• 作成日 : 2025年3月31日

Tocaro(トカロ)とは?機能や使い方、他のビジネスチャットの違いを解説

法人向けコミュニケーションツールの Tocaro(トカロ)は、グループチャットをメインに多彩な機能を搭載しています。この記事では、Tocaroの特徴や機能、使い方を解説します。使い方や他ツールと比較しつつ、自社に導入するツールを検討する際の候補としてみてください。

Tocaro(トカロ)とは?

Tocaro(トカロ)は、CTCエスピー株式会社が提供するビジネス向けのコミュニケーションツールです。リアルタイムチャット、タスク管理、プロジェクト管理、ファイル共有、ビデオ会議など多彩な機能を搭載しており、業種・業界問わず導入可能なツールです。

Tocaro(トカロ)の特徴

Tocaro(トカロ)は、ビジネスに必要な機能を万遍なく搭載しているツールです。チャット機能をはじめ、タスク管理、ビデオ会議、ファイル共有など、必要な機能が揃っています。

各機能の詳細は後述しますが、各機能で表示される情報を一つの画面上に共有可能で、効率的に業務を進めるのに役立ちます。情報量が増えてきた場合には、グループの垣根を越える横断検索で重要な情報をすぐに探し出せます。

また、ファイルストレージサービス「Box」と連携できる点も魅力です。Tocaroから直接Boxを操作し、ファイル管理を簡略化できます。コミュニケーションツールとして、情報の共有のしやすさを保ちつつ、情報の集約や整理といった観点にも配慮されているツールといえます。

Tocaroの特徴を踏まえると、とくに部署間の垣根を超えたチームワークが求められる組織で、大きな価値を発揮するでしょう。

Tocaro(トカロ)の主な機能

Tocaroの機能面を紹介します。導入を検討している企業は、目的を達成するためには、どのような機能が必要かを洗い出しておくことが重要です。

グループチャット機能

Tocaroのグループチャットは、部署内の情報共有やプロジェクトの進行、会議、週報・日報の共有など、さまざまなビジネスシーンで活用できます。​複数のメンバーと同時にコミュニケーションを取ることで、スピーディーかつ効率的な情報共有が可能です。

また、特定のメッセージに対してコメントをスレッド形式で追加できます。関連するやり取りをまとめて表示でき、会話の流れを追いやすくし、情報整理に役立ちます。

プロジェクト管理機能

Tocaroでは、グループ内に複数のプロジェクトを作成し、その中にタスクを配置することで、組織的なタスク管理が可能です。​すべてのタスクは必ずいずれかのプロジェクトに紐付いており、担当者はプロジェクトが属するグループのメンバーから設定できます。

各タスクにはコメント機能があり、メンバー間でのコミュニケーションを円滑にします。​メンション機能も利用でき、特定のメンバーへの通知や指示が確実に伝わる機能が充実しています。

ファイル共有機能

ファイル共有機能も便利です。チャット内で「+」ボタンをクリックし、「ファイルアップロード」を選択することで、共有したいファイルを簡単にアップロードできます。

また、Officeファイルやテキストファイルなど、多くの拡張子のファイルをダウンロードせずにプレビュー表示でき、容易に検索が可能です。さらにアップロード時に最大5つのラベルを付与することで、ファイルが簡単に整理できます。

ワークフロー機能

Tocaroのワークフロー機能は「承認依頼」と「作業依頼」の2種類のリクエストを通じて、業務の進行や承認プロセスを効率化するための機能です。​「誰に依頼をしているのか?」「依頼を回答しているのか?」が明確になり、仕事の抜け漏れや依頼確認の手間を削減することが可能です。

送信したワークフローは、「送ったワークフロー」として一覧で確認できます。​また、受信したワークフローは「届いたワークフロー」として表示され、各依頼の進捗状況や対応状況を把握できます。

サービス連携機能

Tocaroでは、グループごとに複数のWebhook URLを設定できるため、外部サービスからのメッセージをTocaro内の特定のグループに自動投稿することが可能です。​さらに、IFTTTやZapierなどのiPaaS(統合プラットフォーム)を併用することで、さまざまなサービスとの連携が容易になります。

その他、クラウドストレージサービスであるBoxやコミュニケーションツールのZoomなどの連携が可能で、業務全体の効率化を図れます。

Tocaro(トカロ)の使い方

Tocaroの主要な機能の使い方を解説します。ツールを初めて導入する企業にとって、操作性の観点もツール選びにおいて重要なポイントになるため、参考にしてください。

チャット、メッセージの送り方

チャットやメッセージの送り方は1対1または、グループチャットを作成する方法があります。

1対1のトークを開始する手順は以下のとおりです。

  1. 「+」アイコンをクリックする
  2. 「トークを始める」を選択する
  3. ユーザーを選択
  4. トークを開始する

画面左上の「+」アイコンを選択し、表示されたメニューから「トークを始める」を選択します。次に、「ユーザーを選択」からトークをしたいユーザーをユーザー名やメールアドレスで検索しましょう。

最後に、選択したユーザーを確認し、「トーク」をクリックすると、1対1のトーク画面が表示されます。

プロジェクトやチームごとに複数人でのコミュニケーションが必要な場合、以下の手順でグループチャットを作成しましょう。

  1. 「+」アイコンをクリックする
  2. 「グループを作成」を選択する
  3. グループ情報を入力する
  4. グループを作成する

画面左上の「+」アイコンを選択し、表示されたメニューから「グループを作成」を選択します。次に「グループ名」と「目的」を入力し、メンバーを追加し、「新規作成」をクリックすると、グループチャットが作成されます。​

