでしょう。
その他のプロジェクト管理ツールとの比較
プロジェクト管理ツールはみんなでガント.com以外にも多数存在します。それぞれ特徴が異なるため、自社のニーズに合ったものを選ぶ参考に、Brabio!やJooto、Backlog、Trelloといった主要サービスを紹介します。
Brabio!
Brabio!(ブラビオ)は国内発のガントチャート作成に特化したプロジェクト管理ツールです。基本機能はみんなでガント.comと類似しており、クラウド上でガントチャートを共有してタスク管理・進捗管理ができます。大きな違いの一つは料金プランで、Brabio!には永久に使える無料プラン(ユーザー5人まで)が用意されています。
そのため、ごく小規模チームで予算をかけずに始めたい場合にはBrabio!の無料枠は魅力的です。一方、有料プランの料金はBrabio!の方が割高で、例えばユーザー20人規模だとBrabio!は月額6,600円程度(年額約79,200円)かかります。みんなでガント.comなら同規模・半年利用で4,800円(12ヶ月でも8,600円)と非常に安価なため、一定規模以上のチームではコスト面でみんなでガント.comが有利でしょう。
機能面では、両者ともガントチャートの基本操作は充実していますが、みんなでガント.comは閲覧専用リンクやIP制限、Excel出力など企業利用を意識した細かな機能が揃っている点が強みです。Brabio!にもコメント機能や外部共有用のエクスポート機能はありますが、IP制限のようなセキュリティ機能は提供されていないようです。またBrabio!利用者からは「UIに独特な癖があり直感的に使いこなすには慣れが必要」との声もありました。
みんなでガント.comも操作に多少の学習は要しますが、「シンプルで扱いやすいよう工夫している」と公式が謳う通り、比較的分かりやすいインターフェースとの評価です。
総じて、小規模チームで費用ゼロにこだわるならBrabio!、ある程度の規模でコストパフォーマンス重視ならみんなでガント.comという棲み分けになります。どちらも国内サポートが期待できる日本製サービスですので、使い勝手の好みや社内ITポリシー(セキュリティ要件)に合わせて選定すると良いでしょう。
Jooto
Jooto(ジョートー)は株式会社PR TIMESが提供する国産プロジェクト管理ツールで、カンバン方式(付箋ボード型)のタスク管理が特徴です。Jootoはタスクをボード上で管理しつつ、タスクに開始日・期限を設定すればガントチャートビューにも切り替えられるという、ボードとガントの両方を備えたハイブリッド型です。
一方のみんなでガント.comはガントチャート専業であり、カンバンボードのような機能はありません。そのため「進捗管理はガント表メイン」という場合はみんなでガント.com、「タスク管理はボード中心で必要に応じてガントも見たい」という場合はJootoが向いています。
料金面では、Jootoも無料プランあり(改定により現在は個人利用1名のみ無料)となっています。以前は4名まで無料で使えましたが2024年以降は無料利用の上限人数が1名に変更されたため、チームで使うには実質有料となります。有料プランはユーザーごとの月額課金制で、スタンダードプランの場合1ユーザーあたり月500円程度から利用可能です。
仮に10ユーザーなら月5,000円(年契約なら月4,170円)ほどですので、ユーザー数が少ないうちはJootoも低コストです。しかしユーザー数無制限で使いたい場合はJootoは人数分の料金がかさむのに対し、みんなでガント.comは定額なので人数が増えるほど割安感が出ます。
機能面では、Jootoはガントチャート以外にカンバン、カレンダー表示、そして他ツールとの連携(Slack通知やGoogleカレンダー同期など)に強みがあります。モバイルアプリも提供されており、スマホからのタスク更新もしやすいです。
一方、みんなでガント.comはガントチャートに特化している分、タスク間の依存関係の表現や時間単位のスケジュール調整といったガントチャート固有の機能が充実しています。Jootoのガントは期間の棒を表示する程度で、依存関係矢印は引けませんが、みんなでガント.comならその点も標準対応しています。
プロジェクト管理手法としてアジャイル的な柔軟さを重視するならJooto、ウォーターフォール的に綿密な工程計画を立てるならみんなでガント.com、といった使い分けも考えられます。
Backlog
Backlog(バックログ)は株式会社ヌーラボが提供する統合型プロジェクト管理ツールです。主にソフトウェア開発チームでの利用を想定しており、チケット駆動の課題管理やWiki、Git/SVNによるソース管理、バーンダウンチャートなど多彩な機能を備えています。ガントチャート機能も含まれていますが、Backlog全体の中の一機能という位置付けで、タスクの開始日・期限を設定すると自動生成される簡易なガント図となります。
みんなでガント.comとの違いは機能範囲の広さです。Backlogはオールインワンのコラボレーションプラットフォームであり、単なる工程表以上のこと(例:ソースコードの管理やバグトラッキング、チーム内Wikiでの情報共有など)ができます。対してみんなでガント.comはあくまで工程表・タスク管理にフォーカスしているため、そうした付随機能はありません。
そのため、開発プロジェクトで「課題管理+進捗管理」を一元化したい場合はBacklog、純粋にスケジュール管理ツールとして使いたい場合はみんなでガント.comが適しています。
料金面を見ると、Backlogは小規模チーム向けのスタータープランでも月額2,970円(ユーザー数制限30人、プロジェクト数5まで)からとなっており、みんなでガント.comと比べると高額です。またBacklogは基本的にチーム利用前提で完全無料プランは無く、最初の30日間のみトライアル無料という形です。
したがってコスト重視ならみんなでガント.comが有利ですが、Backlogが提供する包括的な価値(課題管理+ソース管理+進捗管理の一体化など)を必要とするプロジェクトでは、費用対効果でBacklogを選ぶ意義も大いにあります。
使い勝手としては、Backlogはチケット駆動型でタスクを細かく管理できる反面、非IT部門のユーザーにはやや機能過多で難しく感じられることもあります。その点、みんなでガント.comはプロジェクト名とタスク名さえ決めれば図が描ける手軽さがあり、専門知識のない部署でも受け入れやすいでしょう。
要件に応じて、シンプルさ優先ならみんなでガント.com、包括的なプロジェクト管理環境が必要ならBacklog、と選択すると良いでしょう。
まとめ
みんなでガント.comは、ガントチャートを中心としたプロジェクト管理を手軽に始められる国産クラウドサービスです。
無料お試しで気軽に試せて、その後の料金もリーズナブルなため、「プロジェクト管理ツールに大きなコストをかけられないが進捗の見える化はしたい」という現場にマッチします。
みんなでガント.comはシンプルで必要十分な機能を低コストで求めるチーム向けと言えるでしょう。また、日本語サポートや利用者コミュニティもあり不明点の解消もしやすいです。
プロジェクト管理ツール選びに悩んでいる方は、まずは無料トライアルからこのツールを試し、チームの生産性向上に役立ててみてはいかがでしょうか。プロジェクト計画と進捗の「見える化」を実現する心強い味方として、みんなでガント.comはきっと貢献してくれるはずです。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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