メッセージの送信は、メッセージ入力欄にテキストを入力し、送信ボタンを押すだけです。このとき、特定のメンバーに通知を知らせるメンション機能も活用できます。

タスクの作成

タスクを作成するうえで、最初にタスク管理を行いたいプロジェクトを選択しましょう。プロジェクトを選択し、画面右上の「新しいタスク」ボタンをクリックすると、タスク作成のための入力フォームが表示されます。

タスク作成フォームでは、以下の項目を入力します。​

  • タスク名称
  • 詳細
  • 期日
  • 担当者

これらの情報を入力後、画面右下の「作成」ボタンを押すと、タスクがプロジェクト内に追加されます。

リクエスト機能を使ったワークフロー

Tocaroのリクエスト機能は、「承認依頼」と「作業依頼」の2種類があり、業務の進行や承認プロセスを効率化するために設計されています。

承認依頼の作成手順は以下のとおりです。

  1. グループを選択する
  2. リクエストタブを選択する
  3. 新しいリクエストを作成する
  4. 依頼内容を入力する
  5. 作成ボタンを押す

まず、承認依頼を作成したいグループを選択し、画面上部の「リクエスト」タブをクリックします。次に、画面右側の「+新しいリクエスト」をクリックし、種別の選択にて「承認依頼」を選択します。​

依頼内容のタイトルと詳細、承認を求める担当者を順番に選択し、「作成」ボタンをクリックすると、承認依頼が送信されます。

作業依頼の作成手順は、承認依頼の作成手順と同様ですが、選択するタブが「リクエストタブ」>「+新しいリクエスト」をクリックする点が、承認依頼作成と異なります。

Tocaro(トカロ)のプラン・料金

Tocaroクラウドの料金プランは、組織の規模や必要とする機能に応じて、3種類のプランが用意されています。

プラン名称1 ID あたりの価格

(税抜)

パック価格

(税抜)

パック内容
ライトパック200円/月~4万円/月
  • ライセンス利用料のみ
ベーシックパック300円/月~6万円/月
  • 利用レポート
  • 専用チャットサポート
フルマネージドパック750円/月~15万円/月ベーシックパックに加えて、

  • 運用代行作業
  • 担当者様への利用レポート
  • 定期ハンズオン開催

全プランにおいて30日間の無料トライアルを提供しています。​トライアル期間中、各プランで提供される全ての機能を試用することが可能です。

また、以下のオプション機能の提供もあります。

価格内容・特徴
サービスデスクオプション2万円/月サービスデスク利用

L問い合わせ窓口の一本化が可能

AD連携オプション10万円/一括AzureADとの

初期連携セットアップ

LAzureADと連携し、ユーザー管理を自動で行うことが可能

データ移行オプション15万円/一括Chatworkからのデータ移行

L過去データを新しい環境で参照可能

加えて、導入担当者向けに、導入支援スタンダード(15万円)、導入支援プレミアム(25万円)などの支援プランも提供されています。

ここまでは、クラウド型の料金プランとなりますが、オンプレミス型の提供も行っています。詳細は以下よりご確認ください。

Tocaro オンプレミスパッケージ

Tocaro(トカロ)と他のビジネスチャットとの比較

ここからは、Tocaroと類似する他のビジネスチャットの特徴について紹介します。自社に最適なツールを選ぶ際の参考にしてみてください。

Chatwork

Chatworkは、株式会社kubellが運営する誰でも簡単に使えるシンプルなデザインが特徴的なコミュニケーションツールです。特定の人にメッセージを送る際の「TO」機能や、返信時の「RE」機能があり、初めてのユーザーでも直感的に操作できるため、初心者の方もすぐにストレスなくコミュニケーションを図れます。

オンライン通話やタスク管理機能も搭載されていますが、Tocaroと比較するとあくまでチャット機能を保管するサブ機能としての位置付けである印象です。また、ワークフロー機能や検索機能はChatworkには搭載されていません。

Slack

​Slackは、Salesforceが運営するコミュニケーションツールです。Tocaroと同様に、トピックやプロジェクトごとに「チャンネル」を作成でき、関連するメンバー間での情報共有が容易になります。

また、Slack内のすべてのコンテンツ(メッセージ、ファイル、メンバーなど)は検索可能で必要な情報を迅速に見つけられます。​(無料プランでは直近の10,000件のメッセージのみが検索対象)

Slackは柔軟なコミュニケーションを促進できる点は魅力的ですが、タスクやプロジェクト管理機能が搭載されていないため、必要に応じて他ツールとの連携を検討することをおすすめします。

Teams

Teamsは、Microsoftが運営するビジネス向けのコミュニケーションツールです。Office365とシームレスに統合されており、Word、Excel、PowerPointなどのアプリと直接連携できる点が強みです。

Tocaroは特定の外部サービスとの連携が可能ですが、Office 365のような包括的な統合性は持ち合わせていません。

また、Teamsは音声通話、ビデオ会議、画面共有などの機能を備えており、大規模なオンライン会議の開催や録画も可能です。​大規模な組織や多様な業務プロセスを持つ企業にとってはおすすめのツールといえます。

自社の課題の沿って最適なツールを選びましょう

Tocaroは、豊富な機能が搭載されているコミュニケーションツールですが、あくまでチャット機能をメインとするツールです。タスクやプロジェクト管理においては、他のツールと比較しつつ、自社に見合うツールを選定する必要があります。

多くのツールには、無料トライアル期間が設けられているため、まずは使用感を確かめて社内の意見を取り入れつつ、最善の選択ができるようにしましょう。


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